【硬式野球】打率3割到達もなお進化を求める今泉秀悟 守備と走塁のレベルアップでチームに流れを作り勝利を目指す(秋季リーグ戦振り返りインタビュー⑨)
今泉 秀悟 内野手
ーー今季を振り返って
優勝することはできなくって、早稲田と明治だと春負けてからやってきて。早稲田には勝てたんですけど、明治には1つも勝つことができずに明治に全勝優勝されてしまったのでそこが1番悔しいところではあります。
ーー法大の3位という結果を見て
結果的には3位だったんですけど、勝率が全然良くなかったり、勝てる試合を引き分けてしまったり、勝てる試合を落としてしまったことが多かったのでそういうところで、守備のミスだったり、攻撃でも細かいとこのミスが大きく目立っていたのでそこを来年のリーグ戦に向けてこの冬、春先は大事にやっていきたいなという思いです。
ーー打率.306と目標でもある3割台到達だったが
目標にしていた3割は打つことができたんですけど、やはりチームに貢献する1打っていうか、1本を打つことができていなかった場面が多かったと感じていて。自分は6番バッターで最後の1試合以外14試合は出ていたんですけど7番バッターの井上(和輝、法1=駿台甲府 )が結構自分のそういったミスであったりをカバーしてくれていたので自分がもっと打ったりしてチャンスを広げたり、打点を上げることによって、もっと得点力や打線の厚みが生まれてくると思うので3割で満足するんじゃなくて、もっと上を目指していければいいなと思います。
ーー春はスタートの課題があったが今季初戦の慶大との4戦では本塁打もあり3打点とスタートが好調に見えたが
そうですね。なんか初戦で1本出て、チームは引き分けちゃったんですけどチームの雰囲気的にも結構良かったです。連戦連戦で疲労もあったんですけど、1カード目から落とせないっていう気持ちが強くて、4試合ともいい集中力を持ちながら試合に臨めたのでそこは良かったかなと思います。
ーー早大3回戦では9回表に勝ち越し打がありチームは勝利したが
その前のイニングに確かエラーをしてしまって、自分の中で打撃とか走塁よりもやはり守備を1番この1年間頑張ってきていたのでピンチの場面で守備のエラーをしてしまって、結構気持ち的に下向いていたんですけど、ベンチ裏に帰ったときにキャプテンの松下(歩叶、営4=桐蔭学園)さんとか康淳(藤森、営3=天理)さんから「チャンスで絶対回ってくるから、そこで打てばヒーローになれるんやから切り替えて次の打席行け」って言われて。それで多分チャンスで回してくれて、いい当たりではなかったですけどヒットになってくれてとてもうれしかったです。
ーー早大から23年春以来の勝ち点獲得となったがそれについてチームでは
特にはなかったですけど、まず立教に勝ち点を落としちゃったのが痛いなとか、明治に勝たないと意味ないなっていうのは4年生も3年生も結構言っていたのは覚えてます。
ーー春も四球を選ぶ場面が多かったが四球を選ぶ場面が多い要因や見極めで意識していることは
1つは、後ろにいいバッターがいるので、まずは自分が出ることというか。チャンス広げるために打席に立っているのでフォアボールもヒットと同じだと思っているので。それと、悪く言えばあまり初球から今季は振りにいけていなかったので、もっと初球から振りにいきつつ、ボールとストライクの見極めもしつつ、甘い球は仕留めて難しい球は見極めていきたいです。今季は三振がちょっと増えちゃったのでそこでフォアボールもらいつつ、三振を減らせれるように来季は頑張っていきたいなと思います。
ーー守備では自身の結果を振り返って
記録的に残ったエラーが2つあって、ショートバウンドのカバーできた球をできなかったことが3回あったのでやはりその辺のミスが1回は失点に絡んじゃったりして。流れっていう部分が結構あって、野球は流れが大事なスポーツだと思うので取れるアウトを取るのがいい流れになっていくと思うのでそこをもう1回この冬見つめ直して、エラー0でチームに貢献できるような守備をこれからできればなという思いです。
ーー明大が無敗の王者となったが感じるものはあったか
まずはバッテリー含めて、守りが固いっていうのが1番の印象で、その上でチャンスで甘い球を1球で仕留める場面がやはり法政戦以外にも目立っていたのでそこをもっと自分たちも見つめ直していきたいです。ピンチの場面であったり、チャンスの場面でいかに集中力を上げてベストパフォーマンスを出せるかっていうのが明治とか早稲田に勝てる要因だと思うのでそこを自分たちで高め合いながら、そこの2校に勝ち点取れるように頑張りたいなと思います。
ーー法大は計15試合と長丁場の試合も多かったが
慶應戦がちょっと長くなりすぎちゃっていたので簡単に勝てる相手じゃないですけど、やはりどうしても連戦になるとピッチャーの疲労だったり、野手も疲労が溜まってきてしまうと思うので、勝てる試合を勝たないといけないなっていうのを改めてこのリーグで感じました。
