【サッカー】関東リーグ開幕直前!注目選手インタビュー ~長谷川元希 佐藤大樹~
2020年6月26日(金)
オンライン
ついに7月4日開幕する関東大学サッカー前期リーグ戦への思いを、長谷川元希(現4)、佐藤大樹(経3)に語っていただいた。
※この取材はサッカー部にご協力いただき、オンラインで行われました。
長谷川元希
圧倒的な存在へ
ー活動を再開してみていかがですか
僕は帰省せずにずっとこっちにいて体を動かしていたので、少人数なんですけどある程度の部員と体を動かしていて、体は帰省していた人たちよりも多分つくれていましたし。再開したときにはすごくいい状態で望めました。久しぶりに(部員に)あって、そんなに変わった印象はなかったですけど、やっぱりまたみんなと一緒にサッカーができるっていうのが嬉しかったです。
ー新入生が入部するなど環境の変化もあった中で、活動自粛中の部員間のコミュニケーションは
2.3.4年生は去年も一緒にやっているので、そこまでコミュニケーションという部分では困らなかったです。でもやっぱり現段階ではBチームで話せてない選手とかもいて、1年生とはコミュニケーション不足ですが、ある程度コミュニケーションは取るようにはしています。
ー活動自粛期間の練習で工夫したことは
まずは2、3月で築きあげたきたものを壊さないように、体力維持や筋トレをするっていうことと、僕個人としては体つきっていうところがまだまだ足りないと思っていたので、負荷とかも低かった筋トレを重点的にやって、体のボリュームだったりパワーアップっていうところに繋がるトレーニングをしました。
ーコンディションはいかがですか
僕は怪我もなく、体力も変わりなくやれているんですけど、周りの選手は怪我人とかも増えてきているので、まずは怪我なくやっていきたいなと思っています。
ーここまでの大学サッカー3年間を振り返って
よく取材とかで、1年生からコンスタントに試合に出ているということを言われますけど、そういう感覚は全くなくて、この3年間を振り返ると辛かったこともあります。大宮(アルディージャ)ジュニアユース・ユースと積み上げてきたものを大学で発揮しようとしたなかで、それを否定されるじゃないですけど、僕のサッカースタイルが法政に合わず悩むこともありました。プライドもあったのでスタイルを曲げずに続けていた自分もいましたけど、それは2年生までで、3年生になって意識変化っていうのがあって。自分の今までやってきたスタイル+法政で求められていることをやっていこうと感じて、去年からスタメンに定着したり、多くの経験をさせてもらって、意見を受け入れたり、周りの話を自分に還元したりするということの重要性っていうのを大学に入って感じています。
ープロへの意識は大学入学時から持ち続けて変わらずといった感じですか
そうですね。結果的にプロになったから言えることではあるんですけど、大学にきてよかったなっていうのは非常に感じていて、ユースからそのままトップに上がっていたら個人的には潰れているなっていう感覚があったので、大学での生活もまだ1年間残ってはいますけど、今まで過ごしてきた時間は有用だなと感じています。
ー大学サッカーの特徴はどのような部分であると感じていますか
まずは根本的にプレッシャーの早さが違いますし、僕のいたユースだったら綺麗に繋ぐサッカーですけど、法政で求められているのは走れたり泥臭く球際にいくっていうところで、自分はそこが足りないまま大学に来たので、そこがやっぱり違うのかなと思います。
ー昨シーズンを振り返って
上田綺世というずば抜けた選手がいなくなって、それでも2チーム分作れるっていうのが特徴であって、誰が出ても同じ力を出せるっていう印象だったんですけど、最後の詰めだったり意識的な波だったり、去年はキャプテンが大臣杯で遅刻したり、細かいところでいろいろあって、タイトルが取れなかったのかなと思っています。天皇杯に関しては、ベスト16までいけたんですけど、やっぱりタイトル取らないといけないチームだったのかなという印象があります。
ー昨シーズンの個人のパフォーマンスはどう評価しますか
50点くらいですかね。ゴールやアシストだったりっていう数字の部分が全然なかったので。組み立てとかそういう部分ではよかった部分はあるんですけど、結果を出せていないというところはまだまだ足りないと思います。
ー天皇杯ではプロとの対戦がありました
