【硬式野球】東京六大学野球オールスターゲームin南信州 両軍計32安打の乱打戦で南信州の地を沸かせる!!
東京六大学野球オールスターゲームin南信州
2018年8月25日(土)
綿半飯田野球場
南信州で行われた今年のオールスターゲーム。法大からは8選手が選出された。法大、慶大、早大から構成された南信州スカイドラゴンズは立大、明大、東大で構成される高森パーシモンズに5-9で敗れたものの、中山翔太(人4)が猛打賞、初出場の高田孝一(法2)が無失点に抑える好投を見せるなど、法大勢が随所で存在感を示した。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高森パーシモンズ | 0 | 2 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 9 | 16 | 2 |
南信州スカイドラゴンズ | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16 | 2 |
(P)森下暢、田中誠、小林、伊勢、川口、磯村、中川-藤野、三鍋、氷見
(S)小島、榎、菊地、津留﨑、髙橋亮、高田、菅野-岸本、郡司、伊藤士
[本塁打]柳町満塁(2回=森下暢)、三井ソロ(8回=菅野)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打 | 安 | 点 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (7) | 黒岩 | 5 | 0 | 0 | 左飛 | 三失 | 三振 | 三ゴロ | 二飛 | ||||
2 | (8) | 河合 | 1 | 1 | 0 | 右前安 | ||||||||
8 | 柳町 | 2 | 2 | 4 | 右越え本④ | 投安 | 四球 | 死球 | ||||||
3 | (2) | 岸本 | 2 | 0 | 0 | 遊直 | 遊失 | |||||||
2 | 郡司 | 1 | 0 | 0 | 二ゴロ | |||||||||
H2 | 伊藤士 | 2 | 1 | 0 | 右前安 | 三振 | ||||||||
4 | (3) | 中山 | 3 | 3 | 0 | 右前安 | 中前安 | 中前安 | 中飛 | |||||
R3 | 福田 | 2 | 0 | 0 | 三振 | |||||||||
5 | (5) | 内田 | 2 | 0 | 0 | 中飛 | 中飛 | |||||||
5 | 福岡 | 3 | 2 | 0 | 中飛 | 二安 | 左前安 | |||||||
6 | (D) | 加藤 | 2 | 2 | 0 | 三安 | 四球 | 左前安 | ||||||
HD | 嶋田 | 2 | 0 | 0 | 二ゴロ | 遊ゴロ | ||||||||
7 | (9) | 向山 | 3 | 1 | 0 | 三ゴロ | 三ゴロ | 中前安 | ||||||
9 | 池田 | 2 | 0 | 0 | 三振 | 三振 | ||||||||
8 | (4) | 川口凌 | 2 | 2 | 0 | 右前安 | 右前安 | |||||||
H4 | 相馬 | 3 | 1 | 1 | 二ゴロ | 左翼線安① | 右飛 | |||||||
9 | (6) | 瀬戸西 | 2 | 0 | 0 | 三振 | 左邪飛 | |||||||
6 | 檜村 | 3 | 1 | 0 | 左中間安 | 遊ゴロ | ||||||||
計 | 42 | 16 | 5 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | |
小島 | 1 | 16 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 |
榎 | 1 | 30 | 7 | 3 | 1 | 2 | 2 |
菊地 | 1 | 20 | 5 | 2 | 0 | 1 | 0 |
津留﨑 | 1 | 22 | 5 | 2 | 2 | 0 | 0 |
髙橋亮 | 1 | 31 | 9 | 4 | 0 | 2 | 5 |
