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【陸上競技】第87回日本学生対校選手権 3、4日目 全カレ閉幕 豊田400mH6位など入賞者多数も表彰台はお預けに

 

 

陸上

【陸上競技】第87回日本学生対校選手権 3、4日目 全カレ閉幕 豊田400mH6位など入賞者多数も表彰台はお預けに 

第87回日本学生対校選手権
2018年9月8日(土)、9日(日)
等々力陸上競技場

 全日本インカレ3、4日目。前日まで竹川の8点のみと苦しい戦いが続いていた法大は、巻き返しを図るべく後半戦へ。3日目には5000mで坂東が7位、最終日には400mHで豊田が6位等、中位入賞者を多数輩出し得点を重ねたものの、各々が納得するレースを展開することが出来ず。表彰台は棒高跳びの竹川のみ。そして総合でも男子は前年を下回る総合13位とほろ苦い結果に終わった。

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6位入賞も悔しさを滲ませた豊田

試合結果

種目別結果

種目 ラウンド 選手名 記録 順位
男子200m 予選 1 樋口一馬 21秒31(̟-1.9) 4着
3 村瀬翔太 21秒17(-0.3) 1着
8 川辺隼也 21秒57(-1.1) 6着
準決勝  1 村瀬 21秒34(-3.2) 1着
決勝 村瀬 21秒31(-4.0) 4位
男子5000m 決勝 坂東悠汰 14分21秒62 7位
男子110mH 予選  吉間海斗  14秒16(+0.1)  3着
 樋口陸人  14秒47(-3.5)  3着
準決勝  吉間 14秒38(-1.8)   7着
男子400mH 予選 2 豊田将樹 50秒84 4着
4 高田一就 53秒10 8着
準決勝 1 豊田 50秒55 4着
決勝 豊田 51秒49 6位
男子3000mSC 予選 1 青木涼真 DNS
2 人見昂誠 DNS
男子4×400mR 予選 5 亀井 3分09秒24 1着
江藤拓都
澤田夏輝
片山雄斗
決勝 樋口一馬 3分08秒60 5位
江藤
澤田
片山
男子走幅跳 決勝 松添基理 7m34 16位
佐久間滉大 7m10 19位
女子200m 予選 6 田植晶子 25秒41 (-1.0) 6着
女子800m 予選 2 宮治河奈 DNS
女子100mH 予選 3 齋藤碧彩 14秒78(-4.3) 6着
7 鈴木美帆 14秒00(-3.0) 1着
準決勝 1 鈴木 13秒99(-2.6) 2着
決勝 鈴木 13秒70(-0.6) 4位
女子4×400mR 予選 2 白井杏子 3分57秒21 7着
田植
宮治
鈴木萌

 

Today’s Pick Up

片山雄斗

 『さらなる高み』を誰よりもこだわっていたのは片山雄斗(スポ4)かもしれない。

 2年前の日本インカレで3位という輝かしい成績を残した法大。そのマイルメンバーだったのが当時2年生だった片山だ。4年生となりマイルメンバーのリーダー格として迎えた関東インカレでは、バトンミスで惜しくも決勝8位。涙を飲む結果で終わり、リベンジを果たすべく今回の全日本インカレに挑んだ。大学での陸上競技生活は全日本インカレで引退。有終の美を飾るべく、そして2年前を超えるべく臨んだマイル。予選では堂々たる1位通過で決勝に駒を進めた。そして迎えた決勝、1走の樋口一馬(経2)が好調の滑り出しを見せると、2走、3走共に表彰台を狙える位置でのバトンリレー。アンカーの片山にバトンが渡った。ラスト200m地点。上位争いで熾烈なスパート合戦が繰り広げられる中で、早大と交錯。減速してしまうと、巻き返せず表彰台へあと一歩となる4位でフィニッシュとなった。

 大学の陸上競技生活において最終走となった片山。「2年前に3位だったので、次は優勝も狙っていた」と悔しさを浮かべつつも、社会人になっても陸上を続けるという片山は「引退までに日本代表のユニフォームを着たい」と野望を語り次のステージを見据えていた。

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社会人でも競技を続ける片山。今後も彼からは目が離せない

監督・選手インタビュー

苅部俊二監督

―最終種目のマイルリレーを振り返って
他の大学さんも満身創痍ながらエースを総動員する総力戦でやっていて。うちのチームも力的には劣りますけど、その中でもよくやってくれたかなとは思います。ちょっとミスもあって、あれが無ければ表彰台もあったのかなとは思いますけど、別に力を抜いたとかそういうわけではないので。マイルというのは競技の性質上、外的な要因で順位が上がったり下がったりもするので仕方がないのかなとは思いますね。