やっぱり観客、応援してくれる人の数が違うなっていうのがあって、応援されるだけで気持ちも上がりますし、普段大学ではあんまりお客さんが入らないなかで、そういった舞台でやれるっていうのは鳥肌が立つっていうかすごく印象的でした。対戦してみては、正直いうと大学生でもやれるなっていう印象の方が強くて、でもヴァンフォーレ(甲府)とやったときの最後の決めきる力だったりっていうのはプロと大学生の違いなのかなと感じています。
ーヴァンフォーレ甲府に加入内定するまでの経緯や要因は
僕は1月から就活をしてまして、プロは第一の目標だったんですけど、プロになれるっていう確信が僕のなかでなかったので、就活とサッカーをやりながら今シーズンをスタートさせました。もともと僕は(ヴァンフォーレ)甲府のキャンプに行く予定はなかったんですけど、今の甲府の伊藤彰監督が(大宮アルディージャ)ジュニアユース・ユースの監督で6年間お世話になっていたんですけど、甲府がキャンプ中にけが人が多かったこともあって、その代役ではないですけど、あっち(甲府)も見たいという形で、関口(正大)についていきました。参加する1週間半前に言われて、体を全然動かしてなかったのでぶっつけ本番の形でキャンプに挑んだんですけど、調子よくて、トレーニングマッチでも(得点を)決めたりとかして、3月の終わり頃に正式にオファーをいただきました。大宮の練習参加の話もあったので迷ったんですけど、僕自身求められているクラブに行きたいというところがあったので、アルディージャの練習には行かず、すぐ甲府に決めたという形です。要因としては、プロのスタートは自分がやってて楽しいところがいいと思ったので、僕がやりたいサッカーを今年から甲府がやろうとしていて、甲府のキャンプに参加してもすごく楽しかったですし、あとは監督に6年間お世話になってきたなかで、少しでも力になりたいなという部分もあります。でもやっぱり自分のサッカースタイルに合っているっていうのが一番です。
ー大宮ユース時代の監督との繋がりや、大学サッカーでは山梨中銀スタジアム(ヴァンフォーレ甲府のホームスタジアム)で初得点を決めたり、天皇杯でも甲府と対戦したりなど縁を感じますね
大学入学当初はアルディージャに戻りたいっていう気持ちでやっていたんですけど、甲府に何かしらの縁があるなっていうのは僕としても感じています。
ー甲府の伊藤彰監督とは何か話しましたか
連絡先も持っているので、キャンプに参加する前に電話かかってきて、やれるよなっていう確認はされたり、僕自身のもっているクオリティを信じているっていうのを言われていたので、自分のことを気にかけてくれているのは嬉しく思います。
ープロの練習に参加してみていかがですか
自分の欲しい時のタイミングでパスが入ってくるので、本当にやりやすかったですし、大学と違って縦パスの入る量も全然違うっていうのと、キャンプで選手は疲労が溜まっていたり、J2だっていうことはあると思うんですけど、個人としては全然やれるなっていう感覚はありました。
ー甲府の選手とのコミュニケーションは
ベテランの選手とかからはここにいてほしいと言われて、そこにいると本当にボールが入ってきたりします。ピッチ内というよりはオフでのコミュニケーションが多かったですね。
ー法大ではすでに多くの選手がプロ内定が決まっています
法政のプロ内定した選手と話しても刺激はありましたけど、個人としては一番刺激を受けるのは同じく中高とやってきた明治の小柏の存在でした。法政の選手の存在というよりは小柏の存在が僕にとっては大きかったと思います。内定が決まったことでお互い連絡も取りましたし、今までいっしょにパートナーとしてやってきたなかで、最終的には同じチームでやりたいという思いが目標の一つにあるので、これは本人にも伝えました。
ー今年から背番号10を付けるとお聞きしました
はい、そうです。
ー自分から志願したのですか
いや、特には言ってないですね。流れでなった感じです。
ー背番号など意識はするほうですか
いい番号付けられるならいい番号付けたいですし、選抜も10番を付けさせていただいたんですけど、 10番が空いていたら10番を付けたいですし、でも好きな番号とかは特にないので、今年は10番でがんばりたいとは思っていますけど、あんまり責任とか意識は感じていないです。
ー大会が中止になったりなどがありますが、気持ちの切り替えはできましたか
内定をもらっているので、焦りとかは無かったですけど、やっぱり大臣杯は去年決勝で負けていて、(今年は)絶対に優勝したいという気持ちでやってきた部分はあるのでそこはすごく悔しいです。天皇杯もレギュレーションが変わったり、大会が無くなったり変わったりするところではモチベーションを保つというのは結構難しかったですね。
