【フィギュア】第41回東日本選手権大会第32回東日本ジュニア選手権大会 服部圧巻の演技で優勝!渡部とともに全日本へ!!
第41回東日本選手権大会第32回東日本ジュニア選手権大会
2015年10月29日(木)~11月1日(日)
群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ
国内大会の大舞台である全日本につながる東日本選手権大会に、法大から4人の選手が出場した。また同会場で行われた東日本ジュニア選手権大会に宮田大地が臨んだ。
シニア男子では服部が堂々の優勝。渡部も8位という結果で2人は今年12月25日~27日に行われる全日本フィギュアスケート選手権大会への出場が決まった。ジュニア男子の宮田も準優勝し、11月22日、23日に行われる全日本ジュニアフィギュアスケート選手権大会に出場することとなった。
試合結果
最終結果
クラス | 選手名 | 学年 | 学部 | 順位 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|
シニア男子 | 服部 瑛貴 | 4 | 文 | 優勝 | 179.57点(SP:64.20点①、FS:115.37点②) |
〃 | 渡部 幸裕 | 4 | 通 | 8位 | 153.43点(SP:46.56点⑫、FS:106.87点⑥) |
〃 | 渡邉 直弥 | 1 | 通 | 10位 | 143.72点(SP:44.13点⑮、FS:99.59点⑩) |
シニア女子 | 藤澤 亮子 | 2 | 文 | 18位 | 108.08点(SP:33.56点㉔、FS:74.52点⑫) |
ジュニア男子 | 宮田 大地 | 1 | 文 | 準優勝 | 168.21点(SP:61.83点②、FS:106.38点③) |
※SPはショートプログラム、FSはフリースケーティングの略。丸数字は種目別順位
戦評
シニア女子SP
始まった東日本選手権大会。法大から最初にリンクへと現れたのは藤澤。プログラムは「リベルタンゴ」。演技冒頭3ループ、着地はしたものの回転不足に。その後も流れがつかめず、ジャンプの不調が続いた。しかし、得意のスピンとステップでは、安定した美しさで観客を魅了し、最後のスピンでは最高レベルのレベル4を獲得。点数はジャンプの失敗がひびき33.56、順位は24位だった。演技後、「調子は悪くはなかっただけに、失敗してショックが大きい」と語った藤澤。調整中のジャンプが演技に上手くはまるようになれば、点数は大きく伸びてくるはずだ。FSでは、自身納得のいく演技であのはじけるような「ゆっこスマイル」を見せて欲しい。
シニア男子SP
シニア男子、法大の中で最初に登場したのは渡部だ。曲は「ロクサーヌのタンゴ」。「ガッチガチでした」と演技後に振り返ったように、渡部は緊張していた。まず冒頭の3トゥループ+3トゥループの2つ目のジャンプで転倒してしまう。だがこのSPの見せ場は続くワタベルッツ(3ルッツ)。誰よりも高いジャンプで観客の度肝を抜いた。ここはクリーンな着氷。残りの2アクセルでも転倒、最後のスピンの前にもまさかの転倒で、主にジャンプのミスでの2点減点に加え、最後のスピンでの得点が入らなかったために点数は46.56点。SPは12位となり、FSでの巻き返しを誓った。それでも前半のスピンや、曲に乗せたこん身の「かっこいい」ステップでしっかりと魅せた。
SP8番滑走で「レ・ミゼラブル」を滑ったのは渡邉だ。6分間練習では、表情も硬く緊張した様子を見せていたが、いざリンクへ上がると堂々とした姿で演技を始めた。前半、回転不足と判定されたジャンプはあるものの丁寧に一つ一つの要素をこなし、曲が盛り上がる部分では笑顔を見せ、観客から手拍子がおきる。しかし、後半に入ると疲れが見え、スピードが落ちてしまったせいで、スピンのレベルを取こぼしてしまった。小さなミスが重なってしまったことで点数は44.13と伸び悩み15位。渡邉自身演技後、「滑った楽しさよりも悔しさの方が勝る」と語った。しかし、誰よりも観客に演技を見て楽しんで欲しいという気持ちが強い渡邉だからこそ、FSも会場を盛り上げる素晴らしい演技を見せてくれるに違いない。「強い気持ち」でFSへ臨んでほしい。
「Downhill Special」、今シーズンの服部瑛貴のSPだ。直前の6分間練習では、服部自身「いつもと比べると緊張していた」と語るものの、プログラムに入っていない3ループ+3トゥループを決めるなど余裕のある滑りを見せていた。演技が始まると、まず3トゥループ+3トゥループでクリーンな着地。続くジャンプも成功させ、遊び心の見える振付と笑顔で、観客を演技へと引きこむ。そして、定評のある軸がしっかりとしたスピン。全ての要素が完璧だった。演技が終わると、大歓声があがり会場はスタンディングオベーション。点数は東京ブロックより、約9点上がった64.20、もちろん順位は1位だ。服部自身初の60点越え。演技後「でき過ぎかなっていうくらい良くできた」と振り返り、自他ともに認める会心の出来となった。SPでは観客から黄色い声援を浴びた服部。FS「トゥーランドット」 では観客を涙させる演技を見せるのか、要注目だ。
ジュニア男子SP
