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【陸上競技】第95回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路 出し切った総合6位 来年こそ箱根強豪校への仲間入りを

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【陸上競技】第95回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路 出し切った総合6位 来年こそ箱根強豪校への仲間入りを

第95回東京箱根間往復大学駅伝競走
2019年1月3日(木)
神奈川・箱根町~東京・大手町

 前日を5位で折り返し、目標である「5位以内」に向け順調な滑り出しを見せた法大。復路でも6区坪井が法大記録更新の快走に加え、その後の全員が区間1桁の走りを披露し、目標達成に向けて盤石と思われた。
 しかし最終区にて帝大に逆転を許すと、そのまま距離を離され6位フィニッシュ。3年連続シード権獲得も、上位校との力の差に悔しさを滲ませる箱根路となった。

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 9区7位で最後の箱根路を駆け抜けた駅伝主将の大畑

試合結果

総合成績

順位  大学名 記録 
1位 東海大 10時間52分09秒
2位 青学大 10時間55分50秒
3位 東洋大 10時間58分03秒
4位 駒大 11時間01分05秒
5位 帝大 11時間03分10秒
6位 法大 11時間03分57秒
7位 國學大 11時間05分32秒
8位 順大 11時間08分35秒
9位 拓殖大 11時間09分10秒
10位 中学大 11時間09分23秒

上位10校のみ掲載

記録・順位

区間 選手名 区間記録 区間順位 総合記録 総合順位
1区 佐藤敏也(社3) 1時間2分43秒 5位 1時間2分43秒 5位
2区 坂東悠汰(スポ4) 1時間09分01秒 12位 2時間11分44秒 11位
3区 岡原仁志(経3) 1時間04分24秒 14位 3時間16分08秒 13位
4区 狩野琢巳(社4) 1時間03分59秒 10位 4時間20分07秒 12位
5区 青木涼真(生命3) 1時間11分29秒 3位 5時間31分36秒 5位
6区 坪井慧(経3) 58分30秒 4位 6時間30分06秒 6位
7区 土井大輔(経4) 1時間04分19秒 5位 7時間34分25秒 5位
8区 鎌田航生(社1) 1時間06分28秒 7位 8時間40分53秒 5位
9区 大畑和真(社4) 1時間10分55秒 7位 9時間51分48秒 5位
10区 鈴木亮平(経4) 1時間12分09秒 8位 11時間03分57秒 6位
 

戦評

 佐藤敏也(社3)、青木涼真(生命3)らの快走で往路を5位で終えた法大。この勢いを増したい重要な”山下り”の6区には箱根駅伝初出場の坪井慧(経3)が抜擢された。
 通算3回目のエントリーとなった坪井だが、前回、前々回と箱根を走ることはなく、同級生の佐藤の活躍を見ることしかできなかった。「やってやろう」と意気込んだ。前回大会、東洋大を抜き総合優勝に貢献した小野田勇次(青学大)が25秒差で坪井を追いかける中、坪井は5位をキープ。「人間じゃねえ」と他大選手が舌を巻く小野田と函嶺洞門まではほぼ同じ記録で走り、終盤までリードを守る。「12㌔地点でいけるかなと思った」と坪井は得意の下り坂も軽やかに下りきった。終盤小野田に抜かれるも、58分30秒、区間4位で小田原中継所に駆け込んだ。昨年佐藤が出した法大記録を19秒も上回り、「佐藤よりかは若干劣る計算をしている」という坪田監督の予想を良い意味で裏切った。だが、「抜かれたのは悔しい」とレース後嬉しさと悔しさをにじませた。
 「来年6区で走るなら(今大会出た)小野田さんの区間新記録を狙いたい。平坦区間でも坪田監督に言われた設定タイムを守れる強い選手になりたい」。試合後の慰労会で、体重を減らすために我慢してきた大好きな「スイーツ」を少しだけほおばりつつ、法大の新たな”柱”となる決意を見せていた。

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法大記録を更新した坪井

 7区は前回1区を走った土井大輔(経4)。トップと6分8秒差の6位で襷を受けた土井は4年生の意地を見せ、前を走る蜂屋瑛拡(国学院大)を猛追。そして15㌔を過ぎてから蜂屋を遂に捕らえる。自信も「自分の走りは100点だった」と語ったように、順位を1つ上げる区間5位の素晴らしい走りを見せ、ルーキー鎌田に襷を繋いだ。

