第20回世田谷246ハーフマラソン
2025年11月9日(日)
(東京・駒沢オリンピック公園とその周辺)
箱根予選会からおよそ3週間が経ち、例年であれば箱根駅伝本戦のメンバー選考にもなる今大会。法大からは予選会を出走した選手、出走のなかった選手を合わせて9名が出場。箱根予選会敗退後のハーフマラソン1発目となる今回のレースでその悔しさを晴らしたいところだ。レースはその箱根予選会に出場のならなかった青手木陽太(経2=自由ヶ丘)の1時間2分46秒を始めとして、5人が自己ベスト更新と明るい結果となった。
▼試合結果
個人成績
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 10位 | 青手木陽太(経2) | 1時間02分46秒 |
| 11位 | 池永航(スポ2) | 1時間03分16秒 |
| 25位 | 佐上湘哉(経1) | 1時間04分04秒 |
| 29位 | 平山櫂吏(社2) | 1時間04分18秒 |
| 46位 | 野崎翔太郎(経3) | 1時間05分45秒 |
| 47位 | 加庭翔太(社2) | 1時間05分48秒 |
| 54位 | 山際晃太朗(経2) | 1時間06分05秒 |
| 55位 | 深田健斗(経2) | 1時間06分08秒 |
| 73位 | 加藤智也(情科3) | 1時間07分32秒 |
Pick up
青手木陽太
箱根駅伝出場を逃した3週間前。スタートラインに立つことができなかった青手木は、自己ベストを6分以上更新し、新チームの新たなエースとしての自覚を見せた。2週間前に行われた、2025国士舘大学combinend challengeでは5000メートルの自己記録をこちらも40秒近く大幅更新する13分53秒77という記録を残した。夏合宿では自身の思うような走りができずに苦しんだが、その苦しみが新たな発見を呼び、青手木を成長させた。「来年はタイムを稼いでチームを箱根へ導く」「野田さんに勝つ」と言葉の節々から箱根予選会の悔しさと共に成長した新エースへの覚悟が見られた。次のターゲットはMARCH対抗戦。二度あることは三度ある。青手木の次なる目標は1万メートルの大幅自己ベスト更新だ。
(記事:篠﨑勇希)