ジュニア男子では宮田が堂々とした演技を見せた。冒頭の3ルッツ+3トゥループのコンビネーションジャンプの着氷が乱れたが、他のジャンプは綺麗に決める。それ以外でもミスはなく、全ての技をこなす。結果は61.83点。2位となったが、ジュニアグランプリのクロアチアやスロバキア大会、東京ブロックの時よりも得点が伸びた。「練習してきた甲斐があった」と自身も練習の成果を感じている。
ジュニア男子FS
SPを2位で折り返した宮田。FSのプログラムは昨シーズンから滑りこんでいる「ブレイブハート」。逆転優勝を狙い、「1から構成を見直した」という攻めのプログラムで挑んだ。演技冒頭、2ルッツ+3トゥループのコンビネーションジャンプを成功させる。次に、大技4トゥループに挑んだものの、力んでしまったのか惜しくも転倒。その後もジャンプでミスが続いてしまったが、後半からは立て直し残る単独のジャンプは全て着氷。得意のスケーティングで迫力のある演技を披露した。点数は106.38、SPから1つ順位を落とし3位となった。最終結果は、SP合わせて2位と全日本ジュニア選手権への出場権を見事に手にし、笑顔を浮かべてはいたがその笑顔の裏には、完璧な演技ができなかったことへの強い悔しさがあった。今や、4回転ジャンプや3アクセルなどの大技を構成に含まなければ、ジュニアのトップでは勝ち抜けない。全日本ジュニア選手権まで残された期間は短く、学業との両立も難しいだろうが、今度こそ宮田自身が「良かった」と振り返れるような演技を見せて欲しい。
シニア男子FS
思うような演技ができず、悔しい結果に終わったSP。しかしフリーでは、前日に取りこぼした分を挽回するような滑りを披露した。とはいえ、初めは3フリップでバランスを崩してしまうなど、ジャンプでの失敗が続く。氷に手をつけそうになる場面もあったが、他の部分ではスピードのある安定したスピンなどを披露し、観客を魅了した。フリーでの得点は99.59の10位。ショートの順位から5つ上げ、総合得点143.72の10位につけた。今大会での結果により、渡邉はインカレへ出場しないことが決定した。「自分は出られないけれども、本当に4年生がすごかった」と今大会を振り返る。そして「基礎の基礎から直していきたい」と語った渡邉は気持ちを切り替え、すでに先を見据えている。
巻き返しを図りたい渡部のプログラムは「ふたりでスローダンスを」。1発目の3ルッツこそ転倒し壁に激突。「超痛かった」が、そこから完全に切り替えた。続く全てのジャンプ、コンビネーションジャンプを成功。もちろん渡部の代名詞ともいえるジャンプだ。全て高さ、幅、美しさを兼ね備えており、ジャンプを降り立つたびに観客は大興奮だった。手拍子に乗りながら大事に、そしてのびのびとステップ滑り切り、情熱的な演技で会場全てを惹きこんだ。速さのあるコンビネーションスピンの後、堂々のフィニッシュ。両手を空高く突き上げたガッツポーズが、全日本への出場を確信していた。そしてこれが、4年生の意地を見せつけ、渡部の人生で1番の点数をたたき出した演技となった。最高の演技に、スタンディングオベーションが贈られた。106.87。自己ベストを更新し、第8位。SPから順位を引き上げ、ギリギリ全日本出場の切符をつかむことができた。
FSでもパーフェクトを狙いたい服部。たくさんの「がんば!」の声とともに登場すると、なめらかな滑り出しでスタートした。最初の3ルッツの着氷をなんとかこらえると続くコンビネーションでは落ち着きを見せた。ルッツとともに課題としている3フリップは転ばずも手をついてしまう。第2グループと大丈夫3グループの間に製氷がなかったためであろうか、氷に引っ掛ける場面が多く、いつものスケーティングよりも精彩を欠いた。それでも安定しスピードもあるスピンと表現力は健在。ジャンプで転倒や両足着地もあったが、随時見せ場をつくり会場を盛り上げた。フィニッシュの後、膝をついたまま胸の前で手を合わせ観客へ苦笑いする表情を見せた。得点は115.37点。FSでは3位だったがSPのリードがあり総合得点179.57点で見事優勝を飾った。優勝といえど、FSで課題が残る。言い換えればまだ改善の余地があり、さらに得点を伸ばすことができるだろう。まずは全日本、次はインカレへ。ラストイヤーながら、まだまだ成長を遂げる服部の活躍を、見逃してはならない。
シニア女子FS
一昨日の悔しさを胸に、迎えたフリー。1日間が空いたことからコンディションを整える時間ができ、SPの時とは打って変わり、ミスの少ない、華麗な演技を見せた。不安だと言っていたジャンプを2本失敗してしまうが、1番大きい3回転+2回転のコンビネーションジャンプを成功させる。その後も滑らかなスケーティングを見せ、軸のぶれないスピンや軽やかなステップを披露した。フリーの得点は74.52の12位。本人も「良い意味で楽しくあっという間に終わりました」と振り返る。総合結果は108.08点で18位となった。
今大会の結果により、4年生の服部、渡部が12月の全日本フィギュアスケート選手権へ、宮田が全日本フィギュアスケートジュニア選手権へ出場することとなった。また、男子のインカレ出場者もこの3人に決定した。(女子は藤澤が出場する。)それぞれ次のステップへ。今シーズンに懸ける思いも様々だが、法政大学として決めたことがある。「楽しんで滑ること」。その心が彼らの演技を後押しし、さらなる高みへと導くだろう。(宮下優希・梶山麗・安藤優花)
選手コメント
服部瑛貴 主将
(SP後)
ー今日の演技を振り返って感想をお願いします
楽しんで滑ることができて、お客さんの歓声がすごく嬉しかったです!