高田 | 2 | 39 | 9 | 2 | 2 | 1 | 0 |
菅野 | 2 | 32 | 8 | 2 | 0 | 1 | 1 |
計 | 9 | 190 | 47 | 16 | 6 | 7 | 8 |
ベンチ入りメンバー
10 | 小島和哉(早大4年=3回) | 22 | 郡司裕也(慶大3年=2回) | 13 | 嶋田翔(慶大2年=初) |
18 | 菊地恭志郎(慶大4年=2回) | 6 | 内田蓮(慶大4年=初) | 3 | 黒岩駿(早大4年=初) |
17 | 菅野秀哉(法大4年=2回) | 2 | 川口凌(法大4年=2回) | 8 | 池田賢将(早大4年=初) |
15 | 榎海人(早大3年=初) | 37 | 中山翔太(法大4年=2回) | 10 | 河合大樹(慶大4年=初) |
15 | 髙橋亮吾(慶大3年=2回) | 1 | 檜村篤史(早大4年=初) | 10 | 向山基生(法大4年=初) |
16 | 津留﨑大成(慶大3年=初) | 5 | 福岡高輝(早大3年=初) | 1 | 柳町達(慶大3年=2回) |
13 | 高田孝一(法大2年=初) | 3 | 相馬優人(法大3年=2回) | 7 | 加藤雅樹(早大3年=2回) |
27 | 岸本朋也(早大4年=2回) | 6 | 福田光輝(法大3年=初) | ||
32 | 伊藤寬士(法大3年=初) | 5 | 瀬戸西純(慶大4年=初) |
戦評
前日の台風の影響が残り、午前は雨がぱらついていた飯田野球場。しかしプレイボールの時間が近づくにつれて、駆けつけた観客の熱気が伝わったのか、晴れ間が広がり無事、東京六大学野球オールスターゲームが開催された。
法大野球部からは、中山翔太(人4)、川口凌(人4)、向山基生(営4)の4年生の野手陣が先発出場を果たした。高森パーシモンズの先発・森下暢仁(明大)がスローボールからの140キロの直球で会場を湧かせた初回は、両者無得点に終わったが、2回から打撃戦が繰り広げられる。先攻の高森パーシモンズは、2死から7番飯迫恵士(立大)が二塁打を放ち、さらに四球で走者一、二塁とチャンスを広げる。続く9番山下朋大(東大)が、初球をしっかり捉え、左中間を破る二点適時打を放ち先制を許す。その裏、1死一塁から8番川口凌が右前安打で出塁。さらに、三振と失策による出塁で2死満塁とすると、途中出場の2番柳町達(慶大)が放った一打は、右翼手の頭上を越えていき満塁本塁打。すぐさま逆転に成功した。
続く3回、安打と四球が重なり、1死満塁のピンチを招くが、二塁手川口凌が好守備を見せ、併殺打とし切り抜ける。しかし4回、先頭打者を内野安打からの悪送球で二塁まで進めると、再び9番山下朋が右翼線への適時打を放ち追加点を許す。さらに5回、制球難と勢いのある相手打線に苦しみ一気に5失点と、点差を4点に広げられる。一方攻撃では、全ての回で安打による出塁はあるものの、なかなかチャンスをものにすることができない。
6回からマウンドを託されたのは高田孝一(法2)。
またこの回から、一塁手で福田光輝(人3)、二塁手で相馬優人(営3)、7回からは捕手で伊藤寛士(文3)が出場した。高田は変化球を多用せずに伸びのある直球で押していき、落ち着いた投球で2イニングを無得点とする。7回には、高田の好投に応えるべく2死二塁から8番相馬が左翼線への適時打を放ち、1点を追加。
しかし後が続かず、その後追加点はなし。7回終了時で3点差とされる。
これ以上失点できない8回、マウンドに上がったのは菅野秀哉(キャ4)。しかし、先頭打者の三井健右(立大)に粘られた後の7球目の直球を捉えられると、これがライナーソロ本塁打となり1点を失う。その後は安定感のある投球で確実に打ち取り抑えるも、ダメ押しの一打となる。
その後、逆転したい南信州スカイドラゴンズだったが、8回から登板した中川颯(立大)に翻弄され、得点をすることができず試合は幕を閉じた。