―その中でも澤田選手が躍動しました
少し怪我で出遅れた部分もあったのですが、1年生でここまでの走りは良くやってくれたと思います。澤田はスピードはあまりないのですが、やはり今回の予選や決勝で見せた後半の追い上げというのが武器なので。来年は更にスピードを磨いて個人でも飛躍していかせられるようにしたいですね。

―個人としては1人も400mに出場しない中でのレースとなりましたが
本当は個人で400mを走って、その上でマイルも走らなくてはいけないということで。フレッシュだった分、うちにも勝ち目があるのかなと思った部分もあったのですが、やはり喜ばしいことではないですよね。ただ、参加標準を1人も突破できていない集団というのが決勝であれだけ他校と競れるかというとそうでもないと思うし、やはり4人とも自力はあるのになと。あとは切るべきタイムを切って勝負すべきところで勝負をするだけなんですよね。

―一方の4継は失格ながらも39秒35とシーズンベストでした
少し安全にバトンを渡していっての予選だったので、本来であれば39秒1あるいは2台ということで。まぁ表彰台を狙える記録ですよね。チームとしての状態としても良く、逆にそれが慢心に繋がってしまったのかなと。やっぱり舐めてかかるとこうなるんですよね。バトンを渡した時点で1位だったからと安心してしまって、隣の筑波大学さんがまだ走っていることに気が付かなかった。ミスしたのが4年生なので本人が一番やるせないと思うし、あまり責める気持ちにはなれませんが、やはりもったいないなという気持ちはありました。

―今回は特に村瀬選手が躍動しました
村瀬は元々冬季練習も上手く消化できていて、力もあったので。今年も学生個人で入賞して、今大会も200mの予選準決勝とトップだったんですけど、最後の最後で硬くなってしまいましたね。試合巧者って言うんですかね、やっぱり優勝した山下(潤=筑波大)なんかは世界を経験してして。村瀬は今年に入って全国の決勝の舞台でも戦えるようになってきたので、そういった舞台での巧者ぶりというのがまだまだでしたね。でも村瀬は今後も競技を続けるので、この一年で経験したものをフルに活かしてもらいたいと思います。

―女子100mHの鈴木選手について
やっぱり表彰台を狙っていたのでね。あわよくば優勝もあるとは思っていたので。決勝も予選、準決勝の反省をいかしてバッチリとスタートも決めていましたのでね。途中まで2、3番を走っていただけにより悔しいですよ。4番っていうのは一番取ってはいけない順位だとも言われているので。でも後半もっと崩れる可能性があった中で4番で粘ってはくれたので、頑張ってくれたなとは思います。鈴木も来年からも競技を続けていくので、表彰台やその先はお預けですね。

―鈴木選手は高校時代IH準決勝止まりでしたが、この4年間で伸びた要因というのは
すごく研究熱心なんですよね、鈴木は。学業も優秀だし、スポーツ健康学部でアスレチックトレーナーというのも目指しているということで。実際のスポーツの動作と理論というのを相互的に上手くフィードバック出来たのが、一番の伸びた要因なのかなと感じます。ただ闇雲にやっているだけではここまで来れなかったと思いますし、やはり考えて競技に取り組む人は強くなると、鈴木を見ていて改めて思わされました。

―400mHの豊田選手は6位入賞ながらも悔しさを滲ませていました
決勝はああいうレースしか出来なかったのでね。1レーンだったし、準決勝も後半バタついてしまっていたので。もう前半からいけるところまでいってという感じで、良くて5位とは思っていたので、6位というのは本人は不満でしょうけど頑張ったとは思います。でも豊田も本来なら表彰台に登れる選手だし登らなくてはいけない選手なので。やはり残念だし、ケガもそうですけど、調整の面でもう少し気を付けなくてはと思いますね。

―豊田選手は「監督の目指すレース展開にまだ完全に染まれていない」と仰っていました
豊田は元々後半型の選手というのは重々承知ですし、他の選手にかける言葉とはまた違うアドバイスを送っています。しかし、やはり前半から攻めていけるというのは、レース自体を自分のものにしやすいですし、その分優位に展開を進められるので、もう少し前半から飛ばしていってほしいというのはあります。記録も49秒台を出すにあたっては、やはり前半の入りというのが大事になってくるので。

―話は変わりますが、夏の練習について
しっかり積めたとは思うんですけど、お盆休みに関してはあまり管理をできていなかったのでね。うちは上京組が多いですし、そういったところでは少し課題が残っているのかなとは感じました。