 8区を任されたのは鎌田航生(社1)。序盤は2秒後に中継所をスタートした6位の国学院大と並走する場面も。しかし「前半は落ち着いて入り後半から上げる」というレースプラン通り、遊行寺の坂を前にペースを上げるとその差を一気に広げた。最終的に27秒差をつけ、単独5位で9区大畑に襷をつないだ。初の箱根駅伝ながら、個人でも区間7位と、目標にしていた区間1桁の走りでしっかりと役割を果たした。
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ルーキー鎌田が大健闘の8区7位

 箱根駅伝も終盤に差し込んだ9区には駅伝主将大畑和真(社4)を投入した。「当日になるにつれて調子が良くなって万全の状態で挑めた」と言う言葉通り、前半はテンポの良い快走を見せる。この快走により後続を引き離した。しかし後半、向かい風の影響を受けペースが落ちた。またすぐ後ろの国学院大が追い上げを見せ、差を詰められてしまった。しかし、大畑は主将の維持の走りで5位をキープ。そのまま中継所に駆け込みアンカーの鈴木亮平(経4)に襷を繋いだ。総合5位への望みをつなぐ粘走を見せた。

 10区を任されたのは鈴木。過去3回エントリーされるも出走ならず、今大会が最初で最後の箱根となった。
 5位でタスキを受け取り、チーム目標達成なるかと思われたが、後ろから追ってくる帝京大に抜かされ6位でフィニッシュ。前回大会と同じ順位で箱根を終えた。2年生次に立てた総合5位という目標に届かず「本当に悔しいです」と語るも、「出し切れたのはよかったです」と清々しい表情を見せた。今後は市民ランナーとして走り続けるという鈴木。今後の活躍に期待がかかる。

 復路は全員が区間1桁順位でまとめ、昨年と同じ総合6位フィニッシュ。だが、レース後の報告会では昨年ほどの熱気や高揚感といったものは感じられない。坪田駅伝監督は「力を出し切ったが…」と吐露し、その言葉には確かな悔しさがこもっていた。
 史上最強の呼び声高く、今回の箱根では目標の5位以上も期待されていた法大。それだけに、全員が力を出し切った結果の6位は決して喜ばしいものではないだろう。
 来年度も青木や佐藤といった主力も多く残るが、坪田監督は「(上位進出のためには)より高い意識を持って陸上に取り組む頭を作っていかなければ」とより高いレベルでの意識改革を行っていく方針だ。
 強い法大の実現へ。来年こそはと意気込む長距離ブロックチームの長い1年が始まろうとしている。
(藤原陸人、髙橋尚樹、守本咲希、須藤大樹、近藤のぞみ)
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1年間駅伝主将としてチームを牽引した大畑

 

監督・選手インタビュー

坪田智夫監督

 ―総合6位という結果を振り返って
目標に届かず悔しいというのが本音なのですが、6位で悔しいと思えるようになってきたことこそが、今年一年を振り返った上での大きな収穫なのかなと思います。更に上を目指すため、また明日から意識を変えて練習に臨んでいきます。

―往路は5位でしたが、監督の想定とのズレというのはありましたか
1、2区は想定通りの良い走りだったと思うのですが、やはり3区ですかね、少々流れを悪くしてしまって、4、5区に影響が出てしまったのかなと。なので私が想定していたよりは往路で流れに乗りきれなかったかなという印象です。

―3区に関しては最初から動きが悪かったのでしょうか
いえ、逆に速すぎたんですよね。岡原も力をつけてきて、特に全日本では4区5番で走って自信もあったんだと思います。それが気負いに繋がって、加えて3区の前半区間は下り基調ですから思った以上にスピードが出てしまったのだろうなと。

―続いて復路ではいきなり坪井選手が見せ場を作りました
あれは完全にサプライズです。本人には60分前後で来てくれれば良いよという話をしていて、実際は58分半なので。良い意味での想定外でした。

―復路は坪井選手だけでなく、全員が区間1桁順位で走りきりました
復路も勝負できるメンバー5人で固めることができましたので、そこがまず大きかったなと。揃うべき選手が揃って、いつも通りの力を発揮してくれたことに尽きると思います。

―大畑主将が作り上げたこのチーム、1年間振り返ってみていかがでしたでしょうか
この年だけというよりは4年間通してになるのですが、大畑の代は初年度19位から始まって、そこから8位、6位と。この学年が成長するごとにチームも成長していって、この1年はその集大成という年でした。

