【バレー】 第70回秩父宮賜杯全日本バレーボール男子選手権大会トーナメント1回戦 対富山大 フルセットまでもつれ苦戦するも、無事に1回戦を突破!
第70回全日本バレーボール男子選手権大会 1回戦 対富山大
2017年11月28日(火)
大田区総合体育館
秋季リーグ戦から約1か月、気持ちを切り替え臨んだ全日本選手権大会。序盤から課題であった立ち上がりの悪さが目立ち、連続でセット奪われる。しかし本来の法大の力を発揮してフルセットを制し、明日の早大戦に望みを繋げることができた。
試合結果
トータル試合結果
3 法大 |
26 | 1セット | 28 | 2 富山大 |
---|---|---|---|---|
18 | 2セット | 25 | ||
25 | 3セット | 12 | ||
25 | 4セット | 23 | ||
15 | 5セット | 10 |
法大スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | ポジション |
---|---|---|
22 | 大村翔哉(営1) | WS |
2 | 榎本京祐(法4) | MB |
18 | 藏田大輝(法2) | WS |
23 | 佐藤優弥(文1) | WS |
15 | 前田隆二(営2) | MB |
19 | 西田寛基(営2) | S |
1 | 小林慎平(営4) | L |
20 | 白井乾太(営2) | L |
途中出場選手
背番号 | 選手名 |
---|---|
7 | 河西孔明(法3) |
3 | 石ケ森智哉(営3) |
17 | 三木裕人(文2) |
11 | 渡邊和馬(文3) |
戦評
4年生にとっては大学バレー最後となる今大会。2回戦目に迎え撃つ早大と対峙するためにも今日の富山大戦は確実に勝っておきたいところである。
始まった第1セット目は法大の調子が上がらず、序盤からシーソーゲームに。またサーブミスも目立ち、自らを追い込む状況になってしまう。それでも、MB前田隆二やWS佐藤優弥が流れを手繰り寄せようと鋭いスパイクを決めにいく。このまま流れをつかむかと思われたが、相手も黙ってはいない。法大のスパイクが失敗したことを皮切りに調子を上げ、連続してスパイクを決め、第1セットを落とす。
出だしからつまずいてしまった法大。このまま相手に流れを持っていかせないためにも、大切になってくる第2セットは、前田が相手のブロックをはじき、先制点を奪うことに成功する。しかしここで相手のサーブが決まりだし、リードされる展開に。その後も法大側のミスが続き、追いつくことが出来ず、連続してセットを奪われてしまった。
ここで取られてしまうと後がない第3セット目。2セットを連取して波に乗っている富山大は序盤から連続して点を奪いにくる。またこの流れで終盤まで行くかと思われたが、WS藏田大輝のリーグ戦でも見せた強烈なサーブが相手リベロをはじき、流れを法大に引き寄せる。その後は富山大がタイムアウトを入れるも、その流れは変わらず、連続して6点を奪う。その後も快進撃は止まらず、相手に隙を与えないバレーで、25-12と大差をつけてこのセットをものにした。
第4セット目、何としてもこのセット勝ち取り、最終セットにもつれ込みたい法大だが、WS大村翔哉が相手ブロックに捕まってしまい、スムーズに点数を重ねていくことが出来ない。またもや相手にリードを許してしまう状況に。しかしここで大村が失点を自ら取り返すように確実に スパイクを決めていき、リードを奪うことに成功する。その後第1セット目と同様にシーソーゲームとなるも、最後はMB榎本京祐が相手のスパイクをきっちり止め、このセットを取る。
これで勝敗が決まる最終セット。連続してセットを取られたことへの焦りか、相手がミス連発し、法大がリードする展開となる。相手も負けじとスパイクを決めてくるも、追いつくことが出来ず、最後は1年生ながら春からスタメン出場しチームに貢献してきた佐藤が決め、この激戦を制した。
フルセットまで持ち込むも何とか無事に1回戦を突破した法大。明日、待ち受けるのは関東大学秋季リーグ戦1部リーグで優勝を果たした早稲田だ。厳しい試合となることが予想されるが、法大らしいバレーでどこまであがくことが出来るかに期待したい。(高橋歓菜)
インタビュー
藏田大輝
―今日の試合の振り返りを
(相手が)今までやったことのないチームで、データとかもいつもなら試合前に見るんですけど、それもない状態で試合に臨んで、1、2セット目は攻めの気持ちというよりも、受け身の気持ちになってて、相手のペースに合わせてしまった感じでした。
―その状況で第3セット、藏田選手のサーブからの連続得点で流れを変えました
みんなそれぞれ役目があって試合に出ているところがあって、自分はスパイクとサーブを期待されて入れられているところがあって、それは自分の武器なので、このサーブで連続得点して勝ちにつなげられればと、思いっきり攻めの気持ちで打ちました。
―リーグ戦から1ヶ月空きましたが、その間どのような練習を
全日本インカレの対戦相手が出てからは、自分はサーブ、スパイクはもちろんなんですけど、レシーブを濱口監督から教えてもらいながら練習していました。
―明日の対戦相手は1部優勝校の早大ですが、意気込みを
自分の高校の先輩(藤中優斗)が早稲田で出ているので、負けないように。早稲田に勝って4年生と1試合でも多く試合をしたいという気持ちで頑張ります。
佐藤優弥
ー今日の試合を振り返って
1、2セット目取られて、精神的にはきつい試合だったんですけど、3、4、5(セット目)きっちり取れたので、よかったことなのかなと思います。
ー最終セットの最後、佐藤選手のスパイクで決まりましたが
最後の1点を託されたので、しっかり打って決めようと思っていました。
ー第1、2セット目を取られた要因は
こっちのサーブが走らなかったのと、向こうの両エースに好き勝手に打たれたので、それが原因なのではないかなと思います。
ー全日本インカレまでに取り組んできたことは
チームとしては長い目で見て、5セットでしっかりゲームをして、勝ち切る練習をしました。個人ではサーブレシーブを中心に練習しました。
ー4年生と一緒にバレーが出来る日数も少なくなってきましたが
今までお世話になってきたんで、1年生なので短い間なんですけど、しっかり恩を返すような気持ちで、後味よく終わりたいと思います。
ー明日の早大戦に向けて
明日は早稲田大学ということで、格上なんですけど、食らいついていい試合をしたいと思います。
フォトギャラリー
- 最終セットで最後の一本を決めた佐藤
- リーグ戦最終週は足のねん挫で欠場した西田だが、無事コートの戻って来た
- ここぞというときに決める榎本
- 相手のスパイクを止めにかかる(左から)大村、榎本、佐藤
- 流れを変えるサーブを放った藏田
- 今日も安定感抜群のレシーブを見せた小林主将。
- 相手のブロックをもろともしないスパイク打つ前田
- 今試合、2回ピンチサーバーとして起用された河西