【サッカー】第92回関東大学サッカーリーグ戦 第16節 法政大3-1専修大 北川公貴のリーグ戦初ゴール含む3発でアミノバイタル杯以来の勝利を飾る!
第92回関東大学サッカーリーグ戦 第16節 法政大ー専修大
2018年10月13日(土)
味の素スタジアム西競技場
しばらく勝利から遠さがっている法大の今節の相手は前期リーグ戦で引き分けた専大。11分に先制点を奪うもすぐに追いつかれる展開。苦しい展開が続くも最後まで集中を切らさなった法大が終盤に試合を決定づけるゴールを奪い、久しぶりの勝ち点3をもぎ取った。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大 |
2 | 前半 | 1 | 1 専修大 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
11分 | 得点 | 法政大学 | 大西遼太郎 | 1-0 |
16分 | 得点 | 専修大学 | 大西拓真 | 1-1 |
34分 | 得点 | 法政大学 | 北川公貴 | 2-1 |
55分 | 交代 | 法政大学 | 大西→末木 | |
61分 | 交代 | 法政大学 | 中井→上田 | |
68分 | 交代 | 法政大学 | 橋本→紺野 | |
90分 | 得点 | 法政大学 | 上田綺世 | 3-1 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 成績(出場・得点) |
1 | GK | 吉田舜 | 社会4・前橋育英高 | 11・0 |
6 | DF | 長倉颯 | 経済4・横浜FMY | 5・0 |
3 | DF | 前谷崇博(cap) | スポ4・ガンバ大阪Y | 10・0 |
2 | DF | 森岡陸 | 現福2・ジュビロ磐田Y | 8・0 |
17 | DF | 高木友也 | 経済2・法政第二高 | 10・0 |
7 | MF | 下澤悠太 | 社会3・柏レイソルY | 9・1 |
5 | MF | 大西遼太郎 | 社会3・ジュビロ磐田Y | 12・0 |
33 | MF | 北川公貴 | 経済3・札幌第一高 | 2・1 |
30 | MF | 橋本陸 | 経済3・西武台高 | 1・0 |
11 | MF | 森俊貴 | 情科3・栃木SCY | 15・1 |
34 | FW | 中井崇仁 | スポ1・尚志高 | 1・0 |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
21 | GK | 中野小次郎 | 経済2・徳島ヴォルティスY | 2・0 |
23 | DF | 関口正大 | 現福2・新潟明訓高 | 5・0 |
27 | DF | 蓑田広大 | 現福1・青森山田高 | 2・0 |
13 | MF | 末木裕也 | スポ3・ヴァンフォーレ甲府Y | 13・1 |
8 | MF | 紺野和也 | 現福3・武南高 | 16・2 |
16 | MF | 長谷川元希 | 現福2・大宮アルディージャY | 4・0 |
20 | FW | 上田綺世 | スポ2・鹿島学園高 | 14・10 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 早稲田大 | 36 | 16 | 11-3-2 | 38/25 | 13 |
2位 | 順天堂大 | 27 | 16 | 8-3-5 | 30/17 | 13 |
3位 | 筑波大 | 27 | 16 | 8-3-5 | 31/21 | 10 |
4位 | 明治大 | 25 | 16 | 7-4-5 | 31/18 | 13 |
5位 | 法政大 | 25 | 16 | 7-4-5 | 23/21 | 2 |
6位 | 流通経済大 | 23 | 16 | 7-2-7 | 27/32 | -5 |
7位 | 駒沢大 | 22 | 16 | 6-4-6 | 30/29 | 1 |
8位 | 専修大 | 21 | 16 | 6-3-7 | 20/29 | -9 |
9位 | 東洋大 | 20 | 16 | 5-5-6 | 19/23 | -4 |
10位 | 桐蔭横浜大 | 19 | 16 | 5-4-7 | 24/28 | -4 |
11位 | 東京国際大 | 14 | 16 | 3-5-8 | 18/30 | -12 |
12位 | 国士館大 | 8 | 16 | 2-2-12 | 18/36 | -18 |