ー今年のチームの強みを教えてください
バックラインがすごく強いっていうイメージは今年あって、キーパー含めて(プロ)内定している選手が多いので、失点のリスクは減るのかなと思います。前線の選手がなかなか点を取れないということが去年から続いているので、僕が中心となってやっていかなければいけません。攻撃的なサッカーを展開しようとチームで今も練習しているので、守備組織を強固にしながら複数得点できるようになってきているというのは今年のチームの強みです。
ー最後に今シーズンの抱負をお願いします
まずリーグ戦に関しては、法政は何年もタイトルを取れていないので、リーグ戦のタイトルは一番重要視してやっていきたいなと思っています。具体的な数字とかを目標に立てると達成できない傾向にあるので、そういうのは立てずに、法政の中で絶対的な存在になるっていう目標を、みんなの前で話したんですけど、法政内だけでなく大学サッカー全体で絶対的な存在になりたいなっていうのはあって、そういうのを意識して今年はやっていきたいです。特別指定になったからにはJリーグにも出たい気持ちもあるので、第一は大学サッカーの方ですけど、そこは両立しながらうまくやっていきたいです。10番にこだわりはないそうだ
佐藤大樹
進化するFW像
ー現在の調子は
自粛中も(調子を)落とさないようにコンディションあげてきたので、スムーズに全体の練習にも入れて、コンディションも良い状態にあると思います。
ーチームの練習が再開しましたが雰囲気は
みんな自粛期間から動いていたので、入りから体が動く状態で、良い雰囲気でやれていると感じますし、開幕にむけてモチベーションもみんな上がっているので、みんな向上心を持ちながら取り組めています。
振り返ってみれば試合に出れる時と出られないときに結構差があって、調子が良いときは出ることができていたのですが、波が大きかった一年でした。得点も取ることは出来ましたが、悔しいシーズンでした。そういったなかでも天皇杯のような大事な試合でも結果を残せたので、自信につながった、濃い一年だったなという印象です。
1年生の時はスタンドから見ている事が多かったのですが、本当に見たことがないというか、衝撃を受けた選手でした。一緒にやっていく中でもアドバイスされたり、シュート練習も一緒に付き合ってくれて、自分の足りない部分を優しく教えてくれて、たくさんの事を吸収できたので、感謝という部分がありますし、プロの世界でも活躍していて、憧れの選手です。
点をとり続けることはFWとして当たり前なのですが、試合の流れが悪い中でも自分で流れを変えることができたり、周りから頼られる選手というのをイメージしながらやっていますね。
大学に入ってからは、自分の長所だけでは通用しないとは感じるようになっていて、そこで一個上に上田選手がいて本当に見方が変わったというか、自分が思っていたFWのイメージでは上には行けないと痛感しました。そこで自分から聞いたりして、細かい動き出しの部分なども1年生のうちから意識することができたので、考え方も変わりましたし、プレーの質も変わったと思います。
得点王を獲ることはあまり意識していないですが、毎試合点を取れれば自ずとランキングの上に上がってくると思っています。何点取るとかの意識は自分はしていなくて、毎試合点を取ることにはこだわりたいです。
自分はFWで、チームを勝たせないといけないポジションだと思っているので、常に毎試合自分が点を取ってチームを勝たせるという部分についてはブレずに1年間やって結果を残したいと思っていますね。チームが勝つのが一番の前提としてあって、今年は内容にもこだわりたいです。
クロスの形からのゴールとか、PKが多くて、自分のドリブルで打開したり、ゴール前での冷静さを出すことができないのが課題だったので、そこを重点的に取り組んでいます。
ー中野小次郎選手がコンサドーレに内定していますが、話を聞いたりすることはありますか
チームの雰囲気はどんなかんじなのかということは話で聞いたりしていますね。
高校の時からレベルの差は感じていましたし、プロで活躍しているので、自分もそこにいけるように刺激される存在です。
ー今季の目標は
毎試合点を取ることと、課題の部分も持ち味に変えていくということですね。
長谷川元希選手ですね。チーム外だったら全日本選抜で一緒にやった選手には期待しています。コンサユースで一緒だった明治や筑波の選手にも個人的には期待しています。
注目選手は長谷川選手と即答した