【ラグビー】リーグ戦閉幕特集~4年生インタビュー~
2017年1月2日(月)
法政大学多摩キャンパス
リーグ戦を7位で終え、6年ぶりに入れ替え戦行きとなるなど悔しい結果に終わった法大ラグビー部。今回は4年生の坂本泰敏主将、西内勇二副主将、林修兵副主将、牧野内翔馬、矢澤巧久留の5名に今シーズンを振り返ってもらった。
※このインタビューは12月14日に行ったものです。
4年生インタビュー
坂本泰敏(経4,SH)
―まずは立正大との入れ替え戦について
前半に接戦となってしまったのはたぶん今年のシーズンを象徴していて、結局自分たちでやらなければいけないことをコーチ陣に頼ってしまっていたので、あのような形になってしまったと思います。ただ後半は本来の持っている力を出せたと思うので、そこは良かったです。
―コーチ陣に頼っていた部分は
どうしても僕らがコントロールできない部分があって、上に振り回される形になってしまいました。それはスタッフだけの責任ではなくて、結果を出せなかった4年生の責任でもあるんですけど、そういうこともあって練習も自分たちで主体的にやることが少なかったです。それが試合にもつながっていて、試合中に自分たちで考えてプレーすることができてなかったので、それは本当のラグビーができていたとは言えないと思います。
―それが顕著になったのは今年からですか
今年のチームスローガンは「Reborn」ということで全部変えようという話をしていて、この一年は僕が4年間在籍してきた中で一番きつい練習をしてきました。それが結果に結びつかないということは、ただやらされている部分が多かったと思うので、そこが問題でしたね。
―リーグ戦7位という結果についてはどう思われていますか
全く満足していないですし、引退してまだ少しですけど気持ちの整理がつかないというのが正直な感想ですね。在籍している選手やスタッフ、92年続く法政の歴史を考えても入れ替え戦に回るようなチームではないので、本当に2部に落ちなくて良かったという思いだけですね。
―リーグ戦2勝で終ってしまったことについて
中大戦では自分たちのやりたいことができて、いい形で試合に入ることができたのですが、次の流経大戦、東海大戦では力の差が露呈してしまいました。本当は強いチームならそこから切り替えることができるとはずなのに、そこから負けを引きずってしまったと思います。
―主将としてのこの1年間を振り返って
今考えると苦しかった気持ちしか出てこないです。それでも主将をやらせてもらったことは本当に光栄なことで、この経験は絶対次に生きてくると思いますね。ただ最後の試合もグラウンドに立てなかったのは自分の力不足でもあるので、つらいこともあったけどいい経験をさせてもらいました。
―今年の4年生について
どう言われるか分からないですけど、4年生はできることはやったと思います。そのうえで結果で出なかったことについては、正直スタッフに対しても言いたいことがあるので、下の世代にいい組織を引き継ぐためにもそこはしっかり話し合うつもりです。
―法大ラグビー部での4年間について
いい大学を選んだなと思います。つらいこともありましたけど、それより学んだことの方が多いし、何より今一緒にいる4年生も含めてこの四年間かけがえのない仲間ができたので、本当に良かったと思います。
―去年と比べて今年のチームの違いについて
去年のチームは良くも悪くもある程度自由が許されていました。今年は新しく入ったコーチなどの影響もあって、いいプレー、悪いプレーというのしっかり固めたラグビーをしていたので、自由にのびのびとプレーしたい選手にとっては窮屈に感じることもあったと思います。ただ、今年に関しては練習でしっかりチームの方針にコミットした選手が試合に出るということがポリシーでもあったので、そこが去年とは違う点だと思います。
―後輩に向けて