南信州スカイドラゴンズは負けたものの、投手陣の力投、中山の猛打賞、川口凌の全打席での安打、相馬の適時打など、法大戦士は投打ともに活躍。終始笑顔でプレーした年に1度の祭典は、彼らにとって他大学の選手とプレーできる学びの場に、また気分転換にもなったはずだ。そして、なにより楽しく笑顔でプレーする選手の姿は、多くの地元の野球少年・少女を魅了し、彼らにとって特別な時間を贈ったことだろう。
(吉田あゆみ)
選手インタビュー
向山 基生 主将
-オールスターゲームを振り返って
勝ちたい気持ちだったんですけど、いろんな選手とコミュニケーションがとれてとても楽しかったです。
-特によく話した選手は
やっぱり慶應の河合(大樹)とか。いろんな選手と喋りました。
-自己評価すると何点
50点くらいだと思います。
-今日のチームのMVPは
柳町(達、慶大)だと思います。満塁ホームラン打ったので。あと他にも出塁していたのですごいと思いました。
-明日の野球教室で教えたいことは
野球の楽しさをしっかりと良い形で教えられたらなと思います。
-ファンのみなさまへ
開幕までは2週間弱となっているので、優勝できるようにしっかりと準備して臨みたいと思います。
川口 凌 内野手
-オールスターゲームを振り返って
他チームの人と一緒にプレーできてめっちゃ楽しかったです。
-自己評価すると
100点ですね。
-瀬戸西選手との二遊間については
慶應義塾でショートのレギュラーはってるだけあって名手でした。
-好守備もありました
打ったのが飯迫(恵士、立大)だったんですけど、ああいう感じの打球多いので(ダブルプレー)とれました。
-今日のチームのMVPは
自分で(笑)。嘘です(笑)。柳町(達)です。ああいう満塁ホームランとか持ってるなと思いました。
-二塁ベース付近では選手同士でどんな話を
世間話です。野球の話はそんなにしないです。
-明日の野球教室でどのようなことを教えたいか
六大学で4年間やってきたので、そのいろいろな経験を小さい子たちに教えられたらいいなと思います。
菅野 秀哉 投手
–昨年に続いてのオールスターでしたが
2回目だったので、そんなに緊張することもなくできたのかなと思います。
–リーグ戦とは違う環境での試合はどうでしたか
気持ち的にも楽で、楽しく投げることができたので、良かったと思います。
–三井(健右、立大)選手に本塁打を許しました
まだ、リーグ戦前なので、打たれても気にせずリーグ戦でしっかり抑えていければ良いかなと思います。
–三井選手については
苦手意識があるんですけど、しっかり抑えられるようにしていきたいなと思います。
–ストライクゾーンが狭い印象でした
六大学に比べたら狭い部分もあったんですけど、そこは気にせず投げていきたいと思っていました。
–これから長野で楽しみたいことは
明日は野球教室で終わりなので、(観光も美味しいものを食べたりする時間も)そんなに無いですね。
–明日の野球教室では何を伝えていきたいですか
明日は中学生なので、基本的なことを教えていければ良いなと思います。ピッチングをしっかり教えていければと思います。
伊藤 寛士 捕手
–初めてのオールスターでしたが、どうでしたか
たまたま出られたんですけど、久しぶりにレベルの高い人たちとこうして試合ができて楽しかったです。
–中村浩人(営4)選手の代わりに出場ということになりましたが、秋季リーグ戦への期待もあるのでは
やはりチャンスだと思うので、しっかりそのチャンスをものにできるようにしていかなくてはダメかなと思っています。
–今日は代打で安打を放ちました
やはりピッチャーが同じ高校の後輩だったので、負けられないなとは思ってやりました。
–磯村選手とは久々の対戦だったと思います
高校の時とは違って、ストレートに力があって、結構最初は押され気味だったかなと思います。
–長野でこれから楽しみたいことは
(今まで)他の大学の人と交流がなかったので、色んな大学の人と話して交流深めていければ良いかなとは思います。
–試合では交流はなかった
試合中もしゃべってはいたんですけど、ブルペンにずっといたので。
–明日の野球教室では何を伝えていきたいですか
やはり、中学生相手なので、進路のこととか生活のこととか、多分技術のことは他の選手の方があって色々教えてくれると思うので、技術的なことよりもそういうところを言えたらなと思います。
