【ハンド】2018年度関東学生連盟秋季リーグ戦 第6節 対立大 1部昇格で波に乗る立大との大接戦を制す! 後半の逆転劇で今季初勝利!!
2018年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 第6節 対立大
2018年9月23日(日)
明治大学和泉体育館
前節の敗戦により、今季負け越しが確定した法大。後がない中で対戦したのは、一部昇格を果たしたばかりの立大だ。序盤こそリードを奪ったものの、次第に相手のペースにのまれ、前半は12-17で折り返す。しかし後半怒涛の追い上げを見せ、ラスト5分で同点まで追いつくと、最終スコアは28-26。見事な大逆転で今季初勝利を飾った。
試合結果
トータル試合結果
28 法政大学 |
12 | 前半 | 17 | 26 立教大学 |
---|---|---|---|---|
16 | 後半 | 9 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
16 | GK | 深井亮太 | 理工4・ 浦和学院 | 0 | 0 |
5 | CB | 松岡寛尚 | 経済3・藤代紫水 | 11 | 45 |
26 | RB | 本田悠也 | 社会2・大分 | 2 | 11 |
10 | RW | 黛祐貴 | 経済4・富岡 | 0 | 0 |
3 | LB | 山本祐輝 | 社会3・浦和学院 | 5 | 20 |
7 | LW | 田島走 | 経済4・藤代紫水 | 5 | 20 |
33 | PP | 橋口博隆 | 社会1・雄城台 | 2 | 8 |
交代選手
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
21 | GK | 仲村充 | 社会4・藤代紫水 | 0 | 0 |
2 | CB | 山本晃大 | スポ健3・雄城台 | 1 | 16 |
4 | RB | 沖山葉太 | スポ健4・法政二 | 0 | 4 |
22 | RW | 本田拓海 | 社会3・法政二 | 2 | 10 |
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝-分-負 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝ち点 |
1位 | 国士大 | 4-0-1 | 171 | 153 | 18 | 10 |
2位 | 筑波大 | 4-0-2 | 177 | 139 | 38 | 8 |
3位 | 日本大 | 4-0-2 | 171 | 164 | 7 | 8 |
4位 | 中央大 | 3-0-3 | 143 | 139 | 4 | 6 |
5位 | 明治大 | 2-2-2 | 143 | 140 | 3 | 6 |
6位 | 日体大 | 3-0-3 | 167 | 169 | -2 | 6 |
7位 | 早稲田 | 2-1-3 | 154 | 159 | -5 | 5 |
8位 | 東海大 | 2-1-2 | 140 | 156 | -16 | 5 |
9位 | 立教大 | 2-0-3 | 160 | 177 | -17 | 4 |
10位 | 法政大 | 1-0-5 | 142 | 172 | -30 | 2 |
春季リーグ戦結果
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 9月1日(土) | 国士舘 | ●24-28 | 日大八幡山 |
2 | 9月2日(日) | 日本大 | ●23-32 | 日大八幡山 |
3 | 9月8日(土) | 筑波大 | ●25-35 | 国士大多摩 |
4 | 9月9日(日) | 中央大 | ●20-25 | 国士大多摩 |
5 | 9月22日(土) | 早稲田 | ●22‐26 | 日体大健志台 |
6 | 9月23日(日) | 立教大 | ○28-26 | 明大和泉 |
7 | 9月29日(土) | 明治大 | ― | 国士大多摩 |
8 | 9月30日(日) | 東海大 | ― | 中大多摩 |
9 | 10月6日(土) | 日体大 | ― | 国士大多摩 |
戦評
第6節にしてようやく『法政らしさ』が戻ってきた。開幕から流れを引き寄せられないまま、気がつけば5連敗と窮地に立たされていた法大。しかし今節では連携面の課題をクリアし、立大を相手に大きな一勝をつかみ取った。
松岡寛尚(経3)の先制で試合はスタート。橋口博隆(社1) と田島走(社4)のポストシュート、また立大のミスも目立ったこともあり、序盤は着実に点を重ねていく。しかし、約6分間でPTを3本与えてしまう痛恨の場面から形勢は逆転してしまう。立大の前へ前へと出てくる高い位置でのディフェンスに翻弄され、ボールを奪われる場面が目立ち始めると、その後も逆速攻を食らうなど、相手ペースの速い展開が続いた。前半終了時のスコアは12-17。逆転を許し後半戦に臨むこととなった。
再びリードを奪うには何をすべきか。ハーフタイムでは「相手の逆速攻に対し、正(左)サイドを厚く守ろう」と話し合い、ディフェンス面での立て直しを図った。入念な意思確認が功を奏し、後半ではディフェンスが機能。後半開始1分で本田拓海(社3)と山本祐輝(社3)の速攻が2連続で決まり、一気に勢いづいていく。その後も粘り強いディフェンスから得点を挙げていくものの、52分時点でのスコアは23-25。わずかに追う戦況が続いていた。しかしそんな差を詰め切れない中で、チームの守護神・中村充(社4)が覚醒する。会場を沸かせる好セーブを連発。そこから攻めにつなぎ、ここに来て法大の3連続得点が決まる。そして56分の山本祐のシュートでようやく逆転に成功。その後も本田悠也(社2)のサイドシュートや、今節11得点を挙げた松岡の速攻で差を広げていった。そして全員が気持ちを切らすことなく、勝ちへの執念を感じさせるプレーで、最後までリードを守り切った。最終スコアは28-26。終盤5分の粘りがチームに初勝利を運んでくれた。
