【陸上】第94回関東学生対校陸上競技選手権大会 4日目
第94回関東学生対校陸上競技選手権大会 4日目
2015年5月17日(日)
日産スタジアム
関東インカレ最終日、法大は表彰台ラッシュに沸いた。
女子400mHの川端は昨年3位のリベンジを果たし、見事優勝。
2日目に200mで2位に入った長田は200mでは優勝。リレーと合わせ今大会3つ目のメダルを獲得。
最終種目である4×400mリレーでも3位と表彰台へ上り、関東インカレ4日間の長丁場を最高の形で締めくくった。
※掲載が遅くなってしまい、申し訳ありません。
試合結果
対校戦成績
順位 | 大学名 | 総合得点 | トラック得点 | フィールド得点 |
---|---|---|---|---|
1位 | 日大 | 122.5点 | 46点 | 72.5点 |
2位 | 順大 | 91点 | 46点 | 33点 |
3位 | 東海大 | 86点 | 40点 | 46点 |
4位 | 筑波大 | 64点 | 20点 | 42点 |
5位 | 東洋大 | 62点 | 56点 | 6点 |
9位 | 法大 | 41.5点 | 34.5点 | 7点 |
※1 得点は1位8点から8位1点まで1点刻み。
※2 同順位の場合は得点を割って計算する。
※3 順大、筑波大の総合得点は10種競技の得点を含む。
種目別結果
種目 | 名前 | 記録 | 順位 | 結果 |
---|---|---|---|---|
男子200m準決勝 | 長田拓也(経3) | 20.83 | 2組2着 | ☆ |
同決勝 | 長田 | 20.69 | 1位 | – |
男子ハーフマラソン決勝 | 佐藤和仁(スポ4) | 1.07.05 | 17位 | – |
細川翔太朗(経2) | 1.07.21 | 20位 | – | |
藤井翔太(経4) | 1.10.21 | 37位 | – | |
男子400mH準決勝 | 濱井涼介(社3) | 51.89 | 1組6着 | ● |
中矢光一(経2) | 52.12 | 2組6着 | ● | |
男子三段跳決勝 | 酒巻陽平(スポ2) | 14m07 | 22位 | – |
男子円盤投決勝 | 沖見拓真(経1) | 39m04 | 17位 | – |
男子4×400mリレー決勝 | 片山雄斗(スポ1)-猪口悠太(経4)-伊藤健太(経3)-矢野琢斗(経3) | 3.07.10 | 3位 | – |
女子400mH準決勝 | 川端涼夏(スポ4) | 1.01.28 | 2組3着 | ☆ |
同決勝 | 川端 | 59.11 | 1位 | – |
戦評
ついに最終日となる4日目を迎えた。
佐藤和仁(スポ4)、藤井翔太(経4)、細川翔太朗(経2)はハーフマラソンに出場した。佐藤は最初の5kmまでは先頭集団に食らいつくも、その後攻めの走りをすることができず。藤井、細川も後半ペースが遅れていき、前との距離を縮めることができないままゴールをむかえる。今年長距離は1ポイントも獲得することなく大会を終え、来月行われる全日本駅伝予選に向けて不安の残る結果となった。
3年連続となった佐藤は今年も入賞ならず。
続いて行われたのは女子400mH準決勝。川端涼夏(スポ4)は前半からスピードをあげ、最後は余力を残しながら決勝進出を決める。午後の決勝では、アキレス腱の痛みがある中、テーピングで補強しながらレースに臨んだ。周りの選手が前半とばしている中落ち着いて入り、最後は粘りの走りで追い上げを見せてフィニッシュ。59.11で自己ベストを更新し、昨年叶うことのなかった優勝をようやく手にすることができた。
一方で男子400mH準決勝では濱井涼介(社3)、中矢光一(経2)が出場。両者とも後半の伸びを欠き、中矢は自己ベストを更新するも、ともに決勝進出を果たせなかった。
川端は見事な走りを見せ優勝
フィールド競技では円盤投げ決勝、三段跳決勝が行われたがともにトップ8に残ることはできず。フィールド競技での得点は、この4日間の中で走幅跳のみとなり悔しい結果となった。
2日目に100m2位という結果を残した長田拓也(経3)はこの日200m準決勝に登場。長田はスタートから飛び出しリードするも、最後は先日の世界リレーでメダルを獲得している実力者の谷口耕太郎(中央大)に抜かれ2着での決勝進出となった。決勝でも長田はスタートで一気に飛び出す。後半も大きく落すことなく走り抜け、谷口が追い上げてくるも、最後は逃げ切り1位でフィニッシュ。見事、自己ベストを更新しての優勝。長田はこれで今大会3度目の表彰台に立った。
長田はスタートからリードを守り優勝
