【サッカー】関東大学サッカーリーグ第21節 対関学大 盤石の戦いぶりで2発快勝!首位決戦を制し首位へ!
勝てば首位に浮上し、昇格の可能性もより高まる首位関学大との試合。これまで首位を維持し続けてきた関学大は難しい相手かと思われたが、内容、結果共に快勝を収め、ついに首位へ浮上した。
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
0 | 前半 | 0 | 0 関東学院大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
53分 | 法大 | 高橋健哉 | 直接FK |
69分 | 法大 | 相馬将夏 | 鈴木貴大 |
メンバー
関東学院大学 監督: 石村 大 |
法政大学 監督: 長山 一也 |
||||
---|---|---|---|---|---|
1 | GK | 井田 裕也 | 21 | GK | 富澤 雅也 |
2 | DF | 吉田 蒼一朗 | 2 | DF | 永戸 勝也 |
3 | DF | 原島 玄太 | 3 | DF | 宗近 慧 (Cap) |
4 | DF | 久保 海都 →亀井(72分) |
22 | DF | 田代 雅也 |
19 | DF | 山口 聖矢 | 27 | DF | 山田 将之 |
7 | MF | 太田 一輝 (Cap) | 5 | MF | 山口 廉史 |
8 | MF | 普光院 誠 | 6 | MF | 星 雄次 |
16 | MF | 木村 魁人 | 8 | MF | 三田 尚希 |
23 | MF | 長谷川 紫貴 →富樫(62分) |
10 | MF | 高橋 健哉 →鈴木(66分) |
18 | FW | 萱沼 優聖 | 25 | MF | 西室 隆規 →黒柳(82分) |
22 | FW | 井上 翔太郎 →森(87分) |
11 | FW | 安藤 央 →相馬(64分) |
サブメンバー | |||||
12 | GK | 田邊 快人 | 1 | GK | 四宮 祐貴 |
24 | DF | 曾我 遼佑 | 13 | DF | 藤本 貴士 |
28 | DF | 森 聖也 | 26 | DF | 伊藤 航希 |
15 | MF | 亀井 大地 | 7 | MF | 松田 有平 |
26 | MF | 大山 多一 | 18 | MF | 鈴木 貴大 |
9 | FW | 富樫 敬真 | 29 | MF | 黒柳 駿 |
11 | FW | 中村 瞬 | 9 | FW | 相馬 将夏 |
昇格条件
(順位決定は、勝ち点→得失点→総得点の順)
○ | △ | ● | |
---|---|---|---|
法大 | 無条件で昇格 | 無条件で昇格 | 関学大●(神大○)、 東洋大が△以下(※1)で昇格 |
関学大 | 無条件で昇格 | 無条件で昇格 | 法大●かつ、得失点差で上回れば昇格(※2) |
神大 | 無条件で昇格 | 法大●で昇格 | ー |
東洋大 | 法大が敗戦し、関学大が勝利or引き分け(※3) | ー | ー |
※1 東洋大が勝利の場合、得失点差で越されなければ昇格
※2 東洋大が勝利の場合、得失点差で越されなければ昇格
※3 法大との得失点の差を抜くことができれば
※4 法大の得失点を抜くことが条件。引き分けの場合は神大の得失点を抜くことが同様に条件となる。
戦評
勝てば念願の首位浮上、頂上決戦となった今日の試合。キックオフ直後から安藤央(社4)がロングボールに反応し相手ゴール前に侵入するなど、序盤から首位への気持ちが感じられるプレーを見せる。前期から続けてきたハードワークをこの日も全体でこなし、素早いチェックで相手のミスを誘い攻撃を組み立てさせずゲームを支配。関学大はロングボールを多用してきたが、田代雅也(社3)を中心にDF陣が的確に対処し、前半はシュート0に抑えた。
