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【フェンシング】全日本学生フェンシング選手権大会~男子エペ&女子サーブル個人~男子エペ中村が初タイトル獲得!女子サーブル福島は関カレとの2冠に輝く!法大は個人5冠を達成!

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【フェンシング】全日本学生フェンシング選手権大会~男子エペ&女子サーブル個人~男子エペ中村が初タイトル獲得!女子サーブル福島は関カレとの2冠に輝く!法大は個人5冠を達成!

全日本学生フェンシング選手権大会
2015年11月11日(水)
駒沢オリンピック公園体育館

二人の2年が頂点まで駆け抜けた。男子エペ、関カレ準優勝の中村は決勝を逆転で勝利し、インカレの王者となった。女子サーブル福島は関カレに続きインカレも優勝で、2冠を達成。これで法大は個人戦5種目を制覇した。

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男子エペ中村が優勝

個人試合結果

種目 出場選手 順位
 男子エペ 中村豪(人2)  優勝 
  藤倉陸(社4)   2回戦敗退
  塩原智輝(生命1) 〃 
  東哲平(営4) 1回戦敗退
  伊藤寛高(営2)  〃
  澤宏尭(法1) 〃 
女子サーブル 福島史帆実(法2) 優勝 
  栗本ひかる(社4) 2回戦敗退 
  奥田彩野(文1) 2回戦敗退 
 

男子エペ個人 戦評 

 澤宏尭(法1)、伊藤寛高(営2)、東哲平(営4)は初戦敗退。2回戦から登場した塩原智輝(生1)は戸田(日体大)と対戦した。序盤に連続得点を許すと、そこから相手のペースで試合を運ばれてしまい、ベスト32で姿を消すこととなった。同じくベスト32で終わったのは、昨年のインカレでベスト4入りを果たした藤倉陸(社4)。野村(立命大)との一戦は同時突きからスタート。拮抗するかと思われたが、一度連続で得点を許すと均衡は崩れてしまう。最後は意地の4連続ポイントを奪うが、最後のインカレでの上位進出はならなかった。

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昨年4強の藤倉。最後のインカレは2回戦敗退

法大からベスト8に駒を進めたのは、関カレ準優勝の中村豪(人2)ただ一人。「自信を持って自分のペースで戦えた」と語ったように、準々決勝、準決勝は上位戦とは思えないほど安定した戦いを見せ、勝ち上がっていった。たどり着いた決勝の舞台では、水口(中大)と白熱した激戦を繰り広げる。体格で劣るため、慎重に臨んだという中村。開始30秒は互いに様子を見ながらの探り合いとなるが、先に動いたのは相手だった。先制点を奪われると、そのまま連続失点となってしまう。「負けるかもしれない」という思いも浮かんだが、強い気持ちで立て直し、じっくりと見極めながらじわじわと点差を縮める。10-11としたところで連続同時突きとなり、12-13。残り時間も少なくなり万事休すかと思われた残り20秒だったが、ここで「引いたらだめだと思った」と攻め気を出し、気迫の3連続得点。1秒を残して15点目を先取したのは中村だった。

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中村、強い気持ちが実を結んだ

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渾身のガッツポーズ

「ずっと、あと一歩のところで優勝を逃してきたので本当にうれしい」と語った思いがあふれ出すように、優勝を決めた瞬間、応援してくれた仲間に向かい、全身で喜びを表した。まだ2年の中村は来年、再来年のインカレ連覇も夢ではない。そして、このあとには団体戦も控えている。個人戦では無念に終わった他のメンバーと共に、若きエースが団体戦でもチーム法大を頂点へ導く。(向井知優)

女子サーブル個人 戦評

栗本ひかる(社4)、福島史帆実(法2)、奥田彩野(文1)の3選手が2回戦から出場した。

昨年、準優勝の栗本。しかし、いきなりの大苦戦となってしまった。序盤からリードを許し4-8のビハインドでインターバルへ。ここから8-9まで盛り返すも、逆転には至らず。最後のインカレ個人戦は不本意な成績で姿を消すこととなった。初めてのインカレとなる奥田は、専大のエース滝澤と対戦。格上相手に粘りを見せたいところだったが、4-15の大差で敗れた。2回戦を突破したのは福島のみとなってしまった。

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立ち上がりでリズムをつかめなかった栗本

福島は3回戦で一つの山を迎えた。その相手は中京大の味岡。「足を動かさずに何とかしようと思ってしまった」と本来のプレーを出せず、相手に合わせたフェンシングとなってしまう。8-10のスコアまで一度もリードを奪えない。しかし、ここから勝負どころで4連続得点。追いつかれながらも、またも突き放し15-12で薄氷の勝利。苦しみながらもベスト8入りを決める。

準々決勝では立ち上がりから相手を圧倒。14-3の大差をつける。15点目に手こずるも15-9で勝利。次の準決勝も圧巻の戦いだった。6-7から一気に9連取を奪って勝負を決し、決勝へと駒を進める。