ーー今季1番印象に残っている試合は
明治大学の2回戦ですね。(どんなことが)チャンスで打てなかったこととか、レフトの同期の子がエラーをしてしまって、その後にちょっと心が折れてしまっていて。決勝タイムリーになったその榊原(七斗、明大=3年)選手のあたりがグローブに当たって弾いちゃって、記録的にはヒットになったんですけどそこで自分がアウト取っていれば同点になって、勝てたかはわからないですけど延長に持っていけたりしたのかなと思ったのでその試合が1番印象に残っている試合だと思いました。
ーー以前期待する選手として挙げていた1年の井上和輝選手の活躍が見られたが
そうですね。ちょっと、すごいっすね。なんかレベルが違うなっていう思いとそのレベルに追いついて追い越せられるように頑張りたいなっていういい目標ができたので、いい刺激になりますね。
ーー今リーグを通して印象に残っている相手投手は
大室(亮満、明大2年=高松商)投手ですかね。(どのように)最優秀防御率を多分取ったと思うんですけど、法政で1点しか取れなかったり、防御率が結構よくて。自分の同期としてなんとなく憧れてというか、自分は賞を取ったことがないので取らせないように自分たちが打てばよかったんですけど打てなかったので、そういったところが尊敬とか悔しさとかがあって印象に残ってるんですよね。
ーー今リーグを経てつかんだものや成長したところ
1番成長を感じたのは考え方で、今年康淳さんがかなり調子良くてヒットとか毎試合のように打っていて、声かけみたいなので僕に結構してくれてる印象があって、自分は打てなかったりしたときに感情的になっちゃう部分があるんですけど、そういったときに康淳さんが「チームが勝てばいいんだよ」みたいなことをよく言ってくれたり、自分自身が記録とかかかっていてもチームのことを優先に考えて話していて。今年は歩叶さんも苦しんでる中でそういうことをみんなに言っていて、最後の方に歩叶さんもいい状態に戻ってきていて、キャプテンとして結構しんどいときがあっても1年間やってくれてた中で、康淳さんが3年生として支えていたので来年は自分が3年生として周りを見て康淳さんみたいに声をかけられるようになれればいいなと、成長というか考え方の面で感じられたシーズンだなと思います。
ーー今リーグを通して新たに見つけた課題はあるか
やはり守備の部分と走塁の部分です。守備はそのワンプレーで流れが変わったり、ワンプレーで試合の勝ち負けを左右する場面が1番多いと思うのでそこのミスを0にするという目標というか、ミスをしないっていうことが当たり前にできるようなシーズンをこれから迎えることと、走塁の部分では次の塁に行ける打球を行けなかったりした場面が多かったので、この冬は連打連打っていうのも少ないと思うのでワンヒットで帰ってこれるように走塁をもっと磨いていきたいなと思います。
ーー今リーグの法大のMVPを挙げるなら
康淳さんです。(声かけなどの部分でか)もちろん結果でも1番すごい成績残してたんですけど、やはり自分は周りを見てよく声をかけていたのが1番印象に残っていますね。
ーー引退する4年生への想いは
新チームで練習が始まって4年生の偉大さっていうか1年間当たり前に毎日一緒に練習をしていた中で、いざいなくなると思うと精神的に感じるものがありますね。4年生の方たちはものすごく気遣って僕らに接してくれていたんだなっていうのは1番大きく感じています。
ーー松下さんがドラフト1位でプロ入りしたがプロへの想いは
最終的にはやはり1番上のプロ野球の世界でやりたいと思うんですけど、まだこのままじゃあそこには入れないですし、入っても全然活躍できないと思うのでこの残り2年でもっとレベルアップして自分も松下さんを超えられるようになりたいなという思いはあります。
ーー今季以降活躍を期待する選手は
そうですね。どうしようかな、みんな井上って言うと思うので只石(貫太、営1=広陵)で。(どんなことを期待するか)能力あるので、フレッシュはちょっと結果残せてなかったので来年は神宮の舞台でベストパフォーマンスを出してくれるように期待しています。
ーーファンに一言
当分リーグ優勝から離れてるので、来年こそは「リーグ優勝して日本一」ということで、熱い応援よろしくお願いします。
(インタビュー:浅岡凜)
今泉秀悟(いまいずみ・しゅうご)
キャリアデザイン学部2年・2005年4月18日生まれ
愛知県出身・石見智翠館
175cm85kg・右投左打
今季成績:15試合 63打数 15安打 1本塁打 打率.306 9打点 0盗塁
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。
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