【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対慶大1回戦 2死からの失点が響き、秋季リーグは黒星スタート
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対慶應義塾大学1回戦
2014年9月6日(土)
大田スタジアム
本日よりいよいよ秋季リーグ戦が開幕する。4季ぶりの六大制覇を目指す法大は慶大と対戦。まず大事な開幕戦を制することはできるだろうか。
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
慶 大 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 7 | 10 | 1 |
法 大 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 2 |
(法大)●阿部(1敗)、松田、安本-山路
(慶大)○中場-小西
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | (4) | 落合 大泰(法4) | 4 | 1 | 1 | 0 |
2 | (8) | 福井 寛(社2) | 4 | 1 | 0 | 0 |
3 | (6) | 橘 廉(社3) | 4 | 1 | 0 | 0 |
4 | (7) | 中村 聖弥(経2) | 4 | 1 | 1 | 0 |
5 | (5) | 萩原 幹斗(社1) | 3 | 0 | 0 | 0 |
6 | (2) | 山路 脩平(経4) | 3 | 0 | 1 | 0 |
7 | (9) | 内川 慶一(経2) | 4 | 2 | 0 | 0 |
8 | (3) | 永田 直(経2) | 4 | 2 | 0 | 0 |
9 | (1) | 阿部 春太郎(経3) | 1 | 0 | 0 | 0 |
1 | 松田 知行(経4) | 0 | 0 | 0 | 0 | |
PH | 藤口 帝(社1) | 1 | 0 | 0 | 0 | |
1 | 安本 剛史(スポ4) | 0 | 0 | 0 | 0 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|
阿部 | 5 1/3 | 6 | 2 | 5 | 6 |
松田 | 1 2/3 | 4 | 0 | 0 | 1 |
安本 | 2 | 0 | 4 | 0 | 0 |
二塁打:落合(1回)、内川(2回、9回)、中村(4回)、永田(5回)
犠打:萩原(4回)、阿部(5回)
犠飛:山路(4回)
暴投:阿部(2回)
併殺:1(7回)
残塁:5
戦評
法大の先発は、2週間前から秋季リーグの開幕投手に指名されていたという阿部。しかし序盤はピリッとしない。初回、先頭を内野安打で出塁させ1死からも四球を与えいきなりピンチを迎える。ここで迎えるは慶大の4番打者だったが、ここは何とか踏ん張りきる。2回は簡単に2死を奪うと、打席には相手投手の中場。ここは抑えて三者凡退といきたいところではあったが、中前安打を許してしまう。さらにここから連打を許し2点を先制され、「投げ急いでしまった」と2死走者なしから手痛い2失点となった。
一方の法大打線は「阿部が慣れない先発をやっているので大量援護で楽にしてやりたかった」というものの、なかなかつながりをみせられない。初回先頭の落合が二塁打でチャンスメイクするも後続が倒れ無得点。2回も2死から6番・内川が二塁打でチャンスを作るも続く永田が遊ゴロに倒れる。3回は三者三振と好投手・中場に要所を締められていた。しかし4回表、阿部がたった10球で三者凡退に抑えいい流れを作ると、その裏。先頭の橘のあたりは左中間深いところへ、それがセンターのグラブにあたりエラーを誘った。橘は一気に三塁まで行くと、続く4番中村がすかさず適時二塁打で反撃。1死三塁とすると今日6番に入った山路の犠牲フライで同点に追いつく。