―今期主将を努められた松添選手については
松添にとっては苦しい1年になってしまったなというのはありますよね。やはり主将というのは人間性で引っ張っていくのももちろん大切ですけど、やはり記録の面でもチームに刺激を与えなければならないので。本来のポテンシャルからいくとそれも可能だったんでしょうけど、少し苦しかったですよね。

―最後に総括をお願いします
前半戦から苦しかったですよね。竹川が優勝してくれて、関東インカレの時のような流れが来るかなとは思ったのですが、表彰台は結局その一つだけということで。インカレの表彰台を独占していた頃と比べるとその片鱗すらも見せることが出来なかったので、正直あまり良くはなかったです。もっとオレンジ色が躍動するインカレにすべく、また秋、冬と練習を積んでチームとして一回りも二回りも大きく成長していく決意です。

竹川倖生

―今の率直な感想を
今年の3タイトルを取れたということで、まずそこは良かったと思います。

―お話しいただいた三冠については意識されていましたか
関東インカレはタイトルというものを狙ってはいなかったのですが、優勝できたということで。学生個人もまずまず調子をキープできて優勝することができたので、その辺りから学生大会三冠というのは意識していました。だから今回は狙っていきましたね。

―出だし苦戦しているように見えました
アジア大会に先週出たのですがそこで調子が悪かったということで。この1週間で戻るかなと思っていたのですが、想像以上に状態が上がって来ず、苦しい入りになってしまいましたね。

―コーチとも入念にコミュニケーションを交わされていました
単純にここ最近走れていないというのがあったので。走れていないという問題を試合で調整するのはかなり難しいので、走れない中でどう合わせていくのかということをずっと話していました。歩幅を合わせたり等色々話しましたが、最後はやはり気持ちで行くしかないと思いました。

―今年はアジア大会等もありましたが、夏の過ごし方は
アジア大会はありましたが、練習は一応強化練習を積めていました。ただ、途中で怪我がぶり返してしまったりと、充実感としてはあまり良くはなかった印象ですね。

―昨年度の成績から比較すると、今期は急成長を見せたという印象を受けます
5m60跳べるとは思っていなかったのですが、やはりそれなりに跳べる力がついてきたというのは実感していました。5m40なんかは練習で何度も跳べていたので。だから今大会もあまり調子は良くなかったですけど、そういった自信を持って臨めたんだと思います。

―結果がついてきた要因について
やはり単純に助走スピードが上がったことが大きいですね。冬季の練習でミニハードル等を使い、徹底的に基礎練習を積みました。以前から言われていた腰の低さも大分改善されて、そういった成果が出てくれたのだと思います。

―やはり一昨年度の冬季練習よりも充実していたのでしょうか
もちろん1年から2年にかけての冬もきちんと練習を積めていたのですが、今振り返ると、あまり自分のやるべき練習が出来ていなかったのだと思います。それは自分に何が必要なのかを自分自身があまり理解していなかったので、『コーチや父から見た自分の足りないところ』を中心にメニューを組んでいたのもありますし、そもそもあまり良くない跳躍フォームが定着してしまっていて、それを直さないまま練習を積んでいたのがダメだったのだと思います。その点今年は冬季メニューについても相互的に調整できていましたし、そういったところが去年と今年との違いだったのかなと思いますね。

―その良くないフォームについては自覚等ありましたか
周りの人は気づいていたのかもしれないですけど、一度それでベストを跳んでいてしまったので。しかしケガもしやすいですし、危険跳躍にもつながりやすいので、直そうということになりました。

―今シーズンはまだ試合に出場されますでしょうか
今のところはないですね。少し疲れをとりたいのと、右足の捻挫がまだ響いている部分があるので、それを完治させることに専念しようかと思っています。

―来年に向けての目標を
やはり来年は世界陸上があるので、まずはそれですね。来年からは世界陸上に出るための条件として、参加標準や、日本選手権で勝つことだけではなくて、ワールドポイント制度というのが導入されるので、海外の試合に何度も出て結果を残していくシーズンにしていきたいですね。

豊田将樹

―決勝のレースを振り返って
表彰台を狙っていたので、悔しいレースでしたね。

―状態としては
怪我明けということもあって、少しスタミナに不安を抱えてのレースでした。なので、準決勝が終わったところで次走れるかなという状態で、結局決勝でも最後まで持たなかったかなと思います。

―その中でも準決勝では前半から飛ばしていた印象を受けました
周りの選手と相対的に見ればそうかもしれなかったのですが、自分としてはあまりいけてなかったですね。1レーンということもあって、結構難しいレースになりました。