ー緊張は
いつもと比べると緊張はしてたんですけど、一つ目の3回転+3回転降りたところで、楽しもうと思って滑りました。
ー6分間練習でも、3回転+3回転のコンビネーションジャンプを成功させていましたね
6分間練習の時に、3ループ+3トゥループをやったんですけど、元々はショートには入ってない要素で、難しい技を6分間練習でやっといたら、少し簡単なことは試合でできるかなと思って飛びました!(笑)
ー東京ブロック大会から点数が約9点上がりましたが
僕自身たぶん60点台が初めてで、非公式の試合も含めて60点台は無いのでそこを一つの目標にしていたので、今回はでき過ぎかなって思うくらいよくできました。
ー学連が主催の大会と違って、今回は法大チームの中で円陣を組む機会はなかったと思うんですが、代わりになにかやったことは
ただ、(中畑)美咲ちゃんが出場選手じゃないんですけど、見に来てくれたりとかそういうのは常に意識して6分間練習とか試合できたので、インカレみたいに目に見えるような形で一致団結とはいかなかったんですけど、そんな感じで滑ることができました。
ー後半、2回転アクセルからイーグルは難しいのでは
2回転アクセルのところの曲をよく捉えようと思ったら、もう少し工夫してみようってなって、今回から振り付けを変えて、ステップのつなぎももっと複雑なものにして挑みました。
ー今回、野添選手(明大)よりも点数が上回りましたが
今回に関しては、そんなに大学色が強い試合でもないと思うんですけど、野添とはずっと一緒にやってきて同じタイミングで引退を迎える中で、今回はすごくお互いに良い演技、ノーミスで。4年生が良い演技で一つ一つの試合をこなせるのはすごく良いことだなと僕は思ってます。
ーショートでは会場を盛り上げる演技を見せましたが、明日のフリーでは泣かせる演技を
今日のプログラムは、お客さんが楽しんでいただけたらと思って作ってもらったプログラムなので、それは意識していきますけど泣かせようと思ったら結構力んじゃう方で、緊張しちゃうので気負わずに楽しく滑れたらと思います。結果的に泣いていただけたら一番それが理想的ですけど(笑)。
ーフリーにむけて意気込みを
明日も結果はどうなるかは分からないですけど、一つ一つを丁寧に楽しみながら演技をしたいなと思っています。
*フリー後のコメントは下記の対談で掲載
渡部幸裕 副将
ーショートの演技を振り返っていかがですか
ちょっと転んだ回数が多かったですね。体はよく動いてたんですけど、こういうミスしてはいけないところの舞台に立って演技すると、どうしても緊張して、ガッチガチでした。
ー3トゥループ+3トゥループのジャンプの失敗について
自分の中では1回目降りたときに、少し空中でやばいなっていう感覚があったので、2回目を無理矢理に締めちゃった感じがしました。転んだときは意外と冷静というか、次にもう気持ちが切り替わっていましたね。ちょっとお客さんの「ああっ…」っていう声が聞こえました。その声で「ああ、俺転んだんだ」みたいな(笑)。最初はひやっとしました。
ーそこから次のジャンプは切り替えましたね
次のジャンプも、緊張してていまいち感覚を覚えてないんですけど、自分で立ったというよりは立たせていただいたという感じに近いです。立ってから立ったことに気付くというか。緊張していましたね。
ー東インカレよりも緊張しましたか
東大和でやったときとは全然違いますね。緊張はするんですけど。今日は前日くらいから緊張していました。東大和は演技の直前くらいかな。
ー緊張を和らげるためにしたことは
一応深呼吸とかはしていましたけど、たぶん緊張し過ぎて対策できなかったです。
ー学生の大会と違って円陣組むなどはできませんが
円陣したらしたで緊張はするんですけど。まあみんながいたらいたで心強いというか。やっぱり先生と1対1だとあまり良い演技できなかったりすると、気まずくなるときもありますからね(笑)。みんながいてくれた方が気まずいときにリラックスできたりしますね。
ーコーチから演技の前に言われたことは
コーチからは、とりあえず楽しく自分のスケートをしてきなさいと言われました。僕のスケートはジャンプをとにかく高くスピン減らして、という感じで、もうやってきたスケートをそのまま試合に持っていきました。
ージャンプを跳んでいる間観客の声も聞こえていますか
空中でも結構聞こえていますよ。歓声で「喜んでもらってる、のか、なあ?」みたいな感じですね(笑)。ジャンプは降りないといけないんですけどね。最後の2アクセルは完全に僕が悪いです。軸がボワンボワンになっちゃって。あれは流石に降りなきゃいけないジャンプだったので、そこは少し反省しています。
ー東京ブロックと比較して
東京ブロックとやってることそんなに変わらないんですよ。前にルッツ転んだのが今回ルッツ立って、3+3少し乱れたのが今回転んじゃって、入れ替えって感じでしたね。ブロックよりは少しはレベルを取れているんじゃないかなと思います。そこを重点的にやってきたので。
ー東インカレから意識してきたことは
試合期間が近かったのでとりあえず体に疲れは溜めないようにしていました。がむしゃらに練習しても仕方なかったので。あとは自分のスケートができるように、ですね。ブロックは気持ちが前に出過ぎていて前のめりになるというか、爪先にひっかかる汚いスケートが多かったので、今回は自分のスケートができるようにって練習から意識していました。
ースピンの前に転倒してしまいましたが
そうですね。あれは勿体無かったですね。スピンの得点が1つ入らないと思います。手をついてもうどうしようもなかったので、スピンになってないかと。あそこが入ってるともう少し東京ブロックよりは点数伸ばせたのかなと思います。
ーフリーに向けて
伝説残します!
