【サッカー】小湊絆「チームが勝つために」圧巻ハットで法大を勝利に導く 2位以下足踏みで優勝に向け好機 小湊は”7戦8発”で得点ランク首位浮上 第99回関東大学サッカーリーグ第15節
2025年10月8日(水)
JR東日本カップ2025第99回関東大学サッカーリーグ2部
第15節 法大-立正大 法政大学城山サッカー場
前節から中2日という日程の中、小湊が止まらない。この日も圧巻のハットトリックで勝利に導いた。小湊はこれでリーグ直近7試合で8ゴール。今季10ゴールで得点ランクトップ浮上と絶好調だ。その他もメンバーを入れ替えながらも法大らしいサッカーを展開。2位駒大が引き分け、3位早大が敗戦した中での勝ち点3。優勝へ向け盤石の構えだ。
▼試合結果
3 法大 |
2 | 前半 | 1 | 2 立正大 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 1 |
得点者:小湊絆
▼スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
21 | GK | 寺田周太 | 経3・法政二 |
10 | DF | 保田成琉 | 社3・阪南大高 |
6 | DF | 薬師田澪 | 経4・大津 |
21 | DF | 梅津龍之介 | 経3・鹿島アントラーズユース |
17 | DF | 長田涼平 | 経2・名古屋グランパスU18 |
4 | MF | 塩田悠人 | 経4・法政二 |
7 | MF | 大畑凜生 | 現4・矢板中央・清水エスパルス内定 |
23 | MF | 松田悠世 | 社2・桐光学園 |
16 | MF | 荒井駿希 | スポ4・静岡学園 |
11 | MF | 小池直矢 | 現3・前橋育英 |
27 | FW | 小湊絆 | スポ3・青森山田・FC東京内定 |
サブメンバー | |||
---|---|---|---|
1 | GK | 藤澤芭琉 | 現3・徳島市立 |
2 | DF | 櫻井稜 | 経3・鹿島学園 |
19 | DF | 田中恵大 | 経3・法政二 |
24 | DF | 八十島陸斗 | 経3・鵬学園 |
8 | MF | 浅野直希 | 経4・ガンバ大阪ユース |
26 | MF | 黒瀨舜 | 経4・尚志 |
28 | MF | 根津元輝 | 経3・前橋育英 |
13 | MF | 髙橋宗杜 | スポ2・川崎フロンターレU18 |
29 | MF | 大久保祐希 | 社2・東京ヴェルディU18 |
▼マッチレポート
前節の國學院戦の勝利から中2日。チームの総合力が問われる今節は立正大と対戦した。スターティングメンバーは6人変更。松田悠世(社2=桐光学園)が右サイドハーフに入った。
試合はその松田の仕掛けから動いた。5分。右サイドでボールを受けた松田がカットインから左足を振り抜くと、キーパーが弾いたところを小湊絆(スポ3= 青森山田 ・FC東京内定)が押し込んで幸先よく先制に成功。しかし直後の10分にコーナーキックをニアで頭で合わせられ失点し同点に追いつかれてしまう。それでも17分に保田成琉(社3=阪南大高)がペナルティーエリア内で相手と接触して倒れ、PKを獲得。キッカーは小湊。これを右隅に冷静に決め切り、2ー1と勝ち越しに成功した。その後はボールを支配しつつも追加点は奪えず、試合を折り返した。
後半も開始早々に法大が試合を動かす。6分、相手のバックパスミスを拾った小湊がドリブルで運びそのまま右足でフィニッシュ。これがゴール左隅に決まり、エースのハットトリックで3ー1とリードを広げる。その後も松田の推進力のあるドリブルから好機を作るも得点を奪えずにいると、20分だった。スローインの流れからゴールに向かうクロスを処理しきれず失点。3ー2と1点差に詰められた。その後も相手に何度かカウンターを受けるも薬師田澪(経4=大津)の体を張った守備で同点は許さず。最後はしっかりと試合を締めて3ー2で2連勝を飾った。
撃ち合いとなった今節を総力戦で乗り切った法大。チームの底力を示す一戦となっただろう。2部優勝での1部昇格に向けて、今後も一歩一歩確かな歩みを進めていく。(白戸大貴)