後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 9月16日 | 駒澤大 | △1-1 | 日立市民運動公園 |
13 | 9月23日 | 順大 | ●0-1 | 味の素フィールド西が丘 |
14 | 9月30日 | 桐蔭大 | △1-1 | BMWスタジアム平塚 |
15 | 10月7日 | 筑波大 | ●0-2 | 笠松運動公園陸上競技場 |
16 | 10月13日 | 専大 | ○3-1 | 味の素スタジアム西競技場 |
17 | 10月20日 | 流経大 | 笠松運動公園陸上競技場 | |
18 | 10月27日 | 東国大 | 山梨中銀スタジアム | |
19 | 11月4日 | 明大 | BMWスタジアム平塚 | |
20 | 11月10日 | 国士大 | 相模原ギオンスタジアム | |
21 | 11月17日 | 東洋大 | 相模原ギオンスタジアム | |
22 | 未定 | 早大 | 未定 |
マッチレポート
後期リーグ戦2分2敗と未だに勝利がなく苦境に立たされている法大。何とかして勝ち点3を取りたい法大は絶対的エースの上田綺世に代え、ルーキーの中井崇仁をスタメン起用などメンバーを入れ替えて専大との一戦に挑んだ。
前半序盤は両チームともミスが目立ち、落ち着かない試合展開を見せる。その中で前半11分、試合が動く。左サイドでボールを持った下澤悠太が中央にクロスを上げるも相手がクリアする。そのクリアボールを橋本陸が強烈なボレーシュートを放ち、惜しくもキーパーに弾かれるもそのこぼれ球を大西遼太郎が冷静に流し込み12節駒大戦以来の先制点をもぎ取る。先制点を取り、勢いに乗りたい法大だったが、前半16分、自陣のPA内で混戦になり最後は専大の大西拓真にこぼれ球をゴールに流し込まれ、試合は振り出しに。その後、法大は橋本、北川公貴を軸に攻撃のリズムを作って相手のゴールに襲いかかり、一方で専大はボランチの鹿沼直生を中心にサイド攻撃から流れをつかもうと試みる。互いに拮抗した状態で試合が進む中、34分に法大が勝ち越しに成功する。ポストプレーでボールを受けた中井が森俊喜にスルーパス。左サイドでボールを受けた森がドリブルで中に侵入しクロスを上げ、最後は北川が冷静に流し込み、理想の形でゴールを奪いこのまま前半を終える。
後半は意地でも勝ち点を奪いたい専大の猛攻に苦しむ展開になる。51分、中山克広に法大の左サイドを突破され絶体絶命のピンチを招くもここは法大の正GK吉田舜の好セーブで何とか乗り切る。すると55分に大西に代えて末木裕也がピッチに入るとそこから上田と紺野和也を立て続けにピッチに送り込み、長山監督が考えてた「後半に仕留める」プランを実行する。しかし流れはすぐに法大には傾かずに苦しい展開が続く。相手は両サイドハーフを中心に自陣ゴールに攻め込むも前谷崇博を中心に「チーム全員守備」でゴールを許さない。誰1人とも集中を切らさずに戦う法大の勝利を決定づけるゴールを決めたのはやはりエースストライカーだった。90分、末木のスルーパスからオフサイドギリギリで抜け出した上田がキーパーとの一対一を冷静に決めこれで勝負有り。アミノバイタル杯決勝以来、そして今後のリーグ戦にも繋がる非常に価値のある勝利を飾ることができた。 (草野慧)
監督・選手コメント
長山一也監督
ー試合を振り返って
今日は立ち上がりから集中して前線から守備をして自分たちのリズムを作って、後半スペースが空いてきたときに上田(綺世)や紺野(和也)を入れて仕留めるというプランを持っていました。今日は前半から出ていた選手がアグレッシブにやってくれて、今日はいいゲームができたかなと思います。
ー北川公貴選手の起用は前線からの守備を遂行するためでしょうか
そうですね。Iリーグの方でもすごく頑張っていて、前節でも良い守備をしていました。
今日は中居(崇仁)や橋本陸も守備を頑張ってくれていて、あとは攻撃でもすごく点を取ってくれている選手を使いました。
ー先制したあとすぐに失点してしまいましたが
相手の7番の選手のマークがはっきりしていませんでした。ボランチの戻りも遅くてカードを貰ってしまった状況で、相手には良いキッカーもいるので、セットプレーはキーになるよという話もしていたのですが、セットプレーの後のカバーが遅くてやられてしまいました。そこはルーズなところがありましたが、しっかりと切り替えてくれたので良かったです。