―大畑選手に主将としての点数をつけるとすれば
100点ですね。今年に関しては同学年に坂東、土井といて、更には下に青木、佐藤と強い選手に囲まれた中でのキャプテンでしたので、例年以上に難しい役回りだったのかなとは思っています。しかし彼自身チームをまとめるだけでなく、自らも結果を出し続ける1年にしてくれたので、文句はないですね。

―これで強い4年生世代も引退となります
こればかりは大学というステージである以上仕方のないことなので。ですが抜けたからといって戦力を下げる訳にはいきませんので、下級生にはより気を引き締めて頑張ってもらわなければなと思います。

―今回感じた上位5校との差について
正直とてつもなく開いているなと。今までですと多少ボヤけていた部分があって。3年ほど前までは上位常連校を見ていて「すごいな」と思ってはいたのですが、いざ高い目標を掲げられるような状況になってくると、その差というのが物凄くハッキリと分かるようになってくるんです。「力があるな」と。現実に、今回我々は5位という目標を掲げて突っぱねられましたし、上位は甘くないということを改めて感じさせられました。ただ、力の差があるというのを痛感したのと同時に、つけ入るチャンスもあるなと。もちろんそこまで簡単な話ではありませんが、1年間かけてその差を詰めていきたいと思います。

―その上でどのようなチーム作りを心がけていきますか
目標順位をどこに定めるのかというのはまだ決まってはいないのですが、上を目指すだけの土台はもうすでにあると思っているので、もう特別なことは考えずその土台にどれだけ積み重ねていけるかということに尽きると思います。そして、確実に練習を積み上げていくためにも、まずは頭を変えなきゃ駄目だと思っています。今回上位校に突っぱねられて、選手たちが一番痛感したと思うのですが、法政より遥かに質の高い練習をやっているんですよ、他校の選手たちは。私たちも勿論今回の箱根に全力を注いで、ほぼ全員が力を出し切ったけれども負けた。つまりは力負けなんですよね。なので、もっと質の高い練習を積んでいかなければこれ以上高い順位というのは見込めませんし、まずその練習をするためにも、より高い意識を持って陸上に取り組む頭を作っていかなければなと思います。

―応援してくださっているファンに向けて
皆様の期待に応えられたかどうかは分かりかねるのですが、この二日間法政大学を応援して下さって本当に感謝しています。やはりこの期待に応えるには結果を出すしかないと思っているので、次の96回大会こそは良い結果を報告できるよう精進していきます。応援ありがとうございました。

坪井慧(6区)

 ―今日のレースを振り返って
すぐ後ろに小野田勇次(青学大)さんがいたので、小野田さんのリズムに乗って、走っていこうという目標を立てていました。上りで追いつかれると思っていたので、リラックスして上りで力を使い切らずに、下りに備えようとしました。予想以上に上り坂をしっかり上れたので、そのままのリズムで下りきろうと思い、そのまま追いつかれずに下りきれました。良かったと思います。

―総合6位という結果について
スタートした時は5位で、15㌔を下ったときに5位が頭によぎって、「ここで順位を落としたくない」という気持ちがありましたが、最後6位に下げてしまいました。5位に保っていれば、もう少し流れが変わったかなと悔しい気持ちもあります。

―往路で青木涼真(生命3)選手が5位でゴールしたときの気持ちは
5区の青木が順位を上げてゴールしてくれると思っていたので、自分の走りで後の区間の走者の走りに良い影響を与えようと思いました。「やってやろう」という気持ちが走りにつながりました。

―「上りが課題」と言われていた坪井選手でしたが、実際走った感想は
「上りが嫌い」と言ったわりに、上りでそんなに力を使わずに、思い切ったレースができました。下りに入ってからは気持ちよく下れたので、プレッシャーを感じずに走れました。

―坪井選手が6区の走り方で参考にしている小野田選手がすぐ後ろで走っているなかで焦りはありましたか
(小野田選手は)区間新を狙って走ると思っていたので、スタートしてしばらくは「いつ来るか」と不安になりました。半分走ったときに、「もう来ないかな」と思って、自分も走れていたので、同じくらい小野田選手と張れているなら、「このまま張ってやろう」という気持ちが出ました。今までの練習もあったので、そこは自信になりました。