(取材:山口晴暉、白戸大貴、髙橋明日香、永井大夢 撮影:山口、髙橋)
▼選手インタビュー
小湊絆
ーー勝ちという結果に関して
前回の試合から2日しか空いていない中で、メンバーも少し入れ替えながらやりましたけど、そういった選手が自信を持つためにはすごく良い勝利だと思っています。
ーー前線のメンバーが変わった中での連携面は
人が変わってもチームがやろうとしている事や、やりたい事は変わらないですし、そこは今日はストレスなくできたかなと思います。
ーーハットトリックの活躍だったが好調の要因は
特にないですけど、チームが勝つためにというようなプレーを心がけてやっているので、それが自分のゴールとしてチームの勝ちに繋がってすごく嬉しいです。
ーーゴールという結果を残していく中でFC東京の試合に絡んでいきたいという気持ちは
どっちにいてもチームの勝利のためにやるという部分は何も変わらないです。自分がどっちの試合に出てもそこの部分をこだわり抜くだけだと思います。どっちでやるという部分に左右されることはあまりないかなと思ってます。
ーー今後に向けて
まずは日曜日(12日)、神大と試合がありますし、まだまだ続いていきます。本当に1試合も落とせない試合が続くと思いますし、本当に総力戦になると思うので、一人ひとりの準備の部分だったりとか、クオリティの部分が大事になってくると思います。そこをしっかりと突き詰めながらやっていければ良いなと思います。
(インタビュー:白戸大貴)
田中恵大
ーーリーグ戦初出場だったが
チームとしては勝てて良かったんですけど、個人的にはもっと勝利に自分が貢献したかったので、悔しい結果になりました。
ーーIリーグでの活躍もあったと思うが、自分のどこが評価されたと思うか
自分は左足のクロスとか、あと走るというところでやはりチームに貢献したい。でも、今日そこがいい形で結びつけることが少なかったので、次はもっと自分の形に持っていけるように自分から能動的に動き出したいと思いました。
ーー今後どのようにして試合に絡んでいきたいか
自分はやっぱり今日デビューしたばかりで、1番下の立場だと思うので、自分が人一倍練習して、自分の持ち味を練習から発揮して、どんどん競争に食い込んで勝っていかなきゃいけないと思います。
(インタビュー:永井大夢)
柳沢将之 監督
ーー今節も僅差のゲーム。今季このようなゲームをモノにできている要因は
やはり一人ひとりが自分の役割だったり、チームの役割をしっかり遂行してくれているのが1番大きいと思います。
ーー小湊選手がハットトリック。どう評価するか
フォワードで点を決まることはツナ(小湊)だけではないですけども、チームにとっては大きなことですので、彼が取ることの価値。彼自身の成長というのはすごく感じられる部分がありますので、今日だけに限らず、次節もその次もどんどん点を取っていってほしいと思います。
ーーたくさんの顔ぶれが並び、誰が出ても法大らしいサッカーができつつあるが、練習を見ていて感じることは
目指しているのは大学だけじゃなくて、今56人いる部員の中でもっと上を目指して1人でも多くプロサッカー選手になりたい、そういう風に思ってるのであれば、もっとやることはたくさんあると。
その中で大学リーグのところで戦って、勝っていくことが重要だと思いますので、全員そういった意識を持ってやると練習から成長できるんじゃないかなとは思ってます。
ーー今日も初出場のメンバーがいました。途中から入るメンバーに伝えている事は
出ても出なくても100パーセントやる。
2月に始動した時に、これが「チームの基準」ですよっていうのをみんなに示していますので、まずはそれをやってもらう。
プラスアルファ自分の持ち味っていうのを試合に出してもらう。
個々だけじゃなくて、やはり連携。サッカーは11人でやりますので、連携のところがどうだっていうところも見ているので、チームのため、味方のために一生懸命頑張れる。そういったところがすごい大事だと思いますので、そこをどれだけ出た選手ができるか、または出場していない選手もそういったところを高めていけるというところが大事だと思いますので、そこが1番大事なことかなと思っています。
