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【陸上競技】「箱根駅伝直前特集 シード権奪取へ―」 第5回 最後の箱根に懸ける4年生 有井、中村、田中、藤井翔

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【陸上競技】「箱根駅伝直前特集 シード権奪取へ―」 第5回 最後の箱根に懸ける4年生 有井、中村、田中、藤井翔

2015年12月13日(日)
法大多摩キャンパス体育館

いよいよ箱根駅伝が間近に迫ってきた。今回は2年ぶりに出場する法大の監督、選手に箱根への意気込みや思いを語っていただいた。
最終回は有井渉、中村涼、田中優大、藤井翔太。最後の箱根へ懸ける4年生にお話を伺った。

 

※この取材は12月13日に行ったものです。

arii2 R
主要区間で期待される有井

区間エントリー

区間 名前 出身校
1区 足羽純実(現3) 鳥取・米子松蔭
2区 有井渉(社4) 千葉・八千代松陰
3区 園田憲佑(社2) 熊本・熊本国府
4区 坂東悠汰(スポ1) 兵庫・津名
5区 細川翔太朗(経2) 長野・大町
6区 田中優大(社4) 千葉・専大松戸
7区 藤井翔太(経4) 山口・西京
8区 岡田悠(理工3) 岐阜・中京
9区 篠村政寛(社3) 神奈川・法政二
10区 城越洸星(社3) 京都・立命館
補欠 中村涼(経4) 京都・京都外大西
坂田昌駿(スポ3) 三重・伊賀白鳳
阿部泰久(理工2) 栃木・佐野日大
増田真也(社2) 静岡・島田
土井大輔(経1) 福岡・九国大府
本多寛幸(社1) 京都・京都外大西
※当日4名まで補欠と変更可。
※エントリーメンバー間の変更は不可。

選手コメント

有井渉

―エントリーメンバーに入っての現在の気持ちは
4年目ということで、ここを目指して走ってきたので、しっかりメンバーに入ることができたので、嬉しい気持ちとほっとしている気持ちがあります。

―今季は予選会など好調だと思いますが、要因は
例年に比べて夏に練習が積めたということが大きいです。他の選手と違って、夏合宿の最後に故障してしまい、そこで疲れを抜けたのが1番大きいかなと思っています。

―予選会後はどういった練習を
基本は他の選手と同じメニューをやっていました。特に合宿の中で印象的だったのは、16kmの単独走のメニューがあって、そこで箱根駅伝を1人で走ることをイメージした練習をしました。

―実際に単独走をしてみていかがでしたか
自分が調子悪かったこともあるのですが、単独走に全然慣れていなくて、良くない走りをしてしまいました。ただ反省点が見つかったので良かったかなと思います。

―具体的な反省点は
周りに人がいない状態で走るということが自分には不足している部分だったので、そこが反省点です。

―それを改善するために何かやられていることは
ポイント練習で、1人で走ることや、集団を引っ張るということで単独走をやるうえで一番力が付く場所だと思っています。

―現在の調子は
予選会終わってから、故障だったり体調不良だったりで、悪い状態が続いていたのですが、合宿終わってから、少しずつ筋肉の方の状態は良くなっているなと思います。

―同期であり主将でもある佐藤選手がメンバー外になりましたが
今まで1年間チームを支えてくれていたので、外れてしまったのは残念だったのですが、まだ一緒に練習したりできるので、彼の気持ちをくみ取って最後の箱根駅伝では力を発揮したいなと思います。

―4年生の中西主務については
僕は2年生の時に故障が多くて、その時は彼と一緒に練習をしていたのですが、その時から、いろいろな面で僕の走りを見てもらったりしていて、マネージャーになってからは、凄く親身になってやってくれていて。本当に彼がいなかったら、僕はここまでやってこられなかったと思っています。そういう意味で彼に恩返しというか感謝の気持ちが凄くあるので、それを走りで返せたらなと思います。

―4年生ということで最初で最後の箱根駅伝になりますが
4年生ということで緊張するという部分も少なからずあるのですが、最後だからこそ思い切った走りというのができると思います。これまでの試合以上に楽しんで最後の1秒まで全力を出し切れたらなと思います。

―自身にとって、箱根駅伝とは
憧れですね。

―走りたい区間は
あまり走りたい区間はないので、決められた場所で自分の力を発揮できたらなと思います。

―箱根駅伝ではどういった走りをしたいですか
僕自身、チームの主力であるという自覚があります。そこはしっかりと意識して、シード権を取るためにどこの区間でも区間1桁を取るというのを目標にやっていきたいと思います。  

―主力ということで他大のエース格の選手と競うこともあると思いますが
僕自身、持ちタイムがかなり悪いので、タイムだけを見たら勝てないと思うのですが、箱根駅伝はタイムとは別でと思います。1人で20km走るので、そういう意味でタイムに怖気づかずに、勝てるというイメージでやっていきたいと思います。

―残りの期間でやりたいことは
特に変わったことをしないというのが1番で、その中でイメージトレーニングや、疲れることをできるだけしないというのを頭にいれてやっていきたいです。

