【サッカー】3連勝でリーグ優勝に王手!小池2試合連続弾&清水内定の主将・日髙の一発で勝利 優勝争う駒大との直接対決に日髙「優勝して大学サッカーを終えたい」 第99回関東大学サッカーリーグ第21節
2025年11月9日(日)
JR東日本カップ2025第99回関東大学サッカーリーグ2部
第21節 法大-順大 順天堂大学さくらキャンパスサッカー場
大きな勝利を飾った。試合前に優勝争う早大が敗戦。優勝を掲げる法大にとっては絶対に負けられない戦いとなった。法大は前半から相手ゴールにせまる。すると、浅野のシュート性のボールに反応したのは小池。それがゴールに吸い込まれ2試合連続ゴール!貴重な先制点となった。後半には主将の1発。相手に競り勝つと小湊とパス交換。裏に抜けた日髙が冷静に沈め、順大を突き放した!
その後は薬師田、梅津、寺田を中心に守り切り見事無失点。2-0で勝利!
優勝の行方は次戦の今季最終節・駒大戦。駒大とは勝ち点で並んでいるが、得失点差で上回っているため法大は引き分け以上で優勝が決まる。この一戦に全てをかけたい。
▼試合結果
| 2 法大 |
1 | 前半 | 0 | 0 順大 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 後半 | 0 |
得点者:小池直矢、日髙華杜
▼スターティングメンバー
| 背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校+Jクラブ内定先 |
| 21 | GK | 寺田周太 | 経3・法政二 |
| 3 | DF | 日髙華杜 | 経4・大津・清水エスパルス内定 |
| 5 | DF | 大迫蒼人 | 経4・FC東京U18 |
| 6 | DF | 薬師田澪 | 経4・大津・ロアッソ熊本内定 |
| 20 | DF | 梅津龍之介 | 経3・鹿島アントラーズユース |
| 7 | MF | 大畑凜生 | 現4・矢板中央・清水エスパルス内定 |
| 8 | MF | 浅野直希 | 経4・ ガンバ大阪ユース |
| 11 | MF | 小池直矢 | 現3・前橋育英 |
| 15 | MF | 小倉幸成 | 経2・鹿島アントラーズユース |
| 14 | FW | 松村晃助 | 経3・横浜F・マリノス内定 ・同ユース出身 |
| 27 | FW | 小湊絆 | スポ3・青森山田・FC東京内定 |
| サブメンバー | |||
|---|---|---|---|
| 1 | GK | 藤澤芭琉 | 現3・徳島市立 |
| 2 | DF | 櫻井稜 | 経3・鹿島学園 |
| 22 | DF | 田中恵大 | 経3・法政二 |
| 23 | MF | 松田悠世 | 社2・桐光学園 |
| 26 | MF | 島田春人 | 社3・横浜F・マリノスユース |
| 28 | MF | 根津元輝 | 経3・ 前橋育英 |
| 30 | MF | 峯野倖 | 経1・市立船橋 |
| 18 | FW | 菅原太一 | スポ2・浜松開誠館 |
| 29 | FW | 大久保祐希 | 社2・東京ヴェルディ U-18 |
▼マッチレポート
関東リーグ2部優勝を狙い、勝ち点の落とせない戦いが続く法大。にわかに雨霧が立ち込む敵地にて、第21節順天堂大戦の幕が開ける。法大は前節からスタメンを4名入れ替え、4-4-2の布陣で試合に挑む。
試合が動いたのは前半7分。ライン間で大畑凜生(現4= 矢板中央 ・清水エスパルス内定)が後方からボールを受け、左サイドを駆け上がる大迫蒼人(経4= FC東京 U-18)へと展開。大迫は左足ワンタッチで対角にポジションを取る浅野直希(経4= ガンバ大阪 ユース)にパスを供給。浅野の放つシュートに小池直矢(現3= 前橋育英)が反応し、軌道を変え2試合連続となるゴールで幸先よく先制に成功。その直後、相手にハーフラインから中央突破を許し、バイタルまでドリブルで運ばれるもセンターバックを守る梅津龍之介(経3= 鹿島アントラーズ ユース)が渾身の守備でシャットアウトし、チームのピンチを救う活躍。前半41分、敵陣の激しい球際で大畑が倒されフリーキックを獲得。浅野の正確無比なキックに薬師田澪(経4=大津・ロアッソ熊本内定)がヘディングで合わせるも、相手キーパーのスーパーセーブに阻まれる。攻守ともに高い質を見せた法大は1-0で前半を折り返す。