とにかく自分たちの二の舞にはなってほしくないので、そのためにも今シーズンが終わって、これから新しく始まるので、自分たちのコントロールできないことに振り回されるのではなくて、自分たちの意思を作って自ら発信していかないといけないということを伝えたいですね。僕らの場合はそれが後に後になってしまって、結果的にこのような形になってしまったので。下のメンバーは素晴らしいプレーヤーも多いので、普通にすれば絶対入れ替え戦に行くようなチームにはならないと思います。
―坂本選手が個人的に期待する選手はいますか
二人名前を挙げたいと思います。最初に頭に浮かんだのは呉洸太(社2)選手ですね。洸太は僕が3年の時に一緒にハーフ団で組んだこともあって、すごい真面目で、なかなか結果が出てなかったんですけど、今シーズンの最後に試合には出るようになって、外には出さないですけど中には本当に熱いものを持っているので、今後の法政を引っ張ってくれると思います。あとは中井健人(スポ2)選手ですね。今まで自由にやらせてもらってたので、さっき言った通り春はチームの方針になかなかコミットできてなくて、試合に出れない時期がありました。だけど、コミットして試合に出てくれるようになったので、彼には法政のエースとして頑張ってほしいですね。
―最後に応援してくれるファンに向けてメッセージをお願いします
今年このような結果になってしまいましたが、試合会場で会ったときとかに声を掛けていただいて、本当にそれが心の支えになっていました。こういう入れ替え戦という状況でも応援しくださった方たちには、一日でも早く恩返しをしなければいけないので、常に前を向いて下の世代の選手たちに頑張ってもらいたいと思います。
西内勇二(経4,PR)・牧野内翔馬(社4,LO)
―今季を振り返って
西内:今季というより一年を通して、”Reborn”を掲げていました。掲げた理由としては、環境の変化とコーチ陣の変化です。その変化があったことで、うまくいかなかった部分もありますし、新しくやってきたことにも問題点はあったかなと思いますね。
牧野内:一年間通して苦しかったです。春はいい感じに勝てていたのに、リーグ戦が始まる前の夏合宿から負け続けてました。夏合宿の試合は全敗で、シーズン入っても初戦で負けて、中大には勝ってもその後負けて最後も勝ちきれず大学選手権にも行けない。チームの雰囲気は良かったですけど、勝てなかったので、この1年間は悔いが残る結果になりました。
―西内さんの言う、うまくいかなかった部分とは
西内:部員とコーチのコミュニケーションがまだ取れてなかったです。練習にどういう気持ちで臨めばいいのか、コーチ陣は何を求めているのかという部分が把握し切れてなかったので、コーチ陣と選手が一緒にというのができなかったと思います。
―7位という結果については
牧野内:個人個人のスキルや能力はあると思うんですけど、うまくまとまってなかったです。勝つべき試合で勝てなかったことでうまく波に乗れなかったので、最後まで引きずって入れ替え戦に行ってしまったと思います。でも入れ替え戦はいい試合ができていたと思うので、最初からあんな試合ができていれば結果は変わってたかなと思います。
―最終戦は勝てば選手権、負ければ入れ替え戦という一戦になりましたが
西内:あの試合はみんな意味を理解していました。気持ちはあったと思うんですけど、練習であったミスが試合で出てしまったと思います。練習でのみんなの気持ちの入れ方が足りなかったと思います。
牧野内:練習の最後とか大事な時にパスのミスとか出ていたので、試合で出ていました。それに加えて、相手の強みをはっきりさせていた中で、スクラムでペナルティ取られたり、ラインアウトモールも相手の上手いように組ませてしまいました。その分こっちがうまくいかず、セットプレーで崩せなくて崩されたことが敗因ですね。
―スクラムの弱さの目立つシーズンだったと思いますが
牧野内:それは西内から行こうか
西内:そう言われると困っちゃうな…(笑)言い訳になりますけど、FWコーチが週末コーチしかいらっしゃっらなかったこともあると思います。毎日の練習でスクラムはやるんですけど、レベルアップできてるのかなというのがありましたね。スクラムは苑田さんが見てくれてるんですけど、FWコーチじゃないと分からない部分が多いです。毎日の練習でスキルアップできてるのかなと疑問はありました。今後どうしていくのかなと思いますね。
