【自転車】全日本学生RCS第10戦 埼玉クリテリウム行田第1ラウンド
全日本学生RCS第10戦 埼玉クリテリウム行田第1ラウンド
2013年12月15日(日)
埼玉県行田市
年内最後のRCS戦埼玉クリテリウム行田第1ラウンドには、法大から6人が出場。クラス1の寺崎浩平(営2)を除く5人は、クラス昇格を目指したが叶わなかった。
クラス3
DNF 植原琢也
クラス2
8位 菊山将志 43分42秒
10位 浅井創 43分52秒
15位 新村穣 43分58秒
DNF 堀川裕輝
クラス1
DNF 寺崎浩平
戦評
普段はトラックを走る植原琢也(法1)は、地元埼玉での開催ということもあり出場。しかし、慣れないロードのコースに苦戦を強いられ完走できずに終わる。クラス2には新村穣(法2)、菊山将志(環1)、堀川裕輝(営1)、浅井創(営1)の4人がエントリーした。レースは序盤から池邉聖(慶應)が単独でアタック。強風もあって多くの選手がアタックは決まらないと判断。また集団内では先頭交代の牽制が起こり、逃げとの差が徐々に広がっていった。そういった状況から「逃げが決まる」と感じた新村は、単独で先頭を追ったが捉えきれずに集団に吸収されてしまう。結局、池邉は最後まで一人で逃げ切り1位でフィニッシュする。集団では菊山が積極的に先頭交代に参加。昇格は逃したが、自分が有利な展開にレースを持ち込み法大勢トップの8位でゴールした。浅井は10位、逃げを追い脚を消耗した新村は15位と遅れた。堀川は強風でパワー不足が響いて途中でレースを降ろされた。クラス1には寺崎が出場。約1か月前の六大学戦の好調のまま臨んだが、強風に負けて5周目で足切りをくらった。RCSでは結果を残すことが出来ず、クラス1降格の危機感を募らせた。(上田康太郎)
選手のコメント
寺崎浩平
―今日のレースについて
純粋に自分の力が足りないということを実感しました。冬で練習不足と言っていしまえば仕方ないんですけど、それでも自分の実力が足りないなと思いました。
―レースを降ろされたのは5周目ですか
はい、5周目です。
―普段はトラックがメインですが、今日はロードに出場しました
クラス1の残留条件で、クラス1のレースで3位以内に入賞しておかなければいけないというのがあって。今年は全然ロードのレースに出ていなかったので、ここら辺で取っておかないと来年に残留できないと思い出場しました。
―「実力が足りない」というのはレース中のどういった場面で感じましたか
向かい風の区間で「ヤバい」ってなりましたね。
―六大戦も行田で開催でした
一か月前の六大戦の時は2位で調子も良くて、今回もいけるかなとも思っていましたが、やっぱりそんなに甘くはないですね。
―行田は走りにくいコースですか
コーナーと、道が綺麗ではなくて走り辛いですね。
―今シーズンで印象に残ったレースはありますか
やっぱりインカレの、団抜き(団体追い抜き)の順位決定戦が印象に残っていますね。決勝に進まなければいけなかったのに3‐4位決定戦にまわってしまったことは悪かったですけど。タイムは屋外ベストで、1、2位よりも良かったタイムだったので。悔しかったですけど、来年にもつながるような走りが出来ました。
―悔いが残っているレースは
(全日本学生)個人戦のポイントレースです。完走出来なかったというのが、悪い意味で印象に残っています。
菊山将志
―今日のレースについて
終始良いポジションで周回を周っていたんですけど、途中で日大の先輩の方と逃げた時に脚を使ってしまいまして。それが失敗したかなと思います。その後は集団に戻ってスプリントに備えたんですけど、7か8位でギリギリ入賞したかしてないかくらいで。勝てたレースでした。
―慶應の選手の逃げは追わないという判断でしたか
全体的にそういう(追わない)感じがあって。集団の中でも同じ慶應の選手がいて(アタックを)抑えられてしまったのと、向かい風が強い区間でみんな牽制しあって引かなくなってしまったんですね。それでどんどん差が開いて、最終的には縮まらない45秒くらいの差をつけられてしまって逃げられてしまいましたね。
―どれくらいの差がつくと集団は逃げに追いつけなくなってしまうものですか
クリテリウムだと40何秒だと大きなタイム差です。インカレのような大きなコースだと上りとかもあるので、45秒くらいなら追い付けると思います。(逃げている選手が)見えていると追えるんですけど、コーナーで離れてしまうので難しいです。
―今日の風は走りに大きな影響はありましたか
だいぶありました。風が強いとみんなが(集団を)引かないんですよね。(自分は)率先して前半から前で引いたんでゴールまでの展開を上手く作れたので、その点に関しては良かったと思います。
―そういった意味ではこのレースの出来というのは
良かった方になりますね。
―今日が年内最後のレースということで、今シーズンで印象に残ったレースはありますか
印象に残っているのは白馬クリテリウムのクラス2に上がったレースですね。大学で初めてのロードのレースだったので、まったく(集団の)スピードとかわからなかったんですけど、普段からロードの練習をしっかりやってきていたこともあって、うまく走れて優勝してクラス2に昇格することがで出来ました。トラックでは、やっぱり稲垣(智仁)先輩と一緒に走って6位に入賞した(全日本)個人戦です。
―白馬のレースについてですが、昇格した翌日のレースでは残念ながらDNFでしたね
