【バレー】 秋季関東大学男子2部リーグ戦 対大東大 フルセットまで及ぶ激戦に惜敗 苦しい2連敗
秋季関東大学男子2部リーグ戦
2017年9月30日(土)
立正大スポーツキューブ
前節で今季初黒星を付けられた法大。入れ替え戦出場を懸けて混戦する上位争いに食い込むためにも、これ以上の敗戦は防ぎたい。今節は同じく1敗中の大東大と対峙し、フルセットにもつれ込む意地のぶつかり合いになるも、自陣のミスから惜敗。手痛い2連敗となった。

試合結果
トータル試合結果
2 法大 |
23 | 1セット | 25 | 3 大東大 |
---|---|---|---|---|
21 | 2セット | 25 | ||
25 | 3セット | 21 | ||
25 | 4セット | 20 | ||
12 | 5セット | 15 |
法大スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | ポジション |
---|---|---|
22 | 大村翔哉(営1) | WS |
6 | 森川航多(デザ工4) | MB |
18 | 藏田大輝(法2) | WS |
23 | 佐藤優弥(文1) | WS |
15 | 前田隆二(営2) | MB |
19 | 西田寛基(営2) | S |
1 | 小林慎平(営4) | L |
20 | 白井乾太(営2) | L |
途中出場選手
背番号 | 選手名 |
---|---|
7 | 河西孔明(法3) |
11 | 渡邊和馬(文3) |
8 | 佐々木鴻輔(文3) |
26 | 竹田将也(文1) |
戦評
前節初黒星を喫した法大の今節の相手は、同じく6勝1敗で第5週を迎えた大東大。共に入れ替え戦圏内を巡る争いの生き残りをかけた試合だ。
第1セットの立ち上がりは1年生コンビの大村翔哉(営1)、佐藤優弥(文1)が両サイドからスパイクで得点を重ねる。7-9と中盤にリードされるも、森川航多(デザ工4)のAクイックで流れを切ると大村のフェイント、藏田大輝(法2)のネットインでのラッキーなサービスエースで3点を連取し10-9と逆転に成功する。その後、大東大も意地を見せ3連続得点し、スコアを一時はひっくり返すも、負けじと法大も佐藤のスパイクから4連続得点で応酬し14-12と大味な展開に。先に20点台に乗せ、法大有利のスコアで進んだがセット終盤、佐藤のスパイクミスで失点すると、大東大ピンチサーバーの出浦大樹にサービスエースを決められ土壇場で同点に。ここで勢いに乗った大東大は続けざまに得点し21-22と逆転。最後は藏田のスパイクを2枚ブロックでシャットアウトし、大東大が1セット先取した。
挽回したい法大は第2セット、1年生コンビがブロックアウトを取るなど相手のタイムアウトを挟んで7-3、5連続得点を奪う。しかしレセプションが安定せず、サイドアウトがなかなか取れない法大は大東大との差を広げることができない。そして最大4点をリードするも、大東大のスパイクの連続得点と大村のスパイクがブロックに捕まり、ついに15-15と同点に。その後ブレイクの応酬となるも、最後は4連続得点を許し、21-25と続けてセットを落としてしまう。
後がない第3セットは、第2セット終盤に投入された佐々木鴻輔(文3)がスタートからコートに立つ。その佐々木が1枚ブロックを決めて流れを引き寄せると、同じくMBの前田隆二(営2)も得点を重ね、7-3とリードを奪う。途中、レセプションが安定しない佐藤に代え、レシーバーとして竹田将也(営1)を投入して守備を安定させると23-16と大東大を大きく突き放す。しかしここから立て続けにブレイクを許し、最後は佐藤が決めたものの、25-21と追い上げられた。
反撃の狼煙を上げた法大だが、第4セットもブレイクの応酬に。5-6からWS陣の活躍で4連続得点し9-6とするも、守備が安定せずこのセットも共にブレイクを重ねる。ここで佐々木がこの日2本目の1枚ブロックを決めて15-11とするとすかさず大東大ベンチはタイムアウトを取り、流れを切る。しかしその後もピンチサーバーの河西孔明(法3)がサービスエースでチームを勢いづけ、25-20でこのセットを取り、試合を振り出しに戻した。