後半開始早々、攻守が激しく入れ替わるハードな展開が続く。後半6分、相手にポケットへの侵入を許すも、梅津のスライディングタックルが炸裂。またもや、チームは梅津に救われる。その直後、キーパーの寺田周太(経3=法政二)の蹴り出したロングフィードに日髙華杜(経4= 大津 ・清水エスパルス内定)が競り勝ち、中央の小湊絆(スポ3= 青森山田 ・FC東京内定)にボールを落とす。小湊は相手ディフェンダーの裏を抜ける日髙へスルーパス。そのまま、日髙は左隅に今季初ゴールとなるシュートを決め、相手との差をさらに広げる。後半17分、法大の最終ラインの背後をつく相手のロングボールに襲われる。しかし、キーパーの寺田はペナルティエリアから飛び出し、ヘディングでクリア。寺田は勇気ある飛び出しでピンチを未然に防ぐ活躍を披露する。そして後半36分、途中交代で出場した松田悠世(社2=桐光学園)がバックスピンの効いた豪快ミドルを叩き込む。惜しくもシュートはゴールポストに弾かれるも、法大の攻撃力は遺憾無く発揮された。法大は守備でも最後まで集中力を保ち、試合を2-0と無失点で試合に勝利した。
この試合で勝ち点3を獲得した法大は得失点差により首位奪還に成功。いよいよ最終節、敵地で駒澤と優勝と1部自動昇格を懸けた直接対決の天王山に向かう。(小棚木孝寛)
(取材:山口晴暉、今本壮史、髙橋明日香、小棚木孝寛、岩佐花菜/撮影:山口、今本)
▼インタビュー
主将・日髙華杜(経4・大津・清水エスパルス内定)
ーー2部優勝・1部昇格の可能性を残したが今の率直の気持ちは
最初から自分たちが目指しているところは優勝ですし、次に繋げることができたのですごい良かったなと思います。
ーー今季初ゴール振り返って
自分は結構怪我で試合に出れないことが多くて、復帰して試合に使ってもらっているような中で、結果でチームを救おうというふうに思っていたので、そこの場面でゴールを取ることができて、率直に嬉しかったです。
ーー試合に絡めていない時期はどんな気持ちで過ごしてきたか
自分が怪我をしていた時、法政は首位でした。その結果に対しては嬉しい反面、やっぱりそこに自分がいないというので悔しい部分っていうのはありました。でも、それでも仲間を信じて自分はけがと向き合って、こうやって復帰して、またみんなと戦うことができて、最後このように優勝の可能性のある大事な試合までつなげることができるってことは嬉しいと思います。やっぱり、そこまできたからには必ず勝って、優勝して大学サッカーを終えたいなというふうに思います。
ーーキャプテンマークを薬師田が付けている時はどんな感情だったか
副キャプテンというのもそうですし、自分が信頼している、小学校から知っていて、高校、大学と一緒にやってきて。それを巻いてもらうことに対して信頼していました。
ーー薬師田選手のロアッソ熊本内定について
一緒にやってきて、同じ大学に入学して、一緒にプロの世界に行くことができるっていうのは嬉しいです。また大学サッカーとしてはあと 1試合あいつ(薬師田選手)とやる機会があると思うんですけど、やっぱりプロになってもまたどっかで一緒にやれることを楽しみにしながら自分も負けないように頑張りたいと思います。
ーー1年間でチームとして成長を感じた部分は
怪我人だったり、いろいろ難しい状況があった中でも、やっぱりその時その時やれている選手たちがやってきた結果、層の厚さというところは成長できたなと思います。誰が出ても、一人一人個性ある選手たちなので、常に勝ち続けられるようなチームになれてきたと思います。我慢強さというところは、前節、その前の試合も後半逆転だったり、ラストワンプレーで点決めたりっていう。自分たちがここにいるべきチームではないっていうことをみんな意識して、やる我慢強さだったりというのは1年を通して成長できたのではないかなというふうに思います。
ーー次の試合は優勝も懸かるほか、4年生にとって最後のリーグ戦となる。チームとしてどんな形で締めくくりたいか
自分は関東リーグを1年生の時からやってきて、あまり結果で良い思いをするということはなかったので。ここは自分、4年生もそうですけど、4年生は下の学年のために残さないといけないと思うので、必ず優勝・昇格というのはシーズン初めに決めた、学年で決めたミッションなので。そこは必ず成し遂げて、次の世代に繋げたいなと思います。
