【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対明大2回戦 延長戦にもつれる激闘の末、無念のサヨナラ負け リーグ首位も慶大に明け渡す
東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対明治大2回戦
2016年5月1日(日)
法政大学多摩グラウンド
2戦での勝ち点を目指して臨んだ第2戦。
試合前半は相手のミスにも助けられ試合をリードしていくが、後半に進むにつれて試合は明大ペースに。
8回に同点に追いつかれると、延長11回サヨナラの適時打を許し敗戦。
「全勝優勝」という目標はここで途絶えることとなった。
3日に行われる第3戦での勝利で、まずはリーグ首位返り咲きを目指す。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 大 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 2 |
明 大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1× | 4 | 13 | 4 |
(法大)室木、●竹内(2勝1敗)ー栗田、藤江
(明大)小田、○薄田ー中村亮、金子
二塁打:栗田(4回)
盗塁:萩原(1、3回)、三品(6回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 萩原幹斗(社3) | 報徳学園 | 5 | 1 | 0 | 0 | .321 |
2 | (4) | 藤口帝(社3) | 遊学館 | 5 | 2 | 0 | 0 | .346 |
3 | (7) | 中村聖弥(経4) | 藤代 | 5 | 1 | 1 | 0 | .462 |
4 | (9) | 小野慶典(経4) | 静岡 | 5 | 0 | 0 | 0 | .259 |
5 | (2) | 栗田和憲(社3) | 掛川西 | 4 | 2 | 0 | 1 | .286 |
PR | 窪田剛士(経3) | 桐蔭学園 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
2 | 藤江廣祐(社2) | 法政 | 0 | 0 | 0 | 0 | .333 | |
6 | (6) | 三品勇人(社2) | 報徳学園 | 4 | 1 | 0 | 0 | .389 |
7 | (3) | 永田直(経4) | 桐蔭学園 | 4 | 3 | 0 | 0 | .588 |
8 | (1) | 室木大(経3) | 星稜 | 2 | 0 | 1 | 0 | .222 |
PH | 福井寛(社4) | 富山第一 | 1 | 0 | 0 | 0 | .667 | |
1 | 竹内悠(社2) | 藤代 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
9 | (8) | 甲本裕次郎(社3) | 鳴門 | 4 | 0 | 0 | 0 | .304 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
室木 | 8 | 8 | 3 | 1 | 1 | 2.74 |
竹内 | 3 | 5 | 0 | 1 | 0 | 2.00 |
リーグ戦途中経過(5/1現在)
慶大 | 法大 | 立大 | 明大 | 早大 | 東大 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
慶 | ―― | ○○ | ○●○ | ○○ | 7 | 6 | 1 | 0 | 3 | .857 | ||
法 | ―― | ○○ | ○● | ○○ | 6 | 5 | 1 | 0 | 2 | .833 | ||
立 | ●● | ―― | ○○ | 4 | 2 | 2 | 0 | 1 | .500 | |||
明 | ●● | ●○ | ―― | ○●○ | 7 | 3 | 4 | 0 | 1 | .429 | ||
早 | ●○● | ●○● | ―― | 6 | 2 | 4 | 0 | 0 | .333 | |||