牧野内:もっと来てほしかったね
西内:スクラムコーチが来てくれた時はうまくなっているという実感があったので、そこが足りなかったのかなと思います。
牧野内:メンバー表を見ても体重が相手の方が重かったりしました。スクラムってPRだけで組むのではないのでLO、FL、NO.8も体重を増やしていかないと、これから勝てないと思います。これからの代は体重増やすと言って盛り上がってるので、強くなってくれると思います。
―最上級生としてチームでやってきたことは
西内:一応副主将としてのポジションやゲームキャプテンをやらせてもらうことも多かったです。その中で新しいコーチが入ってきて、コーチのレベルも高かったので、僕らも何も考えないで任せればいいやという気持ちになってしまってました。最後の方の試合は自分たちで考えるってことを呼びかけるようにしてましたね。
牧野内:自分は役職がなくて、自由にやらせてもらいました。キャプテン副キャプテンで6人くらいいて、自分たちは何もなってないので、盛り上げていこうと思っていました。キャプテンたちは真面目なことを話しているので、僕らは気楽に下級生とも話したりしてました。試合の時はラインアウトリーダーみたいのをやらせてもらっていました。でもサインミスもあったりして、大事な時にミスが起きたなと思っています。
―大事な場面でミスの出る原因は
牧野内:分かってたらミスはしないです(笑)緊張とか焦りから普段と違うことをしてしまったのかなと思います。
―今年のチームはどんなチームでしたか
西内:悪いところしか思いつかないです(笑)普通だったら強みとかが出てくるはずですけど、強みがなにも出てこないです。強みを探し求めてたチームですね。セットプレーやBKもダメだしディフェンスも曖昧でした。
牧野内:去年のチームならモールが強くてモールでトライを取り切るチームでした。今年はモールはちょっと強かったとは思いますけど。
西内:それを武器にしていこうともなってないし、考えられてなかったです。何も言えないです。
―入学してからの4年間を振り返って
西内:1年生の時からけがが多くて、2年生の時にやっと試合に出られるようになりました。そこでポジションを変えてPRとしてやってきたんですけど、4年間で一番変わったのは今年です。「Reborn」ということで表面的には変わってないかもしれないですけど、中身を変えてきました。自分の中ではPRになれたっていうのが大きかったです。今までBKやFLもやってきて、また新しい楽しさを見つけられたかなと思います。2年生の夏にPRになって、その時にはFWコーチがいてPRの楽しさも厳しさも教えてもらって新しいラグビーの楽しさを見つけられたと思います。
―ポジションの変更は自ら希望したのですか
西内:コーチ陣からどうっていうのを言われて、兄からも勧めてもらえました。最終的には自分がやりたかったからというのが大きいですね。
―PRをやってみて感じた魅力とは
西内:やっぱりスクラムです。初めはあんなにきついんだった思ってました(笑)見てるとただ姿勢取ってるだけでしょと思ってたんですけど、知らないところでこんなにきついことしてたんだという発見はありましたね。
―牧野内選手の4年間は
牧野内:まず寮生活で、家族がめちゃくちゃ仲がいいということもあって、ホームシックになりましたね(笑)最初は寮もきれいじゃなかったので、きついなと思ってました。辛かったけど、部屋の先輩はいい人ばっかりで、最初はそれで頑張れました。すごい最初から調子よくて、春の初戦から出してもらえたり、U-20にも呼んでもらえました。いい感じに来てた中で3年生の時に大木けがをして、序盤が出れずというシーズンを過ごしました。4年生になったらコーチも変わって、やりずらい部分もあったりしました。でも4年間楽しかったですね。