(インタビュー:髙橋明日香)
梅津龍之介(経3・鹿島アントラーズユース)
ーー本日の試合を振り返って
勝ててよかったのが一番ですかね。
ーーチームを何度も救うパフォーマンスを披露したが
ここ最近、前半から失点し、自分たちから苦しい状況になっているので、0にこだわる部分はいつも以上にあり、結果として表れてよかったです。
ーー無失点の試合だったが、チームでどんな声かけをしたか
先に失点した試合が続いていたので、もう一回やるべきことや特に薬師田とはよく喋りながら自分たちから崩れないことと、自分たちが守っていればクオリティの高い前線の選手が点を取ってくれると思うので、そこは意識していました。
ーー次節、4年生との最後の試合になるが
先ほど、結果を見て駒澤が引き分け、首位に立っているので気持ち的には難しい展開ですが、これまでほぼ同期ぐらい仲の良かった4年生とも最後ですし、勝たせて大学サッカー終わらせたいなという思いと、来年1部でやりたいという気持ちも個人的に強いので、勝って優勝を決めたいなと思います。
ーーCBコンビを組む薬師田とも最後の試合になるが、どんな思いがあるか
一年生のころから一緒にずっとやってきて、自分が2年生のころから一緒にCBで組むようになり、最初は合わないこともあったり、上手く連携取れない部分もありました。でも、時間と練習を重ねていくたびにどんどん良くなっていき、今では必要以上にコミュニケーションを取らなくとも分かりあっているので、薬師田には感謝していますし、おかげで自分もハイパフォーマンスを出せているので、あと1試合90分を噛み締めていきたいと思います。
ーー駒澤と優勝を懸けた直接対決への意気込み
自力優勝できるのは、自分たちと駒澤のどちらかなので、勝って優勝するだけだと思います。自分が一年生のころ、1部から落としてしまった責任を自分は誰よりも強く感じているので優勝しか見ていないです。
(インタビュー:小棚木孝寛)
柳沢将之 監督
ーーほぼ完璧な試合になったのではないか
そうですね。選手には「残り2試合、早稲田がどうとか駒澤がどうとか、そんなのは関係ない、2勝して優勝するんだ」という話を試合前にしました。本当にみんな戦っていたし、得点も取って、守備のところでも体を張れていたのでので、こういったゲームを続けていくとどこにも負けないと思うので、このまま優勝目指して頑張っていきたいなという印象ですね。
ーー主将・日髙華杜がこの場面で得点し、チームも勢いづくのでは
そうですね。日高はじめ、大迫蒼人だったり、4年生がしっかり今日の試合なんかでも体張って引っ張ってくれています。
また、そういった4年生が得点を取るっていうところはチームにとっても勢いが出ますし、そういった意味では今はすごくまとまってるんじゃないかなと思います。
ーー後半、2点リードの中で攻撃的な松田悠世をピッチに。あれは3点目を狙いに行くという合図か
浅野直希もよかったんですけども、松田は前節いいプレイしてたので、ピッチで仕事をしてきてほしいという意味で送り出しました。
ーー今節は無失点。守備に対しての印象は
最後の最後まで諦めないことと、前半を1点ビハインドで終わった後には「もう前半は忘れよう」と、「最初の気持ちでやっていく」ということを全員に伝えました。
今、どの選手が出てもすごく頑張ってくれますので、チームとして、今日応援してくれているメンバーもしっかり食い込めるように、全員でやっていけたらと思っています。
ーー今回の試合後ミーティングは全員を集めてのミーティングとなったが
残り1戦、実質決勝戦なので、昇格するには出ている選手も出ていない選手もみんなの力が必要だとチーム全員に伝えました。
与えられた環境、場所で自分らの仕事をしっかりしていこうという話をしました。
ーー優勝を懸けた最終節・駒大戦までどのような準備を
他チームというよりは、チーム立ち上げの時から言っていますけども、『仲間を助ける』というところが基本です。
仲間のために走る、仲間のためにカバーする、仲間のためにシュートを入れる。
そういったことをどんどんやって、それを駒大戦でぶつけて優勝しよう、そういった思いです。
(インタビュー:山口晴暉)
▼MATCH PHOTOS

2試合連続ゴールとなった小池直矢

日髙のゴールシーン

クロスバー直撃のシュートを放った松田悠世