―6区の対策は
最初の5㌔に小野田選手に追いついてもらって、そこから小野田選手を目標にして、良い流れで下りを下っていこうと考えていました。上りで後ろに追いつかれなかったので、それなら自分が得意な下りでしっかり自分のリズムで下ろうと思いました。思い切って走れました。

―58分30秒で区間は4位です
出雲駅伝が4位だったので、区間3位以内に入りたかったです。58分30秒と聞いたときは「区間3位以内に入れたかな」と思いましたが、4位になり、自分の目標は達成できませんでした。詰めの甘さが出てしまいました。

―ただ、佐藤敏也(社3)選手が持っていた法大記録を塗りかえました。試合前は「元々6区は坪井が走っていたのではないかと思わせる走りをしたい」と言っていましたが
タイムは達成できましたが、最後抜かれてしまったので悔しさがあります。どっこいどっこいのような感じです。

―これで、6区といえば佐藤選手ではなく坪井選手となりましたかね
やっぱり、走る前から佐藤には負けたくない気持ちがあったので、それを達成できたかなと思います。ただ、(小野田選手に)抜かれたという悔しさもあります。

―上りの対策は
アップダウンでジョグをすることが嫌いでしたが、それを夏以降アップダウンでジョグをすることで上りの走りのリズムや、下りの走りへの切り替えを練習して、少しずつ上りに対応しようとしていました。練習の成果が出ました。

―佐藤選手が「6区は沿道の応援が少なくて寂しい」と言っていましたが
今回走ってみて定点以外の応援は少し寂しかったですが、定点のところはいっぱい人がいて、歓声しか聞こえない体験が出来ました。自分は笑顔になれるくらい楽しく走れました。

―今年の箱根駅伝は終わりましたが、今まで我慢していた「スイーツ」を今日はどうしますか
今日はちょっと…ちょっと甘いものを食べようかなと思っています(笑)。

―来年度は最高学年となりますが
主将の大畑さんやエースの坂東さん(悠汰、スポ4)といった強い先輩が卒業するのはすごい穴になりますが、今年の3年生もしっかり箱根メンバーに入っていたり、走っていない3年生や2年生にも強い後輩がいます。一人で4年生の穴を埋めるのではなく、全員で埋めるようなチームを作っていけたらいいかなと思います。

―次大会までにどのようなところを強化していきたいですか
「来年6区を絶対走る」ということはないと思っているので、もし6区を走るのであれば、小野田選手の区間新記録を狙ってしっかり練習を積んでいこうと思います。他の平坦の区間であっても、監督に言われた設定タイムを守れるような強い選手になりたいと思います。

―そのためにどうすればいいと思いますか
1年通じてけがをしないことが大切です。去年はけがに苦しんで、箱根も走れなかったですが、今年1年間けがが少なく、練習を積めたのでここまで走れたのかなと思っています。来年は練習量を絶対上げなければならないぶん、しっかりケアを多くしたりして力をつけたいなと思います。

―周囲の反響はありましたか
同じ中学や高校の人たちから「頑張れよ」と連絡があったり、終わったあとも「ナイスラン」と連絡がありました。

―来年に向けての意気込みと応援してくださったファンに一言お願いします
やっぱり来年最上級生として春のトラックシーズンからしっかりチームの中心選手として走って、夏合宿以降は三大駅伝に向けて、新しいチーム目標を達成できるように頑張りたいと思います。

土井大輔(7区)

 ーレースを終えての率直な感想
個人では区間5位という目標を達成できましたし、往路含めて坪井も良い流れで繋いでくれたので自分が良い走りができたのかなと思います。

ー総合6位でしたが
昨年も6位でしたが、昨年とは全く気持ちが違います。正直本当に悔しいです。いつも自分は個人の成績が良ければ喜べるし悪ければ悔しいということが多く、今回は個人的には良かったので喜べるのかなと思いましたが、6位でゴールする(鈴木)亮平を見てとても悔しくて1年間本気でチーム5位を目指してやってきていたんだなと改めて感じました。そして、坪田監督も仰っていた通り6位で悔しいと本気で思えるチームになったのだなと思いました。

ー7区のレースプランは
今までもう少し厳しめの区間、大切な区間を走ることがチーム状況的に多かったのですが今年はチームの皆が力を付けてくれたこともあり自分も7区という走りやすく、個人的に得意な復路の区間に置いていただけました。坪田監督も次が1年生なので7区でしっかり稼ぐような走りを求められていたと思うので、それをしっかり頭において走るようにしました。

