【バレー】 2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 対山梨大 序盤は競り合うも、力の差を見せつけストレートで勝利。開幕から無傷の6連勝!
2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦
2016年5月7日(土)
亜細亜大学体育館
2016年度春季関東大学男子部バレーボールリーグ戦、後半戦に差しかかった6戦目の相手は現在5連敗中の山梨大。格下相手に出だしから突き放していきたいところだったが、1セット目はミスが目立ちきっ抗した展開に。先にセットポイントを奪われ苦しい試合運びとなるも、土壇場で巻き返しセットを先取。その後のセットは終始主導権を握り、今季3度目のストレート勝ちを収めた。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
26 | 1セット | 24 | 0 山梨大学 |
---|---|---|---|---|
25 | 2セット | 18 | ||
25 | 3セット | 19 | ||
― | 4セット | ― | ||
― | 5セット | ― |
法政大学スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|---|
9 | 榎本京祐 | 法3 | WS |
10 | 石ヶ森智哉 | 営3 | MB |
26 | 伊元幸正 | 営1 | WS |
4 | 緒方賢史 | 法4 | WS |
1 | 進藤涼 | 文4 | MB |
29 | 西田寛基 | 営1 | S |
14 | 小林慎平 | 営3 | L |
※WS…ウイングスパイカー、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
途中出場選手
背番号 | 選手名 | 学部/学年 |
---|---|---|
6 | 伊藤正義 | 法4 |
12 | 神谷翔 | 法3 |
21 | 渡邊和馬 | 文2 |
24 | 竹田健太郎 | 文1 |
27 | 三木裕人 | 文1 |
戦評
開幕5連勝、セット率の差で3位につける法大。対するは今季5連敗、いまだ5試合を通して2セットしか奪えていない山梨大。セット率を上げるため、1セットも落としたくない戦いが始まった。
今季全ての試合で第1セットを取っている法大。しかし主将の進藤涼(文4)が「試合が始まってすぐ100%の状態で臨めなかった」と語るように、スパイクを決め切れない場面が続き、サイドアウトの取り合いとなる。そして21-19と法大が2点リードで迎えたセット終盤、スパイクミスが相次ぎ3連続失点。勢いそのままに22-24と山梨大のセットポイントを迎える。だが、ここでエース榎本京祐(法3)がスパイクを決めて流れを断ち切ると、ピンチサーバーとして神谷翔(法3)を投入。この采配が的中し、デュースに持ち込む。今季は8回のデュースのうち6回競り勝っている。最後は相手のスパイクを進藤がブロックでシャットアウトし、第1セットを先取する。
これで勢いづいた第2セット。山梨大に先にブレイクを許してしまうが、今季初スタメンの緒方賢史(法4)のスパイクを皮切りに5連続得点で7-4と逆転に成功する。これで一気に試合の主導権を握ると、第1セットではスパイクが決まらず苦しんだ伊元幸正(営1)もレセプションアタックを決めるなど調子を取り戻す。ピンチサーバーの伊藤正義(法4)も強烈なサーブで相手のレシーブを乱してチームに貢献。最後まで勢いの衰えなかった法大は、このセットを25-18の大差で奪う。
第3セットは、立ち上がりから相手のミスなどで3点連取し好スタートを切る。第2セット途中から入った渡邊和馬(文2)のトスが乱れる場面もあったが、アタッカー陣が臨機応変にカバー。前のセットに続いて伊元のスパイクもコートに突き刺さる。終始コートで躍動し、このセット一度もリードを許さなかった法大。最後は榎本のスパイクが相手の2枚ブロックを弾き飛ばしゲームセット。ストレートで試合を決めた。
今季リーグ戦を6連勝といういい形で折り返し、得点率の差で首位に立った法大。ただ、これまで戦ったチームはあくまで昨季2部7〜11位、そして3部から昇格してきたチームだ。そしてこの先に待ち構えるのは入れ替え戦圏内を争う上位チーム。今日の試合でもスパイクミスから相手に流れが渡る場面が散見されたが、今後は自分たちのミスが命取りになる厳しい戦いが予想される。それらの課題を踏まえた上で、進藤は「全部勝てばOKなので」と頼もしい一言。
明日は2連敗中の青学大と対戦する。臆することなく、けれども見くびらず。1試合1試合勝利し、階段を昇った先に2部優勝、そして1部復帰が見えてくる。(小島雄太)