攻撃陣は積極的に仕掛け続け、序盤から多くのチャンスを作る。特に2列目の高橋健哉(社4)、星雄次(社4)、三田尚希(現4)の仕掛けからチャンスが生まれる場面が多く、17分には三田がネットを揺らすもオフサイドの判定。得点こそならなかったもののチームの勢いは止まらない。20分にはサイドから切り込んだ三田のクロスに、この日再三敵陣まで攻め上がりを見せた永戸勝也(スポ2)が合わせるも、ポストをかすめ外れた。その後も両サイドからのクロスや2列目の仕掛けなどでチャンスを作り続け、前半だけで6本のシュートを放つも先制はならなかった。
この流れで後半も攻めたいところだったが、46分にいきなりスローインから決定的場面を作られる。富澤雅也(経3)のスーパーセーブにより失点は逃れたものの、長山監督の怒号がピッチに響く。落ち着きたいDF陣だったが、4分にもカウンターからフリーでシュートを打たれる場面を作られると、その後は関学大に決定機を与え続ける。5分には右サイドからのクロスを中央でスルー、GKと1対1となるもこれも富澤が寄せて決めさせず。さらに6分にはコーナーキックからミドルを打たれるが、ここはキャプテンの宗近慧(経4)が頭でクリア。気迫のこもったプレーでチームを鼓舞した。この時間を耐えたことで、法大に再びチャンスが回ってくる。8分、カウンターからドリブルで仕掛けた高橋がゴール正面の絶好の位置でFKを獲得。自ら完璧なFKを叩き込み、待望の先制点を挙げた。
得点後は選手たちも落ち着きを取り戻し、再び法大のペースに。関学大もFWを投入し、プレスを避けるため素早くパスを回し、ロングボールをサイドに振るなどしてきたが、DF陣はチャンスを作らせなかった。その後は25分にFKから途中出場の相馬将夏(スポ4)が押し込み追加点を挙げ、相手に主導権を渡さないまま試合を進めた。2枚替えで打開を図る関学大、試合終了間際にはパワープレーに出た相手にチャンスを作られ連続でCKを与えるなどしたが、宗近を中心に体を張って守りきり、しっかり無失点に抑えた。
首位に浮上し、いよいよ優勝にも期待がかかる法大。次節は勝てばほぼ確実に優勝をつかみ取ることができる。しかし、2位関学大とは勝ち点差で並び、3位神大との勝ち点差も1で、最終節で引き分け以下なれば優勝の可能性は薄まり、昇格を逃す可能性もある。試合後選手たち自身も述べたように、最後まで勝ちに行くことにこだわって、優勝を掴みとって欲しい。(安部雅人)
混戦の優勝・昇格争いの行方は
首位決戦で勝利し、ついに首位に立った法大。前節で昇格圏内につけたのに続き、今シーズン初の首位に浮上した。
最終節を残し、優勝の可能性があるのは法大(勝ち点41、得失点+18)、関学大(41、+14)、神大(40、+21)の3チーム。これに加え4位の東洋大(38、+11)が昇格の可能性を残している。法大は7位日体大と、東洋大は9位東学大とそれぞれ対戦し、関学大と神大は直接対決となる。
現実的には、3位以上の3チームにそれぞれ同程度の可能性が残された格好となった。法大としては、敗戦した場合同会場での第二試合の結果を待たなければならない。また、引き分けの場合第二試合に勝敗が付くと優勝の可能性はなくなる。是が非でも勝利を収めて文句なしの昇格、そして優勝を決めたいところ。
最終節の対戦相手日体大は、前期第5節の対戦で引き分けている相手だ。既に残留を決めている上、上位進出も狙えないことからモチベーションは法大に分があるとみられるが、地力はあるうえに敵地での一戦となるため一筋縄ではいかないだろう。
引き分け以下なら優勝、昇格が一気に遠のくだけに選手たちにかかるプレッシャーは大きい。しかし、そこは今季幾多の試練を乗り越えてきた「長山法政」。必ずやアグレッシブな戦いで勝利をもぎ取り、自力での昇格、そして優勝を決めてくれるだろう。昇格、優勝を決めるためのラストピースとなる最終節。オレンジの戦士たちから目が離せない。
監督・選手コメント
長山一也監督
‐試合を振り返って
もう勝つしかない状況でしたし、今日の関学大さんには前期負けているので、ただ勝だけではなく圧倒するということを試合前には強く伝えました。入りは良かったんですが得点が取れてなかったので、そこはもっとリラックスして臨ませる部分も必要だったのかなと思います。今後はもっとそういう(勝たないといけない)プレッシャーを楽しんで行ってくれればいいかなと思います。
‐前節から今日まで、練習はどういった雰囲気だったか
