【バスケ】第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対筑波大 接戦の末、1点差で惜敗・・・
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対筑波大
2015年9月26日(土)
国士舘大学多摩多摩キャンパス
ここ3試合連続で勝利を収め、勢い付いているウィザーズ。今週の対戦相手である、筑波大や東海大に照準を合わせてきた。昨季のインカレ王者と今季のトーナメント王者にどのような戦いを仕掛けることができるか。
筑波大戦は一進一退の超接戦。何度も試合は振り出しに戻ったが、第4Q、最後の最後で崩れた。1点差の敗北を喫し、次なる強敵に挑む。
試合結果
トータル試合結果
66 法政大学 |
18 | 1Q | 16 | 67 筑波大学 |
---|---|---|---|---|
12 | 2Q | 14 | ||
21 | 3Q | 21 | ||
15 | 4Q | 16 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#14 植村 哲也 | 2 | 文 | 175/74 | PG | 明成 | 13 |
CAP #35 山岸 玲太 | 4 | 経営 | 179/72 | SG | 福島商 | 7 |
#24 加藤 寿一 | 4 | 文 | 192/79 | GF | 法政ニ | 13 |
#12 柳川 知之 | 2 | 法 | 192/82 | PF | 明成 | 8 |
#16 沼田 凌 | 4 | 法 | 190/87 | C | 湘南工科大附 | 17 |
法政大学交代選手
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#7 藤井裕太 | 3 | 社会 | 175/65 | SG | 厚木東 | 0 |
#8 新沢 亮太 | 3 | 経済 | 182/73 | SG | 新潟商 | 3 |
#10 和田 直也 | 2 | 法 | 187/81 | F | 幕張総合 | 0 |
#11 中野 広大 | 3 | 法 | 182/77 | SF | 土浦日大 | 5 |
#23 戸堀 勇吾 | 2 | 文 | 190/78 | PF | 國學院久我山 | 0 |
#25 上山 敦士 | 2 | 経営 | 185/78 | PF | 土浦日大 | 0 |
#57 玉城 啓太 | 1 | 法 | 175/65 | PG | 京北 | 0 |
#91 竹内 悠貴 | 1 | 法 | 195/85 | C | 西武文理 | 0 |
戦評
第1Q。法政は#沼田のジャンプシュートで先制。柳川のタップシュート、植村のスリーポイントなどでスタートダッシュに成功する。インサイドの沼田、柳川はもちろんのこと、ガード陣もスクリーンアウトを徹底。確実にリバウンドを取り、1Q残り5分で15-8とリード。すかさずタイムアウトをとった筑波大学はすぐに落ち着きを取り戻す。#6馬場雄大、#8木林毅を中心に点差を詰めていき、18-16で第1Qを終了する。
第2Q。開始早々リバウンドから得点を許し同点とされる。法政は筑波の固いディフェンスの前にシュートが増えず苦しむが、少ないシュートを確率良く決め、一時は28-21と点差を広げる。しかし、第1Qで徹底していたスクリーンアウトに緩みが出はじめ、オフェンスリバウンドを許してしまう。流れは一気に筑波へ。馬場に連続得点を許し、気づけばスコアは30-30。同点で試合を折り返すこととなった。
第3Q。流れを掴んだのは法政だった。キャプテン山岸の華麗なスティールからドライブに沼田が合わせバスケットカウント。さらに、沼田が相手のキーマンである馬場からチャージングを奪い、ベンチの盛り上がりは最高潮に。しかし、柳川のファール3つ目がコールされると状況は一変。インサイドを攻め込まれ、柳川に代わって入った#91竹内も4ファールとなる。その間にも筑波はインサイドを起点に得点を重ね、スコアは51-51。勝負の行方は第4Qに託された。
第4Q。立て続けに#24加藤が個人技から得点。スコアを55-51とする。しかし残り8分、相手に誘われ柳川が4つ目のファールを犯すと、次のワンプレーでゴール下を攻められ、まさかのファールアウト。嫌な雰囲気が漂うなか、スリーポイントを連続で沈められ逆転。58-63で迎えた残り1分47秒、4ファールで耐え続けていた竹内もついにファールアウト。さらにその後、沼田のシュートにゴールテンディングが無かったことに対し首脳陣が審判に反論。判定は覆らず、テクニカルファウルを受ける。タイムアウトを取った法政はファウルゲームで抵抗するも、フリースローを冷静に決められ63-67。ブザーと同時に新沢がスリーポイントを沈めるもそこまで。66-67でリーグ4敗目を喫した。