*FS後のコメントは下記の対談で掲載
渡邉直弥
(SP後)
ー今日の演技を振り返って
ちょっともったいないミスが多かったなと思うんですけど、比較的楽しく滑れたので良かったなと思います。
ーミスというのは
スピンがもう全部良くなくて、本当に稼ぎどころだったんですけど、たぶん全部落としちゃってるので、そこがちょっと悔しいです。
ーレベルが取れていないということですか
つまっちゃって、ちょっと残念でした。明日はもっと注意して頑張ります。全部のジャンプが終わってから、ちょっと安心感がでちゃって。最後まで楽しみながら集中したいです!
ー今日の演技は見ている観客の方も見ていて楽しくなるようなプログラムでいたが、渡邉選手自身楽しさよりも悔しさの方が勝りますか
悔しさの方がちょっと多いんですけど、見て楽しいとか何かを感じていただけたらいいかなと。ちょっと今回は皆さん上手で、あまり順位は気にせず、自分がやるべきこと、自分のやりたいことをやっていきたいなと思っていたので、明日もそんなふうに楽しんで頑張りたいと思います。
ー演技前緊張は
直前の6分間練習までは、すごく緊張したんですけど、本番はふわっといける気がして調子もいいので楽しむことに集中したら、ちょっとスピンがダメになっちゃったんですけど(笑)。明日は全部の要素を集中してやりたいなと思います。
ー改めて、フリーに向けて一言お願いします
今日同様に、楽しさありつつ最初の始まりからポーズが終わってリンクに上がるまでが演技だと思って頑張りたいなと思います。
(FS後)
―今日の演技を振り返って
昨日取りこぼしが多かったので、そこを気をつけなさいって言われたので、そこを気をつけられたのが良かったかなと思います。
―東日本インカレの時と比べていかがでしたか
正直東日本インカレの方が練習できてたんで、今回の試合はすごく不安で上手くいくか本当に心配だったんですけど、まあ比較的まとまったので良かったなと思います。
―以前に練習の時と違うことを本番でやってしまうとおっしゃってましたが
やっぱり練習の方が全然良いジャンプを跳べているので、6分間練習で跳べてたジャンプじゃないジャンプを(本番で)跳んでたので、そこがすごい残念ですけど、それも含めてその人の実力だと思うので、まだまだ足りないなと思いました。
―インカレの方は
今回の大会がインカレの予選だったので、インカレは自分は出れないです。でも本当に4年生がすごかったなと思いました。
―今後の課題などはありますか
スケートの根本がまだ全然できてないと思うので、シーズンは終わってしまったんですけど、もっと基礎の基礎から、1本目滑るその1本目から、氷に乗る底から直していきたいなと思います。そこから直していかないと、やっぱり同期との差とか4年生との差は絶対埋まらないと思うので、そこを直していきたいなと思います。
藤澤亮子
(SP後)
ー今日の演技を振り返って感想をお願いします
ジャンプが入らなかったのが一番大きくて、スピンとステップは自分がやるべきことはできたかなと思います。やっぱりジャンプが一番大きいので、ショックが大きいです。
ー東京ブロック大会では転倒してしまった冒頭のジャンプが、今回は着地してしまいたが
気持ち的にはブロックの方が思いっきり転んだので吹っ切れた感じがあって、今回の方が中途半端に終わった分次のジャンプも中途半端に終わったかなって感じがします。
ー直前の練習ではジャンプを入念に確認されていましたが
自分スピン、ステップは得意なので、ジャンプさえ入れば、昔のジャンプに戻せればってところがあったので。
ーコンディションは
あんまり悪くはなかったので、悪くなかった分失敗してどうすればいいか分からなかったです。
ーフリーに向けて
フリーはもう順位が下がることも、落ちることもないし楽しんで滑ろうと思ってます。
(FS後)
―演技を振り返って
今日はちょっと不安だったやつ2本とも失敗してしまったんですけど、1番大きいジャンプを2つ決められて、良い意味で楽しくあっという間に終わりました。
―今日のコンディションは良かった方ですか
そうですね。ショートの前は調子が悪くて、1日間が空いたのでそこでちょっと修正できたかなと思います。
―前回の大会と比べていかがでしたか
確かに前回よりも大きいジャンプが2本とも綺麗に入ったのでそこは大きかったかなと思います。あと体力面も前回よりは最後まで余裕あって滑れたんじゃないかと思います。
―インカレまでに修正したい点は
やっぱり今日失敗して1回転になってしまった2本ですね。あともうちょっと途中途中の振り付けを疲れて抜いたりしているところがあるので、そこを全部完璧にやりたいと思います。
宮田大地
(SP後)
―演技を振り返って
一応ノーミスでできて良かったです。3回転3回転が着氷が乱れたんで、そこが悔しいところと、後は全部一応形にできたんで良かったです。
