【ラグビー】関東大学ラグビーリーグ戦 対東海大 昨年リーグ戦王者に実力の差を見せつけられ、完敗を喫する
関東大学ラグビーリーグ戦 対東海大
2016年10月10日(月)
上柚木公園陸上競技場
前節流経大との試合に敗れた法大の次なる相手は、昨年のリーグ戦を制した東海大だ。開始早々にトライを許してしまった法大はブレイクダウンで圧倒され、マイボールをキープすることができず、前半だけで40点も取られてしまう。迎えた後半も攻守ともに圧倒されてしまい、最終的には0―78。1得点も奪うことができなかった。
試合結果
トータル試合結果
0 |
00 |
前半 | 40 | 78 東海大学 |
---|---|---|---|---|
00 | 後半 |
38 |
ポイント詳細
0/0 | T | 0/0 |
---|---|---|
0/0 | G | 0/0 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
※(カッコ内)は前半/後半表します
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 李承記 | 経2 | 大阪朝鮮 |
2 | HO | 大澤翔舞 | 営3 | 長崎北 |
3 | PR | 土山勇樹 | 社2 | 東福岡 |
4 | LO | 塩見伊風 | 社2 | 長崎北 |
5 | LO | 牧野内翔馬 | 社4 | 東福岡 |
6 | FL | ウォーカーアレックス拓也 | 社1 | 東福岡 |
7 | FL | 佐々木嵩穂 | スポ3 | 桐蔭学園 |
8 | NO.8 | 松村拓海 | 経4 | 國學院久我山 |
9 | SH | 根塚聖冴 | 経2 | 京都成章 |
10 | SO | 金井大雪 | 経2 | 深谷 |
11 | WTB | 東川寛史 | 経3 | 東福岡 |
12 | CTB | 矢澤巧久留 | 社4 | 御所実業 |
13 | CTB | 山根雄矢 | 経1 | 尾道 |
14 | WTB | 尾崎立洋 | 社3 | 桐蔭学園 |
15 | FB | 井上拓 | 社1 | 御所実業 |
16 | Re | 黒田圭汰 | 社3 | 報徳学園 |
17 | Re | 川越藏 | 現2 | 高鍋 |
18 | Re | 金子崇 | 社3 | 東福岡 |
19 | Re | 大塚翼 | 4 | 日川 |
20 | Re | 増田和征 | 経3 | 京都成章 |
21 | Re | 坂本泰敏 | 経4 | 常翔学園 |
22 | Re | 小幡悌己 | 経4 | 石見智翠館 |
23 | Re | 中井健人 | スポ2 | 筑紫 |
戦評
試合は東海大のキックオフで始まった。昨年の王者相手に対して積極的にボールを回すも3分、パスミスから相手にインターセプトを許し、開始早々に先制を許してしまう。そして6分には22mライン付近でフェイズを重ねられ、最終的には後ろから勢いよく走り込んできたきたCTBに突破され、14-0とされる。しかし9分、東海大のオーバーザトップから22mライン内でマイボールラインアウトを獲得。トライが期待される場面であったが、相手のプレッシャーを受けて、ボールを奪われてしまう。その後は両者ミスからなかなか局面を打開できずにいるが23分、またしてもスコアを動かしたのは東海大であった。スクラムでハーフライン付近から22mラインまで押し込まれると、そこからFWにゲインされトライを決められる。前節までとは違い、セットプレーが安定せず思い通りに試合を運べないでいると25分には再びスクラムから左に大きく展開されて突破を許し、0-26。早く点を取りたい法大は、相手の反則からまたしてもマイボールラインアウトを得る。そこから負けじとFWがゲインを切るが、東海大の前に出てくるディフェンスに苦戦し、ノットリリースザボールでアタックの機会を失ってしまう。なかなかマイボールをキープできず、厳しい展開が続いていると34分、38分にもトライを決められ、最終的には0-40で前半を終える。
スクラムでは押される場面が目立った
後半の最初からメンバーを変えて反撃を試みる法大であったが1分、東海大ボールのスクラムから右へ回され、人数が足りないところをWTBアタアタ・モエアキオラに突破されトライ。前半同様早い時間に決められ、法大にとっては苦しい流れが続く。さらに7分と10分にもミスからトライを許し、スコアは0-57。さらに差を広げられてしまう。だが、23分に法大もラインアウトからFO大澤が突破。そこからFWがゲインし、途中出場のPR金子がゴールラインに近づくも、ノックオンでボールを失ってしまい、好機を生かせなかった。すると直後の25分、中央で人数が集中しているところから人数が足りない右へ回され突破されてしまう。さらに29分には試合を通して脅威となっていたSH湯本睦の突破をきっかけにトライを決められる。32分にもトライを許し0-78。1点でも返して意地を見せたい法大は、相手のオフサイドからフェイズを重ねてゴールへ迫るも、またしてもボールを奪われてこのままノーサイド。終わってみれば前後半に6トライずつ決められ、昨年リーグ戦王者の力を見せ付けられる試合となった。