そして最終第5セット、これまでのゲームが嘘のようにサイドアウトの取り合いとなる。6-7の場面で、佐々木がブロックを上手くかわしてサイドアウトを奪うと、ここで藏田がノータッチエース。このセット両チーム初めてのブレイクとなる。しかしコートチェンジをして流れをつかんだのは大東大。大村のスパイクを2枚ブロックで止め8-8、同点とすると、佐藤のスパイクもシャットアウトし9-10とついに逆転。法大もすかさず佐藤がスパイクで得点し一度は追いつくも、大東大はそこから3連続得点で突き放す。最後はスパイクに法大ブロックが弾き飛ばされ12-15。セットカウント2-3で終戦となった。
落としたセットはいずれも法大がリードしながら流れをつかみきれず、中盤から終盤にかけて逆転を許す展開となった。特にレセプションが乱れ、二段トスから苦しい形でのスパイクとなることが多く、序盤に作ったリードを生かすことができなかった。いよいよ入れ替え戦圏内に進むには厳しい状況となってしまった。一縷の望みをかけて臨む残り3試合、まず明日の相手はこれまで全試合ストレートと驚異の強さで勝ち進んでいる国士大。今日の悪夢を振り払い、連敗を「2」でストップしたいところだ。(小島雄太)
インタビュー
佐々木鴻輔
ー試合を振り返って
フルセットになる前にストレートで勝つべきでした。絶対勝ちたかったです。
ー第1、2セットを落としてしまった原因は
相手の攻撃にブロックが対応できなかったのもありますし、自分たちがやるべきことができてなかったですね。ミスが多かったです。
ー2セット目終盤、勝負がかかった場面での出場となりました
緊張はしたんですけど、やるしかないなと思って全力でやりました。
ー佐々木選手が途中出場してから試合内容が改善された印象です
自分はスパイクだけやってくれればいいと言われていたので、その部分では貢献できたと思っています。
ーそのほかに監督に伝えられたことは
ブロックは練習通りのかたちをつくって、上から打たれてもいいからちゃんとやっていくことと、サイドアウトをしっかりとっていくことです。
ー連敗となりましたがチームの雰囲気は
正直負けて落ちてますね。あとは開き直ってやっていきます。
ーこの1週間で取り組んだことは
国士舘の対策をメインにやっていました。左利きのセンターの対策とか、コンビでもやってくるのでそっちを重点的にやっていましたね。
ー来季から最上級生となりますが、現4年生から吸収していきたいことは
今のミドルが4年生ですが、ブロックがいいかたちなので、真似していきたいです。
ー明日の試合に向けて
勝ちます。勝つしかないです。
藏田大輝
―今日の試合を振り返って
1、2セット目に自分のスパイクを相手がいるところに打ったり相手もレシーブのラインを下げていたたりしましたが、終盤は考えて相手をかわしながらスパイクも決められるようになって改善はできました。でも、スパイクが決まらなかったので相手が強いわけじゃなくて、自分たちの弱さが出てしまいましたね。
―1、2ゲーム目を落として3、4ゲーム目を取って粘ったものの、第5ゲーム目を取り切れなかった敗因は
自分たちのサーブのミスで落としてしまったのが原因ですね。
―2敗してしまいましたが、チームの課題は
自分たちサイドが決めきれなかったことです。決めきれなかったのが厳しい、決めなければ勝てないという状況なのでサイドが決めていけば勝てます。
―明日の試合に向けて
明日の試合は明日の試合なので、しっかり気持ちを切り替えて思い切ってやるしかないです。
フォトギャラリー
第2セットから出場し、チームを勢いづけた佐々木
力強いスパイクを決める佐藤
相手の隙を付く前田のスパイク
河西は流れを変えるべく、ピンチサーバーとして登場した
ネット際の攻防を繰り広げる西田
レシーバーとしてレセプションで貢献した竹田将
主力として活躍する藏田
大村のオープンスパイクはチームの得点源となっている