悔しい試合とはなったが、確実に選手達も手応えを感じる試合となったはずだ。この試合で得たものは多い。成長著しいメンバーが多く、伸びしろも充分にある。確実に消化し、ウィザーズのさらなる進化を期待したい。(阿部暁野)
試合後の監督・選手のコメント
今井一夫監督
ーテクニカルファールをとられてしまいましたが
どう考えてもボールテンディングですね。レイアップをしていたならわかるけど、横から投げて最高点に達した時点でダメなんだから、「ちょっと待てよ」と。テクニカルとるならとれと。どっちにしたって違うって判定ならおかしいし、結局2点損しているわけだから、とりあえず言わないと沼田がかわいそうじゃん。出ている奴の士気にも影響ありますし。とりあえず僕行きましょうか、って感じでしたね(笑)。
ー1点差で負けてしまった結果をどう捉えていますか
1点差で負けたというのは結果であって、途中からある程度は勝負が決まってしまいました。なんであんな良い流れの中から離せそうなときにターンオーバーされてしまったのか、ちゃんと整理しないと難しいですね。
ーその原因は何でしょうか
1つは、だいたいボールを運ぶ最中の、フロントコートに入るか入らないかのところでターンオーバーが起きていることですね。ガードがガードの仕事をやり切れていないのかなと思います。やたらにドリブルをついて、タイトに当たられて体格的に押されて崩されています。ボールを持ってからの判断になっていたり、ミスをしたらどうしようというような消極的な感じがあるので、より多くターンオーバーが起きてしまっているなという感じです。
ー今日は下のポジションで2人(柳川選手、竹内選手)も退場が出てしまいましたが
ポジショニングが悪いです。マークマンと自分とボールの位置関係ができていない、だから全部ファールになってしまってます。沼田はそれができているから別のところではファールとられるけど、ファールアウトになることはないでしょ。集中力の違いじゃないですかね。一生懸命やるのは当たり前なのて、次のステップでできるようにしないと。
ー東海大戦に向けて
やるしかないですね。やれることをしっかりやって、何も戦えないような感じではないので。まあリーグ全部のチームがそうなってきた訳ですけど。あと2試合で前半終わりなので、しっかり戦って後半に入れるように、一つ一つ頑張ってもらうしかないですね。
山岸玲太主将
ー今日の試合を振り返って
3ピリまで良い勝負ができていましたが、最後ターンオーバーなどが重なったところが痛かったです。足が動かなくなってきたというのが1番の要因かなと思います。
ー終盤、5ファウルでの退場者やけがでの離脱者が重なりましたが
中の選手の厚さがうちにはないので、そこでどんどん選手が減っていくというのは厳しかったですね。(身長が)小さい人しかいなくなってしまったので、やはりセンターの部分が守りづらかったです。
ー終盤まで1点を争うゲームとなりましたが、その中での緊迫感などはどうでしたか
専修や青学戦も競ったゲームを経験してきていたので、楽しみながらプレーできたら良かったのかなと思います。
ー昨年のインカレ王者相手に善戦しましたが
この試合で、徐々にチームが成長してきているなと感じるようになってきました。リーグ戦最初はリバウンドの部分などが徹底できていなかったのですが、1勝してからみんなの意識が変わってきました。ディフェンスも平均で60点台くらいに抑えているので、そこは変わった点かなと思います。
ー明日は昨年リーグ戦覇者の東海大との試合となりますが
今日のように出だしから活力を持って立ち向かっていけたらいいなと思います。
沼田凌
ー今の試合を終えての感想をお願いします
徐々にディフェンスが良くなって最後までちゃんと付いていけてたんですけど、勝負どころのターンオーバーとか、リバウンドが取れなかったりというのが、今の弱いところだと思うので、そこは改善して行かなければならないと思います。
ー第1ピリオドから積極的なシュートが目立ちましたが
オフェンスに関しては特に意識していることはなかったですね。
ーボックスアウトをチームで徹底しているように感じましたが、コーチ陣から何か指示がありましたか
ボックスアウトのところは毎回毎回言われていることなので、そこは今後も徹底しなければならないところだと思います
ー第2Qでディフェンスリバウンドが取れなくなり展開が苦しくなる場面がありましたが、原因は
ボックスアウトが甘くなったというのと、フィジカルで負けてしまったのでトレーニングで負けない体を作っていかなければならないと思います。
