【テニス】関東学生新進テニス選手権大会 1日目 男子シングルス1回戦レポート
関東学生新進テニス選手権大会
2015年2月13日(金)
明治大学西調布合宿所テニスコート、創価大学内ビクトリーコート
昨年とは打って変わり、天候に恵まれた関東学生新進テニス選手権大会。本日は男子シングルスに7名の選手が出場。2015年の学生テニスの幕が開いた。
試合結果
男子シングルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 永井祐樹(スポ1) | 6(3)-7,1-6 | 梶修登(早大) |
○ | 小林理久(スポ3) | 6-2,7-6(1) | 木村奨(日大) |
○ | 塚越雄人(経2) | 6(2)-7,6-4.6-2 | 村上淳一(関学大) |
○ | 村上彰啓(経2) | 3-6,6-3,6-4 | 山西大(専大) |
○ | 太田悠介(経1) | 7-5,6-1 | 小坂絢太(中大) |
● | 川上隼冬(社3) | 2-6,2-6 | 大野寛太(専大) |
● | 山田晃大(社2) | 6(4)-7,4-6 | 津島巧(駒大) |
戦評
明治大学のテニスコートには、本大会第8シードである小林と予選を勝ち上がってきた1年生の永井の二人が出場。第一試合は永井。「緊張はしていなかった」と語るように、相手は第2シード選手であったものの序盤から両者ブレイク、ブレイクバックと粘りのある試合運びを見せる。その後は、キープを続け第1セットはタイブレークへ。相手の深く鋭いショットに必死に食らいつくが3-7でセットを落としてしまう。第2セットは、相手の調子が上がり、流れもつかめないまま、セット最初のサービスゲームをブレイクされる。立て続けにゲームを連取され、劣勢のまま試合終了。終わってみれば1-6と、第1セットが接戦であっただけに、悔しさの残る結果となった。
一方、小林は第1セット第2ゲームで早々とブレイクに成功。力強いショットを連発し、試合の流れをつかんだかに見えたが、第3ゲームでブレイクバックされてしまう。しかし、シード選手としての意地を見せ、その後ブレイクに成功。冴えたサーブも味方し、スコア6-2でセットをとることに成功。第2セットも小林優勢のまま始まり、多くのブレイクポイントを握るが、あと一歩というところで相手に追いつかれてしまう。第2セット中盤から、相手のプレーに迷いがなくなり、勢いにのったボールに苦戦を強いられる展開に。そして、第11ゲーム、ブレイクを許してしまう。しかし、小林は終始落ち着いていた。その後の相手のサービスゲームにも尻込みすることなく力強いウィナーをたたき出し、ブレイクバックすると、そのままタイブレークを7-1で制し、勝利をつかんだ。(宮下尚子)
タイブレークでは7-1で快勝!
一方、創価大学テニスコートには5名の法大選手が出場。第一試合は塚越。第1シードの実力を期待されたが、第3ゲームで早々にブレイクを許してしまう。相手は、このブレイクで波に乗ったか、動きも大きくなりサーブも走り出す。キープの展開が続き、4-5の場面でデュースを重ねなんとかブレイクバックするも、タイブレークでミスを連発。ファーストセットを落としてしまう。しかし、第2セットからは徐々に調子をあげ、ネットそばに落とす技ありのボレーを見せるなどし、勝利。順当に2回戦に駒を進めた。
第2試合に登場した、村上と太田はそれぞれ自分のテニスを見せ白星を挙げた。村上は、第1セットこそ落とすも、第2セット以降はコースを突いたショットや粘りのあるラリーで自分のペースに。太田もパワーあふれるプレーで試合の主導権を握った。
対照的に、第3試合に出場した川上と山田は本来のプレーをすることができなかった。短時間の試合となった川上はなかなか粘る隙を与えてもらえず、敗戦。山田は相手のスライスにやりづらさを感じたか、自分のペースに持ち込むことができなかった。
副主将川上は白星ならず
シングルス2回戦に進出したのは全部で4名。明日はダブルスの1回戦が行われ、法大からは2組が出場する。2015年最初の大会である今大会、どこまで成績を伸ばせるだろうか。(須藤未来)
選手コメント
永井祐樹(第2シードと対戦)
―予想されていた試合展開でしたか
ポイントの内容というのは予想した通りだったんですけど、もう少しサーブが入っていれば、自分のペースでやれたかなと思うし、もっと早めの段階でブレイクできていたかなと思います。
―緊張はしていましたか