自分は腰が弱いんですけど、あのレースではその症状が出てしまって。今回も後半危なかったんですけど。
―腰を痛めているのですか
そうでんすね。尾てい骨のやや上らへんが調子が悪くて。高校の時から痛くて整体とか通っているんですけど、なかなか治らなくて。背筋と体幹をつけていかないと腰にきてしまうと思うので、それをいつも意識してトレーニングをしていますね。
―逆に悔いが残ったレースはありますか
団体で言えば東日本(選手権)のチームスプリントの一走の失敗がだいぶショックでしたね。ロードでは悪い印象の走りは無かったんですけど、白馬のクラス2のレースが不甲斐なかったことですかね。
植原琢也
―今日のレースについて
きつかったです。
―風がですか
いや、ロードがです。
―RCSに出場しようと思ったのは
菊山に出ようと誘われたので。それと地元なので。
―ロードの難しい点というのは
30キロという距離はキツくはないんですけど、毎回のコーナーで話されて追いついての繰り返しで。それで脚がなくなってしまいました。
―今シーズンで印象に残っているレースは
インカレの、やっぱりケイリンですね。高校からずっとやっていたので。高校の時は試合前にけがをして成績を残せないということが多かったんですけど。今年は大学入って初めてのインカレで、前の選手が失格になったということもあったんですけど、2位に入ることができてよかったです。
―逆に悔いに残ったレースはありますか
東日本とかのレースも含めて最初の方は、(自転車の)ポジションが合っていなかったり、調子が上がってこなかったりでなかなか結果が残せなくて。インカレが始まる前くらいからやっと調子が乗ってきて、実力を出し始めることが出来ました。今年はトラック(TRS)の総合ランキングが10位くらいで、もう少し早い段階で調子を上げることができれば来年はもっと順位を上げることが出来ると思うので、そこを頑張りたいです。
―シーズンの途中で調子が上がったきっかけは何でしょうか
いや、自分でもよくわからないんですけど、急に。
―シーズンは終わってしまいましたが、現在の調子はいかがですか
大宮の地元の高校の先生に、「行きたい」って言ったら「来てもいいよ」って言われたので、暇があったら行こうと思っています。冬の間から少しずつ乗り込んで、春先には一番最初の大会から仕上げていって、インカレに合わせていきたいと思います。今年の始めは(高校を卒業してから)入学して最初の合宿まで1度も(自転車に)乗っていなかったのでキツくて。貯金を作って来年のシーズンを迎えたいです。
堀川裕輝・浅井創
―今日のレースでは慶應の選手が序盤から逃げました
堀川 追うという考えはあしませんでした。風がすごい強かったので、まさか一人でいかねえだろって。
―今日は風が凄く走り辛かったと思いますがコースについてはどうでしょう
浅井 だいぶ道がデコボコしていて走りやすくはないですね。
堀川 左カーブだと曲がる時に右側に膨らむじゃないですか、その外側がデコボコだったりして走り辛いですね。
―大学1年目をふり返ったらどのようなシーズンでしたか
堀川 僕はインカレに出ることが出来なくてとても悔しくて、来年は出られるように頑張ります。
浅井 目標だったインカレに出場して、20位以内に入ることが出来たので来年はもっと良い順位を狙っていけるように頑張ります。
―1年間で成長したと思う点、または収穫などはありますか
堀川 僕はあまり感じていないですね。成長はしたとは思うんですけど、周りと比べたらまだまだ弱いので。
浅井 高校と比べて練習のペースも速くて、だいぶ高校時代よりは強くなれたと思います。
―どういった部分が課題でしょうか
堀川 僕は思いギアが踏めなくて、速いスピードを維持することができません。今日とかは僕は凄く苦手で、もっと強化していかなければいけないなと思います。出せる力が足りないので、風に負けてしまうんですね。
浅井 僕は終盤で脚が売り切れちゃうことが多かったので、今年の冬はもっと乗り込んで持久力をつけていきたいです。
―今シーズンで印象に残っているレースを挙げるとしたら
堀川 僕は修善寺の一番最初のレースです。それは完走できて、シーズン始まってからそこまではけっこう調子も良くて。あんな感じで来年も走れたらと思います。それ以降はずるずる下がって上げることはできませんでした。僕は一般性で、たまたま必修の中国語の授業が土曜日に入っていて練習に参加することができませんでした。それに甘えてしまいました。
浅井 自分はインカレのロードが一番印象に残っています。今までのどんな大会よりも雰囲気が違って、その雰囲気を含めて楽しむことができました。自分の走りをやりきったので。
―逆に悔いが残ったレースはありますか
堀川 インカレの現地に入って4人の中から2人のメンバーを決めるレースをしたんですけど、その部内のレースで勝てなかったことが悔いに残っています。
浅井 6月の(全日本学生)個人戦です。その時期は寮の生活が忙しくて練習不足で、実力を出し切れなかったので。 ―2年生の目標を教えてください 堀川 クラス1に上がって周りから認められて「あいつは強い」と思われる存在になりたいですね。 浅井 インカレのロードレースで6位以内に入って、6位以内なら日本代表の練習に行けるので、頑張りたいです。
フォトギャラリー
- クラス2で法大勢トップだった菊山
- 浅井創
- 堀川は完走できず
- 新村は逃げを追った
- クラス1出場の寺崎
- 植原は慣れないロードに苦戦した