ー馬場選手からチャージングをもらうというプレーがありましたが、狙っていましたか
狙っていたというより練習で、切れ込んできたらカバーに行って戻る、という練習をやっています。そのまま突っ込んできたので(チャージングを)とれると思ってやりました。
ー同じくインサイドの柳川選手、竹内選手がどちらもファイブファールで退場となったことについて
話はしていないんですけど、2人とも思った以上に伸びてきていると思います。ディフェンスの部分で頑張っていて、結果ファールになったのは仕方が無いですけど、2人の頑張りは、どんどん続けて欲しいですね。
ー明日の東海戦に向けて
今日みたいにチームとしてやってるディフェンスと、ボックスアウトをしてリバウンドは絶対にやっていきたいと思います。あと、闘っていきたいと思います。
新沢亮太
ー今日の試合を振り返って
自分が出たときにファールでフリースローを与えたりだとか、ターンオーバーとかがあって、繋ぎで出ているのにそこでそういうミスをしてしまったというのは自分の中ですごく反省してます。
ーチームとしては課題だった試合の入りがとても良かったですね
入りに関しては、今日はちゃんとパスを振ってディフェンスを動かそうというのがテーマだったんですけど、それが出来ていたからいい流れがつくれたんだと思います。
ー最後の3Pシュートを打ったときの気持ちは
あれはもう最後に打つしかなかったので、入れようとか意識しないで、とにかく思いっきりやりました。それなりに試合も決まってたし、やることも一つしかなかったので。
ー試合としては悔しい結果になりました
スタッフさんとかも言っていたんですけど、自分たちのミスで逃しているのが多かったから、そういうところをもっと詰められれば勝てる試合ではあったのかなと思います。集中を切らさずにそこを改善して次に繋げたいですね。
ー今季はプレータイムが格段に増えていますが
それはやっぱりディフェンスが評価されているのかなと思います。入ったら、とにかく相手に嫌がられるようなディフェンスで流れが変えられたらなという思いでやってますね。オフェンスはドライブしたときにキックアウトになることが多いので、強気に自分でいくことももっと意識していきたいです。最後もあの状況だったからできたんですけど、試合の中盤でもあれくらい思いきって打てたらと思います。
ー明日はアウェイでの東海大戦になりますが
アウェイでも今日の最後みたいに思いきってやれれば結果もついてきてくれるんじゃないかと思います。強いチームとできるので、個人としても何か得られるように思いきってプレーしたいです。
柳川知之
ー今日の試合を振り返っていかがでしたか
今日は(ファイブファウルで)退場してしまったことですね。4つ目と5つ目のファウルが軽率だったなと思います。竹内とかが大変そうになってしまったのでファイブファウルしなければ1つ上の先輩としてもっと試合出て活躍できたんじゃないかな、と思います。
ーファールアウト時の心境は
4つ目のファウルした時は相手と争ってる感じでしちゃって、その気持ちのまま5つ目のファウルをしちゃったので、必要ではないファールだったと思いました。ファールをしちゃった時は相手に対して「あぁ、くそ!」という感じでした。
ー相手も柳川選手のディフェンスを嫌がっているようでしたね
前半からずっと言われてたんですけど、相手の言う通りになってはいけないと思って守りました。その結果ファールになっちゃったんですけど、それは次の練習から考えていきたいです。
ーファールの原因は
法政のセンター陣は沼田さん以外体がまだできてないことと、控えが少ないことで疲れが出てしまうということ、相手がうまいということが原因だとおもいます。
ー前半は好調でしたね
最初は集中して入って「やってやろう」と思ってたのでそれが良く出たんじゃないかなと思います。
ー植村選手からナイスパスが来た時に転んでしまった場面もありましたね
滑っちゃったんですよね。 ベンチ盛り上がってて。俺がシュート入れた時よりも沸いててめっちゃ恥ずかしかったです(笑)。
ー明日の東海大戦にむけて
今日と同じことをしっかりやって、かつ、ファウルを少なく、考えて使うようにしたいです。試合の入りは今日のように集中して入れたらいいな、と思います。
フォトギャラリー
- 相手のターンオーバーを誘うのは山岸が上手い
- ガードのターンオーバーをなくすことが課題だと今井監督は言う(植村)
- インサイドを支配した沼田
- 最後の最後に新沢が3Pを決め1点差となった
- この日加藤と山岸はももかんを受け途中から出場できなかった
- 柳川はインサイドでのファールに苦しめられた
- 自らの役割を果たそうとした竹内