左から主将・日髙、副将・大畑と薬師田、守護神・寺田
▼試合後順位表
※2位までが1部に自動昇格 3位は1部の10位と入れ替え戦へ
優勝の可能性を残すのは法大と駒大。引き分け以上で法大は優勝&1部昇格が決定する。
| 順位 | 大学名 | 勝点 | 勝-分-負 | 得失点 |
| 1位 | 法政大 | 46 | 14-4-3 | 21 |
| 2位 | 駒澤大 | 46 | 14-4-3 | 17 |
| 3位 | 早稲田大 | 43 | 13-4-4 | 21 |
| 4位 | 産業能率大 | 38 | 11-5-5 | 10 |
| 5位 | 拓殖大 | 34 | 9-7-5 | 4 |
| 6位 | 神奈川大 | 33 | 10-3-8 | 10 |
| 7位 | 立正大 | 28 | 8-4-9 | 1 |
| 8位 | 関東学院大 | 27 | 9-0-12 | 2 |
| 9位 | 國學院大 | 21 | 6-3-12 | −19 |
| 10位 | 順天堂大 | 17 | 4-5-12 | −12 |
| 11位 | 山梨学院大 | 14 | 3-5-13 | −25 |
| 12位 | 東京農業大 | 8 | 2-2-17 | −30 |
▼日程と結果
| 節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
| 1 | 4月6日 | 関東学院大 | ⚪︎1−0 | 関東学院大学金沢八景キャンパスグラウンド |
| 2 | 4月13日 | 國學院大 | ⚪︎3ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 3 | 4月16日 | 立正大 | ⚪︎4ー1 | 立正大学熊谷キャンパスサッカー場 |
| 4 | 4月20日 | 駒澤大 | ⚪︎1ー0 | 法政大学城山サッカー場 |
| 5 | 5月3日 | 早稲田大 | △0ー0 | AGFフィールド |
| 6 | 5月26日 | 拓殖大学 | ⚪︎5ー2 | 法政大学城山サッカー場 |
| 7 | 6月15日 | 神奈川大 | △2ー2 | 神奈川大学中山キャンパストラック内フィールド |
| 8 | 5月18日 | 順天堂大 | ⚪︎2ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 9 | 7月13日 | 山梨学院大 | ⚪︎2ー1 | 山梨学院大学川田ツインサッカー場 |
| 10 | 6月1日 | 東京農業大 | ⚫︎1ー2 | 東京農業大学世田谷キャンパスグラウンド |
| 11 | 6月8日 | 産業能率大 | ⚪︎1ー0 | 法政大学城山サッカー場 |
| 12 | 9月20日 | 山梨学院大 | ⚪︎6ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 13 | 9月28日 | 早稲田大 | △0ー0 | 早稲田大学東伏見サッカー場 |
| 14 | 10月5日 | 國學院大 | ⚪︎1ー0 | 國學院大學たまプラーザキャンパスグラウンド |
| 15 | 10月8日 | 立正大 | ⚪︎3ー2 | 法政大学城山サッカー場 |
| 16 | 10月12日 | 神奈川大 | ⚫︎0ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 17 | 10月19日 | 拓殖大 | ⚫︎1ー2 | 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場 |
| 18 | 10月26日 | 産業能率大 | △1ー1 | 産業能率大学第二グラウンド |
| 19 | 10月30日 | 東京農業大 | ⚪︎2ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 20 | 11月2日 | 関東学院大 | ⚪︎2ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 21 | 11月9日 | 順天堂大 | ⚪︎2ー0 | 順天堂大学さくらキャンパスサッカー場 |
| 22 | 11月15日 | 駒澤大 | ー | 駒澤大学玉川キャンパス |