大会最後の競技となった4×400mリレー決勝。好タイムを叩き出した予選と同じメンバー、走順で臨んだ。1走の片山雄人(スポ1)は好スタートを切るが、後半伸ばすことができずに2走の猪口悠太(経4)へ。他大学との前後の差がほとんどなく接戦となり、なかなか前へ抜け出すことができない。3走の伊藤健太(経3)へバトンが渡ると前に出ていた城西大、順大がさらに飛び出し、差が開いていく。しかし後半はなんとか前との距離を保ち、アンカー矢野琢人(経3)へと託す。矢野は「疲労との戦いだった」とコンディションが万全ではない中でのレース。前半からスピードを出し、ラスト100mで最後の力を振り絞り3位をもぎ取った。走り終わった後、矢野はその場で倒れ込み起き上がることができず。死力を尽くして勝ち取った価値ある表彰台だ。
猪口から伊藤へのバトンパス。マイルリレーは3位入賞を果たした。
対校戦としては総合9位で昨年よりも順位を3つ上げた。今年は主将の猪口が400mで予選落ち、佐藤が入賞圏内に入ることができなかったなど「4年生が不甲斐なかった」と苅部俊二監督、坪田智夫駅伝監督は口を揃えて語る。全日本インカレではしっかりと立て直し、最上級生としてチームを引っ張っていけるか。
その一方で、走幅跳の松添基理(スポ1)や、4×100mリレーに出場した平山祐太(経1)、川辺隼也(スポ1)など1年生の活躍が多く見られた。また、多くの選手が自己ベストを更新し、さらなる飛躍が大いに期待される。
長距離陣はポイントを取ることができず悔しい結果に終わったが、来月行われる全日本大学駅伝予選会にむけて気持ちを切り替え、万全の体勢で臨んでほしい。
短距離陣は来月行われる日本選手権に多くの選手の出場が見込まれる。そしてその先には世界陸上、ユニバーシアードが待っている。苅部監督も「大学の枠を超えて、世界に出て活躍して欲しい」と語ったように、より高みを目指し活躍できるか。まだシーズンは始まったばかりではあるが、今後の陸上部の活躍に期待せずにはいられない。(羽根田萌)
監督・選手コメント
苅部俊二 監督
―関東インカレの総括を
全部が全部良かったわけではないのですが、他大学から2部落ちは法政だと言われていたので、2部落ちの危機感を感じながら、選手たちにもはっぱかけてやっていました。ですが蓋を開けてみたら2日目で安全圏にいたので、2部落ちは避けられると思いました。元々そういう大学じゃないのですが。でもちょっと転けたりすると、2部落ちもありえるので、以前の慶應さんがそうだったように。まずはホッとしています。
―陸上部にとって関東インカレの位置付けは
1番最初の目標とする大きい大会です。関東と名前は付いていますが、実力的には全国大会なので、最初で最大の目標の大会です。ここにしっかりみんな合わせていますね。
―今大会では長田選手が200mで優勝、100mでは2位と好結果を残しました
長田はもともとそういう傾向というか、予兆はあって、冬くらいから調子が上がっていて、大瀬戸と変わらないくらい練習かできていたので、楽しみにしていました。予想通りというか、100mも惜しかったですし、200mも岩壁杯の結果もありましたし、もしかしたらといった感じでした。試合前はそんなに優勝を狙うという感じではなくて、あわよくば表彰台ということだったのですが、優勝してくれて良かったですね。
―一方で期待された大瀬戸選手はけがもありました
大瀬戸はもう100mにしても200mにしても8割くらいで全部やらせていました。200mは最後止めてというかたちだったのですが、連戦で足に不安がありました。100mは予選が10秒33で走って、ここはまあまあだったのですが、あとはもう、無理するなと。そんな中でもあのタイムを出して決勝残るというのは本当に力があると思います。去年より付いていると思います。大瀬戸はこれからですね。世界リレーも出ていて、足への負担が大きかったので、ここは休ませる。桐生君も同じですよね。桐生君も休ませていますけど、大瀬戸もやはり休ませて、ここでは(大きな)けがを絶対出すなと言っていましたね。
―リレーでは4継、マイルともに3位にはいりましたが
4継は優勝を狙っていました。ただ1走の西垣がけがをしてしまったのと、大瀬戸が万全ではなかったので、3番狙いというか、表彰台狙いでした。本人たちは優勝狙っていたと思うのですが、実力的にちょっと厳しいかなと。ただ即席メンバーで、大瀬戸の足の状態もあり、大瀬戸と平山は1回も練習していなくて、試合前のアップでも1回も合わせていない中であのタイムで3番入ったというのは実力もついてきたし、層も厚くなってきたなと思いますね。今回の結果は自信になったと思います。 マイルは優勝狙っていたのですが、順大とか早稲田とか、早稲田は今回バトン落としちゃいましたけど、予選をフルメンバーで走ってない中で、うちはフルメンバーでやっていました。決勝は3番に入ろうと送り出しましたが、城西さんは400m1、2位の選手がいて本当に強いので、城西さんに勝ちたいなと思っていましたが、早稲田に勝って3番ということは及第点ですね。1年生の片山がよく走ってくれましたね。
―1年生選手はリレーも含めて何名か出場していましたが