(インタビュー:山口晴暉)
▼MATCH PHOTOS

先制点のきっかけとなるシュートを放った松田悠世

試合後に互いを称える守備陣(左から薬師田、寺田、梅津)

Iリーグでハットトリックの髙橋宗杜もこの日メンバー入り(写真右)
▼試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 勝-分-負 | 得失点 |
1位 | 法政大 | 36 | 11-3-1 | 18 |
2位 | 駒澤大 | 32 | 10-2-3 | 12 |
3位 | 早稲田大 | 30 | 9-3-3 | 11 |
4位 | 産業能率大 | 26 | 8-2-5 | 7 |
5位 | 神奈川大 | 25 | 7-4-4 | 5 |
6位 | 拓殖大 | 24 | 7-3-5 | 8 |
7位 | 関東学院大 | 21 | 7-0-8 | 2 |
8位 | 立正大 | 17 | 5-2-8 | −4 |
9位 | 國學院大 | 17 | 5-2-8 | −15 |
10位 | 順天堂大 | 16 | 4-4-7 | 0 |
11位 | 山梨学院大 | 8 | 2-2-11 | −22 |
12位 | 東京農業大 | 4 | 1-1-13 | −23 |
▼日程と結果
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月6日 | 関東学院大 | ⚪︎1−0 | 関東学院大学金沢八景キャンパスグラウンド |
2 | 4月13日 | 國學院大 | ⚪︎3ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
3 | 4月16日 | 立正大 | ⚪︎4ー1 | 立正大学熊谷キャンパスサッカー場 |
4 | 4月20日 | 駒澤大 | ⚪︎1ー0 | 法政大学城山サッカー場 |
5 | 5月3日 | 早稲田大 | △0ー0 | AGFフィールド |
6 | 5月26日 | 拓殖大学 | ⚪︎5ー2 | 法政大学城山サッカー場 |
7 | 6月15日 | 神奈川大 | △2ー2 | 神奈川大学中山キャンパストラック内フィールド |
8 | 5月18日 | 順天堂大 | ⚪︎2ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
9 | 7月13日 | 山梨学院大 | ⚪︎2ー1 | 山梨学院大学川田ツインサッカー場 |
10 | 6月1日 | 東京農業大 | ●1ー2 | 東京農業大学世田谷キャンパスグラウンド |
11 | 6月8日 | 産業能率大 | ⚪︎1ー0 | 法政大学城山サッカー場 |
12 | 9月20日 | 山梨学院大 | ⚪︎6ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
13 | 9月28日 | 早稲田大 | △0ー0 | 早稲田大学東伏見サッカー場 |
14 | 10月5日 | 國學院大 | ⚪︎1ー0 | 國學院大學たまプラーザキャンパスグラウンド |
15 | 10月8日 | 立正大 | ⚪︎3ー2 | 法政大学城山サッカー場 |
16 | 10月12日 | 神奈川大 | ー | 法政大学城山サッカー場 |
17 | 10月19日 | 拓殖大 | ー | 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場 |
18 | 10月26日 | 産業能率大 | ー | 産業能率大学第二グラウンド |
19 | 10月30日 | 東京農業大 | ー | 法政大学城山サッカー場 |
20 | 11月2日 | 関東学院大 | ー | 法政大学城山サッカー場 |
21 | 11月9日 | 順天堂大 | ー | 順天堂大学さくらキャンパスサッカー場 |
22 | 11月15日 | 駒澤大 | ー | 駒澤大学玉川キャンパス |