―最後に箱根駅伝での目標や意気込みをお願いします
全力を出し切れるように箱根駅伝当日まで準備をして、シード権を獲得したいと思います。

(取材:八木下伸一)

 

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有井渉(ありい・わたる)

1994年3月7日生まれ。176cm・57kg。千葉・八千代松陰高出身。社会学部4年。 
自己記録:5000m、14分32秒40。1万メートル、29分47秒61。ハーフマラソン、1時間5分46秒。
予選会ではチーム内2位となる60分34秒で個人37位。箱根でも主要区間を期待されている。

 

中村涼

―箱根駅伝まであとわずか、そして4年生として最後の箱根駅伝となりますが、今の心境としてはいかがですか
普通にいけばメンバー10人には入ると思うので、これからは自分の持てる力を本番で出し切ることができるように持っていこうとしています。

―現在のご自身の調子はいかがですか
合宿で割と良い動きができて、今もそんなに悪い動きでもないので、これからどんどん上がっていくのかなと思っています。

―今季を振り返って
前半はなかなか結果が出なくて、常に状態が悪いというのが続いていました。ですが、夏が終わってから、けがはあったのですが、そこから徐々に上がってきてはいるのかなと感じています。

―成長したと感じる部分はありますか
やはり最上級生であり、主力でもあるので、4年生になって結果を残さなければいけないという思いが強くなったことにおいて成長したと思っています。

―ご自身としては二度目の箱根駅伝となりますが
エントリーメンバーの中では箱根駅伝の経験者が僕だけなので、そういうところでは自分の経験というか、箱根駅伝の雰囲気などそういう部分をメンバー16人に落とし込めたらいいなと思っています。個人としては二度目ですが、1回目はかなり調子も良くて勢いだけで走ったような部分があるので、初めてではないですが、初めてという気持ちでしっかり挑もうと思っています。

―今季主力となっている足羽選手について、中村選手はどのように感じていますか
4年生が結果を出せていない分、3年生である足羽に負担をかけさせてしまっていると感じています。やはり練習も一歩踏み込んだ練習になると、引っ張ってもらわないとなかなかついていけないというような練習もあるので、負担をかけさせてしまって、この1年少し申し訳ないなという気持ちはあります。

―希望する区間は
今年は往路のどこか、具体的には3か4になると思います。往路でしっかり自分の勢いを出してチームを勢いづけたいなと思います。ただ、復路になったとしても、しっかり自分の仕事というのを考えてどこでもいけるように準備はしています。

―現在のチームの雰囲気は
なかなか全員が良い状態というわけではなくて、合宿の疲れなどが抜けきれていない状態なので、全員が勢いに乗っているという雰囲気では今はないです。それぞれがどうすれば自分は上がっていくのかというのを、今季ずっと考えてやってきていると思います。これからそれに合わせて疲れを取ったりして、どんどん雰囲気は良くなっていくのかなと思います。

―今回、エントリーから外れてしまった佐藤駅伝主将についてはどのように感じていますか
夏合宿などでは先頭で引っ張ってくれていたりして、逆に僕は夏の故障でなかなか練習に入ることができなかったので、そういうところではやはり負担をかけさせてしまっていたのかなと感じています。夏過ぎくらいから佐藤の調子が悪くなって、エントリーから外れてしまいました。他にも4年生で何人か外れてしまっているメンバーもいるので、やはり最後はしっかりシード権を取って全員で笑って終わりたいなという強い気持ちがあります。

―これまで4年間、育ててくださった坪田駅伝監督についてはどのように感じていますか
僕は1年生の頃から、箱根駅伝の予選会や箱根駅伝のメンバーに入れてもらい、ずっとチームの主力というか、走るポジションとしてやってきていて、場数はあるのですが、なかなか良い結果というのを残せていませんでした。最後はしっかり花を咲かせて終わらないと、監督には申し訳ないなという気持ちがあります。

―今年1年支えてくれた中西駅伝主務についてはどのように感じていますか
本当に良くサポートしてくれているので、そういうところは感謝の気持ちがあります。特に主務だからとかではなくて、他の4年生と変わらない一緒に戦ってきたメンバーというかそういうポジションだと僕の中ではあります。

―箱根駅伝におけるチーム、そして個人の目標をお願いします
チームとしてはシード権獲得なので、しっかり自分が勢いをつけられるような走りをしたいです。個人としては、どの区間かまだわからないのですが、区間上位の走りをして、できれば5番前後で走りたいと思います。

(取材:羽根田萌)

 

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中村涼(なかむら・りょう)

1993年5月6日生まれ。164cm・51kg。京都・京都外大西高出身。経済学部4年。
自己ベスト:5000m、14分17秒73。1万メートル、29分22秒27。ハーフマラソン、1時間4分7秒。
1年次から多くのレースを経験。メンバーの中で唯一の箱根経験者でもある。2年次に4区で6位の好走を見せ、4区の法大記録を樹立した。

 