1年生は本当によく頑張っていますよ。日本選手権リレーで勝つなど、短距離少し盛り上がっているというか、良い感じできていますね。その波に乗って1年生も良い感じで練習に取り組めているので、その流れで1年生が活躍しているという感じですね。ただ本当はインカレとかっていうのは4年生が頑張るべきで、4年生がちょっと不甲斐ないというか、残念でしたね。西垣はけがしたくてしたわけじゃないですけど、西垣が駄目で猪口はマイルでは走ってくれましたけど400mでは駄目で、総崩れでしたね。唯一高野が跳躍で頑張ってくれました。あと川端もですね。普通は4年がインカレでは活躍して、そうすると勢いついてくるのですけどね。やっぱりそれができなかったのが残念でしたね。全カレは4年生がちょっと奮起して欲しいなと強く感じています。
―今回女子選手はリレーに出場するなど、例年より多く出場していました。また川端選手は400mHで優勝しましたが
女子のリレーに関しては我々が現役だった時以来だと思うのですけど、出るだけというわけじゃないですけど、まずは出て、こういう高いレベルの中で走ることが目標でした。マイルの結果は本人たちは不甲斐ない記録と思うかもしれないですけど、4分を切れたし、400m専門の選手はいない中で良かったと思います。川端は去年3番で、ここで優勝するのをずっと目標にやってきていました。400mで準決落ちして、400mHは予選、準決勝と危なげなく通過したんですけど、タイムはほとんど変わらず混戦でした。もちろんチャンスはあったんだけれども、本当に誰が勝ってもおかしくないような、そんな感じの準決勝でしたが、決勝では本当に力を発揮してくれました。でも準決見た感じでは1番走れていたので、大丈夫かなとも思っていました。その通りの走りで優勝してくれたので、感慨深いですね。そして400mHのカップは私のカップなので、カップ作った時は結構前でしたが、女子選手もいなかったので、自分のカップを優勝した選手に渡すことなんてないと思っていました。ただやはり教え子に渡せるのは本当に嬉しいですよね。カップ出している人でも教え子に渡した人なんていないと思うので、すごくありがたいことでしたし、彼女もそれを目標にしてくれたので、すごく感慨深かったですね。
―来月には日本選手権、夏には世界陸上、そしてユニバーシアードなど大きな大会がまだ続きますが、選手に期待することは
やっぱり短距離は良い雰囲気できているので、このままこの勢いで世界陸上できるだけ多く、OBと現役選手何人か行って欲しいです。まだユニバーシアードの代表は発表されていませんが(4×100mリレー、4×400mリレーのメンバーに大瀬戸が選出)、選手選んでくれれば出したいですよね。世界大会は今季結構あるので、大学の枠を超えてどんどん世界に出て欲しいです。うちは総合優勝を取るような大学じゃなくて、インカレでは最低限2部落ちしないくらいで、あとは個々が頑張ってくれればという大学なので、できるだけ世界に出て活躍してくれればと思います。またインカレが9月にありますし、できるだけ上の順位につけたいと思います。あと今回は佐久間が残念だったのですけど、予選を見て、力は佐久間が1番あるなと思いました。ちょっとうまくいかなかったのですが、あいつはたぶんすごい選手になると思いますよ。
―佐久間選手は調子が悪かったわけではないのか
佐久間は足が合わなかったです。風も安定していなかったですし。まあそれじゃ駄目なのですけど、1年生でこんな大きい大会で、松添が3番に入ったけれども、難しい状況の中で予選の1本目はファールでしたが、8m近く跳んでいましたし、別格の選手ですね。全然問題ないと思います。佐久間は結果出せなかったのですけど、全然問題ないと思います。大学でも1番になると思いますよ。
坪田智夫 駅伝監督
―関東インカレの総括をお願いします
大量得点というのは望めなかったのですが、下位で1、2点は取りたいなと思っていました。しかし無得点に終わってしまい、厳しい結果だったと思います。
―その1、2点はどのあたりで考えていたのですが
ハーフで1点と足羽の10000mで1点計算していました。
―今日のハーフマラソンの3選手の走りはいかがでしたか