いつも通りです。やることは変えていません。相手のスカウティングをしっかり行ったのと、前日の練習はチーム全員でやってこの試合に向けての雰囲気を作ったくらいですかね。
‐セットプレーからの2得点というのは狙い通り
健哉(FW高橋)も練習では決めていましたし、あそこでチャンスを得た時には「蹴るかな」と思いました。セットプレーの練習はあまり回数を行わせず、少ない回数で集中させていたのでそれもあってか、良い集中でよいキックをしてくれました・
‐富澤選手はスーパーセーブを連発していた
1対1のときに我慢しながら体を張って、迫力をもってストップしてくれましたね。強気でプレーすることもできていますし、今日は彼のおかげで勝てたといってもいいと思います。
‐長山監督の言葉を借りれば次が「決勝戦」、意気込みを
絶対に勝つということを意識して1週間しっかりと準備していきます。4年生とは最後の試合となるので、勝って有終の美を飾ってもらいたいと思います。優勝できるようにしたいと思っています。
主将・DF宗近慧
‐今日の試合を振り返って
攻撃は決めるところをしっかり決めて、チャンスは他にもありましたけど結果的に2点取れたので勝てたと思います。守備が後半の最初が良くなくピンチもあったんですけど、そこでキーパーの富澤がしっかり体張って守ってくれたので、そこから流れが来たと思います。
‐ピンチがありながらも無失点でした
結果的にはゼロに抑えたことは評価できると思いますけど、それでも2部で圧倒して勝たないといけないと常々思っているので、そこの部分ではまだまだ甘いなと思います。
‐前半は攻め込みながらも無得点でした
相手のゴール前で固くなりすぎて、全部真面目にゴール狙ったりとかしていたので、リラックスして遊び入れたりとか囮使ったりとか、そういうのを取り入れていけばより点を取る形が増えるんじゃないかと思います。
‐ハーフタイムに監督から戦術面などで指示は
後ろは守備ができていたのでそれを続けることと、前はいろいろアイディア駆使してシュート狙っていけというのは言われました。
‐後半開始直後に攻め込まれた原因は
後半1番最初のプレーとか簡単に切ったりはっきりするというところが意志疎通できていなかったりとか、1回ピンチを迎えた後に簡単に割り切ってクリアしたりとか、そこで誰かが断ち切るプレーができなかったことでズルズルといってしまいました。悪い流れを引きずって何回もピンチになったので、そこは自分が後ろでディフェンスリーダーとしてやっていくのだったら、もっとしっかりやらないといけないと思います。
‐この勝利で首位に浮上し次勝てば優勝が決まるが
やっと首位になれたと思っています。ですが勝ち点は一緒なので、次勝たないと今日勝った意味もないですし、今までここまで積み上げてきたものも次最後の集大成ということで勝てるように1週間良い準備をしていこうと思います。
‐次節への意気込みを
今年の最初の2月にチームが始まった時に優勝するということを目標にやってきました。2位で昇格するつもりはないので、優勝して1位で昇格するので、この勢いを持ってしっかりと次も勝ちたいと思います。
高橋健哉
‐素晴らしいFKでした
FKはずっと練習をしていて、4試合くらい前からチャンスを待っていましたが試合でその点展開がなく、この試合でやっと蹴ることができました。自分のドリブルで(倒されて)チャンスを得て、大事にしようと思い決めることができました。
‐今日の位置(正面20~25m)は得意な位置か
練習では良く入っていました。その位置で蹴ることができればいいなと思っていましたね。
‐長山監督がプレースキックの練習の回数は少なくしていたと仰ってました
集中して蹴るために、1週間に1回だけ1本2本蹴れるという形でした。自分の形をそこで作ることができましたね
‐前半は攻めながら得点できなかった。ハーフタイムでの指示や話し合いは
入りは悪くなかったので、このまま続けてやっていこうと。そんなに悲観的にならずに続けていこうと話し合いました。
‐次は勝てばほぼ優勝が決まる、意気込みを
油断せずに次も戦って、勝って優勝を決めたいと思います。
相馬将夏
‐今日の試合を振り返って