田中優大

―今の調子は
正直あまり良くなくて、合宿から状態が落ちているというのが現状です。

―予選会以降はどのような練習を
1回疲労を抜くという形で1週間くらい休息を取りました。その後は試走などの練習が詰まってきて、予選会の時の緊張による疲労が今出てきているかなという感じです。

―合宿ではどのような練習を
合宿では調子が悪いながらも自分をしっかり追い込んで、箱根に向けてやろうと思ったんですけど、状態があまりにも悪すぎて、正直練習はしっかりこなすことができなかった感じですね。  ―希望する区間は 6区ですね。

―その理由は
自分の特性とか、チームの中での自分の役割を考えた時に、6区というのがベストなんじゃないかなと思ったのが理由です。

―主務の中西さんは田中選手を「補強やストレッチなど細かいことをやれる選手」と評価されていました
その通りなんじゃないかなって思うんですけど(笑)。自分は力がないので、自分がやれることを徹底してやっていくしかないと思っています。そういったストレッチだったり補強だったり、やれることを突き詰めてやっていくというのが自分のやり方なのかなって思います。

―佐藤主将は主将として、また同学年として、どのような選手ですか
不器用なんですけど、1番にチームのことを考えてくれていて、頼りないながらも本当に一生懸命やってくれています。4年生の同学年としても、しっかりサポートしていきたいなという気持ちはあります。

―監督とは何かお話は
特にはしていないんですけど、練習メニューの調整など、そういったところではしっかりコミュニケーションは取るようにしています。

―田中選手にとって箱根駅伝とは
夢ですね。夢の舞台なので、正直立てるかはまだ全然わからないんですけど、その夢を少しずつ目標に変えていくことができています。あと少しで届きそうなところにいるので、しっかりつかめるように頑張りたいなと思います。

―最後に意気込みを
チームとしてシード権獲得という目標があるので、そのために自分の走り、自分の役割というのに集中して、チームの流れを加速できるような走りをしたいなと思います。

(取材:小島雄太)

 

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田中優大(たなか・ゆうだい)

1993年12月23日生まれ。173cm・56kg。千葉・専大松戸出身。社会学部4年。
自己ベスト:5000m、14分38秒23。1万メートル、30分18秒24。ハーフマラソン、1時間5分13秒。
予選会ではチーム内10位ながら安定感ある走りを見せた。4年生として最後の箱根へ。希望する6区で出場なるか。

 

藤井翔太

―今のような直前期はどのような練習に取り組んでいますか
3週間前なので、箱根をイメージした練習をするようにしています。

―箱根をイメージした練習とは
今日やった練習では、最初は早く入って、中盤からのペースを意識したところがあります。

―それはご自身で走りたい区間も影響されているんですか
そうですね。その区間を意識して練習しています。

―ちなみに何区でしょうか
希望は10区ですが、どの区間でもチームに貢献できるようにやっています。

―藤井選手は1万メートルでも29分30秒台を記録しており、自身の力でチームを引っ張ることが期待されますが
夏からチームの主力として、箱根駅伝で活躍してやるという思いを持ってやってきています。

―藤井選手にとっての箱根駅伝とは
陸上競技を始めた時からの憧れであり、目標だと思っています。

―その舞台での目標は
やはりチームとしてのシード権獲得です。

―1学年上が西池選手(現コニカミノルタ)世代ということもあり、プレッシャーを感じることも多かったと思います
西池さんや関口さん(現SUBARU)といったような強い選手がいなくなったことによる不安はありました。でも、自分たちがまとまって戦っていけば結果は必ず出ると信じてこの一年間やってくることができました。

―不安をなくすには練習あるのみということですか
エースといえる選手がいないチームだったので、一人一人が個の力を着けていくしかなかったので、毎日の練習をどれだけ積み重ねるかということが重要だと思っていました。

―そのような偉大な先輩世代でも為し得なかった2年ぶりの箱根ですね
昨年と比べて、全員の練習の流れが良かったです。しっかり調子を予選会に合わせられたことが要因だと思います。

―合宿ではどのようなことに取り組みましたか
状態があまり良くなかったので、1日3回の練習で距離を踏んで、状態を上げるということに取り組んでいました。

―箱根でのライバルは
ライバルというのはいないですが、同じ山口県出身の選手は意識しています。

―箱根駅伝で自分の見てほしいところは
自分の一生懸命走る姿を見てほしいです。

―箱根での抱負を教えて下さい
最後まで一生懸命に走り抜けて、必ずみなさんの期待に応えられるように頑張るので応援よろしくお願いします。

(取材:原口大輝)
 
 
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藤井翔太(ふじい・しょうた)

1993年8月2日生まれ。169cm・55kg。山口・西京高出身。経済学部4年。
自己ベスト:5000m14分25秒00。1万メートル、29分31秒56。ハーフマラソン、1時間5分49秒。
経験豊富な4年生。今季はベストを更新していないが、予選会ではチーム内6位となる個人92位。

 

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  • arii予選会のような走りが箱根でも見られるか
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