―海外での大会や東京ブロックの時よりも得点が伸びましたが
ちょっとずつ伸びてきているんで、練習してきた甲斐があったなと思います。
―以前、ショートでは得点が伸びてもフリーは伸びないと言っていましたが
フリーの構成を1から変えて、やっぱり4回転とか入れてきてやっているんで、その点では今回の試合では色んなジャンプも成功すれば、点数は伸びてくるんじゃないかなと思います。
―スピンが課題とも言っていましたが
やっぱり今回でもまだ取れるスピンもあるので、そこをどんどん練習していって、全日本ジュニアまでにベストな状態にしていきたいです。
―冒頭の振り付けはタイプライターを打つのをイメージしてるんですか
そうです。なんかピアノって言われるんですけど、タイプなんです(笑)。映画でそういうシーンがあるんですよ。
―明日のフリーに向けて
しっかりと練習を積んできたので、自信持ってしっかりと挑みたいなと思います。
(FS後)
ー今日の演技を振り返って感想をお願いします
悔しいです。
ー2回目のジャンプは4回転に挑戦を
はい、やっぱりジュニアのトップで勝っていくには4回転が必要なので。
ー攻めの構成でしたね
そうですね、ジャンプ全部見直して、勝っていくにはどうすればいいかを考えて。前の構成よりはるかに難しくなってて、その分ジャンプが決まらなくて練習不足だなと感じました。
ー構成を見直したのはいつですか
ジュニアグランプリシリーズのスロバキア大会が終わってからです。やっぱり点数があんまり伸びなかったので、構成的にも去年とあんまり変わらなくて、これじゃ勝てないなと思って1から見直しました。
ー前半、ジャンプの調子が悪かった原因は練習不足の他に精神的な面では
練習不足という面もありましたし、4回転を入れることでちょっと意識しちゃって、他のジャンプが疎かになっちゃったと思います。
ー後半からは立て直しましたね
後半では切り替えて、ちゃんと練習してきたんで自信もって後半はできました。
ー最後悔しげな表情でしたが
ミスがたくさんあったので悔しいです。
ー2位という結果に対しては
優勝を狙ってたんですけど 、1位の鎌田くんは点差もすごく離れてて、もっと練習しないと勝てないなと思いました。
ー全日本ジュニア選手権大会に向けて
追い込んでいきます!テストも頑張ります!(笑)。
ー最後に意気込みを
次は頑張ります!
服部瑛貴×渡部幸裕 FS後対談インタビュー
全日本出場を決めた服部と渡部。2人の4年生に、今後の大会への意気込みなども含めて語り合ってもらった。
仲の良い4年生コンビ
ーフリーの演技を振り返っていかがでしたか
渡部:フリーは、最初以外は完璧でした。練習通りできましたね。とりあえず(全日本)かなりギリギリのラインにいたのでホッとしました。
服部:僕は、フリーの途中からの笑顔は「何してんだろうな」と思いながらの笑顔でした。疲れました(笑)。
ーSPの後に渡部選手が「すごく緊張した」と言っていましたが、緊張は
渡部:あまりフリーはないですね。
服部:俺はショートの方が緊張しました。
渡部:けがしたしね。
服部:そうそう、昨日のショートの直前、1時間くらい前に幸裕がゴムチューブでトレーニングしていたところを跳び越えようとしたら、すごい転び方をして手のひらをけがしました(笑)。
渡部:それが良くてショートノーミスだったんじゃないかっていう案が今あって。
服部:ここで転んでおいたから、演技で転ばなかった、みたいな。
渡部:ちょっと瑛貴くんの(転ぶ悪い気みたいなもの)を全部もらっちゃったみたいなんですけど(笑)。責任は感じました。
服部:いやいや大丈夫。骨折しなければ大丈夫。丈夫だから(笑)。
ー演技前に2人で声を掛け合ったりしていましたか
服部:というか、ずっと話してたよね。
渡部:うん。
ーどんな話を
渡部:楽しもうとかそういうことですね。
服部:ラグビーのW杯の話とかね。
渡部:僕がラグビーボールの小さいのを持っていて、それで瑛貴にタックルしにいったりしていたんですけど。ガタイが全然違うっていう(笑)。当たり負けはしてました。
服部:それくらいどうでも良い話をしていました。
ー逆に演技の話などは
服部:しない、ですね。
渡部:いつもしないよね。何やるとか全然聞かないし。
服部:練習で一緒のときは幸裕のルッツのこととか聞いたりしますけど、別にスケートに特化して話したりとかはないですね。
渡部:基本くだらない話しかしてないです。
ー服部選手は6分間練習のときに木村選手と接触がありましたが
服部:はい。申し訳なさがありましたけど、向こうがけがしてなかったので良かったですね。
ー羽生選手の接触事故も記憶に新しいと思いますが、比較的珍しいことではないのでしょうか
服部:よくあるかって言われたら、
渡部:ないけど…瑛貴、結構ぶつかるよね。俺ね、2回目。今回見たの。しかもそのときは羽生選手とぶつかっていました。
服部:え!?