―4年間を支えてくれた人はどんな人ですか
西内:やっぱり同期ですね。僕らの代はすごく仲が良かったので、常に集まってしゃべったりとかご飯食べに行ったりとか支えあっていたと思います。1年生のころとかは特に仕事とかもあって大変だったんですけど、みんなで乗り越えてきたのかなと思います。
牧野内:学校の守衛さんとか食堂のおばちゃんとかとめっちゃ仲良くなって、試合も応援に来てくれましたね。高校の時までは、そういう人と話したりしてこなかったんです。でも大学に入ってそういう人と仲良くなってみるといろんな人に応援してもらってるんだなと思いましたね。そういう人たちのために頑張ったんですけど最後は勝てなかったですね。拓大戦も守衛のおじちゃんが来てくれてて、勝てよって言ってくれました。なのに、最初の30分でけがしちゃって(笑)
西内:あの日は4年散々だもんな、まっつん(松村拓海:スポ4)もけがしちゃったから。
牧野内:守衛さんは大分の人なんですけど、めっちゃ良い人です。
西内:あの日は、いっぱい来てくれとったよな。
牧野内:授業を助けてくれるような学校の友達、プライベートでも遊んだりしてるような子も来てくれました。みんな来てくれて勝ちたかったですけど悔しいです。
―二人にとって坂本主将の存在は
西内:ゲームには出れなかった部分はありますけど、チーム全体をまとめてもらいました。新しいコーチが来たことでチーム内がギクシャクすることもあったんですけど、間に入ってもらって僕らの意見を伝えてもらったり帳尻を合わせてもらったりして、見えない部分で頑張ってくれました。あとはチームのために練習の時も一番声を出してて、気持ちが強い男です。そういう部分で助かったなと思ってます。
牧野内:絶対自分は無理だろうし、やす(坂本泰敏)は1年間大変だっただろうなと思っています。試合には出れてなかったけど、試合前のアップは一番気合い入れてました。統率力は自分たちの代で一番あるし、やすが主将で間違いはなかったと思います。
―今後の進路は
西内:ヤマハ発動機に行かせてもらいます。
牧野内:NTTコミュニケーションズに行きます。戦うことがあったらよろしくお願いします(笑)
―トップリーグに行くことへの期待は
西内:レベルの高いところでやるのは自分が強くなれるというのもあります。スクラムは法政でずっと負けてしまったので、スクラムの強いヤマハに行って強みにしていきたいです。凄い楽しみです。
牧野内:自分は楽しみに思ってますけど怖いです。全員がすごい人ばっかりで最初は全然通用しないと思うんですけど、そこで自分の強みを見つけて、強い人たちに吹っ飛ばされながら強くなっていきたいです。試合に出れるように頑張っていきたいです。
―来年以降期待している後輩は
西内:やっぱりFWのPR、フロントメンバーになっちゃいますけど、黒田圭汰(社3)選手ですね。3年間ずっとスタメンやリザーブで入ってるんですけど、ちょっと足りない部分があると思います。ずっと安定してて、4年生になったら飛び抜けたものを持ってもらいたいですね。スクラムでもフィールドの部分でもいいので何か1個でも強みを持ってほしいです。
牧野内:3年のBKの北島遥生(現3)選手。アホなんですけど、めっちゃいい選手です(笑)。シーズンの最初は出てて活躍してました。けががあって最後は出れなかったですけど、あいつには出てほしいです。社会人になってもラグビーを続けてほしいです。アホなんでけがが多いですけど、リハビリとかをしっかりしてほしいです。ラグビーではあんまり言わないですけど、バスケとかでいうところのエースみたいな一番目立てる選手になれると思うので、なってほしいですね。あともう1人。問題児(笑)の萩原蓮(経2)ですね。実力はあります。バカ強いです。1人で打開できる力は持ってて、まだ2年なんですけど体もでかくなってて、めっちゃ楽しみです。みんな応援してますけど、その二人は特に応援してます。
―同期へ
