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【陸上競技】法×明・400メートル対談 原田真聡/古俣由人/菊田響生(前編)/六大学対校陸上直前企画2026

3/11にzoomにて取材を実施

昨年の東京世界陸上でも注目を集めた「400メートル」——最高次元のスピードと持久力を要するトラックで最も過酷な競技の一つだ。彼らもまた、この種目に青春を懸けてきた。原田真聡(新4年・明大)、古俣由人(新3年・明大)、菊田響生(新2年・法大)。高校時代から全国レベルで競い合ってきた3人は、大学入学後も法政/明治それぞれの陸上部でしのぎを削る。対談前編となる今回は、競技を通した3人の関係性や来る六大学陸上への意気込みなどを語っていただいた。

六大学対校陸上直前企画・第2弾!選手対談2本目は法大と明大。記事は弊会HPにてご覧いだけるます!後編は明大スポーツのホームページからご覧いただけます!
企画は明日以降も続きますので、お楽しみに!

選手インタビュー

――お互いの関係や印象は
古俣「原田さんとはもちろん、同じ明治大学競走部で先輩というのもありまして、マイル(4×400メートルリレー)でバトンをつなぐこともある頼りにしている先輩ですし、何か困ったことがあったらいつでも聞いてくれるような先輩ですし、いつでも何でも話せるという点では速い先輩がいるっていう練習環境が僕としては1番ありがたいです。
法政大学の菊田響生君とは、関東インカレであったり、全日本インカレであったり色々な大会で直接対決もしていて。自分としてはいいライバルであり、他大学であっても仲良く話せる関係ではあります。」

原田「自分がこの3人の中では1番最年長ではありますね。古俣とは同じチームで一緒に切磋琢磨している仲間なので、自分としては本当に頼りがいのある後輩であり、マイルでは最後に決めきる力という部分が自分では少し届かない場所でも、古俣であればしっかり託せるような人材ではあると思うので。古俣に関しては本当に尊敬をしています。
法政大学の菊田君は自分としてはレースを何本か一緒に走ってきて、あまり大きな話とかはしたことがないんですけど、自分より全然速い選手なので、良い部分を盗めるように研究をしたり。そう言った部分では尊敬のできる選手の1人ではあると思っております。」

菊田「明治大学のお二方とは、さっき古俣さんもおっしゃっていたんですけど、関東インカレとか全日本インカレとかで一緒に走らせていただいて、本当にすごく良いライバルだなと僕も思っていて。この間の沖縄の記録会でも原田さんと一緒に走らせていただいて、終わった後に「お疲れ様」みたいな感じで少し声をかけていただいたりしたので、すごく優しいお二方、先輩方だなという風に感じています。」

――高校時代から同じレースに出場されているが、元々面識などはあったのか
原田「話したことはなかったんですけど、名前と走りというのは認識していて。本当に2人とも速い選手だったので、一目置いていた2人ではあります。」

菊田「古俣さんとは北海道インターハイの時に一緒に走って、その時に少しお話ししたり、走り終わった後に「お疲れ様」みたいな感じで話したのが初めてだったのかなと思います。原田さんとは僕が高校1年生の時の徳島インターハイで、僕は準決勝で落ちてしまったんですけど、原田さんは決勝を走っていて、それをすごいなと思って見ていたのが思い出には残っています。」

古俣「もちろん原田さんについても先ほど菊田君がおっしゃっていた通り、徳島インターハイで、僕も準決勝で落ちてしまって決勝を見ていた時に原田さんの走りというのを生で見させていただいて、僕もこんな先輩を追いかけたいという風なこと思い明治大学に進学を決めました。
菊田君とは僕が高校3年生の時の北海道インターハイで、1個下なんですけど決勝に残って素晴らしい結果を残す姿を僕も拝見させていただいて、自分としてもこの子に負けないように、大学に入ってからも切磋琢磨し合えるようなライバルになれるといいなと思い、練習に励みました。」