ここ2週間で5000メートルとハーフマラソンの自己ベストを更新し、好調の青手木
選手インタビュー
青手木陽太
ーー自己ベストを6分以上の大幅更新。本日のレースを振り返って
先頭が思っていたよりもずっと速くて、スタートで少し出遅れてしまった感があったので、そこで焦らずに少しづつ前を拾っていければ良いと切り替えられたのが良かったかなと思います。
ーーレースの位置づけとプランは
本来であればこれが箱根の選考会で。自分は予選会のメンバーに入れなかったので、ここと次のMARCH(対抗戦)でしっかりハメて、箱根に向けてっていうところだったんですけど。ただ、それでも自分のやることというのは変わらないので、メンバーからは漏れてしまった自分がチームに勢いをつけて、チームを引っ張る走りをしようと思って臨んだので。レースプランとしては、他大を見ても強い選手がたくさんいたので、できれば先頭集団で勝負をしたかったんですけど、思ったよりも速かったので、そこはすぐに自分のペースで追いついていこうと切り替えられたのは良かったかなと思います。
ーー先日行われた、2025国士舘大学combinend challengeで13分53秒77を出したが、あのレースはどのような意識で臨んだのか
それまで夏合宿が終わってから良い練習が積めてきていて、新チームになってからの初戦だったので、何が何でも自分が13分台を出して、チームに勢いをつけようと言う気持ちで臨んでいて。ただ、13分55を切れるとは思っていなかったので、そこは良かったんですけど、まだまだこの結果に満足することなく、上を目指していきたいなと思います。
ーー箱根予選会は出走が叶わなかったが、夏から予選会後までにかけての調整や体の状態は
もともと自分は夏、そんなに弱いほうだとは思っていなかったんですけど、今年の夏は今までにもないくらい走れなくて、すごく悩んだと言うか、苦しんだ夏だったんですけど。その夏を経て自分の走りの悪いところとか変えなくてはいけないところが見えてきて。夏合宿が終わって多摩に帰ってきてからの練習で、すごく走り方の意識を変えて。それからは今まで走れなかったようなペースで走れるようになってきたのが、国士舘から今回の世田谷ハーフまでで、いい走りとまでは行かないんですけど、納得する結果にはつながったかなと思います。
ーー走り方の意識を変えたとは具体的に
自分はもともとストライドで押していく走りをしていて、後半きつくなったり、今日のように起伏のあるコースですごくペースが一気に落ちてしまうことがあったので、常に日頃のジョグからピッチを今まで全く意識していなかったんですけど、とにかくピッチを上げて、日頃から足を速く回す習慣をつけようと言うのを夏合宿が終わった頃から始めて。そしたら、ポイント練習とか今まではきつかったレースペースが走れるようになってきたというのが、国士舘からの記録につながってきてのかなと思います。
ーー今後に向けて
今回、62分台を出したというのは自分の中では収穫のあるレースだったんですけど、目標にしていた入賞と言うところには全然届かなかったですし、本来はこの世田谷と次のMARCHを合わせての箱根の選考だったので。次のMARCHは28分30あたりを目指して、この3連戦で満足することなく、野田(晶斗、社3=京産大付)さんがチームの絶対的エースとして居てくれるからこそ、チームが一つになっているんですけど、野田さんにおんぶに抱っこだったら来年も間違いなく負けてしまうので。野田さんに勝つくらいの気持ちでこの一年間やって、来年の箱根予選会では僕がタイムを稼いで、チームを箱根に導けるようにまた頑張っていきたいと思います。
(インタビュー:篠﨑勇希)
池永航
ーー今回のレースプランは
最初の入りは少し早く入って、15キロから上りになるので、そこでどれだけ耐えれるかという感じで63分半を目安にしていました。
ーー今回の走りを振り返って
目標としていたタイムより良かったのですが、やっぱり15キロ以降の坂で少しタイムを落としてしまいました。全体の順位を見たら入賞まで届いてないというところで、他大学との差を感じました。
ーー夏合宿を振り返って
1次はぎりぎりA合宿に入れました。1次2次は去年も経験していたので、少し余裕を持った形で、こなそうと思っていました。2次の最後に3000メートルのインターバルで崩れてしまい、3次はB合宿に落ちてしまいました。なので3次は自分の余裕を持った形で練習を継続させようと思って、夏合宿をトータルで行いました。
ーー2025国士舘大学combined challengeで29分15秒台と好記録を出したが、そこから今日までの調子は
国士舘が終わってすぐ1週間で、少しダメージはあったのですが、1週間後の週末はすごくポイント練習も調子が良くて、動いていました。ですが、そこから少し体調を崩してしまって体調管理がまだまだだなと思いました。
ーー最後に一言
僕と青手木は今回良かったのですが、この二人は予選会を走れていなくて。予選会を走ってないからこその思いというのもあります。今年は箱根がないのですが、来年の主役は僕たちだという気持ちで頑張ります。これからは2年生の活躍に注目してほしいです。
(インタビュー:寺西幸咲)

自己ベストを更新し「僕たちがチームの主役」と意気込む池永
佐上湘哉
ーー今日の走りを振り返って
箱根駅伝予選会が終わってから約一か月ということで、今回の予選会ではチームとしては17秒差で敗れてしまいました。その17秒以上速く走ることを目標に。個人としては、1時間3分台を目指して走りました。
結果は1時間4分2から3ぐらいで、個人の目標には届かず。2秒3秒というのを、やはり大きく感じるところが自分の弱みだと思うので、ここからその2秒から3秒に対して向き合って、また練習していきたいと思います。
ーーレースプランは
ある程度、速い選手が突っ込むことはわかっていたので、周りを見ながら、落ち着いてテンポよく走ることを目標に走っていたんですけど。まわりがペースダウンする15キロ地点の上り坂から、なるべく維持して、コーン内に入っても上がり続けるように、レースプランを立てていました。
ーー箱根予選を終えた後の調整は
箱根予選を終えてから、自分は体調不良明けということもあって、結構内臓の方にダメージがありました。その中でも、この大会に向けて、スピード面だったり、20キロ走れる内蔵の強さだったりということを意識しながら練習はしていました。
ーー箱根予選が終わってからどのように切り替えたか
箱根予選のメンバーの中に自分は入れさせてもらい、負けてしまったということで。そこから自分は学年リーダーという役職をいただいて、チームに勢いをつける走りというところを意識しながら。あまり沈んではいられないなとは思っていて、この大会で周りのメンバーを勢いづけられるような走りができたかなと思っていました。
ーーこれからの目標
個人としては、1時間3分切り、また1時間3分30秒台というところを目指していきたいと思います。そして、箱根駅伝はチームスポーツということで、チームメンバー全員が力を上げられるような、勢いづけられるような走りをしたいと思います。
(インタビュー:宮川茉優)

学年リーダーを任され、さらなる成長を誓う佐上


