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【テニス】関東大学テニスリーグ 対亜大 目標の全勝達成!4年生は引退へ

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【テニス】関東大学テニスリーグ 対亜大 目標の全勝達成!4年生は引退へ

第5戦 対亜大
2017年9月19日(火)
慶応大学日吉キャンパス内テニスコート

関東大学リーグ戦(リーグ戦)最終戦の相手は亜大。「4年生に気持ちよく引退させてあげたい」と下級生が口をそろえる中、目標の完封勝利を達成。4年生は笑顔でコートを去ることとなった。

※16日に行われる予定だったシングルスは雨の影響で19日に延期。

IMG 6245 R
柱としてチームを支えてきた太田

試合結果

トータル試合結果

9

法政大学

3

ダブルス

0

0

亜細亜大学

6

シングルス

0

ダブルス

  勝敗 選手名 スコア 対戦相手
D1 寒川雄太(スポ4)・鈴木保貴(スポ2) 6-2,7-6(5)  橋本大貴・恒松拓未
D2 小見山僚(スポ3)・楠原悠介(経2) 6-0,2-6,6-4 加藤彰馬・高見澤岳飛
D3 太田悠介(経4)・藤井俊吾(経2) 6-3,6-4 児玉大輝・清水奎吾

シングルス

  勝敗 選手名 スコア 対戦相手
S1 前崎直哉(経3) 7-5,5-7,6-3 橋本大貴
S2 太田悠介(経4) 6-4,5-7,6-1 熊坂拓哉
S3 岡垣光佑(経1) 7-5,6-2 恒松拓未
S4 藪巧光(経2) 7-6(3),2-6,6-2 高見澤岳飛
S5 鈴木保貴(スポ2) 6-1,6-2 工藤颯人
S6 松尾魁人(社3) 6-4,6-4 呉岡拓弥

戦評

シングルス

 来たる決戦の日。会場は偶然にも昨年の4年生も引退試合を行なった慶大日吉キャンパスだった。1年前、この会場で敗れ、4年生に頭を下げながら大粒の涙を流していたのは鈴木保貴(スポ2)。鈴木は一回り大きくなってコートへ帰ってきた。6-1,6-2という圧倒的なスコアで勝利。泣き顔ではなく、破顔する鈴木がいた。  

 次に白星を挙げたのは期待のルーキー、岡垣光佑(経1)。ファーストセット5-4からのリスタートとなった。タイブレークまでもつれるかと思われたが正確なショットが光り、5-7。セカンドセットもラリーでゆっくり相手を追い詰める岡垣の策が功を成し、6-2というゲームスコアで試合終了。上級生相手にストレート勝ちという活躍を見せた。

けがから復帰した松尾魁人(社3)はトップスピンをかけたフォアハンドを多用し、得点を積み重ねる。幾度もデュースに持ち込まれるも要所でポイントを手にし、6-4,6-4。松尾の勝利はチームを鼓舞した。  

今季リーグ戦での白星が対慶大戦の1試合のみの藪巧光(経3)の試合はブレイクの応酬となった。ゲームカウント6-6でタイブレイク。0-3と相手に押されていたが、藪の負けん気が勝利を引き寄せた。ボールを執念深く追い、7連続ポイントで大逆転。7-3でタイブレイクを制した。その後、ネットなどのミスが目立ち、藪に我慢の時が訪れた。フラストレーションが溜まる中、セカンドセットは2-6で相手の手に渡った。勝敗が決まるファイナルセット。藪は第3ゲームをブレイクされるも、落ち着いたプレーを見せ5ゲーム連取。藪の勝利が決まった。  

主将・太田悠介(経4)の最後の試合が始まった。均衡を保っていたが、多彩なショットで攻めた太田に軍配があがった。6-4で先制に成功し、乗っていた太田。しかし、セカンドセットで足元をすくわれることとなる。5-2で迎えた第8ゲームでマッチポイントを握るもブレイクに失敗。雲行きが怪しくなり始めた。5ゲームを連取され、フルセットまでもつれ込んだ。しかし、さすがは主将。強靭なメンタルを持ち合わせている。背水の陣を敷き、前に出て攻めるテニスで相手を圧倒。6-1で試合を終えた。学生最後の試合で白星を挙げた。    

苦戦を強いられたのはS1の前崎直哉(経3)。11ゲーム目の1ブレイクに助けられ、ファーストセットを制した。続くセカンドセット、サーブを軸とした攻撃で5-3。前崎のサービスゲームをキープして終わるかと思われたが、相手の猛反撃に遭う。4ゲームを連取され逆転を許した。マッチポイントを握るも1ポイントに泣き、試合はまさかのファイナルセットへ。前崎はセカンドセットの悲劇が尾を引き、出だしからブレイクされてしまう。精神的に堪えていたが、応援を力に変え奮闘。流れに乗った前崎は連続ブレイクを見せた。6-3で試合を終え、仲間に向かって歓喜のガッツポーズを決めた。

対亜大戦は全勝という結果に終わった。(高野茜)

総評

昨年と同じ成績の4位となった法大。新進(関東学生新進テニス選手権)、春関(関東学生トーナメント選手権)の成績不振を思い返すと大健闘と言えるだろう。対慶大戦を4-5で落としたものの、対明大戦では7-2という結果で快勝。全員に王座への道が見えた瞬間だった。しかし、続く中大戦、早大戦で敗れ、今年も王座はお預け。王座出場の可能性があっただけに悔しい結果とも言うことができる。5年ぶりの王座へ。先輩たちの思いは後輩へと受け継がれる。(高野茜)