それぞれあるのですが、藤井翔太に関しては流れが他の選手と違い、部内選考レースを1本走った中での今日のレースで、選考のあと10日間くらいしか空いていなかったので、ピーキングが難しかったのかなと思います。特にスタミナがある選手ではないので、その中で代表を勝ち取って臨んだレースで、きついレースは覚悟していました。 細川は、ハーフで点が取れるなら細川だと考えていて、彼に関しては非常に良い練習ができていたのですが、やはりまだまだ大舞台を踏んでいない選手なので、メンタルの部分で失敗したのかなと思います。でも非常に良い練習ができていますし、そこさえクリアできれば、来年の関東インカレで勝負できる選手だと考えています。 主将の佐藤ですが、点数を取ってもらいたかったのに加えて、主将として4年生としての走りに期待していました。ですが、得点も取れず、積極的な攻めるレースもできず、何も残せないレースでした。彼に関しては3回関東インカレを走らせていて、全てのレース同じような失敗で終わらせてしまっているので、非常に課題の残る、またチームとしてもプラスにならないレースだったのかなと。本人には厳しく話をしたのですが、何も得るものがない結果だったと思います。この3人の中では佐藤が1番順位は良いのですが、内容がなく厳しい、悪い結果だったのかなと思います。
―足羽選手は今季ベストを更新していましたが、今回は結果を残せませんでした
足羽は春に5000mも10000mもベストが出ていて、練習も順調にこなしていたのですが、ちょっと練習のためがありませんでした。試合を続けさせていた分体力的な面で関東インカレの本番に合わせきれなかった。私の反省でもあります。
―今回出場した1年生選手の走りについては
毎年1年生を何人か出したりするのですが、今年は経験だと話していました。勝負できる体力もスピードもありませんし、経験を積ませる意味で出場させました。内容はそれぞれあるので、この経験を生かして今後につなげて欲しいと思います。
―長距離ブロックもしての今回の関東インカレの位置付けは
毎年そうなのですが、得点を1点でも多く取ること、大量得点は中々厳しいので、1点でも取り、1つでも前の順位で終わることですね。1秒でも早くゴールすることを走る選手達には言っています。それをクリアできた選手、できなかった選手いますが、まだ他の大学と比べても力が足りない、練習の量、質ともに足りないのだなと見ていました。
―来月行なわれる全日本駅伝予選に向けて不安の残る結果となったが
この現状だと戦う以前の問題ですね、勝負にはならないと思います。なんとかもう一度立て直して、私も含めて一人一人の意識を高いところに持っていかないと全日本の予選会も箱根の予選会も厳しい結果が待っていると思います。今やっている練習の上乗せをどこまでできるのか、という課題を持って、1ヶ月ほどしかありませんが、過ごしていきたいと思っています。
―これからの1ヶ月は調整に入っていくのか、それともさらに練習を積んでいくのか
夏まで時間がないので、ある程度走り込みをやっていきながら調整させようかなと思っています。
―出場選手についてはこれから決まっていくのか
そうですね。やはり4年生の奮起が鍵となってくると思います。今回出た選手、出なかった選手含めて4年生がどこまで、主将の佐藤を含め4年生がどこまで本気で全日本の予選会、箱根の予選会に向けてやっていくのかが鍵となってくると思います。
佐藤和仁 主将
―本日のレースを振り返って
現状あまりいい状態ではなかったのですけど、その中でいかに組み立てていくかってことを自分の中で意識して、走っていました。
―最初は先頭集団でのレースでしたが
最初はポイントを取りにいこうというのが、自分の中でもありましたし、監督の指示でもあったので、その意図で最初は前の方で走っていたのですけど、20km前提で考えたときにこのペースだと後半ちょっとまずいなと自分なりに判断して、身を引くというかちょっとペースを落として後半しっかりまとめようという判断でした。
―今日の調子は
良くないなっていうのは調整の段階で気づいていました。良くはなかったです。
―長距離ブロックでの関カレを振り返って
ポイントが0ということでかなり厳しい結果だったと思うのですけど、本当にここで落ちていても話にならないというか、はじまらないと思うので、いかに1ヶ月後の全日本予選にしっかりチームとして出場権獲得するか。1ヶ月後笑うために、チームとして方向性とかをもう1回確認して、新しい行動に移していくというのが大事なのかなと思います。
―チームの雰囲気は
雰囲気は良い状態だと思うのですけど、なかなか良い雰囲気、良い練習、がその先のもう一歩踏み込んだところまで連鎖できていないというか、良い物は揃っているのですが、それが繋がってこないというのがもどかしいです。それが今のチームの状況でもあると思うので、いかに今あるものをしっかり繋げて、結果を出すためにやっていくかというのが、後1ヶ月でうちのチームがやらなきゃいけないことなのかなと思います。
―来月の全日本予選に向けてやっていきたい練習はありますか
10000mのトラックのレースなのですが、少し特殊なレースで後半に一気にあがって順位がついて、その合計タイムで争うという、普段の10000mとはまた違った要素が強いので、いかにそのペース変化したときに対応して、順位取りをして、最終的にチームのトータルタイムをあげていくかが大事だと思います。その切り換えの練習、きつい中でもう1回切り換えるってことを意識した練習が大事になってくるのかなと自分の中では思ってますし、たぶんチームとしても大事だと思います。