――現在の調子やコンディションは
菊田「この間の沖縄の試合がシーズン初めの試合だったんですけど、合宿の終盤の方だったので、疲れとかは結構あったんですけど、体のコンディション的にはそこまで悪くはなかったかなというのはあって。ちょっと(気象などの)周りのコンディションがあまり良くなかったのかなというのはあって、そこはあんまり気にせずというか。初戦はとりあえず試合の感覚を戻したいなというのがあって、そこが分かったので。そこそこ収穫のあるレースだったのかなという風に思っていて。冬季もけがなく順調に練習を積めて来てはいたので。シーズンに向けて最後3月練習して、4月から始められるように今少し頑張っているところではあります。」

古俣「自分もこの間の沖縄合宿で初戦を迎えてシーズンインをする予定だったんですけど、天候的な部分を含めまして、一応シーズンインはせずに見送るという形を取らせていただきました。そこで試合をする予定でもちろんいましたし、原田さんと菊田君とも試合をできるという、結構豪華なメンバーで試合できるという風に思っていたので、自分としてはそこに出場して体の調子を確かめたいと思っていましたが、天候的な部分は仕方がないので、一応見送る形を取りました。体の状態としては、この冬季を先輩方のメニューを通して一応全てこなすことができました。体の不調であったり、痛みというのはあまり感じず、全てに全力で取り組むことができたので、これからシーズインして、東京六大学であったり、記録会、大きな大会を目指すという部分に焦点を当てて、良い記録が出せるようにこれから万全な状態で、試合に臨めるように練習をしていきたいと思います。」

原田「私も沖縄の記録会の方に参加させていただきまして、自分の去年の課題であった前半部分の組み立て方を自分なりにはうまく作れたと思うので、その部分ではうまくいった反面、まだ冬季中の意識の部分が抜けきれていなくて、スピード感っていう部分ではあまり良い感覚で終えることができなかったので。そこは今後3月にどんどんスピード練習を取り入れていって、シーズンにつなげていければいいかなと考えております。体の部分に関しては今年の冬季はけがもせずにメニューを全て消化することができましたので、自信を持って今年の新シーズンに向けてやっていければいいかなと考えております。」

――冬季はどのような点を意識してどのような練習を積んできたのか
原田「体のベースアップという部分に関しては、特に注力をして練習に臨みました。具体的なメニューで言いますと、走りの部分では本番よりも長い距離の600メートルであったり、500メートルであったり、そういった部分を中心に体作りをして、なおかつサーキットトレーニングであったり、特にハムストリングを鍛えるようなサーキットを取り入れて走りにつなげるような形に冬季はしました。」

菊田「大学に入ってから1年目の冬季ということで、まだ流れがつかめていない部分が最初はあったんですけど、とにかく走るというのは聞いていたので。自分も昨シーズンは少し後半の持久力というか、後半少し垂れてしまうところが結構あったので、そこは冬季でしっかり持久力をつけるというのは1つ意識した部分があって。あとは体作りというか、ウェイトトレーニングで筋力アップをして、シーズンに向けてしっかりパワーを蓄えるというのも1つ目的として入れていたので、冬季の練習メニューの組み立て方というのを冬季の最初の方でしっかりと組み立てて、それに応じて毎月しっかりと練習をこなせたかなという風に思っています。」

古俣「先輩方と同じメニューを一緒にやらせていただいて、原田さんとも被るところがあるのですが、自分としてはこの冬季1番頑張ったというところで言うと、ベースとなる筋力アップが1番大きな成果となるかなとは思っています。その筋力ベースアップにつながって、それに応じたスピードというのも自分としてはついてきたなと思っていますし、そこであまり筋肉をつけすぎてしまうと、重たい走りになってしまって、なかなか自分の筋肉に対して体がついてこないという風なこともあったんですけど。そういうところはスピードを出して走るという点で解決していきました。他には去年の冬季練習と比べると実践的な動きとは違う筋力ベース的なトレーニングが多くメニューとして入っていたので、自分としてはそこにどれだけ自分の持っている力を出して練習に取り組むかということが、自分としては大事だなと思っていたので。各々、考えることはあると思うんですけど、自分の考えを持った中で練習に取り組むことによって、自分の持っているもの以上に(練習を)消化できると思っていたので、先輩から出されたメニューを忠実にこなすという点で、冬季は頑張ってきました。」