チームは絶対勝たなきゃいけない状況で、しっかり最低限の結果を残せたので良かったと思います。個人的にはやっぱりベンチスタートだったので、色々な状況を想定しながら準備していました。
‐どのような試合展開を予想されていましたか
スタートじゃなかったので、失点した時とか、リードしている時とか、想像していました。最近2試合ベンチだったので、あまりうまく入れていない部分もあったので、とにかく今日は、色々な状況を想定していつでもいけるような準備をベンチからしていました。
‐2-0という結果について
もうちょっと取れたと思いますね。満足はしてないです。個人的にもチーム的にも3点目取れたと思うので、そこはやっぱり次の試合につなげていけたらいいと思います。
‐戦ってみての関学大の印象
相手は勝てば優勝という状況だったので、絶対負けたくないというのはあったと思います。プレッシャーで硬くなっていたのか、逆に自分たちがやりたいサッカーを前半からできていたので、それがうまくスコアに繋がって良かったです。
‐交代で入る時、監督から何か声かけはありましたか
1-0で勝っている状況でしたが、2点目狙えるチャンスあるからどんどん狙っていけっていうのと、前線で収めてキープして上げろっていうこと。途中から入ったので守備をしっかりするようにという3点を言われました。
‐ご自身のプレーについて
自分の中では、入ってファーストプレイを大事にしてるのでそこで、とられなかったというか、ポジティブに今日いけるな、と思ったので、来週スタメンかベンチスタートか分からないですけど、ファーストプレイを意識してやっていきたいと思います。
‐次節、日体大戦に向けて
勝てば自力優勝という権利を今日の試合で得たので、チャレンジャー精神で必ず勝って、1部昇格・2部優勝をしたいと思います。
西室隆規
‐試合の感想を
勝たないといけない試合だったので。相手が首位ということでもちろん難しい試合にはなると思っていましたが、その中でも勝ち点3という結果を目指してみんなが貪欲に戦えた結果が今日の勝利につながったと思います。まずは勝てたことがよかったと思います。
‐セットプレーに関しては西室選手も質の高いボールを蹴っていた
前日の練習などでも中とのコミュニケーションをとりながらやったり、自分自身のキックを合わせたりだとかの準備をしていました。そこから得点を奪えたことは良かったと思います。
‐無失点で終えることができた
1点取られると、自分たちがより力を使わなければいけなくなるので、今日無失点で終えることができたのはやはり大きいです。0で抑えて追われるというのはメンタル的にも気持ちが良いですし、よかったですね。
‐次節に向けて
今は首位ですけど、次ぎ勝てなければどうなるかわかりません。4年生とやれる最後の試合でもありますし、やはり勝って優勝して昇格をしたいと思います。
富澤雅也
‐今日の試合を振り返って
絶対落とせない試合だったので、勝てたことは良かったです。でも、まだ昇格が決まったわけでは無いので、気を抜いてはいけないと思います。
‐後半の序盤には攻め込まれた
前半は相手のシュートは無かったですし、後半の立ち上がりという難しい時間にピンチの場面がありましたけど、そこで相手のチャンスを防げたのは良かったです。そこから流れが法大に傾いたかなと思うので。試合中は「一本は(ピンチの場面が)あるぞ」という気持ちで準備していたので、止められて良かったです。
‐試合中のコーチングでかなりDFラインを保てという指示をしていたが
前から取りに行くというチームのやり方で、後ろが下がってしまうとチーム全体が間延びしてしまいルーズボールなども拾えなくなるので、コンパクトにということは意識していました。特に前節は後半になるにつれてDFラインが下がってしまったので、その反省を生かしてできるだけ高めの位置を取ってゴール前まで侵入させないという狙いでやっていました。
‐次節に向けて一言
勝てば優勝で終われますけど、まだ昇格も決まってないので、また一週間チーム一丸となって戦って勝利できるように準備していきたいです。
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