緊張はしてないです。
―タイブレークは得意ですか
自分は苦手です。
―永井選手の得意なプレーは何ですか
フォアで回り込んで攻めていくのと、拾って拾ってという粘りですね。
―相手の印象はいかがでしたか
ダブルスがすごい上手いというのは聞いていたので、ボレーなどもすごいでてきて、でもやっぱりフォアハンドが弱点だというのは先輩からもいろいろ聞いていたのでそこを狙って、自分の展開に持っていけたところは持っていけたと思います。
―試合後に先輩方からは何と声を掛けられていたのですか
先輩からのアドバイスは、やっぱりサーブの差がでたっていうのと、第2セットも第1セットは接戦で取られたけど、もう少し粘れていれば(勝つ)チャンスはあったかなという風に思いました。
―今日のコンディションはいかがでしたか
昨日も2次予選を戦っていたのでレストはなかったですけど、しっかり足も動いてたし、それなりにはよかったと思います。
―今日見つかった課題はありますか
サーブの威力と精度をもっと上げていかないといけないというのと、最後の方はバックを狙われてしまったので、そこもバックをもう少し上手くするなり、回り込むフットワークをもっと早くするなりして、自分の武器を伸ばしていきたいと思いました。
―来年度に向けて抱負をお願いします
今回本戦に上がることができたので、次は本戦に上がって1つでも勝てるように頑張りたいと思います。
小林理久(第2セットでタイブレークにもつれこむも勝利をおさめる)
―今日の試合を振り返って
初戦ということで硬かったんですけど、上手く自分なりに組み立てを考えてできたなと思います。
―今日のご自身のプレー、スコアについてはいかがでしたか
満足はしていないですが、勝ちにいくプレーはできたかなと思います。スコアは第1セットが6-2、第2セットが7-6なので、第1セットのような感じでしっかり相手のサーブをブレイクできればもっと簡単なスコアで勝てたんですけど、そこでやっぱりキープされてしまったので、もうちょっと簡単に勝てたかなと思います。
―第2セットでも早い段階からブレイクする展開を狙っていたのですか
ポイントが優勢だったので、40-15や30-0などでそこから4ポイント連続で取られたりしているので、そこをしっかり1本取ってブレイクしていればもっと簡単にいけたかなと思います。
―相手の印象はいかがでしたか
ミスが少なくて、カウンターを結構狙ってくるような相手でした。
―今日のコンディションはいかがでしたか
そこそこです(笑)
―今日見つかった課題はありますか
リターンゲームをしっかり最後まで取りきる。40-15でブレイクポイントになった時に、1本でちゃんと締めるように次からはしたいと思います。
―来年度からは最上級生ですが気持ちに変化はありますか
就活が始まるので、就活とテニスを両立して、できるだけ練習を多くしていきたいなと思います。就活優先じゃなくて、チームのためにもテニスもしっかり練習していきたいです。
太田悠介(勢いのあるプレーで圧倒!)
ー今日の試合を振り返って
だいぶ調子を上げてきて自分の武器であるサーブ、ボレー、フォアをきちんとできて、しっかり攻めることができました。相手がビッグサーバーでしたが冷静にリターンをしっかり返してラリー戦に持ち込めば自分の展開にできたので今日はそこが良かったと思います。
ー相手の印象は
相手はダブルスが上手いみたいだったのでサーブ、ボレーなどが上手で最初てこずりましたが、だんだんサーブも慣れてリターンもしっかり返すことができました。
ー今回の試合までに調整していた部分はありましたか
少し前にどのプレーもあまり良くない時期があって、一回自分を見直して何をしなければいけないのか、何ができるのかをしっかりと考えて練習に取り組んでいました
。
ー今年の目標は
今大会はベスト4を目標にしていて、春関でもインカレ本戦に出場できるようにしたいです。
ー2回戦への意気込みを
相手は、また年上で格上の選手なので自分らしさをしっかりだして、声などガッツを出して頑張ります。
フォトギャラリー
- 第1シードとして出場の塚越
- 今年副主将に就任した川上
- 村上は焦らずに流れを引き寄せた
- 第2シードとの対戦にもリラックスして臨んだが惜敗
- 力強いプレーの太田
- シード選手の意地を見せた
- 相手のスライスに苦しめられた山田
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