東 | ●● | ●● | ●● | ―― | 6 | 0 | 6 | 0 | 0 | .000 |
戦評
昨日の熱戦を制し、波に乗る法大。完全優勝も現実味を帯びてきた中で、まずは勝ち点3を手に入れたいところだ。
法大先発のマウンドに上がったのは室木大(社3)。立大戦では勝ち星に恵まれなかっただけに、今日こそ勝ちをつかみたい。
先制を仕掛けたのは法大だった。3回、先頭の1番萩原幹斗(社3)が敵失で出塁し、すかさず盗塁を決めると、2番藤口帝(社3)の中前安打で走者一、三塁のチャンス。3番中村聖弥(経4)は内野ゴロに倒れるも、その間に萩原が生還し、先に1点を先取する。ところがその裏、明大・1番多田野が無死から右線際二塁打を放つと、2つの犠打であっさり同点に追いつかれる。だが、打撃戦なら法大の専売特許。4回、5番栗田和憲(社3)の右中間二塁打、7番永田直(経4)の中前適時打などですぐさま明大を突き放した。
ホームに生還しハイタッチをする永田(写真左)と室木
らしくないプレーが見られたのは終盤だった。7、8回と名手・藤口の失策で走者を出すと明大はこの機を逃さず、小田、平島の適時打で同点に。8回を投げ切ったところで、室木はまたも勝ち星に恵まれぬまま、マウンドを降りることになった。だが、嫌な流れはまだ止まらない。両者一歩も譲らぬまま迎えた11回裏。9回からマウンドに上がっている竹内悠(経2)はこの回先頭の薄田に左前にポトリと落ちる安打を許すと、続く多田野の投犠打を痛恨の送球エラー。追い込まれた法大は背水の陣で2番鈴木を敬遠するも、3番萩谷には右中間真っ二つのサヨナラ打を打たれ奇しくも逆転負けを喫した。
今季初の黒星を喫した法大。改めて痛感したのはプレー一つひとつの正確性だ。先に勝ち点を挙げている慶大に首位を明け渡す結果となったが、必ずや第3戦までに課題を修正し、ここから3連覇の道を突き進んでほしい。(原口大輝)
選手コメント
永田直 主将(3安打で打線をけん引)
ー今日の試合を振り返って
悔しいです。向こうも僕たちに負けたら全日の出場がなくなるので、お互いに気持ちが拮抗した試合になったなと思います。
ー接戦で競り負けてしまいましたが
打てなかったことが原因かなと。打撃力で勝つというテーマを掲げた上でそれを実行できていないので、明後日しっかり実行したいです。
ー個人としては猛打賞を記録しましたが
インフルエンザ明けで昨日は全くボールが見えなかったのですが、その割には今日少し修正できたかなと思います。まだ本調子ではないので、これからも(調子を)上げていきたいなと思います。
ー守備の時に、投手に声を掛ける場面が多々見受けられますが
自分がピッチャーの近くにいて、キャプテンとしてしっかり声を掛けてあげることが大事なことかなと思っているので。ゲーム中でも練習中でもそれは意識しています。
ーこの敗戦で全勝優勝という目標はなくなってしまいましたが
できるという自信はあったのですが。もうそれは無理なので、残り全て勝って優勝できるようにしたいです。
ー明後日の第3戦に向けて
篠原という六大学を代表するピッチャーがくると思います。こちらも末次という六大学を代表するピッチャーがいるので、しっかり援護できるように。負けるわけにはいかないので頑張ります。
竹内悠(サヨナラ打を許し、3勝目はならず)
ー今日の投球内容はいかがでしたか
投球内容よりは結果的に負けてしまったことが悔しいです。
ースライダーのキレなどは良かったですね
ストライクゾーンに入っていたのは良かったんですけど、勝負所で甘く入っちゃいましたね。
ー2戦通しての明大打線の印象は
良く打ちますね、やっぱり。甘い球を見逃してくれない印象です。
ー今季初の第3戦です
内容より結果にこだわって勝てればと思います。
ー次戦への意気込み
出番があれば準備して、しっかり投げたいと思います。
フォトギャラリー
- サヨナラ打を浴び悔しさをにじませる竹内(写真左)
- 猛打賞を記録し、打率も6割近くをたたき出している永田
- 室木はピンチを迎えても粘り強い投球で乗り切った
- 5番に打順を変え、マルチ安打と結果を残した栗田
- 本塁への激走で3点目を挙げた(永田)
- 藤口はここ最近打撃に苦しんでいたが復調の兆しを見せた
- リーグ戦毎試合の安打を放っている中村
- 竹内は3試合連続のリリーフ登板となった