【ボクシング】第71回関東大学2部リーグ戦 対明大 主将森脇の強烈KOで勝利を飾る
試合結果
トータル試合結果
6 法政大学 |
1 明治大学 |
試合結果
階級 | 勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|---|
LF | ● | 馬場叶人(営1) | TKO(1R 0:45) | 久保田辰寛 |
F |
○ | 布元寿弥(キャ1) | 5-0(30-27、30-27、30-27、30-27、30-27) | 工藤洸弥 |
B | ○ | 高山涼深(法4) | 5-0(30-26、29-28、30-27、30-27、30-27) | 山本響己 |
L | ○ | 佐藤眞男(法3) | TKO(2R 1:15) | 小島大河 |
LW | ○ | 渡邊剛弘(法3) | 5-0(30-27、30-27、30-27、30-26、30-27) | 犬嶋峻平 |
W | ○ | 河津光貴(法3) | 5-0(30-26、30-26、30-26、30-26、30-26) | 松田拳栄 |
M | ○ | 森脇唯人(法4) | TKO(1R 0:55) | 高梨正太郎 |
戦評
LF級は開幕戦に続いての出場となった馬場(営1)。第1ラウンドで相手の猛攻に耐えきれずTKO負けとなってしまった。しかしF級は今回がデビュー戦の布元(キャ1)、恐れ知らずの猛攻でボディーやワンツー攻撃で相手を翻弄、途中に見せる左手をあげる仕草で常に自分を鼓舞し、判定勝ちでデビュー戦勝利をもぎ取った。
続くB級、高山(法4)は激しい攻撃と絶妙なディフェンスで終始試合を支配。相手のマウスピースが外れるほどのパンチで2Rを圧倒し、最終ラウンドではリング中央で激しい打ち合いに応じるも、冷静にこれを対処し圧倒的な内容で判定勝ちとなった。続くL級の佐藤(法3)は細かなフットワークと無駄のない動きで相手を翻弄、2Rで3度のダウンを奪う完璧な内容でTKO勝ちとなった。
LW級は渡邊(法3)の右が光る。華麗なフットワークで相手を翻弄、精度の高い右のフックとボディで試合をコントロールして判定勝ちを奪い、開幕戦の屈辱を晴らした。
W級の河津(法3)は、前回と同様に積極的に攻撃することはさることながら、堅実なフットワークで相手の攻撃をかわし、判定勝ちとなった。最終戦でM級で戦ったのは、先月ロシアで行われた国際大会で3位に輝いた主将の森脇(法4)。スピードで相手を翻弄し、ここぞのタイミングで一気に攻め通して見事1RTKO勝ちをおさめた。
遂に森脇が始動し、本調子となってきた法大。悲願の1部昇格に向かってまた一つ駒を進めた。(小山 祥奎)
監督・選手インタビュー
頴川徳夫 監督
ー今日の試合を振り返って
全体的にはいい形だったと思います。ただ、馬場君がタイミング悪くいいパンチをもらってしまったので、そこは彼のアクシデントだったと思います。あのパンチがなければ、馬場君はしっかりとしたゲーム運びができる子なので、次に期待したいなと思います。ボクシングをしている以上こうしたことはありますから、そこを苦にせず、頑張ってほしいです。
ー森脇のダウンついて
森脇君の最後のダウンは大変強いパンチが当たったので、相手側が深いダメージを受けて起き上がれなかったと思います。強いパンチが当たらなくてもよいパンチが連打されるような攻撃が続くというようなボクシングができればあそこまで強いパンチを取らなくてもできますし、高山君のように上手にパンチを当てた後の動きでダウンにつながっていくと思います。それがしっかり際立った攻撃として出てくると、高山君もストップで終われた思います。
ー選手全体の課題
チャンスがあったときに完全に攻めきれないという部分がありました。しかし、レフェリーにストップを宣告されるほど攻めきれている選手もいますので、その辺のところは今後も生かしてほしいのですが、三弾攻撃という法大がテーマにしている攻撃がまだまだできていません。もっともっとリングで出せると思うので、練習の成果をリングで出せるように明日からまた頑張っていきたいと思います。
