【アイスホッケー】平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A 対東洋大 2回戦 0-3からの逆襲 ラスト8秒で同点に追い付き勝ち点1獲得
平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A
2017年10月21日(土)
ダイドードリンコアイスアリーナ
前半戦を5位で折り返した法大。4位から6位までが勝ち点差なしという大激戦のAクラス争いをどう勝ち抜いていくのか。後半戦最初の相手である東洋大との今日の1戦では、序盤から相手に主導権を握られると2P終了時で0-3となる。しかしそこから上村光輝(営3)の大学初ゴールなどで1点差に詰め寄り、終了間際に沼田翔(法3)にゴールが生まれ土壇場で同点に追いついた。今季から導入されたGWSでは一人も決めることができず敗戦を喫したが、前回完封負けした相手から価値ある勝ち点1を手に入れた。
試合結果
トータル試合結果
3 (37) |
0(6) | 1P | 0(18) | 4 (42) |
---|---|---|---|---|
2(14) | 2P | 1(11) | ||
3(17) | 3P | 0(12) | ||
法政大学 | 0 | GWS | 1 | 東洋大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|
東洋大 | 03:47 | 29 中村太一 | 19 柴田嗣斗 | 13 出口圭太 | PK |
東洋大 | 04:37 | 11 所正樹 | 48 渡邉亮秀 | ― | ― |
東洋大 | 33:45 | 26 川口竣耶 | 19 柴田嗣斗 | 18 阿部魁 | ― |
法大 | 50:49 | 11 西口開羅 | 18 川上朝日 | ― | PP |
法大 | 51:39 | 7 上村光輝 | 4 福島勇啓 | ― | |
法大 | 59:29 | 23 沼田翔 | 4 福島勇啓 | 29 石田和哉 | PP |
東洋大 | GWS | 20 猪狩大智 | ― | ― | PS |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
ゲームウイニングショット(GWS)
大学名 | 1人目 | 2人目 | 3人目 | 4人目 | 5人目 | 6人目 |
東洋大 | 13 出口圭太 × | 18 阿部魁 × | 19 柴田嗣斗 × | 13 出口圭太 × | 21 古川誠也 × | 20 猪狩大智 〇 |
法大 | 72 土屋光翼 × | 29 石田和哉 × | 67 志田凌大 × | 11 西口開羅 × | 14 松井洸 × | 29 石田和哉 × |
※4人目以降はサドンビクトリー方式となり先攻後攻が入れ替わる
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 10 鈴木翔弥(営3) | 91 土田啓太(法1) | 23 沼田翔(法3) | A 14 松井洸(法2) | 4 福島勇啓(文2) |
2 | 67 志田凌大(文2) | C 11 西口開羅(法4) | 72 土屋光翼(法1) | 18 川上朝日(法4) | 76 田畑秀也(法2) |
3 | 81 工藤将一郎(法3) | 48 小西遼(人2) | A 29 石田和哉(営3) | 27 小堀健祐(法2) | 7 上村光輝(営3) |
4 | 19 三田村哲平(営2) | 13 南陽向(法1) | 24 石川亜蘭(文1) | 1 新田谷兼翔(人1) | 17 横須賀翔太(グロ2) |
※GKは#39中島康渡(法1)が先発出場。控えに#33伊藤崇之(法3)。
10月21日時点順位表
順位 | 大学名 | 勝‐GWS勝‐GWS敗‐敗 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 明大 | 7-0-1-0 | 43 | 13 | 30 | 22 |
2 | 中大 | 6-0-0-1 | 34 | 15 | 19 | 18 |
3 | 東洋大 | 5-1-0-2 | 26 | 16 | 10 | 17 |
4 | 法大 | 3-0-1-4 | 23 | 28 | -5 | 10 |
5 | 慶大 | 3-0-0-4 | 24 | 24 | 0 | 9 |
6 | 早大 | 3-0-0-4 | 22 | 29 | -7 | 9 |
7 | 日体大 | 1-0-0-6 | 10 | 28 | -18 | 3 |
8 | 日大 | 0-1-0-7 | 15 | 44 | -29 | 2 |
試合経過・日程
順位 | 日付 | 対戦相手 | 結果/練習開始時間 |
---|---|---|---|
1 | 9月9日(土) | 東洋大 | ●0-5 |
2 | 9月10日(日) | 早大 | 〇4-3 |
3 | 9月16日(土) | 中大 | ●1-3 |
4 | 9月18日(月) | 明大 | ●2-5 |
5 | 10月1日(日) | 日大 | 〇4-2 |
6 | 10月8日(日) | 慶大 | ●4-5 |
7 | 10月14日(土) | 日体大 | ○5-1 |
8 | 10月21日(土) | 東洋大 | ●3-4 |
9 | 10月28日(土) | 早大 | 14:30 |
10 | 11月3日(金) | 中大 | 15:00 |
11 | 11月5日(日) | 明大 | 15:00 |
12 | 11月12日(日) | 日大 | 12:30 |