西内:1年生の時や3年生の始めにもけがしちゃって、気持ちがなえてました。試合に出れそうになってたのにけがで出れなくなってしまって、そういうときに励ますことはないですけど一緒に頑張れたので乗り越えられたのかなって思ってます。同期だから楽しくもできたし、レベルが高くもできたかなって思います。助けられました。
牧野内:同期には私生活で迷惑かけたのですみませんでしたって言いたいです(笑)
―後輩へ
西内:自分たちが失敗した部分でコーチに任せっきりという部分があったので、もっと自分たちで考えてレベルを上げていけるようにラグビーしてほしいです。そうじゃないと試合で同じ場面になった時にちょっと崩されただけであたふたして、トライにつながっていかないのかなと思います。一つ一つの練習を頭使って考えてやってもらいたいです。
牧野内:これからの1年はきつくなると思うんですけど、自分たちみたいな結果になってほしくないです。みんな能力は高いと思うので、一回一回の練習をしっかりやっていけば、強いチームになれると思います。なので、きつくても頑張ってもらいたいし、試合も見に行きたいので自分も頑張るから頑張ってって感じですね。
―指導者へ
牧野内:高校から大学に一緒に来たから、俺ら7年間だもんね。
西内:そうだね。
牧野内:最後、勝ちたかったね。
西内:苑田さんや遠藤さんには1年間でやってきた厳しさやトップリーグではこうだというのを持っていて欲しいです。僕らに合わせて妥協はしてほしくないです。
牧野内:監督には高校の時からラグビーの面も私生活の面でも迷惑をかけてしまって、すごい助けてもらったので感謝してるし、申し訳ないと思ってます。コーチにはこの1年間で自分の強みと弱みを見つけてくれて、ここはこう伸ばして、ここは全然ダメということを教えてもらいました。このままじゃトップリーグで通用しないよとか、今までのコーチはあまりそういうことを言ってくれなかったです。なので、課題を見つけたりできて、これから頑張らないといけないなと思わせてくれました。
―ファンへ
西内:今年1年は結果が出せず、せっかく応援してもらっているのに申し訳なかったです。個人的には自分や牧野内はトップリーグに行ってラグビーを続けるので、法政を卒業した西内、牧野内で応援していただけたらなと思います。
牧野内:いろんな人たちに応援してもらってて、最後は勝って大学選手権に行って終わりたかったです。ファンの人たちはどこでも応援に来てくれてて、それで勝てなかったのは本当に申し訳なかったです。僕もトップリーグ行くので応援してもらえたらうれしいです。
林修兵(社4,SO)・矢澤巧久留(社4,CTB)
―リーグ戦を7位で終えたことについて
林:悔しいの一言ですね。
矢澤:僕も悔しいですね。
林:違うこと言った方がいいんじゃない(笑)
矢澤:やっぱりリーグ戦始まる前に「優勝」という高い目標を掲げていたので、7位という結果はシンプルに悔しかったです。
―コーチ陣に頼りすぎていた部分があったと聞きましたが
林:やっぱり自分たちで動くこともあったんですけど主将が言った通り、コーチが言っていたことを鵜吞みにしすぎていたかもしれないです。
矢澤:主将からも普段の練習から自主性を重視するように言われていて、みんな行動しようとはしていたんですけど実際に動けていたかというとそうではなかったと思います。
―去年と今年のチームの違いについて
林:去年の方がより自由にやらせてもらっていて、自分の考えとかも伝えることができていたので、自分は去年の方がやりやすかったですね。
矢澤:去年はあまりプレーできていなかったのでよく分からないですけど、みんなの意見を聞いていたのでやりやすかったと思います。ただ今年は求められたことをしっかりこなしたらメンバーに入れてくれたので、去年より細かい部分まで見てくれていたと思います。
―今シーズンの個人的な出来について
林:春はAチームで全試合出場できて、リーグ戦も最初の3試合も出れたんですけど、そこから失速してしまったので悔いが残りますね。