–秋に向けて
3年生になってからは春に序盤だけベンチに入って、そこから入れていないので、秋はベンチに入るだけではなくて、少しでも試合に出られるようにやっていきたいです。
相馬 優人 内野手
-今日の試合を振り返って
今日の試合は、途中出場で3打席回ってきて、そのうちの1本でタイムリーを打つことができて良かったと思います。他の大学の人と色々交流できて、すごい楽しくて良い経験になりました。
-先月のFISU世界大学野球選手権大会で同部屋だった檜村篤史選手(早大)と二遊間を組みましたが
阿吽(あうん)の呼吸ですね(笑)。なんとなく考えていることは分かっていたので。台湾では檜村が怪我して、なかなか一緒に試合に出ることがなかったので、一緒に出場できて本当に楽しかったです。
-明日の野球教室で教えたいことは
野球は楽しむことが一番だと思うので、野球を楽しくやりましょうっということを伝えたいと思います。
–今後に向けて
あと少しでリーグ戦が始まるので、僕はまだあまり調子が良くないのですが、ここから自分の調子を上げつつ、チームもしっかり良い方向に向けれたらいいなと思います。そしてやっぱり優勝したいです。絶対に優勝します。
福田 光輝 内野手
–初めてのオールスターはどうでしたか
いつもとの試合とは違う感じだったので、自分なりには楽しめたかなと思います。
–普段と違い楽しい雰囲気でしたが
自分は結構楽しい雰囲気の方が好きですね。あんまりぴりぴりしてるのは好きではないので。試合ではそうも言ってられないので、リーグ戦はしっかり切り替えてやりたいと思います。
–今日は盗塁死や打撃でも奮いませんでした
ちょっと狙いすぎてしまいましたね(笑)。また自分たちのチームに帰ってから修正していきたいなと思います。
–修正したい点とは
今日、まず相手ピッチャーの球を見れたので、そこはプラスに捉えて、後は自分がしっかりいけるように準備するだけだと思うので、準備していきたいと思います。
–これから長野で楽しむ予定は
とりあえず、部屋は3年生みんな同じなので、楽しめたら良いなと思います。
–明日は野球教室ですが、何を教えていきたいですか
とりあえず楽しむことが自分の中でも大事だと思っているので、細かいことは(短い時間では)あんまり教えられないんですけど、自分なりにしっかり野球を教えてあげられたらなと思います。
–最後に一言お願いします
オールスターは終わってしまったんですけど、秋にはリーグ戦があるので、しっかり自分の中で準備して優勝できるように、優勝に向かってやっていきたいと思います。
高田 孝一 投手
-初めてのオールスターでしたがどうでしたか
いつもと違って、(会場自体が)リラックスした雰囲気だったので、楽しく投げることができました。
-普段と違う雰囲気で野球をできることについて
台湾のときもそうだったんですけど、色んないつもの試合をいつものメンバーで行っているときとは違った吸収だったり刺激もあるので、それは良かったと思います。
-2回無失点という内容でしたが、自身の投球については
あんまり調子は良くなかったんですけど、なんとか抑えられたので、良かったと思います。
-ストライクゾーンが少し狭かった印象です
そうですね。少し狭めと言われていたんですけど、やはり狭かったですね。
-長野を楽しむ予定はありますか
この後、レセプションというのがあるらしいので、時間があるか分からないんですけど、行けたらどこかに行きたいなと思います。
-明日は野球教室ですが、何を教えていきたいですか
野球教室は楽しみたいと思います。ピッチングについては色々聞かれると思うので、丁寧に分かりやすく教えてあげられれば良いなと思います。
フォトギャラリー
- 楽しそうに入場する中山
- 中山は3安打を放ち主砲らしさを見せた
- 攻守にわたり100点の活躍をした川口凌
- 柳町(慶大)の満塁弾で生還した川口を笑顔で迎える向山
- 盗塁を狙うなどアグレッシブなプレーが光った福田
- 5回終了時にはプロサックス奏者の朝本千可さんによるパフォーマンスが行われた
- リーグ戦での飛躍も期待される伊藤士
- 試合を終えた青木監督、前村主務、選手ら