【フェンシング】関東学生リーグ戦1・2日目 男女フルーレともに優勝逃すも王座進出を決める!
関東学生フェンシングリーグ戦
2015年4月30日(木)、5月1日(金)
駒沢オリンピック公園体育館
今季、初の試合となる関東学生リーグ戦。1・2日目に先陣を切るのはフルーレチームだ。昨年は3位と王座進出も逃した男子は昨年のメンバーに新戦力も加わり戦いに挑む。昨季王座を制した女子は連覇を目指して新チームのスタートを切った。
試合結果
種目 | 出場選手 | 試合詳細 | 順位 |
---|---|---|---|
男子団体フルーレ | 東哲平(営4)、小久保航汰(法1)、石島匡(法4)、大石利樹(法3)、坂田将倫(文3)、敷根章裕(法1) | ○45-30日体大、○45-43中大、○45-32慶大、●37-45日大、○45-44早大 | 2 |
女子団体フルーレ | 久良知美帆(法4)、真田玲菜(キャ3)、緒方渚(国3)、緒方実奈海(法1) | ○45-25日体大、●24-25専大、○45-17早大、○45-29日女体大、○34-20日大 | 2 |
男子フルーレ戦評
昨年のリベンジをかける男子フルーレ。しかし長島徳幸(文4)がけがにより欠場、エース不在での戦いとなった。
第1戦の日体大戦は東の8連続ポイントでリードを広げ45-30と白星スタートを切る。そして迎えた中大との第2戦。序盤は先手を取りリードを奪うも、徐々に中大に点差を詰められる。第6セットで29-30と逆転されると第7セットの坂田も相手の気迫に押され、30-35とリードを広げられてしまう。しかし第8セットの東が4年生としての意地を見せる。いきなり4連取を奪うなど踏ん張り38-40で最終セットへ。最後回りを任されたのは大石。4連続ポイントで一気に逆転すると中大の追随を許さず、45-43で勝利を決めた。第3戦の慶大戦も石島の活躍も光り、45-32と快勝し全勝で1日目を終えた。
2日目の第4戦は難敵の日大戦。第1セットから3-5と先手を取られてしまう。第4セットを終えて14-20と最大6点差を許す苦しい展開。しかし第6セットの東がまたもチームを活気づける活躍を見せる。5点差から28-28の同点に追いつき勝負は終盤へ。第7セットの坂田は後方のピストで粘りを見せるも31-34と再びリードされる。続く東もきわどい判定もあり、日大の勢いを止めることができない。最終セットの大石も逆転はならず37-45で敗戦。初黒星となってしまう。
最終戦の早大戦も苦しい戦いとなる。競った展開の中、ルーキーの敷根が第5セットで25-20と流れを法大へと傾ける。だが大石が本来の力を発揮できない。29-30と一気の逆転を許してしまう。敷根、東のリレーで40-36と再び主導権を握るも最終セットでまたも大石が苦戦。アタックが後手に回り、相次いで連続ポイントを取られ44-44と一本勝負となる。大きな歓声が飛ぶ中、これを大石が何とか制し、最終戦を白星で飾った。
エースの長島を欠いた戦いに「きついものがあった」と大石は試合後に語った。それでも中大、早大に競り勝ち、4勝1敗の2位で昨季は果たすことができなかった王座進出を決めた。しかし試合内容には悔いを残した選手たち。エースの復帰を待ちながらチームは王座でのリベンジを狙う。(高津勇佑)
一本勝負を制した大石は安堵の表情
女子フルーレ戦評
昨年、同大会で劇的勝利を収め見事初優勝を飾った女子フルーレ団体。チームの柱であった大石栞が引退し、新女子フルーレキャプテンの久良知らが大会連覇を目指した。
大会1日目初戦の相手は日体大。第1セットから久良知が5点連取で勢いに乗ると、緒方渚も相手にリードを許さない。第7セットのピストには緒方実が上がり、一挙に10点を奪う活躍を見せ45-25で快勝した。第2戦は強豪専大。「拮抗した戦いになると思っていた」と久良知が予感していた通り試合はシーソーゲームとなった。第2セットの真田が10-5でリードを奪うも、続く第4セット で緒方渚がつかまり逆転を許してしまう。ここから試合は硬直状態となり、なかなが点か動かない。23-24でついに最終セットへ。最後を任された真田は逆転を信じ攻め込むも、相手は守りの体制に入りなかなか点が奪えない。残り40秒で24-25と逆転の可能性が見えたが、追加点を奪えないまま試合終了。悔しい敗戦となった。気持ちを切り替え迎えた第3戦の早大相手には一度もリードを許さず45-17で圧勝。初日を2勝1敗で終えた。