ーレース中、國學院大の選手の背中が見えていましたが、どのように考えていましたか
最初少し下るので、結構突っ込んで入りがちですが、自分は余裕を持ちながらも良いペースで入れました。坪田監督からは本当に後半勝負だと口酸っぱく言われていたので一気に詰めようと考えずに10〜15㌔過ぎてからしっかり捕らえて前で鎌田に襷を渡せればと思いながら走りました。

ー今日の走りに点数を付けるとすれば
自分の走りは100点です。今の自分の実力だと今日の走りが限界というか、自分の走りは100%できたので、自分の走りには100点を上げれると思います。

ー最後の箱根駅伝満足していますでしょうか
本当は5番をとって大手町で笑顔で泣いて終わりたいと思っていました。しかし、本当に1年間チームで5番を目標にブラさずにやって、走った選手、補欠に回った選手、付き添いの選手全員が100%をやった結果が6番なので悔しいですが、満足というか、しょうがないのかなと思います。

ー後輩に伝えたいこと
今の4年生は力のある選手が多く、僕らが抜けたら力が落ちるのではないかと周りの方は思っているかもしれませんが、練習を見ていても正直僕らより全然強いと思っています。後輩には次の目標に向かって、自信を持って1年間やってほしいと思います。

ー応援してくださったファンにメッセージをお願いします
4年間良い時も悪い時も変わらぬ応援をしてくださり本当にありがとうございました。その応援があったから4年間やってこれたし、チームとしても4年間で大きく成長できたと思います。これからも今以上に強くなってくれると思うので期待して応援していただければと思います。

鎌田航生(8区)

-今日のご自身の走りを振り返って
想定通りの走りという感じですね。坪田さんからも最初は落ち着いて入って後半上げるように言われていました。

-序盤は國學院大と並走する場面もありましたが、どのようなレースプランを考えていましたか
10㌔過ぎで1回仕掛けようとは思っていました。10㌔過ぎまではコースが平坦で仕掛けにくいというのもあります。やはり後半の方が仕掛けやすいので。

-一昨年8区を走った青木選手からアドバイスなどはありましたか
青木さんからは「最初落ち着いて入っても後半で十分上げられる」と言われました。その通りの走りができたと思います。

-土井選手と大畑選手の4年生とタスキをつなぎました
やはり4年生から受け取ったので責任は感じましたね。自分が走ったあとは、ここからは大畑キャプテンお願いしますという気持ちで渡しました。

-初の箱根駅伝でした。走ってみていかがでしたか
やはり緊張しましたね。ですが、走ってみると思ったより冷静になれました。全日本とも思いの外違いましたね。

-区間7位という結果を振り返って
目標は区間一桁だったので、そこは達成できました。しかし、上位に絡むことはできなかったので、そこは自分の力不足を感じました。

-今後の目標をお願いします
来シーズンは往路で他大学の主力選手と戦っていけるように考えているので、また自分が出場する機会がありましたら応援よろしくお願いします。

大畑和真(9区)

 ー今日の自身のレースを振り返って
試合当日が近づくにつれて調子も上がってきたので万全の状態で臨めました。

ー今日のレースプランは
前半余裕持っていって後半勝負って指示があったんですけど、前半からリズムよく走れていたのでそこに関しては悪くなかったです。後半に向かい風とラスト3キロでちょっとへばってしまったので課題だったかなと思います。

ーレース前に監督から掛けられた言葉などは
余裕持っていこうということと普段通り落ち着いていこうという指示はありました。

ー自身のレースの満足度は
監督から言われていた設定タイムが70分から71分半だったんですけど、70分台で行けたので、そこはクリアできたので良かったです。でも後半へばってしまったのでなかなか自分で点数つけるのは難しいです。

ーチームのことですが、昨日の往路を振り返って
1区、(佐藤)敏也から良い位置で回ってきて、途中順位を落としてしまうことはあったんですけど、5区の青木が巻き返してくれて良かったです。各区間を力通り走ってくれたんじゃないかなと思います。

ーチームとして今大会を振り返って
走った10人だけではなくて、エントリーされていた16人全員が万全の状態で臨めたのではないかなと思います。

ー惜しくも目標である総合5位には一歩及ばない結果となってしまいましたが
目標を達成するためにこの1年間やってきたので本当に悔しいの一言です。昨年度の総合タイムよりも5分以上縮めてこの結果だったので他の大学に力負けしてしまったなと思います。