――ご自身にとって六大学陸上とは
菊田「昨年はマイルリレーに出場させていただいて、本当に関東インカレの時ぐらいのすごい盛り上がりがマイルの時はあったのかなという風に初めて出場させていただいた時に率直に思いました。本当に名のある大学さんが集まって試合をするという、シーズン初めにはぴったりな大会なのかなという風に自分では思っていて。今年は(自分自身)個人種目の出場もあるので、法政大学のユニホームを着て走るというのは高校生の時からずっと憧れていたので。大会の盛り上がりに負けないように自分たちも盛り上げていけたらなという風には思っています。」

原田「私は今年で4回目の六大学陸上になるんですけど、毎回4月の1番最初の週に行われることで、本当に速い人たちとシーズンの早めの時期に切磋琢磨して、タイムを狙っていけるという部分に関しては、本当に他にそういった大会はないのかなというのが自分の1番六大学陸上に対して思っていることです。また、チーム一丸となって総合優勝に向かってやっていくということに関しては(そのような大会の)回数も1年を通して多くないので、そういった1つの行事としてみんなで盛り上がれるというのは本当に魅力的な大会だなと感じております。」

古俣「自分として東京六大学対抗戦の位置づけは、やはり結構上の方に来ると思っています。その理由としては、各々の大学さんがおそらく初戦となるだろう東京大学陸上に向けて練習を積み重ねていると思います。やはり名のある大学さんが歴史を通して色々と戦ってきた中で、ライバル意識というのもあるでしょうし、ここで優勝するというのも他の日本中の大学さんに衝撃を与えるということもありますし。シーズン初戦、4月の最初に行われるということで、関東インカレが1ヶ月後ぐらいに控えているというところで、ここのシーズン初戦をいかにうまく走るかというところが各々、選手たちは思っていると思います。自分としては、東京六大学は、原田さんという憧れの先輩と一緒にマイルバトンをつなぐということを目標にこの明治大学の門を叩いて入学しましたので、今年で3回目の東京六大学対抗戦、個人種目もありますし、マイルも出場できたらと思っていますので、もちろんここで優勝して、関東インカレや全日本インカレに向けて明治大学として士気を高められる良い機会だと思っています。」

――今年の六大学陸上でご自身の注目ポイントは
原田「スピード感のある400メートルにしたいと考えておりますので、前半からスピードに乗って逃げ切るようなレース内容にしたいなと自分は考えております。」

菊田「僕も原田さんと同じで、前半スピードに乗って行くというのが今のところのレースプランとしてあって。昨シーズンはちょっと前半出しすぎて、後半少し垂れてしまうというのがあったんですけど、今年は前半のスピード感に加えてラストの粘り強さというところも1つ注目して見てほしいなという風には思っています。」

古俣「自分としてはやはり後半の粘り強さという点が持ち味です。昨シーズンまでは後半200メートルの走りというのは自分としても自信を持っていたところですし、後半に強いというのも自分としては分かっていたので、いかに前半をリラックスして入れるかというところも昨シーズンは重要視していました。ですが、今シーズンは前半の200メートルも突っ込んで走ってみようかなとは思っています。理由としては関東インカレや全日本インカレといった大きな舞台では、やはり前半から前に出ないと置いていかれるという場面も多くなってきているので、後半強みがあったとしてもそこで巻き返せないということがあっては勝負にはならないので、前半から200メートルまでを自分の目標タイムを持ってしっかり走れるようにしたいと思っているので、前半のところにも注目しつつ、もちろん後半の200メートルでの粘りというのにもぜひ注目していただきたいと思っています。」

