【陸上競技】第11回法政大学競技会 ルーキー坂東が初の29分台!
第11回法政大学競技会
2015年11月22日(日)
法政大学多摩陸上競技場
箱根駅伝の最後の選考レースとなる法大競技会が行われ、14名が1万メートルに挑んだ。3組目に出場したルーキーの坂東悠汰(スポ1)が積極的なレースで初の29分台でこの組1着。箱根出場へむけ、一歩前進した。
試合結果
男子10000m 結果
組 | 名前 | 記録 | 順位 |
---|---|---|---|
1組 | 齋藤晟也 | 30分20秒90 | 3位 |
阿部泰久 | 30分22秒19 | 4位 | |
後藤大輝 | 30分257秒7 | 7位 | |
緒方喬平 | 30分37秒04 | 12位 | |
生澤佑樹 | 30分44秒51 | 13位 | |
加藤巧記 | 30分45秒67 | 15位 | |
須崎裕也 | 30分47秒68 | 18位 | |
柳川和史 | 31分44秒12 | 29位 | |
2組 | 篠村政寛 | 30分05秒90 | 2位 |
木村優志 | 31分09秒19 | 19位 | |
3組 | 坂東悠汰 | 29分55秒55 | 1位 |
矢嶋謙悟 | 30分12秒80 | 7位 | |
増田真也 | 30分20秒69 | 10位 | |
園田憲佑 | 31分01秒41 | 18位 |
戦評
箱根メンバーの最後の学内選考となるこの法大記録会。先週の上尾ハーフに出場した選手ら14名が1万メートルのレースに臨んだ。
1組目には8名が出場。序盤は須崎裕也(現3)が集団の先頭付近で積極的なレースを展開。だが、徐々にペースを落とし、後方へ。先頭からは離されたものの、粘りの走りを見せた齋藤晟也(経3)と阿部泰久(理工2)がそれぞれ3、4着でゴール。だが、タイムは30分台と好記録を出すことはできなかった。
2組目には木村優志(経3)と篠村政寛(社3)が出場。上尾ハーフでは法大内で2番目のタイムの木村。ここでさらにアピールしたいところであったが、中盤で集団から離されてしまう。一方で篠村は集団の先頭付近でレースを展開。一時先頭に立つなど積極的な走りを見せる。惜しくも29分台には届かなかったが、この組で2着に入った。
篠村は惜しくも29分台とはならなかった
3組目には4選手が出場。この組では序盤から坂東悠汰(スポ1)が積極的なレースを展開。先頭集団でレースを進めるが、中盤からはペースが落ち始める。すると「自分が前に出てリズムを変えようと思っていた」と先頭に立ち、レースを引っ張っていく。ペースが落ちる場面も見られたが、ラストスパートでスピードを上げ、目標とする29分台でフィニッシュ。自己ベストも更新し、振るわなかった上尾ハーフからの巻き返しに成功した。
同じ組に出場した矢嶋謙悟(経1)と増田真也(社2)は29分台とはならなかったが、集団から離されても粘り、それぞれ組の7着、10着でゴール。一方、上尾ハーフで好走し、期待された園田憲佑(社2)は序盤から集団に付いていけず18着。悔しい結果に終わった。
箱根まで残りわずか。上尾、そしてこの記録会が終わったことでエントリーメンバーは大方固まったと見られる。
今後は最後の合宿が始まる。大一番へむけ、万全の状態に調整してほしいところだ。(佐々木岳)
選手コメント
坂東悠汰
―今日のレースを振り返って
先週の上尾ハーフに出場したのですが、76分という結果で自分としては思うような記録でもなかったし、順位も良くなかったです。箱根のメンバーの選考でもあるので、この大会は結果もそうなのですが、法政の中でも順位を意識して走りました。記録としては29分台が目標だったので、それは嬉しいのですが、中盤ペースを落としてしまったのが反省点です。
―初めての29分台でしたが
今までのベストが30分34秒で高校のときのベストだったので、それを更新できて、30分切れたというのは非常に嬉しいです。
―今日のレースプランは
29分台目標の組だったので、29分台をまず目標として、最初の入りの3キロを3分を切って、あとは3分で押していければいいなと思っていました。でも結局途中から3分以上かかってしまいました。後半のラスト2キロは上げられたので、それは良かったと思います。
―積極的に集団の先頭でレースを進めていましたが
最初引っ張ってもらっていたのですが、中盤に3分かかりそうなラップを刻みだしたので、自分が前に出てリズムを変えようと思って前に出ました。
―上尾から1週間しかない中でどういった調整をしてきましたか
上尾の次の日は疲労を抜くことに専念して、2日後からポイントを入れて、また落として、スピードを入れて、といった感じです。まずは疲労を抜いて、その後1万メートルにむけた練習をして合わせてきました。
―この試合にむけて監督から話は
先週の上尾が悪かったので、この記録会で挽回するようにとは言われていました。順位も意識しながら29分台狙っていこうと思っていました。
―1年生では本多選手、土井選手は予選会も走っています。同じ1年生の活躍は意識していますか
そうですね。予選会は自分も走りたかったのですが、メンバーにすら入れませんでした。あの2人はメンバーに入るだけではなくて、結果も残していたので、予選を通過したことは嬉しいのですが、悔しい気持ちもありました。
―これから合宿、その後は箱根本戦も控えていますが、どういった練習をしていきたいですか
まずこの今日の疲れを取って、本戦のメンバーに入るためにこの合宿で前のほうでしっかり走っていきたいと思います。
―箱根に出るとしたらどういった走りをしたいですか
自分の持ち味であるラストのキレを生かせるような走りをして、自分の一番の課題である中盤をしっかり押さえられるような走りをしたいと思います。
フォトギャラリー
- 初の29分台で1着でゴールした坂東
- 粘りの走りを見せた矢嶋
- 3組目に出場した増田
- 期待された園田は振るわず
- 篠村は惜しくも29分台とはならなかった
- 1組目で法大トップの齋藤(右)と2番の阿部
- 後藤は組7着でゴール
- 1組目に出場した緒方