2日目に入り第4戦日女体大戦。第3セットでルーキー緒方実が切れのあるアタックで得点を重ねると、続く第4セットで久良知が6点連取。最終セットの真田も安定した試合運びで45-29で勝利した。宿敵日大との最終戦。接 戦かと思われたが試合は終始法大が主導権を奪う。最後回りを任されるようになった真田の剣で相手を沈め34-20で試合終了。
全5試合を終え、結果は4勝1敗で準優勝。全勝優勝した専大にたった1点差で敗れただけに非常に悔しさの残る大会となった。次の王座決定戦では遠征中の柳岡はるか(法3)も加わり磐石の体制で専大へのリベンジを誓う。(竹内大将)
女子フルーレキャプテンの久良知
選手のコメント
大石利樹
―大会を振り返って
結果だけ見れば去年行けなかった王座に行けるので、良いということかもしれないです。だけど自分的には納得できないですね。
―今日は調子が悪かったのか、それとも今の実力ということなのでしょうか
まあ両方ですね。
―敗れた日大戦は途中同点に追いついて、その後離されるという展開でしたが
そういう展開も予想できた中で、自分がそこをまくることができませんでした。そこは自分の実力不足ですね。自分は最後回りの経験がそんなにあるわけではないので、これは経験だと割り切りたいと思います。
―最終戦の早大戦はポイントを取られ続けて、最後になんとか一本勝負を制しました
本当に最悪な一本勝負でした。完全にビビりというか焦りというか、全然いつものプレーができていないし、集中しようと思っても集中し切れませんでした。最後の思い切ったアタックが点につながったというだけですね。
―長島選手が不在のリーグ戦でしたが
やっぱり一番点を取ってくれる人がいないので。去年は長島さんが点を獲って、自分と哲平がつなぐという感じで長島さんの力が大きいところがありました。その分どうにかしようと思ったのですが、きついものがありました。
―それでも4勝1敗で王座進出を決めました
結果は結果で喜んで、王座に向けて気持ちを切り替えていきたいです。
―その王座に向けて意気込みを
王座は頑張って勝ちたいと思います。
久知良美帆
―準優勝という結果について
今回も優勝を狙っていたので正直悔しいです。(大石)栞菜先輩が抜けて少し不安なところはあったんですけど、フルーレメンバーの雰囲気も良くて今年もいけると思ったんですけど、それぞれに甘さが出た部分がありました。
―専大戦の印象は
団体戦は誰が悪いとかじゃないんで、この敗戦も一人一人がもっと積極的に攻めていれば勝てたと思います。王座では絶対にリベンジしたいですね。
―他の試合に比べてロースコアの戦いとなりましたが
相手が強いことは分かっていたので初めからシーソーゲームになるだろうなとは思っていました。ロースコアの時は一点に重みが出てくるので皆慎重に戦ったと思うんですけど、少し慎重になりすぎましたね。
―リザーブで登録していた緒方実奈海選手を多く起用されていましたが
初めは1年生を出すのはちょっと恐かったんですけど、実奈海がのびのびプレーできていたので凄く頼りになりました。
―まだレギュラーは確定していない状況ですか
誰が試合に出て も活躍できるようになってほしいのでこの春リーグは色々試しました。
―次の王座決定戦に向けて
王座まで少し時間があるので各自調整し直して必ず優勝したいです。
フォトギャラリー
- 東は随所で存在感を見せた
- 4年生の小久保も出場
- 粘りを見せた坂田
- 敷根はチームメートにガッツポーズ
- 最後周りも担った真田
- ルーキーながら緒方実は堂々の戦いぶり