渡部:ジュニアのときなんですけど。忘れちゃった?そのときも瑛貴は転んでなかったような気がする。
服部:忘れた…(笑)。重いからね。
渡部:ああ、階級が違うもんね。
服部:ヘビー級とスーパーフライ級だね。まあ、今元気だから。問題にならなくて良かったです(笑)。
ー渡部選手は東インカレで氷の状態が良くないと言っていましたが、今回は服部選手が氷で躓いてしまっていたように感じました
渡部:第2グループと第3グループの違いじゃないですかね。製氷入ってなかったから結構きつかったんじゃない?
服部:いや。疲れです。
渡部:あくまでも自分のね。
服部:そう。スピンのときなんかは体力がやばくて温存しようと思ってやったら、跳べなくて「いやいややんなきゃ!」みたいな感じでしたね。
ー服部選手は以前一発目のジャンプが大事だと言っていましたが、それぞれ最初のジャンプを跳んでいかがでしたか
渡部:超痛かったですよ。すっごい転び方したから。
服部:ワタベルッツ?
渡部:俺さ、今シーズンで昨日はワタベルッツ決まったから良かったけど、決まらなかったら1回も公式戦で跳べてなかったから、そろそろやばかったんだよね。ワタベルッツって呼べなくなってた(笑)。昨日きまってくれてホッとしましたね。今までになく1番高く上がりました。気合い入れすぎちゃったですね。
服部:僕はもうルッツとフリップに集中しすぎて他に意識が向けられなったな。
渡部:まあ降りてるからいいんじゃない?他の人からの感想だけど。羨ましいくらい。
服部:じゃあ、完成度は全日本で!とりあえず降りるっていう目標は達成できて良かったです。
ー渡部選手は東インカレではステップで体力が切れてしまっていましたが、今回は手拍子にも合っていましたね
渡部:合ってました?それは良かったです!
服部:僕は見てないけど体力もってたみたいですね。最後もガッツポーズで?素晴らしい。・・・何やってんだ俺(笑)。
渡部:いや、手拍子に合えたのは本当に良かった。瑛貴は(イナバウアーで)「ダダダダ!」ってやってたよね。「手手手手!」みたいな。
服部:その後にこけて「あ~ああ」みたいな。かっこ悪かった~あのとき。
―服部選手は泣かせる演技をする、渡部選手は伝説を残す、と仰っていましたが今日の出来は
服部:そんなこと言ってたの?
渡部:まあね。300点くらい出ればいいなあと思ってたんだけど。300点くらい出れば伝説かなあと(笑)。
服部:何を言ってるの、あなたは(笑)。
渡部:まあいいんじゃないでしょうか。一応(全日本)いけたので。僕の中では伝説です。
服部:俺は見てないけど。
渡部:見ろ(笑)。
服部:見たかった・・・。直弥のだけ見て自分の準備にいちゃったので。僕は、泣かせる演技、というより面白い演技になってしまいましたね。でも感動していただけた・・?
渡部:うん、感動した感動した。上手。
服部:なので、本当に鳥肌の立つような演技を全日本でやっていこうかな、と思います。
ー今大会の結果をどう捉えていますか
渡部:最初のジャンプが入ってないのでどうかなって感じなんですけど、今回が人生で滑ってきた中で一番良い点数なんですよ。なので普通に喜んでいいです。ショートが残念でしたね。
服部:ショートは自分でも納得いっていますし、満足がいく演技ができました。フリーに関しては、観客の皆さんに支えてもらってのあの点数だと思うのでもっともっと自分のボーダーラインというか、最低点を基礎から上げられるようなプログラムを滑りたいなと思います。ちょっと今日は雰囲気に押してもらって出してもらえた点数の気がするので。
―これからの課題は何でしょうか
渡部:僕はジャンプの難易度を上げていきたいですね。後半トウループとサルコウで固めていったんですよね。あとはフリップ、ルッツ、ループを。瑛貴は5種類ちゃんとやってますし、ちゃんと攻めているプログラムだと思います。僕も基本は攻めたいタイプなので。基本的なジャンプの難易度を上げていきたいです。
服部:フリーに関してはさっきのもっともっと完成度を高めるという点。ショートに関しては今回すごく良い演技ができたので、幸裕と一緒で難易度を上げていきたいです。今回ショートでもフリーでも6分間練習のときに3ループ+3トウループを降りたので、それを試合に入れていこうかなとは思っています。3トウループ+3トウループにする可能性もありますし。まとめることが大事なので。そこらへんは1カ月ちょっとの期間を使って考えていこうかなと思っています。
―宮田選手が4回転にも挑戦していましたが
渡部:良いよね。俺、ジャンパーだからそういうのは同じにおいがするっていうか。好きです、そういうチャレンジ。
服部:お?
―やってみようとは・・・?
渡部:俺が4回転?(笑)3ルッツ今回転んでるのに?
服部:うーーん、大丈夫でしょう!