川端涼夏
―今のお気持ちを
ずっと狙っていた400mHでの優勝だったので、取ることができてほっとしています。苅部杯だったので苅部さんからトロフィーをもらうことを目標にしていたので、もらえて嬉しいです。
―昨年の3位から今年は優勝となりましたが
去年も優勝を目標としてやっていたが力が足りなかったので、今年取れて良かったです。
―59.11というタイムについて
自己ベストだったのでタイム的にも良かったかなと思います。
―準決勝では3着で1:01.28でしたが、そのとき手応えはあったのでしょうか
アキレス腱をけがしていて、どういう感じで走れるかわからなかったので、前半とばしてあとは様子見るという感じでした。足はそんなに痛くなかったので決勝はいけるかなという感じはしていました。
―今日のレースについて何かプランはありましたか
何も考えずに前半から突っ込んでいこうと。前半くる子が多かったので、焦らず私の持ち味である後半の伸びを生かせる走りにできたらいいかなと思っていました。
―けがは関東インカレの前からだったのでしょうか
そうですね。アキレス腱の痛みが出たり出なかったりで、ちょっと不安なところがあって、今回もテーピングを巻いていました。これからはけがを治して今後やっていきたいなと思います。
―関東インカレにむけて調整していたことはありましたか
関東インカレにむけてというのはあまり考えていませんでしたが、これが大きい大会ということでそれに合わせるように試合を何回か重ねたりはしていました。
―400mでは決勝進出を果たすことができませんでしたが
400mは今年すごくレベルが高くて、予選からベストが出ちゃうぐらいで、もう少しレベルが高い中で本数を重ねるというところがまだ甘かったのかなと思います。今後は全力でいっても何本も走れるようにトレーニングはしていきたいなと思います。
―4×400mリレーで川端選手は出場していませんでしたが、けがの影響で大事をとってということだったのでしょうか
けがのこともありましたが4日間連続ということだったので、疲労もたまっていて今回は出場しなかったという感じです。それでも後輩たちが頑張ってくれたので、今後にも女子はぜひ注目していただきたいです。
―4×100mリレーではバトンミスがありましたが
私と吉武のところで落としてしまったのですが、まだ2戦目だったので経験もまだまだですし、練習もしたのですけど、そんなに積めてはいないので、これからこの反省を生かしてリレー種目をやっていけたらいいなと思います。
―これからはリレーに力をいれていくのか、それとも個人種目に力を入れてできればという考えなのでしょうか
個人が伸びればリレーも伸びると思うので、どちらも頑張っていきたいな,というのが私の考えです。
―法大女子は人数が少ない中でもこうして活躍していることについて
みんな真面目で練習も真摯に取り組んでいるので、結果は自ずとついてくるのかなとは思います。まだ2年生と1年生でこれから伸びしろがいっぱいあると思うので、女子が熱くなっている面は、他大と比べて劣ってはいるかもしれませんが、法政なりに頑張っていれば結果は出てくると思うので、男子に負けず頑張ってもらいたいと思います。
―これから修正、改善していく点は
やはり400mで高いレベルでの本数走るというのは私の中の課題だと思います。まだ伸びしろはあると、この大会で思ったのでその部分をきちんと修正して、次回、全カレや日本選手権に生かしていけたらいいかなと思います。
―これからの目標は
シーズン始まったばかりで、日本選手権や全カレもまだあるので、400mHでは58秒代を切るというのは目標に頑張っていきたいなと思いますね。400mはとりあえずベストが出ればいいかなという感じです。
長田拓也
―優勝した今の気持ちは
100mもそうだったのですけど、200mも勝てるとは思っていなかったので、今はまだふわふわした感じですね。すごく嬉しいです。
―改めて200m決勝を振り返って
後ろの4、5、6レーンとみんな後半型の選手だったので、僕はそんな200mの練習はしていないですし、前半から行って勝負を決めようと思っていたので、それが成功したのかなという感じですね。
―今回のタイムはいかがでしたか
出ても20秒7だと思っていたので、20秒69でも6台が出たというのが大きいと思います。
―決勝へ臨むにあたって緊張などは
なかったですね。やはり優勝をあまり意識していなかったというのが良かったのかもしれないです。
―スタートがやり直しになりましたが何か影響は
1回目のスタートがあまり良くなかったので、まあいいやと。あまりに気にしなかったですね。
―ゴールした瞬間ガッツポーズも見せていましたが優勝を確信したのは