選手コメント
進藤涼
―今日の試合を振り返って
試合の前のアップの時からちゃんとできていなかったというか、試合が始まってすぐ100%の状態で臨めなかったのかなと思いますね。
―それが結果として1セット目のデュースに
そうですね。別に相手がどうこうとかじゃなくて、そこは自分たちが自分でミスしてやっているだけなので、相手と戦っているのではなくて自分たちと戦っているという感じですね。
―これまでの試合では全て1セット目を取れていますが
1セット目はやっぱり気持ち的に「やってやる」っていう気持ちでいっているとは思うんですけど、結局2セット目とかで落とすことが多いので、そこは気の緩みがあるのかなと思います。
―途中出場したセッターの渡邊選手との相性は
あいつは普段いじっていて仲良くやっているので、いい感じかなって。途中から出てくるっていうのは難しいことなので、今日はあんまり合わなかったですけど、悪くないです全然。
―今季は9回のデュースで7回競り勝っていますが
そこはやっぱり技術とかじゃなくて、「勝ちたい」という気持ちがあるんじゃないですかね。
―リーグ前半戦を終えてチームの良くなってきた点は
やっぱり1年生が多いっていう中で、大学のバレーボールっていうのに下級生が慣れてきたと思います。(リーグ戦前半のときは)練習では良くても試合になるといつもの自分が出せないという感じだったんですけど、今は結構慣れてきていつも通りやれている選手が増えたかなと思います。
―これからの課題は
自分たちのスパイクミスで失点していることが多くて、それで相手に追いつかれて、相手が乗ってきて逆転されるっていうパターンが非常に多いので、各々のスパイクミスをなくしていくのが課題かなと思います。
―2部で気になるチームは
考えてないです。全部勝てばOKなので。
―明日の青学大戦に向けて
楽しくやるので見ていてください!
緒方賢史
―今日の試合を振り返って
個人的にはサーブカットの返球がイマイチだったので課題が残る試合でした。チームとしてはサーブが(ミスなく)入ったので、それが良かったかなと思います。
―今季初出場となりましたが率直な感想は
体力の衰えを感じたのと、少し緊張しましたね。
―これまでベンチ外でしたが、けがなどされていたのですか
そうですね。去年の11月に左足首を捻挫して無理してやっていたので疲労骨折も重なってしまいました。治療しながら練習していたんですけど。プレー面も体調面も今もあまり良くないです。
―これまでの試合、スタンドから見ていて感じていたこと
1年生がよく頑張ってくれていてその中で3年生が引っ張ってるなという感じです。
―4年として意識すること
最後の年で今年は負けられない戦いが続いてくると思うので、下級生が多く出ている分しっかり引っ張っていかなくてはと思います。
―主将の進藤選手を見て思うこと
彼は不器用なりに一生懸命頑張っていると思います。そこで自分が副キャプテンとして支えられたらいいなと思います。
―開幕から6連勝ですがチームの雰囲気は
正直、あまり良くないです。これからまだまだ負けられない戦いがあるので、そこで調子を上げて雰囲気も良くしていきたいです。
―明日への意気込み
明日は、今日みたいにならないように絶対勝ちます!
神谷翔
―今日の試合を振り返って
1セット目競って流れがあまり来てない状況だったんですけど、ちゃんと2、3セット目持ち直していいゲームをしてくれて安心しました。
―1セット目に苦戦した要因は
全体的に流れがつかめずグダグダといってしまったところだと思います。
―ピンチサーバーで起用され、3連続得点し逆転しました
プレッシャーは感じますけど、自分的にサーブはいいと思ってないです。みんなに持ってるって言われるので。とりあえず入れることだけを意識していて、そしたら点数取れました(笑)。僕にまかせろという感じです!
―サーブの時に意識していることはありますか
とりあえず狙うところはリベロを外して。ミスをしない程度に。
―威力よりはコントロール重視なのでしょうか
そうですね。
―チームは6連勝となりましたが
逆に6連勝してもらわないと困るというか。ここまで新チームでしっかり練習してきたので、もうちょっと楽なゲームをしてほしいと思います。
―明日の試合に向けて
ピンチになったら僕がなんとかします!(笑)
フォトギャラリー
- 今季初出場、初スタメンの緒方
- 主将としてチームを引っ張る進藤
- 第3セットからセッターとして出場した渡邊(左)と進藤の速攻
- 3枚ブロック(左から伊元、進藤、緒方)で相手の攻撃を防ぐ
- 1年ながらチームの中心として活躍する伊元
- ピンチサーバーで出場し強烈なサーブを決めた伊藤
- 石ヶ森は速攻を決めチームを勢いづけた
- 開幕から無傷の6連勝