渡部:大丈夫かなあ?じゃあスケート界に爪跡残してみるか(笑)。まあまあ、そこまで難易度上げなくていいですけど、5種類を練習していって、とりあえず目標にはしていますね。リザルトには4という数字を残していきたいですよね。≪とか付きそうですけど。
服部:回転不足ですね。
―渡部選手は4回転の練習をしたことは
渡部:4回転はそんなにないですね。3アクセルは少し。挑戦はしてるんですけど。ジャンプが高いので跳べそうとはよく言われます。
服部:ジャンプ高すぎて膝割ったことあるんですよ。
渡部:膝がジャンプに耐えられなくて。
服部:パッカーン!(某CM風)て。
渡部:両膝いっちゃって。
服部:パッカーン!って。
渡部:3年生のときだっけ?僕が一回インカレ出られなかったときですね。そのときちょうど3アクセルを練習していて、インカレにもっていこうかなと思って練習してたら、膝が急にパッカーン!てなっちゃって。「瑛貴、まじでごめん。どうしても滑れない」って言って棄権させてもらったんですよ。そのときはすごく申し訳ないなと思っています。
服部:いやいや。幸裕いなくてさみしくて、調子悪くて僕もインカレで良くない演技だったんですけど。
渡部:基本ね、2人しかいないので。今回は3人揃いましたけど。
服部:(村山)光(2012年度卒)くんがいたとき以来ですね。
ー春関のときに辛いことがあったと渡部選手が話していましたが、そのときのことでしょうか
渡部:そうですね。あとはお互いにできなかったときとか。インカレのときだったかな。瑛貴があんまり良くなくて、次の滑走が僕だったんですけど、瑛貴のことを励まそうと思って「俺の見とけ!」って言ったら俺もあんま良くなかったっていう(笑)。俺もシュンってなっちゃって(笑)。
服部:そんなことあったっけ。
渡部:まあいてくれるとほんとにありがたいというか。
服部:こういう感じなんです。ずっと話を聞きながら。
渡部:結構辛いことも2人で話して。いつの間にか忘れてたりもするしね(笑)。まあずっと2人で話しています。
服部:はけ口になれればいいな、みたいな。俺も何でも言うし。
ー法政からは男子4人中3人しかインカレに出られませんが、この大会で服部選手、渡部選手、宮田選手に決まりました。出場できない渡邉選手について思うことは
服部:たぶん、本人的にとってもこうやって大学内で争っていること自体が財産になるんじゃないかと思います。結果ももちろん大事ですけど、僕が考えるのはそうやって切磋琢磨できる環境に身を置いて生活できることが今後に繋がるのではないかと。
渡部:そうだよね。基本同じ場所で練習してないもんね。すごくいいことだとは思いますけどね。
服部:先輩として、環境をぬるま湯にせずやっていけたことは、僕は良いことだったなと思います。良いシーズンになったなと。
ーフリーの結果が出て、渡邉選手とは話したことは
渡部:僕は逆に試合前でしたね、話したのは。更衣室とかで「頑張ってください」って言ってきてくれたりして、元気づけられました。ちょっとやってやろうかな、みたいな。
服部:直弥が、いつも消極的なんですよね。自分からいけないタイプで。もっとこっちがガツガツいって積極的な人間にしようかなと思います(笑)。
渡部:あ、ちゃんと直弥って言えてるね!
服部:でしょー?
渡部:こうやって、直弥が消極的って言ってますけど、瑛貴は基本、直弥「くん」と大地「くん」ってずっと「くん」付けだったんです。
服部:東インカレのときから、くん付けちゃん付けをやめようっていうのをやっていて。今結構頑張ってるんですよ。
渡部:俺がね、結構呼び捨てなんですよ。大地とか直弥とか。
服部:そういう話の流れで、「瑛貴はくん付けちゃん付けだよね」ってなって。
ー今大会は個人戦でしたが、チームとしてみんなで声掛け合ったりはありましたか
服部:僕らの中で言ってたのは、楽しく演技をしようってことですね。それはみんなで決めたというか。
渡部:ずっと言ってたね。
ーインカレへの意気込みは
渡部:もちろん絶対優勝だよね。これは1年生のときから言ってるよねたぶん。
服部:インカレのテーマカラーはオレンジに染めます!!