ラスト30mくらいですかね。周りの気配がしなかったので。でも準決勝の時はアナウンスで名前が呼ばれた後に谷口君に抜かれたので、自分が先頭だとわかってはいても、そのあたりまで気を抜かずにいきました。
―その谷口選手は200mの持ちタイムが1番良い選手でしたが意識などは
彼が優勝するだろうなと自分の中で思っていたので、抜かれても意識しないようにとは思っていました。もともと彼は持ちタイムもそうですけど、世界リレーにも出ていて強い選手なので、抜かれても問題ないと頭の中では考えていました。
―200mの決勝に出場したのが長田選手のみでした
大瀬戸はけがの影響で落ちてしまって、川辺も1年生で仕方ない部分もあると思います。その中で僕が1人残ったので、4日間で8本ということで疲れもあったのですけど、残った僕がみんなの分も頑張ろうという意識はありました。
―決勝のレース前にチームメートから声をかけられたりは
スタンドが応援で盛り上がってくれていましたね。その前にも女子の400mHで川端さんが優勝したので、みんな盛り上がっていたのでやらなきゃなとは思っていました。
―200mでは100mで優勝したケンブリッジ選手など、多くの選手が欠場していました。優勝、入賞できると思いませんでしたか
特にないなかったですね。僕は200mに得意意識はないので、どちらかと言えば不得意な意識があるので、その辺はあまり考えてなかったです。
―100mで2位に入ったことが自信になったのでは
200mは前の岩壁杯でタイムは出ていたので自信をもっていて、200mは大会前から決勝にはいけるだろうと思っていました。欠場した選手が多くて優勝できたかなと思います。
―改めて3つのメダルを獲得した関カレを振り返って
自分ではこんなに取れるとは思っていなかったですし、本当に自分の躍進の1つのきっかけになると思うので、ここで終わらないようにしたいなとおもいます。
―次に目標とする大会やタイムなどは
とりあえず日本選手権があるので、100mでは10秒2台、200mは出るかわからないのですが20秒5、4台です。200mは日本はレベルが高いので、そのあたりのレベルについていけるようになりたいなと思います。
4×400mリレーメンバー
―3位入賞おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。
片山:1走で走らせてもらって予選はいい流れで走れたのですが、決勝はやはり順位が悪くなってしまいました。先輩方に悪い流れでバトンを渡してしまったので、次は頑張りたいです。
猪口:可愛い後輩たちが頑張ってくれたので、僕はあまりすることがなく終わってしまいました。ただ次があるので、みんな頑張って、また一緒に1番高いところに登れればいいかなと思います。
伊藤:予選が良かったので、同じようなタイムで走りたかったですが、自分のところであまり良いタイムで走れなかったので、次は全カレ、日本選手権で1位を取れるように頑張ります。
矢野:予選のタイムが良かったので、悔しさの残るレースだったかなと思います。次回全カレや日本選手権リレーなどもあるので、それらは優勝を狙って頑張っていきたいと思います。
―近年は予選敗退が続いていましたが、今回決勝に進出できた要因は
猪口:毎年悔しい思いをして、他校のマイルを見て帰るというのが2年間ずっと続いていて、今年はそれがないようにしようとは前から決めていたので。こういう3番という結果ですが、何か1つクリアできたのかなと思います。
伊藤:いつも誰かが怪我していたり、誰かが調子が悪かったりしたのが例年だったのですが、今年はみんなの調子が良かったので、予選を通って決勝に行って3位を取れたのかなと思います。
矢野:去年の日本選手権リレーでの2位という結果が、僕たちの自信にもなりましたし、その2位という結果から冬季練習も良いかたちで入れて、シーズンインも良いかたちで入れました。みんなで意識高くやってこられたのが3位という結果につながったのかなと思います。
表彰台で笑顔を見せるマイルリレーのメンバー。
猪口悠太 主将
―3位という結果について
マイルが始まる前に長田と川端がいい流れを作ってくれて、苅部さんも「これは(優勝)あるんじゃないか」と話されていて、僕らもそういうところを感じていました。レース展開が悪かったのもありましたが、自分たちの力を出せなかったのが1番悔しいところではありますね。
―予選と比べると前半出遅れてしまいました
(1走の)片山がちょっと硬かったのかなと思います。1年生だから仕方のないところもありますが、ああいうレース展開で、他のチームがバチバチ(本気で)やってくるあたりは「決勝だな」というのはありましたね。
―レースではバトンパスが上手くいかなかったように見えました
らしいですね(笑)。僕はそんなことは思ってなかったですが。いつも矢野と(バトンパス練習を)やっていて、矢野が最後一気に上げて渡してくれるのと違って、片山が最後粘れなかったので、上手くいかなかったと客観的に見えたのかなと思います。僕自身はそう思ってないですが、そこは修正していかなければいけないところですね。