ー4年間を振り返って
この大学に来たのは箱根駅伝走りたいという思いでやってきました。でも1、2年は力がなかったんですけど3年目に初めて8区を走って、4年目には復路のエース区間を任せてもらってこの大学に来て成長できたなと感じました。

ー4年間を終えて感謝を伝えたいことは
やっぱりここまで競技を続けてこられたのは両親のサポートというのが1番大きいです。大学行くにしても金銭的だったりといったサポートをしてくれたので感謝したいと思います。

ー今大会の総合6位の立役者は
誰かということではなくて、今年に関しては10区間全部で勝負して、総合6位を取れたので全員にお疲れ様と言いたいです。

ー来年も三大駅伝全てに出場を決めました。後輩にエールなどは
今年は三大駅伝全てに出場できましたが、1つも目標を達成できなかったです。でも、後輩たちも力のある選手がたくさんいるので、来年から見る側の立場になりますが、これからも法政を応援していきたいです。

ー自身の今後の進路などは
実業団に入って陸上競技を続けます。次の舞台はニューイヤー駅伝を目標にしてやっていきたいと思います。

ーファンへ
ここまでファンの皆様の応援でやってこれたので本当に今まで応援してくれてありがとうございましたと伝えたいです。

ー最後に今日の大畑マジックの炸裂度は
目標達成してそういう風に言ってもらいたかったですけど、今後は期待を込めて後輩たちにマジックを起こしてもらいたいと思います。

鈴木亮平(10区)

ー最初で最後の箱根を走ってみていかがでしたか
応援がすごいですね。耳が痛くなるくらい応援してくださって本当に力になりました。2年生になった時に学年ミーティング開いて、4年生になった時に5番までいこうと話していました。口に出すことはなかったですが、各々がそういった意識を持ってやってきたので本当に悔しいです。

ーどういったレースプランで走ろうと心がけましたか
23キロは長く、最後も風がきつかったので最初ちょっと抑えめで入って後半粘れればいいなとかんがえていました。

ー希望区間が10区と仰っていました。実際走られてみていかがでしたか
応援がやはりすごいですね。意外と路面がボコボコしてて、イメージとはやはり違ってきますね。力は出し切れたのかなとは思います。抜かれはしたのですが、出し切れたのはよかったです。

ー競技は続けられますか
実業団では続けません。山形で市町村対抗の駅伝があるのでそれに出れるように市民ランナーとして走っていきたいです。

ー給水ではどんな声かけをされましたか
狩野は「いいぞいいぞ」と声かけしてくれました。狩野はやはり見ると和みますね。矢嶋は面白いことを言ってくれとお願いしていました。元から矢嶋とは「PS4買う?」と話していたので、「箱根終わったPS4買おうな!」って声かけしてもらいました。(笑)矢嶋も走りたかったと思うのですが、「俺の分まで頼む」と言ってくれたのでやるしかないなと思いました。

ー4年間振り返られていかがでしたか
入学当初思い描いていた4年間とはかけ離れていたものでした。僕も高校生の頃はキャプテンかつエースでやっていて、エースになろうと入学しました。しかし怪我が多くて、思い描いたものとは違うものとなってしまいましたが最高の仲間と共に走れたのは良い4年間だったなと思います。

ー大畑さん率いるチームはいかがでしたか
最初発表された時は「マジか」と思いました。多く語る感じではなく、背中で見せてもらったなと思っています。シーズン前半、4年生が怪我をしてしまったので迷惑をかけてしまいました。しかし後半はみんなで盛り上げることができたので良いチームだなと思います。

ー4年生に伝えたいことは
ありがとう。楽しかったです。

ー1番感謝を伝えたい人は誰でしょうか
親はもちろんなので置いといて、鴇田さんです。僕の復活は鴇田さんありきなので本当に感謝しています。相談に乗ってもらって、トレーニングを組んでもらっていました。鴇田さんをはじめとしたトレーナーさんには感謝しています。

ー鈴木選手にとって箱根とは
小学校6年生の時に柏原さんがルーキーとして山で区間新記録を出し、往路優勝したということが初めて見た箱根駅伝です。中学校で陸上やろうと決めていて、その時点で箱根に出たいという気持ちはありました。高校生の時に3年間都大路に出れなく、大学になっても苦しい時期がたくさんありました。しかしそれを乗り越えられたのも箱根という存在があったからです。夢でしたし、憧れの舞台でした。