今日の勝利を迎えるまで、思うようなプレーができずにいた法大。「勝ち方が分からない」。時折、そんな悲痛な声も聞こえてきた。そんな苦しい3週間を越え、ようやく法大は今季初勝利をつかんだのだ。この重みのある1勝は、今後の成長にとって大きな意味を持つに違いない。
リーグ戦も残すところ3試合となった。次なる相手は、昨季に接戦の末勝利した明大。笑顔でリーグ戦を終えるためにも、この1勝の勢いのままに勝ち切りたいところだ。(飯島愛未)
選手インタビュー
仲村充
―悲願の今季初勝利です
まず1番に嬉しいです。この雰囲気を継続していければいいなと思います。
―試合を振り返って
前半もう少しディフェンスで締めることができた部分があったと思います。オフェンスでも話し合いはしていましたが、意思統一ができてない部分もあったと思います。来週までに修正していきたいです。
―昨日の試合後はチームでどのような話をしましたか
あの様なシーンで追いつかないと勝つことはもちろんできないという話はありました。そういう時こそ、ディフェンスを大事に守ることに全力を注ごうとしました。
―ご自身のプレーを振り返って
がむしゃらに無我夢中でボールを止めてただけです(笑)。
―シュート対策など立教への対策は
もともと先発ではなかったので、キーパーの深井の情報を基にして、自分が交代して入りました。
―次戦の明大戦への課題は
やはりここぞという時のディフェンス力です。守りたい時に守ることができないと、相手の思い通りにやられてしまいます。全体的にディフェンスを集中してやっていければと思っています。
―次戦に向けての意気込み
がんばります!!
松岡寛尚
―リーグ戦初勝利でした
この5連敗は勝てたのに勝てなかった試合ばかりでした。チームの一体感もなかったし、実力で負けたというよりも自分たちを追いこんでしまいました。今日やっと法政らしい試合ができたと思います。
―前半はリードを許した展開になっていました
セットオフェンスは守れていたんですけど、逆速攻で点を決められていました。それを試合中に修正できなかった部分があったので、5点リードされてしまったんだと思います。
―後半追い上げました
ハーフタイムではしっかり戻ってディフェンスをすること、セットオフェンスはそのまま継続すること、相手の逆速攻に対して正サイドを厚く守ろうということを確認しました。
―後半は右サイドから決められている場面が多く見られましたが
相手チームの左利きの選手はゲームメイクが上手い選手でした。視野に入れてないようなことを相手にされてしまったので、予想外の展開になりました。
―昨日と違ったところは
昨日の早稲田戦で3:3ディフェンスをしていた時、チームで決めた約束事があったんですけど、それが全員に意思統一できていませんでした。(昨日の)試合が終わった後に監督に「ミーティングをちゃんとして意思疎通をはかりなさい」と言われました。今日は意思疎通がしっかりでき、後半では逆速攻を修正できたから勝てたのだと思います。
―試合の良かった点、悪かった点は
悪い所は僕たちが相手を追いかける展開が多く、競った時にディフェンスで注意しないといけない所でやられてしまうことです。良かった点は今日の試合でしかないんですけど、苦しい時間帯にしっかり守れた所です。
―次節は明大戦です
やっと1勝できて、勝ち方や雰囲気の持って行き方とかが分かったと思うので、今日の勝ちを生かしていきたいです。
山本祐輝
ー今季初勝利でした
法政らしさが出ないまま5試合が終わってしまったんですけど、今日は勝ち切ることができて良かったと思います。
ー今試合の流れを振り返って
今季はいつもなんですけど、前半の最後の方で点を取られ始めてしまい、それが課題でした。今日もそうなってしまったんですけど、後半は自分たちのやりやすいベンチ側だったので、そこでしっかり修正できました。結果的に勝てたので良かったです。
ー立大の高い位置でのディフェンスに苦戦している印象でした
法政は個人芸が得意で、1人で攻めていくのが好きなんですけど、今季はどこの大学でも高いディフェンスが多くて、それで結構攻めあぐねている印象でした。でも今回は1試合を通して全員が足を動かして、しっかりセットで点が取れたので良かったです。
ー今試合はオフェンスでも要所で活躍されていました
ディフェンスの要として出させてもらっているので、そんなつもりはないんですけど、作ってもらったシュートはしっかり決めようという気持ちでやっていました。
ー最後は見事な逆転勝利でした
ディフェンスで最後まで粘れて、キーパーが取ってくれたのが要因だと思います。それが速攻につながって点になったので良かったです。
ー立大には弟さん(千尋選手)がいらっしゃいますが兄弟対決はいかがでしたか
もちろんずっと一緒にやっているのでプレーはよく知っていました。あと18番の関根源哉も高校の時の同級生だったので、すごい懐かしくて楽しかったです。
ー次節へ向けて
とりあえず1勝できたので、これからは法政らしく、法政のムードで残りの3試合を勝ち切りたいです。少しスタートは遅れたんですけど、良い形でリーグを終えられればと思います。
フォトギャラリー
- 今節大活躍の松岡
- 強烈なシュートを放つ山本祐
- 後半チーム反撃ののろしを上げるシュートを決めた本田拓
- チーム一丸でフェンスに走る
- 同点に追いつきチームを鼓舞する黛
- 体を張ったプレーで勝利に貢献した橋口
- 試合終盤怒涛のセービングを見せた仲村
- ベンチ陣も逆転に沸く