―自身はけが明けの中でのレースでした
けがどうこう言ってられないので、正直僕が走らないと厳しいところはあったので。そういうのはあまり前には出さないようにはしていましたね。
―今大会は走る順番を変えましたが
矢野が関カレに入って粘れるようになって、伊藤の調子も良かったので。ちょっと岡田があまり良くなくて、そこは片山と交代しました。上手くいい流れでレースができたのは、予選で良かったところですね。
―決勝の走順はいつ決めたのですか
今日ここに着いた時点で、苅部さんから「昨日と同じで行く」と言われたので、今日は全員が役割をわかってやっていたのかなと思います。
―改めて、例年予選落ちが続いていた中で今回決勝進出できたことについては
僕が1年生の時に、法政が2番になって「こういう大学なのかな」と思っていたのですが、その後2年間決勝に残れないのが続いていました。ですが、最後こういうかたちで関カレを終われたのは、僕自身もそうですし、チームとしてもいい感じで、みんなが笑顔で終われたのかなと思っています。
―練習では長い距離を走ることを取り入れたということでしたが
去年に比べて長い距離を積極的に取り入れるようにして、他のメンバーには少し遅れを取るところはありましたが、そこが今年400mを走れている要因なのかなと思います。
―去年と比べて、練習で他に変わった部分はありますか
力のある順で走っていくようにして、全員がライバル意識、競争意識を持ってやれているところが良いところかと思います。
―「誰がどこで走っても、誰でも走れる状況がある」ということでしたが
そういう部分が今年の強みかなと思います。
―主将として関カレを振り返ってみていかがでしたか
4年生が活躍できなかったのもありますが、その中で後輩が頑張ってくれて、2部落ちはありませんでした。良い結果で終われたのかなと思っています。これに甘えることなく、これから個人の試合が続きますが、法政大学というチームとして全員が頑張っていければいいなと思います。
―最後に今後への意気込みをお願いします
日本選手権があるので、そこを一つの目標にして頑張っていければいいかなと思っています。
伊藤健太
―今日のご自身のレースについて
猪口さんからバトンもらった順位があまり良くなくて、そこでいつもはついていくレースをするのですけど、今日は自分なりに前で攻めたレースができてそれは良かったなと思います。それでもやっぱり上位にはちょっと届かない、攻めきれていないレースだったのでそこがあまり良くなかったかなと。
―前後の他大学との差があまりなかったが、走りにくさはありましたか
みんなインを攻めてくるので、ぶつかってバトンを落としているチーム(早稲田大)もあったので、ぶつかり合い、フィジカル戦が多かったのですけど、それはちょっと走りづらかったですね。
―今日のコンディションについては
昨日よりやっぱり疲れはちょっとありましたが、それでもいつもより調子は良かったと思います。
―3:07.10というタイムについて
セカンドベストなのでそんなに悪くはないと思っていますが、やっぱり予選が良かった分もう少し出したかったなと思います。あと自分がもうちょっと良い走りができていればという感じです。
―予選と同じメンバーでの出場でしたが、事前にメンバーについて話し合いはありましたか
調子の良い4人だったので、このままの勢いでいっちゃおうという感じだったと思います。
―個人については400m準決勝46.89で自己ベスト更新となりましたが
自己ベスト出たという感じの走りではなかったです。今回の大会では気張らずに楽しく大会に臨もうと思っていて、その感じでいったら記録出たという感じでタイムはついてきたという感じです。楽しみながらできて良かったです。
―決勝に残りたかったなという思いはありましたか
そうですね。やっぱり同級生の矢野君が残っていて、たぶん他大の3年生も多く残っていたので、決勝で走りたいというのはありました。
―今大会前は調子があまり良くなかったそうですが
いろんな大会、六大学、七大学などに出場はしましたが全然46秒代が出なくて、48秒後半とかばかりでずっと気持ちも落ちていて『ああ、どうしよう』という感じでした。でも関東インカレで予選走って、47.3が出てこのままの流れでいっちゃおうって感じでした。
―今大会にむけて、どのようなことを中心に練習していたか
最初の流れが作れなかったということがあって、スタブロ(スターティングブロック)の練習をずっと苅部さんに見てもらって、走りのフォームのチェックとかを多くやっていました。
―前半に力を入れていたということでしょうか
前半うまくスムーズに走れなかったので、それをうまく走れるようにずっとスタブロから走って流れを作っていくというのを多くやっていました。