―同じ400mHに出場された高田選手について
高田は高校の時からライバルで、今は同じ大学ですけど互いに切磋琢磨し合えてきて。今回こそ2人揃って決勝とはいかなかったのですが、僕らはまだ3年で来年があるので。来年こそはインカレ決勝、そしてユニバーシアードという大舞台でまた勝負したいですね。

―法大は前半から飛ばしていくのがレース展開の主流だと伺いました
僕は元々後半型で、法大に入ってから前半も意識して飛ばすようにはなりました。しかしまだ苅辺監督の目指すレース展開には完全に染まれていないと言いますか、中々前半から攻めるということができていないのかなと思います。でも49秒台を出すには絶対に前半の攻めの入りというのは必要ですし、そこはまた意識して練習していきたいですね。

―今年の目標としていた49秒台には届きませんでした
春先がとても調子が良くて、今年は絶対行けると思っていたので少し残念ですね。でも全体的なアベレージは上がってきていて、あとは直前の調整方法だったりと本当に些細な部分だと思うので、来年こそはという感じですね。

―来年に向けての抱負を
来年はユニバーシアードがあるので、とりあえずはそこに向けて頑張っていきたいなと思います。

鈴木美帆

―決勝のレースに臨むにあたって
予選、準決勝とあまり良いイメージが作れていなかったので、自己ベストを出した日本選手権の時を思い出してレースに臨みました。

―状態としては
悪くなかったのですが、風邪をひいてしまって。身体のコンデイション自体は悪くなかったのですが、全体としてみるとあまり良くはなかったなという印象です。

―4位という結果を振り返って
悔しさが100%でした。今回私の上3人が下級生だったので、やっぱり下級生に勝てなかったという悔しさは残ります。

―今年で学生としての競技生活は終えられますが、法政大学での4年間を振り返ってみていかがですか
法政大学は苅辺監督を始め、ハードルの強い方が沢山いらっしゃって、後輩にも吉間だったり樋口だったりと早い選手が入ってきてくれて。自分で動作の確認だったり勉強だったりをする以外にも、こういう動きもあるのかと気づかされることや、最初は難しくてよくわからなかったんですけど、高いレベルに達した人だからこそ教えられるアドバイス等をとても身近で受けられることができたので、とても恵まれていたと思います。

―今年は女子主将も務められました
あまり女子主将らしいことはできなかったのですが、日本選手権に出場したことや、順位こそ納得はいっていませんがインカレで入賞できたことなど、下の子たちの刺激にはなれたのかなとは思います。

―後輩へ向けて一言お願いします
私は怪我をしないでここまで来れたことが結果に繋がったと思います。怪我をしないということはそれだけ練習も積めるということだし、今年の冬も多分かなりの量の練習があると思うんですけど、私も一緒に頑張るのでこれからも皆で強くなっていけたらと思います。

 片山雄斗

―今日のレース振り返ってみていかがでしたか
良い位置で持ってきてくれたので、表彰台もねらえるのかなと思っていたんですが200m辺りで早稲田の選手と交錯してしまい減速してしまったのが悔しいです。

―予選では余裕の1位フィニッシュでした。振り返ってみていかがでしたか
余裕で入って、前の選手についていって抜かすことができました。

―決勝では1位を狙っていたのでしょうか
1位を狙っていました。2年前に3位をとったので、優勝しかないなと思っていました。

―個人の400mでは近畿選手権で見事優勝されました。そこから調子はよかったのですか
調子はよかったです。良い位置で回してくれれば走れるなと思っていました。

―関東インカレではバトンミスがありました。そこからチーム内で改善したことなどはありましたか
バトンに関しては注意しなければいけないと考えていました。バトンは貰うまでバトンを見ていなければいけなくて、前までは早く走りたいがために貰う前に前を向いてしまっていました。なので上手くバトンを渡せないことがありましたそこからは徹底してバトンを貰う時にはしっかりとバトンを見ようと決めました。

―今回のマイルではその改善したことは生かされましたか
そうですね。徹底した甲斐がありました。

―4年間全カレに出場されました。思い出に残っていることなどはありますか
大学2年生の時のマイルで、初めてアンカーを走った時に3位をとったことです。

―最後の全カレということでどんな気持ちで臨みましたか
四年間出場させていただいたので、最後は楽しみたいなと思っていました。

―今日で陸上競技は引退ですか
大学では引退ですが、社会人でも続けます。

―大学4年間の陸上競技生活振り返ってみていかがでしたか
大学1年生の時から遅いのに使ってくださって、そこから速くなることができて怪我などもあったのですが良い感じで終えることができてよかったです。また社会人でもがんばっていきたいです。