同点にしてもらった阿部だったが、5回にまたもや2死からヒット、死球でピンチを招くと2点適時三塁打を許してしまい再び2点を追う形となる。法大もその裏に1点を返すも、6回には1死から連続四死球を与えてしまい阿部は降板。「期待に応えられなかったのが悔しい」と、開幕投手としての役割は果たすことができなかった。リリーフにあがった松田はここのピンチを無失点にしのぎ、打撃陣にいい流れを作りたいところだったが、ヒットで満塁にされると2点適時打と内野ゴロの間に追加点を与え点差を広げられてしまう。8回からは安本が登板し、こちらは2回を無安打に抑え、反撃を待った。
なんとか勝ちへの執念を見せたい法大打線だったが、尻上がりに調子を上げてきた中場や相手の好守備に阻まれるなど後半は単発の2安打に抑え込まれ、法大の秋季リーグ開幕戦は黒星スタートとなってしまった。
8月に行われた全日本準硬式野球選手権大会(全日)でベスト8に終わった法大ナイン。悔いの残る大会だっただけに、集大成となるこの秋季リーグにかける思いは強い。初戦いきなり黒星スタートとなってしまったが、春のリーグは全15試合戦った粘り強さをもった法大ナインなら問題ないだろう。切り替えて、リーグ制覇・勝ち点奪取のためまずは明日勝って1勝1敗のタイに持ち込みたい。(渡邉大地)
選手コメント
松田知行(主将は2番手でマウンドに上がる)
―今日の試合を振り返って
雰囲気が悪くて。みんな全日が終わって抜けてるっていう。ダメな日の典型でしたね。そういう雰囲気にしたっていうのは自分のせいでもあると思うんですけど。
―全日が終わってからモチベーションが下がっている状態ですか
はっきり言えばそうなるのかもしれないんですけど、やっぱそれじゃダメなんですよね。秋まではちゃんとやるって決めた以上最後までやらなきゃなと。ここからしっかり立て直していきたいと思います。
―今日は阿部投手が先発でしたが
普段のように、自分か末次(慶一郎:社2)っていう流れでいくつもりだったんですけど。全日が終わってから考えてて、自分たちの優勝を飾るっていうのもそうなんですけど、来年のリーグを考えたときに、阿部が投げれる投げれないというのは来年に大きく関わることだと思っていて。そういう意味で期待も込めての先発でした。今日の内容は、もったいなかったですね。ツーアウトから、自分で自分の首を締めてる感じだったんで。自分もあそこでリリーフで、抑えてあげられれば良かったんですけど。リリーフの難しさというものを自分も感じました。ああやって負けてる以上は、自分も含めて合格ではないじゃないかと思います。
―松田投手は、秋リーグはリリーフが多くなりそうですか
そうですね。阿部を成長させたくて。主戦を任せられるようなピッチャーにしたいっていうのがあるので、リリーフが多くなるのかなと。あいつが良くて、ずっといけるんだったらいかせますし。
―全日後、リーグ開幕まであまり期間はありませんでしたが、秋リーグに向けてどのような調整をしてきましたか
いつも通りというか、特に変わったことはしてないんですけど。(守備は)全日で取れなかったですし。でも、打線のほうを中心に、打ち勝とうって練習してきました。
―全日ではベスト8で、やり残したこともあると思いますが、それをやるための秋リーグでしょうか
監督にも言われてるのが、「後輩に何か残していけ」ということなんです。たしかに、後輩たちに何か残していくことが、自分たちの出来ることだと思います。結果を残しつつ、伝統じゃないですけど、良いものを結果とともに残せればなと。
―最初にもお話されましたが、現在のチーム状況はあまり良くないですか
そうですね、あまり良くないです。それはちゃんと、自分がしめなきゃいけないんですけど。明日はほんとに良い風に切り替えてやっていきたいと思います。
―打線は小野(慶典:経2)選手がいない状況ですが
痛くないと言ったら嘘ですけど。そういった穴も埋めれるような選手層ですし、これ以上に埋めていかなきゃいけないですが。でも今日もしっかり埋めて、活躍してくれたんで明日も期待しています。
―これが本当に最後のリーグだと思いますが、目標や意気込みは
リーグと関東王座でも優勝して、何かタイトルを取りながらも、良い伝統というか、良いものを残せたら、良いリーグ戦だったな、と終わることができると思っています。
落合大泰(副将は1安打1打点の活躍)
―今日の試合を振り返って
むこうもいい野球をしてきて、ヒットと比例して点を取れていました。打たれて負けたという感じでした。今日の試合の入りは全日が終わって気が抜けていたように思いますね。
―初回に二塁打を打ちましたが、今日のバッティングはいかがでしたか