矢澤:僕は逆で、満足のいくシーズンでしたね。去年までは怪我に苦しんで、今年の春に復帰してもそこからなかなか試合に出場できなかったのですが、秋リーグは開幕戦以外スタートからフル出場できたので、個人的にいいシーズンだったかなと思います。
―今年はFWにとっては苦しいシーズンだったと思いますが、BK陣についてはいかがでしたか
林:去年までのチームはFWに頼りがちだったんですけど、今年はFWだけではなくBKでも点が取れるチームだったかなと思います。そういう意味ではパワーアップしてるかなと感じましたね。
矢澤:BK陣は展開力とパワーを兼ね備えていたかなと思います。FWが相手に負けてしまったときにBKがもう少し助けることができれば良かったかなと思います。
―新しくコーチが入ったことで変化したことは
矢澤:僕はウエイトリーダーだったんですけど、遠藤コーチのおかげもあってウエイトの面ではかなり成長したと思います。今年から朝ウエイトも始めて、手伝ってもらえたので充実していました。
林:去年よりコーチが増えていて、去年まではBKをフルタイムで見てくれるコーチがいなかったんですけど、遠藤さんがフルタイムコーチになられて上のチームと下のチーム両方教えてもらうことができていたと思います。去年までは下のチームはシーズンが始まると面倒を見てもらえないことが多かったので、そこは改善されたと感じましたね。
―同期について
矢澤:今年は特に仲の良い学年だったと思います。ミーティングでも言いたいことを言えていて、練習中の雰囲気も悪くなかったし仲の良い学年でしたね(笑)
林:仲が良いということが僕たちの学年の特徴だったし、言いたいこともはっきり言えるし、全員がラグビーに真剣に向き合う選手だったので、本気でやりあえる仲でしたね。
―法大ラグビー部での4年間について
林:全体で見ると、1年生からAチームで試合に出る機会があって全学年試合に出ることができたので、いい結果が出せたと思います。ただ、4年生になって最後まで試合に出ることができなかったのは悔しいですね。
矢澤:僕は最初の3年間は怪我に苦しめられて、ラグビーもできずに悔しい3年だったんですけど、最後の1年間はラグビーを楽しめた1年だったと思います。全体的には悔しかった大学生活でしたね。
―二人から見た坂本主将について
林:周りにも厳しいことを言えるし、自分自身にも厳しい選手だったと思います。
矢澤:やすは言葉でも行動でもチームを引っ張ってくれて、自分たちもずっと見ていたので、付いていこうと思えるし信頼できる主将でしたね。
―お互いの印象について
林:巧久留は最初の3年間はけがに苦しんでいて、自分もラグビーしているところをあまり見たことがなかったんですけど(笑)、最後の一年間は信頼できるCTBだったと思います。
矢澤:私生活は常に明るいやつでがきんちょみたいだったんですけど(笑)、ラグビーではしっかりして、4年生の時は一緒にBKでも組んでやりやすかったですね。来年からも一緒にできるので、楽しくやっていきたいと思います(笑)
―個人的に期待する選手はいますか
林:北島遥輝(現3)ですね。思い切りがいいし、見ていて楽しいので注目してほしいですね。
矢澤:俺も言おうとしてたのに(笑)じゃあもう一人のWTBの中井健人(スポ2)ですね。あいつに渡したらトライ取ったりゲインしてくれたりするので、来年再来年はキープレイヤーになってくれると思います。
―最後に後輩に向けて
林:入れ替え戦まで行って一緒に悔しい思いをして、練習もコーチが新しくなって苦しくなったけど、日本一目指して全力で取り組んでほしいなと思いますね。
矢澤:今年はいろんなことがあってつらい一年間だったけど、僕たちに付いてきてくれたので、来年からもつらい時もあるけど自分たちでしっかりとした考えを持って欲しいですね。コーチたちに頼るだけでなく、自主性を持って日々の練習に取り組み「リーグ戦優勝」して欲しいです。
フォトギャラリー
- 一年間主将を務めた坂本
- 西内(左)、牧野内の2人は来年からトップリーグに挑戦する
- 来年こそは優勝してほしいと語った林(左)、矢澤