―これからの目標を
個人の目標は、46秒前半もしくは45秒ぐらいいきたいです。4×400mリレーは、勝つことですね。こういう大きな舞台の予選で良い走りができても決勝で走れなきゃ意味がないので、みんなで良い走りをして今度こそ1位を取りたいと思います。
矢野琢斗
―今日のレースを振り返って
関カレ最終日ということもあって全員疲れがあったと思うのですが、今日の長田選手と川端先輩の優勝など、色んな人のいい流れで上手く自分たちの気持ちを繋げたという感じですね。
―優勝候補に挙げられてのレースでしたが、意識しましたか
そうですね。もちろん優勝を狙っていたわけなのですけど、やっぱり他校と比べて練習というか、取り組みというか、足りないものがあったのかなっていう感じはありますね。1年生も走っていますし、2走の猪口先輩も怪我続きで練習を積めてなかったというのもありますし、3走の伊藤選手もずっと不調が続いていたので、優勝はしたかったですけど、よくここまで持ってこれたなという気持ちです。
―3位争いが混戦の中でバトンを貰いましたが
正直言うとめちゃくちゃ不安があって、足は大丈夫かとか、最後に失速することが頭をよぎったのですけど、ここまで持ってきてくれたバトンを握った瞬間には「行くしかないな」と思って、3位はもぎ取ろうという気持ちで走りました。ただ僕はもともと前半攻める選手なので、後半に上げるのは本当にキツかったです。
―決勝は強豪揃いでしたが、周りで意識していたチームは
城西と順天堂はチームに強い選手がたくさんいたので、この2校と、毎年強い早稲田が優勝争いに絡んでくるかなと思っていたのですけど、そんなに気にすることはなく、とりあえず自分たちのレースをしようと考えていました。
―昨日までに4本走っていましたが、今日のコンディションは
やっぱり疲労っていうのが一番ありましたね。今日はとにかく疲労との戦いでした。
―昨日の予選が終わった時点では、決勝の走順は決まっていないとのことでしたが
アップを始める時には昨日と同じ走順で行こうと決まっていました。他のチームは走順とかメンバーを変えてきたのですけど、自分たちは予選でいい走りができたので、このままいい流れで行こうという感じになりました。
―普段からマイルリレーを意識した練習をしてきたのでしょうか
いや、あんまりしてないですね。他の大学に比べたらかなり少ないんじゃないかなと思いますね。いつもはちゃんとレーンを分けて走っているので、選手の方からもう少しマイルを意識したオープンレーンでの練習をしたいというのもあって、例年に比べたら少しは増えたと思うんですけど、やっぱり他の大学に比べたらマイルの練習は少ない方だと思います。
―全カレ、日本選手権リレーとマイルリレーを走る機会が残っていますが、チームとして目標は
もちろん優勝で。頑張りたいと思います。
片山雄斗
―チームの流れを左右する第1走という重責を任されました
1走というのは、流れを作るのに重要な走順なので、プレッシャーは感じましたね。ただ、1走は自分の走りをすることが一番大事なので、自分の走りをしてしっかり先輩たちにつなげるだけの思いで走りましたね。
―今日のレースプランについて
僕はいつも前半いかないで、後半で勝負するタイプなので。イメージする中ではやはり前半である程度離れるかなと思っていましたね。それで、後半でいかに走れるかということだけを意識して、前半はリラックスして後半切り返していく感じでいきました。
―マイルリレーでただ一人1年生から出場しましたが、緊張などはありましたか
はい。でも、苅部監督も予選の前に「僕を使うのは賭けで未知だ」と言っていましたね。それで、未知なら未知なりにやるしかないのかなという感じでリラックスして、ある程度走れました。
―スタートは悪くないように思えましたが
そうですね。ただ、予選の時はもっと体が切れていました。前半からリラックスしていけたのですけど、今日は一本走っただけで体が疲れちゃっていましたね。それで後半の伸びが少しなかったので。それが自分の予選のタイムより遅かった要因だと思います。
―今後に向けて
マイルリレーでは3位で悔しさがあるので、次の全日本インカレや日本選手権リレーでは優勝できるようにチームとして貢献したいです。それから、個人では46秒台を出していかないと通用しないと思うので、46秒台をしっかり出して学生のトップクラスと互角に走れるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 表彰台で笑顔を見せる川端
- 苦しい走りとなった細川
- 濱井は惜しくも決勝進出ならず
- ベスト更新した中矢には今後も期待
- 今大会3度目の表彰台となった長田
- 長田が200mを制した瞬間
- 表彰台で笑顔を見せるマイルリレーメンバー。
- 三段跳の酒巻はトップ8に残れず