監督・スタッフインタビュー

 植村直己監督

ーリーグ戦を振り返って
また4位ということで残念ですね。ポイント数はいいんですけど大事な試合で勝ててないことが影響してますね。慶応の試合とかそういったところが来年に向けての課題かなと思います。1番、2番といった上のところで勝負ができなかったところが敗因かなと思います。来年はインカレ(全日本学生選手権)ベスト4入れるような選手を何人か育成しないといけないと思います。春関とか新進の時はいい成績がでなくてこのまま行ったら入れ替え戦に行ってしまうかもしれないというところから彼らがよく立て直したと思います。新しいコーチをチームに加えたりしたこともあると思います。話し合って改善できたとおもいます。インカレでダブルスがベスト4になったり夏関でシングルスもダブルスもベスト4だったり、調子が上がってきて春よりは夏の過ごし方が良かったとおもいます。上向きになってリーグ戦に臨めたことは良かったです。全体的に上の戦力が整ってなかったので。本当に彼らはよく頑張ったと思うんですけど。4位という結果は残念ではあるんですけど今年の実力かなとおもいます。  

ー4年生にむけて
太田(悠介)は主将として頑張ってくれました。後輩を引っ張ってくれたと思うんですよ。4年生は就活もあるんですけど後輩の面倒も見てくれたので下級生の実力が上がったとおもいます。太田はキャプテンとして非常に良かったとおもいます。寒川(雄太)については就職活動の影響でシングルスではなくダブルスに専念して頑張ったとおもいます。小林(雄太)も就活大変だった中、副将としてサポートしてくれました。今川(健太)は主務として活躍してくれました。三谷(昂己)はトレーナーとしてチームを支えてくれました。永井も就活でしたが、応援とか戦略分析とかやってくれました。平田(浩陽)はけがをしていたんですがサークルじゃなくて体育会をやりたいということだったので、練習は無理しなくてもいいから学連をやってくれと頼みました。学連としてすごく活躍してくれました。戦略分析もしてくれてました。マネージャー(齋藤里咲子)は本当によくできた子でした。ガット張りもできるしね。控えめだけど仕事をしっかりやってくれました。部員さんからの信頼も厚いし、本当によくやってくれました。マネージャーが3人になるんですけど引き継いでほしいなと思います。4年生みんなには本当に感謝してます。  

ーこれからの法大テニス部で期待している選手は
3年生の小見山(僚)はダブルスがすごく良かったですし、松尾(魁人)、小谷野(佑太)は去年怪我で出れなかったですけど今年は関東学生選手権の本戦にも上がってくれました。前崎(直哉)もS1としていい経験をしたと思うので、こういった選手たちの経験を生かしてほしいとおもいます。2年生についてはよく練習する選手が多いです。鈴木(保貴)とか藪(巧光)、楠原(悠介)がこの代の中心にならなくちゃいけない選手ですよね。藤井(俊吾)にもダブルスで来年も期待しています。1年生は4人しかいないんですけど、岡垣(光佑)とかすごいサーブを持ってる柚木(武)とか今後期待できる選手が多いです。横尾(淳司)、賀川(稜太)とか1年生も練習をよく頑張ってくれるので必ず強くなると思います。下が強くなるかは新しい代のリーダーシップによるとおもいます。3年生はまじめな人が多いので期待したいと思います。  

ー今後の目標は
代替えをしたあとミーティングをして今何がたりないのかをはっきりさせて新体制でより効果の出る練習をしなくてはいけないと思います。まずは12月のインカレ室内(全日本学生室内選手権)にどれだけ選手を送り込めるかってことですよね。シングルス3人、ダブルスを2組本戦に出したいなと思います。

 安田忍トレーニングアドバイザー

ーリーグ戦を振り返って
悔しいです。率直に言うと悔しいと言う思いが第一ですね。春先の新チーム始まってすぐの状態を考えると、よくここまで持ち直した、よく戦えたと思います。その思いと悔しいと言う気持ちが半分です。2つの思いが入り乱れてる感じです。  

ー安田トレーナーから見た今季のMVPは
僕の中では意外と小見山がよく頑張ったと思います。いつも前向きにやってくれていました。試合中も弱気な態度を見せず、チームが沈みそうな時でも元気よく戦うっていう姿勢を見せてくれていたのは彼かなと思います。 あとは主将の太田ですかね。その2人がよく頑張ったと思います。  

ーユニバーシアードでもトレーナーとしてもご活躍中ということですが
僕は3大会前からユニバーシアードのトレーナーをやってます。世界ランキングがすごい高い選手と試合をすることもあるし、日本の学生のプロとかもでてくるのでレベルはすごく高いです。やっぱり日本代表に早稲田や慶応の選手が多いんですが、うち(法政)の選手がそこに入っても遜色はないと思っているので日本の大学の大会の試合にしっかりのぞむなかで、世界にも目を向けて見てほしいと思います。リーグ戦など、国内の大会もすごく大事なんですけどもっと上を目指せる選手がこの中から出てきてくれることを願ってます。

 

※4年生インタビューは後日掲載致します。

フォトギャラリー

    • IMG 6245 R柱としてチームを支えてきた太田
    • IMG 6175 R上級生のの背中を見て下級生が育っていく(写真は藪)
    • IMG 6235 RS1という厳しさの中で勝利を挙げた前崎
    • IMG 6191 R岡垣は粘り強いプレーでチームの主力となっている
    • IMG 6167 R松尾は完全復活を遂げた
    • IMG 6297 R寒入れ替え戦を控えている女子テニス部も応援に駆け付けた

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