決勝は特にらしさが見えた試合だった。関カレ団体で苦い思いをした滝澤(専大)に対して5-1としながらも連取を許し、接戦に持ち込まれる。終盤、10-8と再びリードをとるも、またもや追いつかれる嫌な展開だった。しかし、「絶対に流れを一気に持っていかれないように」と足を動かし、三たび勝ち越した。持ち前の勝負強さを発揮し、15-12で勝利。関カレに続いての優勝を果たした。

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味岡(中京大)との接戦を制した3回戦

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関カレとの2冠との輝いた

勝利どころで流れを渡さず、確実にポイントを奪った福島。疲れもあったと言うが、崩れることなく主導権を握られた試合は、ほとんど見受けられなかった。2年エースは今年ただ一人、個人2冠を達成した。
一方、栗本と奥田は早々と敗退。特に栗本にとっては不完全燃焼に違いない。団体戦で鬱憤を晴らすことができるか。2冠の女王を擁する女子サーブルはインカレ連覇を目指す。(高津勇佑)

選手のコメント

中村豪

ー優勝おめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせ下さい
ありがとうございます。今まで2位だったり3位だったり、ずっと優勝を逃してきたので本当にうれしいです!

ー個人戦を振り返って
決勝以外は自分のペースでリードしての戦いができて良かったかなと思います。

ー自分のペースでできた要因は
関カレ2位とか今回の予選3位通過とか、そういうことが自分の自信になっていたので、いつも通りの動きができたんだと思います。

ー決勝は厳しい戦いとなりましたが
最初、3-0にされた時は負けるかと思いました(笑)。「また2位か~」って気持ちだったんですけど、同点で3セット目の時間が経って、1分取り放題でこっちに優先権がもらえたので、そのときは勝てるかなと思いました。やっぱり、プライオリティ入ってから1点目を簡単に取られてしまったので、引いたらだめだなという風に思いましたね。

ー決勝はゆっくり展開していきましたが、戦略だったのでしょうか
そうですね。相手の選手はフレンチで持ち手が長くて、身長もリーチも負けているので、簡単に入ったらやられるのは分かっていました。そこは慎重に行かないとだめだと思って臨みました。

ー決勝の直前に女子サーブルの福島選手が優勝を決めましたが、モチベーションアップにつながりましたか
はい。関カレのときも彼女が先に優勝して、自分も続こうと思ったけどだめだったので、今度こそは二人で一緒に優勝したいなという気持ちで頑張りました。

ー2位に終わった関カレから修正した点は
動き的な問題よりも、リードされたりしたりという状況に応じての自分の対応力というか、考え方に重きを置いてきました。今日は強い気持ちで臨めたんじゃないかと思います。

ー団体戦に向けて
優勝目指して頑張ります!

福島史帆実

―優勝おめでとうございます。2冠を達成しました
ありがとうございます!素直に嬉しいです。

―接戦の決勝を振り返って
最初に離したんですけど追いつかれてしまうという展開でしたね。滝沢さん(専大)は関カレの時に負けている相手で、コントルアタックとかも上手くて嫌なイメージがありました。4連取くらいされて焦ったんですけど、そこから流れを一気に持っていかれることなく、自分で点を取れたのが良かったと思います。

―一つポイントになったのが、味岡選手(中京大)との3回戦だと思いますが
本当にそうでしたね。相手のペースに合わせたフェンシングをしてしまいました。自分が足を止めている時にやられてしまったので、最後はしっかり足を使って勝つしかないと思って頑張りました。

―インカレに向けて意識して取り組んだことはありますか
関カレが終わってすくだったので特に取り組んだことというのはないですけど、インカレも優勝してやるという気持ちで臨みました。

―追いつかれても勝負どころでの連続得点が光った試合が多くありました
今日の試合は自分が先にリードして追いつかれて、また頑張ってという試合ばかりで苦しかったです。体力的にも疲れていたので、ちょっとリードしちゃうと、安心してしまうところがあって追いつかれてしまったと思います。でも追いつかれた後に踏ん張れたので、そこは良かったと思います。

―自身の長所や、自信を持っているプレーは
シュミルターネ(同時攻撃)を早く入ることと、パラード(相手の剣を払うこと)が自分の得意とするプレーです。ただ、それが使えるということは足が動いているということです。味岡さんとの試合は足を動かさずに何とかしようと思ってしまって、それは全部相手に突かれてしまいましたね。足が使えているときは、自分の狙っているプレーができていました。

―法大は個人5冠を獲りました。団体戦へつながる結果だと思いますが
すごいですよね(笑)
団体戦も絶対優勝したいですね。

―女子サーブルチームの栗本選手にとっては最後のインカレです
絶対優勝して、先輩と一緒に喜びを味わいたいと思います!

フォトギャラリー

  • citou R伊藤は一本勝負をものにできず
  • csio R塩原は2回戦敗退
  • csawa R澤も初戦で敗れた
  • coku R奥田は滝澤(専大)の前に屈した
  • cpea R賞状とメダルを手に笑顔の福島(左)と中村(右)
 

 

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