ー全日本への出場が決まっていかがですか
渡部:去年は順位が一個足りなかったんですよね。今年もギリギリだったんですけど。とりあえず目標が達成できたので良かったです。
服部:僕は初めて出た全日本選手権と同じリンクということで思い出深いというか。なんというか、巡り合わせなのかなと思って。思い出に浸りながら滑ろうかなと思っています。
ー全日本への思いは
服部:僕にとっては中学生高校生のときは憧れの舞台でしたし、ちょっと自分は立てる舞台じゃないのかなっていう気もしていたんですよね。でも大学に入ってから色々気持ちの面も変化していって、夢だったものが目標になって、それが実現できたのはすごく良い思い出になるのかなと思います。
渡部:それくらい難しいというか、簡単に思えるような舞台じゃないので。最初に思いつくんじゃないかな、全日本っていう舞台を。たぶんみんなが目標にする舞台だと思います。今回僕はそれが叶ってとても嬉しいです。
ー全日本で結果にはこだわりますか
服部:僕はひとつひとつをきちんとやって、楽しんで努力していくのが、結果を出すための一番の近道だと思っているので、あまり結果を意識し過ぎないっていうのが目標ですね。楽しんで滑ることと、僕らが引退した後の後輩の東の枠を取りにいきたいなと思います。
渡部:15位以内だっけ?それは取ってあげたいですね。
服部:今こうやって東日本と西日本と別れているじゃないですか。東日本の人か全日本で15位以内に入ると東の枠が増えるんですよ。枠取りも懸かっているのでそこは頑張りたいなと思います。
渡部:瑛貴も言ってるけど、自分の滑りをすることが一番。その後に結果。その結果が枠を増やしてあげることになるんじゃないのかな。
服部:全日本自体の目標はそんなにないかな。僕は結構未知数なところがあるので、今までの全日本で全く自分の演技ができなかったりとか、周りのメンバーが全然違ったりとか。
渡部:西の人がいて結構雰囲気とか違うよね。
服部:その中でも自分のベストが出せるようにしたいですね。
フィニッシュのポーズを決めてもらった(渡部はその後のガッツポーズ)
ー話は変わりますが、お二人は仲が良いですね
服部:いじり倒してます。
渡部:瑛貴はいじる場所がないんで。でもちょっとさみしいらしいですよ、いじられなくて。いつも俺に「いじられなくなったら終わりだよ」って言ってくるんです。なんか上からですよね。
服部:そういう意味じゃなくて(笑)。いいなあって。特徴があるっていいなあって(笑)。
渡部:おい。
服部:なんか、僕はあまりいじられる部分がないというか…平均値を突き進んでるって感じで。さみしいです。
渡部:なに、俺が平均を外れてるって?
服部:規格外(笑)。
渡部:規格外!?(笑)。こんな感じ。こんな話をしてるんです試合前に。
服部:こんな感じこんな感じ。
渡部:試合のときは結構一緒にいますね。
服部:一番楽ですね。
ー1年生からやってきて互いのことをどのように思っていますか
服部:愛してるとか愛してないとか?
渡部:まあ、愛してはいないですね!(笑)。
服部:僕は、幸裕が僕のことを考えすぎな性格っていうのはすごいわかってる。何にも考えてないというよりは、そういう感情を人に見せないタイプだと思うんですよね。ひとりで抱えちゃったりとか。人前では明るく接してても何か抱えたりしてるんじゃないかなと僕は勝手に思ってる。
渡部:よくわかってますね(笑)。ずっとノービスのときから一緒に頑張ってて試合のたびに会ってるので、とりあえず楽って感じですね。いつの間にか仲良くなってて、同じ大学になってて。
ー昔から交流があったのですね
服部:幸裕がよく川越のスケートリンクに練習に来てて、僕もそこだったので、同じリンクで練習してたりとか、試合が被ったりとか。
渡部:そうですね。一緒にいていやすいですよ。何でも言えるし。
服部:気を使わない感じ?
渡部:そうだね。ごめんね気を使えなくて(笑)。でもほんと一緒にいやすいですね。
ー互いのスケートに対する姿勢についてはどう思っていますか
渡部:結構瑛貴と似てるなって部分があるんだよね。昔、瑛貴が練習の最中に良いイメージを持つために本を読むって言ってたんですよ。本というか良い言葉。僕、地元だと僕くらいのレベルの人がいなくて、ひとりなんです。だから自分でイメージを上げていかないといけなくて。だから僕も同じようなことをしていたんです。良い言葉を見たりとか。瑛貴もそういうことをしてるって聞いて、なんか似てるところもあるのかなって。スケートは、どうなんですかね。僕結構ガサツな方なので(笑)。瑛貴のスケートは踊って魅せるとかね。でも一緒にいて踊りを少し意識するようにはなったりもしましたね。
服部:僕はちっちゃい頃から幸裕の高さのあるジャンプをたまに会って見れたときに、すごくゾクっとするようなジャンプを跳んでいて、ジャンパーとして憧れじゃないけど、そういう目線で見ていましたね。
ーお互いへのメッセージ
服部:一緒に全日本出れて、幸せだよ(笑)。
渡部:そうそう。瑛貴がずっと言っててくれたんですよ。1年生のときにシニア上がりたてで、瑛貴が「一緒に全日本行こう」って言ってくれていたのに僕はいっつもダメなんですよね。いつも付いていけなくて。でも今回やっとそれが実現したというか。2人で全日本行くっていうのは僕の夢でもあったかもしれないですね。やっと行けたねって感じだよね。
ーお二人のファンも多いと思いますが、最後に何かメッセージをお願いします
渡部:僕ファン少ないからな~。そういう方がいるんだったら、いつもありがとうございます。ワタベルッツね、決まらないときの方が多いんですけど、頑張って決めるようにします。
服部:法政一丸となって頑張るので、応援よろしくお願いします!
フォトギャラリー
- 堂々の金メダルで全日本出場を決めた
- SP:藤澤はミスが続き思うような滑りができなかった
- SP:渡部は緊張でジャンプのミスが目立った
- 表情豊かに滑った渡邉
- SP:服部は遊び心のある振り付け
- SP:ピアノではなくタイプを打っているイメージだという(宮田)
- FS:SPのミスは吹っ切れた
- FS:4年生の執念を見せつけた
- FS:指先まで気を配った繊細な演技だった
- FS:次は全日本ジュニアへ
- FS:SPから気持ちを切り替え、優雅な滑りで会場を魅了した
- FS:宮田はジュニア男子準優勝だ(左)