13 | 11月23日(木) | 慶大 | 10:00 |
14 | 11月26日(日) | 日体大 | 12:30 |
戦評
序盤、法大は相手に主導権を握られた。東洋大の猛攻に耐えられず2人もペナルティを出してしまう。開始3分までに東洋の4本ものシュートをなんとか防ぐも相手の数的優位が響き、先制点を奪われてしまう。PKが解消されても自陣でのプレーが多くなり、2点目を許す。その後、1Pだけで18本ものシュートを受けるも中島が好セーブを連発し、0-2で1Pを終える。
1Pでの中島の好セーブに応えるべく2Pの法大は敵陣でのプレーが増える。相手の反則によるチャンスでシュートを多く放つもゴールネットを揺らすことはできない。そんな中敵陣でパックを奪われるとそのままゴールを決められ、リードを3点に広げられてしまう。その後も果敢にシュートを放つも0-3のまま2Pを終える。
何とか追いつきたい法大は積極的にゴールを狙う。相手反則から得たPPを何とか生かし48分に西口がゴールを決め、1点を返す。すると53分には上村が大学初ゴールを決め貴重な2点目。残り1分半でPPのチャンス。か追いつきたい法大はGKを下げ6人攻撃に踏み切り、果敢に攻め込むと沼田がゴールを決め、土壇場で追いつき3-3の同点とする。その後GWSで敗れ、勝利とはならなかったが貴重な勝点1を手にした。
次週は1巡目で勝利している早大相手になんとしても後半戦初勝利をもぎ取りたい。(岡田一希)
選手インタビュー
上村光輝
ー今日の試合を振り返って
立ち上がりがあまり良くなくて、防戦一方だったのですが第2ピリオドから攻め始めることができたのでそこは良かったかなと思います。
ー自身の大学初ゴールについて
目の前にパックが来て味方に流すつもりで打ったのですがそれがそのままゴールに入りました。
ー自身の持ち味について
自分の長所は体の大きさだと思うので相手に負けないようにして、片手で相手に勝てるくらいになりたいですね。
ー後輩の土屋、土田の活躍について
土屋は調子も悪くて春のフレッシュさが無くなってるので、もう一度初心を思い出して欲しいですね。土田に関してはまだ大学ホッケーに慣れてない部分もあると思うので、しっかりこのシーズンで慣れてもらいたいですね。
ー次週の早大戦に向けて
今回の課題だった立ち上がりを修正してしっかり勝ちに行きたいと思います。
沼田翔
―試合を振り返って
いつも通り法政は立ち上がりが悪く、雰囲気があまり良くなかったです。それでもGKで1年生の中島が頑張ってくれていたのでみんなで助けてあげようという気持ちでした。2Pから走って体当てていくプレーを心掛けた結果、同点まで行けたので良かったです。
―同点ゴールのシーンは
福島がパックを持ってきてくれたので、パック来ると信じて前に走ったらスティック出したところにパックが来たので、後は打つだけでした。決められて良かったです。
―相手GKの水田勇輝選手を苦手にしているイメージがありますが
特に意識しているつもりはないですが、東洋大に勝とうと意識して頑張ってきているので、その分体が硬くなって点が入らないことはあると思います。
―今日の勝ち点1の捉え方は
本当はGWSを勝ち切って、勝ち点2が取りたかったですが、0よりは1の方がいいので最低限1が取れてよかったと思って次につなげていきたいです。
―今の自身の調子は
周りには自分のことを分かってくれる鈴木(翔弥)がいてくれたりするので、周りを信じて僕は前に走っているだけです。周りがいいので僕も調子がいいです。
―3年生になって主力選手になり求められる役割は
1年生の時はただがむしゃらに走っていればよかっただけでしたが、3年生になってゴールが求められてくると思うので次は勝ちにつなげられるゴールを決めていきたいです。
―次へ向けて
次は1巡目で勝っている早大なので、勝ち切って、自分たちが最低限の目標としている4位以内に食い込めるように頑張ります。
中島康渡
ー今日の試合を振り返って
法政の悪いところである序盤での失点が出てしまいました。結局は同点になりましたが次からはそういうところをシビアにいかないといけないなと思いました。
ー2P以降のディフェンスはどのように見ていましたか
早いプレッシャーをかけられていましたが落ち着いてはいたので、そこが同点に追いつくきっかけになったと思います。
ーGWSの前には先輩からはどういった声掛けがありましたか
その時は「落ち着いていけよ」などと声をかけてもらったので落ち着いてできました。
ーGWSでは東洋大の水田選手とともにゴールを許さない展開が続きましたがその時の心境は
水田さんは駒澤(駒大苫小牧高校)の時の1つ上の先輩でライバルだったこともあり、そういった中で互いに止め合うシーンが続いたのでやっている時は楽しいという気持ちでした。
ー先発出場も増えている中で実力がついているといった意識はありますか
優秀な先輩がいる中で出してもらっているのでそこは天狗にならないように気をつけています。
ー次の試合に向けて
次は早稲田ということで1回は勝っているのですが、チャレンジャー精神を忘れずにやっていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 殊勲の同点弾を決めた沼田
- GWS5本セーブと奮闘した中島
- 相手を置き去りにするドライブを仕掛ける松井
- 開始早々ミドルシュートを放った福島
- 大学初ゴールの上村⑦を祝福する選手たち
- 攻守で献身的なプレーを見せた工藤
- 持ち前のスピードが生きた鈴木
- 一時は3点ビハインドで絶望に浸っていた