打席に入ったらいいのが打てて、初回にいい形で出塁できてよかったです。感覚は良かったので、2本ぐらいヒットを打てるかと思ってました。でも打てなくて悔しいです。
―相手の投手の印象はどうでしたか
前に対戦した時よりもすごく良かったです。今日はなかなか打ち崩せなかったです。
―全日が終了してから期間がありましたが、どんな事を意識して練習していましたか
重視したというよりも、全日から秋のリーグ戦の期間で何かチームが劇的に変わる事はないと思うので、いつも通り練習しました。
―全日ではベスト8で、全日でやり残した事をする秋のリーグ戦だと思いますが
個人的には点を取れずに点を取られてしまったので、そこを改善したいです。チームとしては、監督にも言われましたが、優勝したチームなどと比べて野球に対する取り組み方、例えばアップなどで劣ってるように感じます。なので秋のリーグ戦では特に4年生がそういうところを示すべきだと思います。
―落合選手にとって最後のリーグ戦になりますね
個人タイトルを一回も取ったことがないので、何かタイトルを取りたいです。それに加えて春から始まる新チームにつながる何かいいものを残したいです。
―明日の試合に向けて
アップから目の色を変えて、チームの士気を高めて試合に入りたいと思います。
阿部春太郎(開幕投手を務める)
―今日の試合を振り返って
久々の先発ということもあって、立ち上がりは思うような投球が出来なかったのですが、回を追うに連れて落ち着きを取り戻せたと思います。だけど、今日の失点は全て2アウトからだったので本当にもったいなかったです。この失点が試合を決めてしまっただけに悔しいです。
―その2アウトからの失点には何か要因がありますか
いいテンポで2アウト取れて、そのままの勢いでいけると投げ急いでしまった点だと思います。
―秋リーグの開幕投手をつとめましたが
開幕投手になること自体は2週間前から知らされてました。開幕投手に指名されたということは、監督に期待してもらえたということだと思うのに、今日のようなピッチングで期待に応えられなかったのは悔しいです。これから更に練習を重ねて、期待に応えられるピッチングをしたいです。
―相手ランナーにモーションを盗まれている印象を持ったのですが
自分では気づいていなかったのですが、ベンチの人から投げる間隔がいつも一緒と言われました。次に登板した時は間隔を変えてみたりして、ランナーにプレッシャーをかけたいです。
―今日相手にしてみて、慶大打線の印象は
あまり脅威には感じませんでした。それでも、どこかで必ずピンチはやってくるので、そこでどのようなピッチングができるかが課題だと感じました。
―次の登板までに修正したいことは
まずは、実戦と同じような緊張感と集中力を練習の時から持つように意識したいです。そこから、さっきも言ったような、投げ急ぎやずっと同じだった投球間隔を直したいです。
―秋リーグでの目標は
今日は出来なかったのですが、チームの勝利に貢献できるピッチングをすることです。
中村聖弥(4回に適時打を放つ)
―今日の試合を振り返って
正直もっと野手陣が投手陣を援護してあげたかったですね。
―そのように感じさせるところとは
先発の阿部さんがあまり先発に慣れていないピッチャーだったので、大量得点とかで楽に投げさせてあげたいという意識は最初からあったんですけど、あまり取ってあげられなくて悔しいです。
―それでも中村選手は第2打席にタイムリーを放ちました
前の打席にとらえた球と違う球を待っていて、そこにその球が来てくれたので打ててよかったです。
―小野選手がけがで離脱して中村選手が4番を任されていますが
やっぱり小野のほうが相手にかける威圧感が大きいと思うので、自分は威圧感というよりとにかく出塁したりしてそういうところでプレッシャーかけていけたらなと思います。
―全日が終わってやってきたことは
全日は悔しい結果に終わって、そこで気持ちを切らさずに4年生中心にやってきたんですけど、今日初戦でこけちゃったのでまた切り替えて明日から頑張っていきます。
―秋のリーグ戦の目標は
自分が在学中に優勝したことがないので、1回優勝してみたいなと思います
―明日に向けて
明日は勝ちます!
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