途中出場のPR金子が存在感を示す
しっかりと準備して臨んだ試合であったが、セットプレーが安定せず、課題を残した。またブレイクダウンでも相手の圧力に屈してしまい、マイボールをキープできない悪循環に陥ってしまった法大。選手権出場のためにも残りの3試合は絶対に負けられない。今節で得た反省を生かしつつ、心を入れ替えて次節では結果を残したい。(伊奈太郎)
監督・選手コメント
谷崎重幸監督
―今日の試合を振り返って
予想以上にセットプレーで押されてしまったので、ゲインラインバトルでも圧倒されてしまいました。
―前節までラインアウトは安定していたと思いますが
相手のプレッシャーもあると思いますが、スクラムも含めてセットプレーが安定していなかったのが結果に影響しましたね。
―試合通してマイボールをキープできませんでした
相手はディフェンスも良かったし、試合を優位に進めていたので、前へ前へ出られてそこの圧力に屈してしまいました。
―ブレイクダウンでも圧倒されてしまいましたが
結局接点の部分で負けてしまったので、後手後手に回ってしまいましたね。勝機を見出すためにもそこで粘って相手のミスを誘いたかったんですけど、上手くいきませんでした。
―昨年王者との試合前に対策は
準備はしっかりとしていたんですが、チームとしてのディフェンスのシステムをもう少し見直さないといけないですね。
―次の関学戦に向けて
もう残り3試合全部勝たないと選手権には出られないので、心を入れ替えて試合に臨みたいと思います。
尾崎立洋(WTB,フル出場を果たす)
―試合を振り返って
課題だらけでよかったところはあまりないです。
―課題とは
東海大という大学トップレベルのチームに対して、完全に1対1の勝負をフィジカルで負けていたということが一番ですね。それを補うために一週間低いプレーをということで練習してきたんですけど、相手の方が速くて低かったです。
―縦突破からのトライを許すシーンが多かったが
1対1で負けている分、内に寄ってしまって外が空いてしまい、一気にという形になってしまいました。そこが一番修正していかなければならない部分かなと思いますね。
―前半戦を1勝3敗で終えましたが
今季は最初の4試合が大事だということはシーズン前から言われてて、みんなで頑張っていこうという話はしてました。結果的に負け越しということになって、振り返っても仕方がないことなので、ここからは大学選手権に行けるかどうかの試合が続いていくので、落とせないという風に考えています。
―FBからWTBでの起用になっているが
与えられたポジションで自分のベストを尽くすというのが一番ですけど、ポジションの変わったところで、うまく機能できなかった部分はありました。これからの3週間で修正して次は挑んでいきたいと思います。
―後半戦へ向け
絶対に落とせないので、一人一人が意識を持って残り3試合すべて勝ちたいと思います。
金井大雪(SO,久しぶりの出場を果たす)
―今日の試合を振り返って
結果的にすべての面で劣勢だったのが一番かなと思います。
―復帰戦でしたが意識した点は
久々だったので今まで遅れていた分を取り戻したいっていう気持ちがあって、どれだけチームにプラスな影響を与えられるかなということを意識してやりました。
―実際にスタメンで出場してみた感触は
自分としては全然駄目でした。
―特に東海大との圧倒的な差は
やっぱり東海大の方が接点の体を当てるところで強くて、そこで奥手に回ってしまったことが一番の差だったと思います。
―昨年リーグ戦王者だったが話し合っていた対策は
コンタクトの局面で相手の方が強いことは分かっていたので、そこの一対一で負けないようにっていう話はしていて、そこの部分はチャレンジする予定だったんですけど結果的にそこの部分で負けてしまってうまくいかなかったなといった感じです。
―個人的にどういった持ち味でチームに貢献していきたいか
僕の強みはパスであったりキックであったりっていうところと、周りをコントロールすることだと思うので、そこでしっかりチームを良い方向に導けるようにリードしてゲームをコントロールしたいと思っているので、そこの部分をしっかりやっていきたいなと思います。
―残り3試合、選手権にかけて絶対に負けられない戦いが続きます
もう後がなく、一戦一戦本当に大事になってくるので、準備して100パーセントの力で戦えるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 積極的に前へ出ていたCTB矢澤
- ダブルタックルを仕掛ける
- 突破を図るHO大澤
- 東海大のディフェンスに苦戦
- 活躍が続くSH根塚
- 久しぶりの出場となったWTB東川
- 久しぶりの出場となったSO金井
- ブレイクダウンで圧倒された