ーファンの方に一言お願いします
僕も狩野と一緒でファンがいるかわからないですが、もしいてくださるのなら目立たないモブ的な存在を応援してくださってありがとうございます。本当に良い4年間でした。

 佐藤敏也(1区)

 ―総合6位という結果を受けていかがでしたか
悔しいですけど、みんなが力を出し切ってのこの結果なので手応えのあるものでした。

―復路のレースをどのように見られていましたか
不安な場所もあったのですが、それをひっくり返す程の快走を見せてくれたので本当に頼もしかったです。

―1区を走ってみていかがでしたか
1区を走るのが中学生以来だってので緊張したり不安もあったのですが、区間賞じゃなくても先頭と近い位置で渡せる位置にいればいいよと言われていたのでその役割が果たせたのかなと思います。

―六郷橋あたりで集団がバラけました
誰かがどこかで仕掛けてくるのだろうなということは分かっていて、一応すぐに対応できるように後ろで構えていました。西山くんが思ったよりペースを上げて付けなかったのが力不足を感じました。

―区間賞を目標にしていた佐藤さんにとって区間5位という結果はどのように受け止めていますか
完全に力の差を感じました。

―坪井選手の法大記録更新をうけていかがですか
非常にびっくりしました。まさか越されると思ってなかったので。

―今後どのようにチームを引っ張っていきたいですか
自分がエースになれるように、練習や試合の結果で引っ張っていきたいです。

―去年は箱根後に30㎞に出場されていました。今年はいかがですか
実業団にいったらマラソンでやっていきたいので、しっかりと今のうちに覚悟を持っていきたいです。

―今後の目標は
学生ハーフで3番以内に入って、ユニバーシアードの代表権を取ることです。

―4年生に一言お願いします
練習からがんがん引っ張ってくださって頼もしい存在だったので、今度は自分がその立場に立って後輩たちを引っ張っていきたいです。

―応援してくださったファンの方へ一言お願いします
朝早くから寒い中での応援ありがとうございました。

 坂東悠汰(2区)

 ―今日の復路はどのように見られていましたか
十分戦えるだけのメンバーが復路にも揃っていましたので、絶対に5位で帰ってきてくれると信じて待っていました。結果は6位でしたけど、皆が皆出しきってくれたので、良かったのではないかなと思います。

―その中でいきなり6区の坪井選手が快走を見せましたが
さっき本人にも言ったんですけど、ようやく走ってくれたなと。佐藤よりも下りという面では勝っていたので、1、2年と悔しい思いをしてきた分を今日にぶつけてくれたんじゃないかなと思います。

―復路には同学年が3人出走しました
本当に経験豊富な土井、大畑と、長い距離が得意な鈴木と言うことで、本当に安心して見ていられました。

―大畑選手への給水では、どのような声がけをされましたか
あまり多くは言えなかったのですが、「本当に良い走りしてるぞ」と。後ろとの國學院との差も広がっていることも伝えて、残り8kmを送り出しました。

―自身の2区を改めて振り返ってみて
今回の箱根駅伝は個人としてもチームとしても欲しい順位は取れなかったのですが、自分自身、箱根に向けて十分な準備ができていましたし、本当に箱根に関してはやれることはやったなという感じで。悔いがないと言ったら嘘になるんですけど、これも勝負なので、準備したのに負けたということは、今は素直に受け入れなければなと思います。

―この4年間を振り返ってみていかがですか
本当に4年間、苦しい時も支えてくださる方々がいらっしゃってこそ、自分はエースと呼ばれる立場にまで成長できたと思っているので、この法大での4年間、そして支えてきてくださった皆様には感謝しかないですね。

―来年度以降も法大の看板を背負う後輩たちに向けて一言
佐藤と青木を中心に頼もしい後輩たちが揃ってきていて、まだまだ自分達より高いところに行けると僕は思っているので、頑張って欲しいなと思います。

 岡原仁志(3区)

 ー今大会を振り返って
初めて往路を走らせていただいたんですけど、悔しい走りになってしまいました。

ーチームとしては総合6位でした
目標が総合5位だったのでちょっと悔しい気持ちがあります。来年、自分たちの代でリベンジしたいと思います。

ー4年生とのラストレースとなりましたが
4年生とはすごい仲良くさせていただいてちょっと悲しい気持ちなんですけど、思い出に残る楽しいレースになりました。

ー特に仲の良い4年生は
全員と仲が良いです(笑)