ー布元の初勝利について
勝つのは大切なことですし、デビュー戦で後楽園ホールで勝利した布元君としては立派だったと思います。ただ、目をカットたというところで、カットする理由がおそらくあると思うので、今考えられるのはパンチを打つタイミングが近いことだと思っています。いい距離感を作り、パンチを打った後でもそれが保てるようにボクシングをアドバイスしたいと思います。基本的に頑張り屋なので、今後に期待しています。
ー森脇の国際大会について
森脇唯人(法4)を選んでくれた日本連盟にお礼を言いたいと思います。というのは我々は今に部リーグに所属しています。その中で森脇唯人にチャンスを提供してくれたということですし、彼のサポートとして自衛隊体育学校の元監督、東京農大の山本監督、日本大学の梅下監督の御三方にもサポートして頂いたおかげで海外でもボクシングができたと思います。森脇君にとっては素晴らしい経験になったのですが、本人が準決勝で敗れた悔しい思いをメールで送ってくれた時に彼が頂いた技能賞のカップやメダルなどの写真も送ってくれたのですが、彼の顔には笑顔がなく、それだけ多くの方々に支えていただいて頂いたからには金メダルを持ち帰りたかったという彼の気持ちを感じましたので、今後もまた頑張ろうとしっかりと成長していけるようにサポートしていきたいと思います。このロシア大会の結果が彼の掲げる東京五輪での金メダル獲得につながる通過点になり、いい経験になったと思っています。
ー最後に一言
第2節ということで今日の明治戦が終わりました。次は慶大、日体大、平国大そして入れ替え戦ということでですね、1Rごとに大切に全員で戦いそして常に上昇するという気持ちを持って価値ある強さの中で一部への復帰を目指したいと思っています。今のメンバーなら必ず成し遂げられると信じております。
森脇唯人(法4)
—今日の試合を振り返って
後楽園ホールが一番緊張するので、ロシアの試合より緊張しました。
—主将として初の試合
最高学年で主将という立場で戦うので、自分が先頭を切って皆についてきてもらえるようにカッコいい姿を試合でも見せなくてはいけないと思いました。
—布元(キャ1)のデビュー戦勝利について
後楽園ホールは体育館の試合とは別物なので緊張しないようにはアドバイスしました。
—ロシアの国際大会について
この前のプレアジア大会よりも昔からある大きい大会だったので、大陸関係なく各国から参加したい国の選手がが参加しました。そういった面で世界を見据えた試合になったので、国内とアジアでやる試合よりも距離感や駆け引きがヨーロッパの選手との試合でありました。
—意識の変化
この前のプレアジア大会は自分の力が世界にどこまで通用するかを試す大会で、今回は本気で優勝を狙っていったので、悔しい思をしました。
ーアジア大会の本戦
やはり金メダルを取るということです。
佐藤眞男(法3)
ー序盤からの激しい打ち合い
初めのラウンドから前へ出て、プレッシャーをかけて倒そうと思っていたんですが、それが裏目に出て大振りになってしまった点が1Rで決めきれなかった原因だと思います。
ー動きがシャープに変化していった
普段部活とジムで試合中に熱くなってしまう時こそ冷静になるという点を意識していましたので、それが今日出せたのは本当に良かったと思います。
ー3度のKOについて
右パンチのタイミングが合ってたのでKOで倒そうと思っていましたが、当てどころが悪く一発で綺麗に倒せなかったのですが、ダウンをとってしっかりとまとめるというのが今日の課題だったので、それをクリアできたのは本当に良かったと思います。
ー開幕不在だった主将の存在について
キャプテンがいない間は僕と副主将の高山(法4)さんでチームをまとめてきましたので、チームに帰ってきてくれると、頼もしく感じます。
ー最後に一言
今年のリーグ戦は一部昇格は絶対条件です。そのうえでメダルを取っていきたいです。