――明大と法大は定期戦も開催する仲だが、お互いの大学の印象は
菊田「明治大学さんは少数精鋭という感じが第一印象としてあって。すごく4継(4×100メートルリレー)もマイルも強いイメージがあって。本当にトップレベルの選手しか集まらないというようなイメージがあって。短距離だけでなく跳躍ブロックも強いですし、本当にまんべんなく強い選手がいるというのが明治大学さんなのかなという印象があります。」

原田「自分が法政大学さんに抱いている印象は、本当に強い人が何人も集まって、切磋琢磨して全員が成長できるような大学という印象があります。そういった対抗戦の結果とかを見ても法政大学さんは本当にいつもトップにいるので、そういった部分も見て、『強い大学=法政大学』みたいなイメージを自分は持っております。」

古俣「自分も原田さんと似ているところがあるとは思うんですけど。法政大学さんはとても強い大学さんで、4継をはじめマイルも毎回大きな大会では上位に入ってくるような、チーム力としては総合的にも日本のどの大学を見てもトップの方にいるとは思っています。やはり注目するのは幅跳びやハードルであったり、砲丸投げ、円盤投げなどの障害物を用いた陸上というのが強みに出ているかなと思っています。もちろん短距離や長距離も有名な選手がいっぱいいると思うんですけど、六大学や関東インカレでは、毎回のように上位の得点を取って帰ってくるような選手が跳躍であったり、ハードル、投てき種目で強い選手がたくさんいると思っているので、そこが僕としては1番強く印象的に残っています。」

――法大の菊田選手は今年が2年目となるが、昨年のルーキーイヤーを振り返って
菊田「去年大学生になって1シーズン終えて。大きな大会が4月の六大学と学生個人だったんですけど。4月は環境も変わって分からない事もたくさんあったので、少し戸惑いつつ練習していたので、若干体のコンディションが良くなかったのかなという風には思っていて、あまりいい走りができなかったんですけど、5月に入ってから最初の静岡国際でベストが出て、そこから関東インカレ、全日本インカレと続いて、一応関東インカレでは8位で、全日本インカレでは4位で入賞することはできたんですけど。メダルを目標にしていた分、1年目としては上出来とは言い切れないかなという感じです。ただ、最低限の事はできたかなと思います。
7月の日本選手権にもう1回調整して合わせていくという感じだったんですけど、なかなかコンディションも上がっていかずに、前半6月までの試合の疲れがそのまま出た試合だったのかなというのが7月の日本選手権でした。決勝を狙っていたので、すごい悔しい大会だったなという印象があります。
そこから日本選手権リレーだったり、8月の3連戦だったりとか、色々な試合を経て、最後9月に1番大きな大会であるU20の東アジア選手権に出場させていただいて。8月の試合が終わってから1ヶ月ぐらい練習を積む期間があったので、8月に試合に出すぎてあまり練習ができなかったので、ここでしっかり練習して、その9月の最後の試合に向けてしっかり調整できればいいなという風に思っていて。順調に練習も積めていたんですけど、3日前ぐらいにちょっと体調を崩してしまって。そこから試合の当日までは万全のコンディションではなかったかなというのがあって、結果も自分が思い描いていた結果ではなかったので、悔しい結果にはなったんですけど。色々な経験ができたシーズンだったかなという風に振り返って思います。
最後の試合も400メートルハードルに出場させていただいて、約1年ぶりだったんですけど、意外と感覚が残っていたかなという風には感じて。その感覚は来年にも生かせるなという風には思ったので。いろんな収穫があった大学1年目のシーズンだったかなという風に思います。」

(インタビュー:篠﨑勇希=スポーツ法政新聞会、安田賢司=明大スポーツ新聞部)
(取材協力:法政大学陸上競技部、明治大学体育会競走部)

陸上競技部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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