ー4年生に掛けたい言葉などは
「4年間お疲れ様です」というのと自分たちの代でまたリベンジするんで、見守っててください。

ー来年も三大駅伝全てに出場を決めました
今年は目標を1つも達成できなかったので、来年は全部達成できるように頑張っていきたいと思います。

ー今大会の総合6位の立役者は
6区の坪井です。一気に流れを戻してくれたのですごい感謝してます。

ー来年は最高学年となりますがどのようにチームを引っ張って行きたいですか
今年は悔しい思いをしたので来年はもっと結果で引っ張って行きたいと思います。

ー今後の目標は
同期に強い選手がいるのでその人たちに並ぶように努力することだと思います。

ーファンへ
来年またリベンジするので応援よろしくお願いします。

 狩野琢巳(4区)

―ラジオで拝聴したのですが、1年生のときに同学年でミーティングを開いて箱根目標5位をたてたことは覚えていますか
 覚えています。

―その目標5位をたてた中、総合6位となりました
 正直5位で終わりたかったのもありますし、6位なのは悔しいですけど、全員が100%の力を出しての6位だったので悔いというのはあまりなく良かったです。

―復路をご覧になっていていかがでしたか
 4年生が頑張ってくれました。鎌田も新戦力で来年からもっと力をつけて走ってくれると思います。坪井はもうエース級でしたね。本当にすごかったです。

―往路復路含めて下級生の走りはいかがでしたか
 みんな力をどんどんつけてきて、16人の中にも2年生が入ってきたりとかしていて、今非常に良く、来年からも期待できると思います。3年生みんな良かったです。

―後輩にシード権を残せたことについては
 嬉しいですし、一安心しています。

―来年に期待することはありますか
 このままだと、というか来年も目標は5番とかになると思うんですけど、また自分たちでいろいろ考えて目標を決めてもらえたら良いかなと思います。

―4年生にとっては最後の大会でしたが、今のお気持ちはいかがですか
 この学年で良かったなと思います。

―4年間を振り返ってみていかがですか
 けがばかりで、陸上やってるよりプールで泳いでる方が多かったかなと思うんですけど、いろいろな経験ができたのでとても良かったと思います。来年からも競技を続けるので、そこに活かせればなと思っています。

―その4年間の中でこの2日間は特別なものがありましたか
 ミーティングであった通りずっと5番は狙っていたので、集大成という形で特別な日でした。

―ファンの皆様へ一言お願いします
 走っているとき、沿道の応援だったりが多くて、非常に力になった部分がありまして、来年からはまた後輩が頑張ってくれると思うので、これからもご支援、ご声援よろしくお願いします。

 青木涼真(5区)

-総合6位の結果を受けて
目標の順位はチームで5位だったので、それは達成できず、悔しいというかチームとしての反省点かなと思います。

-5区ではチームの順位を押し上げて良い流れを作る走りとなりました。改めて振り返っていかがですか
前回の結果を踏まえて、今回は順位を上げる区間賞クラスの走りが求められました。前回よりも良いタイムで走ることができましたが、区間賞を取ることができず、いまいち勢いに乗せきれなかったかなと思いました。ですが、復路の選手たちが本当に頑張ってくれて、良い流れをさらに加速させてくれたので、そこはチームに感謝かなと思います。

-その復路では4年生の活躍も大きかったと思います
このチームを引っ張ってきてくれた4年生は本当に頼りになる方たちです。その先輩たちと最後は目標を達成して笑って終わりたかったのですが、目標の順位に届かなくて悔しい思いをしてしまいました。ですが、これも強くなるためには必要な経験だと思うので、先輩たちと5位を目標にやってきた1年間をしっかり来年に生かしていきたいです。来年こそ目標を達成できるよう頑張っていきたいです。

-最高学年となりますがどのようなチームにしていきたいですか
今年の箱根でもそうだったのですが、3年生は非常に勢いがあるので、僕らも最高学年として、先輩方のやってきたことを引き継ぎ、さらに良いチームにしていきたいです。

-これで引退となる4年生に一言お願いします
選手としても私生活でも本当にお世話になった先輩方なので、正直言うといなくなってほしくないというか、まだ一緒にやりたいという気持ちがあります。僕らがしっかり先輩方のやってきたことを引き継いで、これからも強い法政を作っていきたいです。

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