―今一番感謝したい人は
監督やチームメイトです。良い大学に入れてよかったです。

―では監督やチームメイトに伝えたいことは
良い環境で練習できたことは僕の4年間で誇りに思うことなので、OBを含めこの環境を提供してくださった方には感謝しています。

―後輩に伝えたいことは
僕は4年間リレーでは優勝することができなかったので、この悔しさを胸に優勝を目指して欲しいです。

―今後の意気込みをお願いします
まだ一回も日本代表のユニフォームを着たことがないので、引退するまでに一回は日本代表のユニフォームをきてみたいです。

 村瀬翔太

―今日の決勝のレースを振り返って
足自体に不安があり、4位という順位で納得はしていないのですが、最低限のことはできたと思います。

―予選・準決勝と1着で通過しました
優勝・メダルを狙った全日本インカレだったので、どんなラウンドも1着を狙って進んでいきました。

―学生個人で自己ベストを更新し、県選手権では大会新を出されましたが振り返って
昨年の全カレで準決勝落ちをしてから1年間、全カレでの優勝・表彰台を狙うように計画を立てて実行してきました。プラン通りといえばそうですが、やはり少し最後で詰めの甘さが出てしまったと思います。

―夏に重点的に練習したことは
夏にというよりは1年のスケジュールを通してという感じでした。意識付けや、苅部監督と相談しながら新しい走りを模索したことが結果に繋がったと思います。

―全カレにはどのように調子を合わせましたか
昨年、準決勝で落ちたこともあったので、1年を通してこの日に最高のコンディションを合わせようとやってきました。自分で食事も作ってますし、メンタルの面でも、今回の大会で引退なので、足が壊れてもいいと思うぐらい、全部の力を注いで頑張りました。

―4年間の大学での競技生活を振り返って
自分はすごい恵まれた先輩に囲まれて、同期でも速い選手がいて、そういった中で切磋琢磨できました。そこが大学での陸上が充実した一番の要因だと思います。先輩・同期・後輩には本当に感謝しています。

―後輩へ向けて一言
やはり、試行錯誤することが陸上競技だと思うので、考えることを辞めずに、これからも苅部監督に付いて頑張ってもらいたいと思います。

坂東悠汰

―今日のレースを振り返って
坪田監督から日本人トップを目指して行こうと指示をされていました。7番ということで目標の順位ではなかったのですが、春先に比べると徐々に良い走りができてきていると思います。

―後半追い上げる展開となりましたが
いつも同じ様なレースになってしまい、反省点を生かせてないなと思います。しかし、ラストしっかり切り替えられたのは良かったです。やはり中盤の粘りがこれからの課題だと思います。

―合宿の合間のレースでしたがコンディションは
若干の疲れはあります。ですが、他大学も同じような条件でこの大会を迎えているので、今回は力不足でした。

―夏に重点的に練習したことは
1次・2次合宿では、距離踏みを課題としていました。ゆっくりでもいいので、しっかりと距離を踏むというのをやってきました。

―手応えとしては
けがなくしっかりと消化できているので順調かなと思います。

―シーズン前半苦しいレースが続いたが振り返って
昨年と比べると、あまり結果を残せず悔しい春シーズンでした。しかし、悪い中でも収穫であったり駅伝シーズンに繋がるレースもできていました。なので、良い経験になったとプラスに考えるようにしています。

―4年生が今期不調な印象があるが雰囲気はどうか
若干春シーズン遅れてはいますが、ひとりひとり駅伝で走るという気持ちを持ってできているので、雰囲気は悪くはないと思います。

―箱根駅伝総合5位を達成するためにチームとして強化すべきところは
上級生は力もあり、しっかり高い目標を持ってできていると思います。しかし、1・2年生はまだまだ力が足りないので、底上げが今後大事になってくると思います。

―4度目の箱根となり今回もエース区間での出走が期待されるが、どのような走りをしたいか
前回は2区で思うような結果が出せませんでした。まだ走る区間は分かりませんが、任された区間で区間賞争いができるよう、力をつけたいです。

―4年生として最後の駅伝シーズンを迎えるが、これまでと違った思い入れは
これまで全て駅伝は出ているので、最後というのは寂しい気持ちもあります。最後にみんなで良い結果を残して終われたらなと思います。

―今後の意気込み
これから駅伝シーズンが始まるので、しっかりと出雲6位、全日本6位、箱根5位以内を目指して、チーム一丸となってやっていきたいと思います。

フォトギャラリー

  •  G4A7080 R6位入賞にも悔しさを滲ませた豊田(400mH)
  •  G4A7038 R来年は49秒台、そしてユニバーシアードへ
  •  G4A6786 R坂東は中盤苦しい走りも意地の7位入賞(5000m)
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