ー以下囲み取材
ー上田綺世選手をスタメンから外したのは上田選手への依存を脱却するという意味も込めてのものですか
そうですね。自分たちでやらないといけない状況になった方が割り切ってできると思いますし、守備のところは綺世の課題でもあるので、そこは選手を代えました。
ー次節に向けて
後期勝ってなかったのでうれしいところはあるのですが、次勝って連勝しないと意味がないので、そこに向けてしっかりと準備します。今日の試合はきつかったと思うのですが、運動量も増えていますし、そういうことをしないと勝てないというのも分かったと思うので、運動量を増やすということを含めた準備を1週間していきます。
前谷崇博
ー今日の試合を振り返って
チームのみんなが謙虚になり、守備をしっかり集中切らさずにできたことが勝利の要因だと思います。
ー専大対策として考えていたことは
試合の中で相手のCBが結構つり出されることが分かったのでサイドの裏を狙って、中の人数を増やすことでゴールを目指そうと考えていました。試合を通じて上手くいったと思います。
ー先制してからすぐに同点に追いつかれましたが具体的な要因は
セットプレーのこぼれ球でマークがずれたところに誰が行くのかがはっきりしてなかったのが要因だと思います。
ーリードして迎えた後半、散々ピンチを招きましたがその中で意識したことは
裏への対策と相手の左サイドに良いクロスを上げる選手がいたので自チームの右サイドの選手にマークをつかせ、CB陣でマークの確認をしっかり行い、最終的にゴールを許さないように心がけました。
ー今日の試合での収穫は
しばらく勝利が遠ざかっていた中で今日こういう形で勝利を収めることができて、チームの士気が上がったことだと思います。
ー次の試合に向けて一言
勝った試合を次に生かさなければ意味がないと思うので、次節も勝利できるように来週からももう一度引き締めてトレーニングに励みたいと思います。
北川公貴
ー試合を振り返って
自分はここまで出れていなかったのですが、その中で前節急にスタメンになりました。自分が求められていたのは守備から入ることだったので、まずはそこを意識しながらチームのためにプレーしていました。
ーゴールシーンを振り返って
右サイドの橋本陸は結構ランニングをかけてくれるタイプで、ニアの方に釣ってくれたので自分がフリーで決めるだけというゴールでした。
ー前節は得点を決めることができませんでしたが、何か意識を変えた部分はありますか
自分の中では特になかったのですが、関東リーグは守備というより個の力が出ていました。Iリーグは守備からみんなでやっていこうというのが強かったので、その意識を関東リーグに持っていけたらなと思って、自分から発信していこうと思って守備をしていました。
ー個人としての今後の目標は
今節で後期初勝利ができたので、このまま勢いに乗っていくためにも自分としてはこのままスタメンで出続けることが大事だと思うので、まずそこを意識したいです。
ー次節に向けて
まずは守備から入って、チャンスを絶対に来ると思うので、そこを決めて勝てたらなと思います。
高木友也
-今日を振り返って
先制点を取ることをチームとして意識していました。また、失点をした時にいつもと違って崩れることなく修正できたことも良かった試合でした。
-専大の印象は
サイドハーフにスピードがあることは認識していて、そこを抑えれば試合を有利に運べることは、チームの中の共通認識としてありました。そのため、そこを意識して個人的にもプレーすることができました。
-リードして折り返した前半、チームで話したことは
ハーフタイムに、リードして折り返したけれど後半油断して失点した試合のことを選手たちで思い出して話し合いました。
-今節も積極的な攻撃参加が見られたが、攻撃面で意識していることは
僕はドリブルが得意なので、周りの選手を使いながら自分も活きるようなドリブルは常に心がけています。
-失点を喫する試合が続いているが、守備陣で話していることは
今は相手に隙を見せることが多いので、そこを少なくすることがチームの統一事項になっているので、4バックの選手たちで声をかけながらやっていますね。
-後期リーグ戦の目標は
優勝への望みを捨てずに、かつ、インカレ出場権をノルマだととらえて今後も頑張りたいです。
フォトギャラリー
- ドリブル突破を試みる中井
- 攻守に渡って活躍が光った長倉
- 北川を祝福するチームメイト
- キャプテンシーを発揮した前谷
- リーグ戦初先発の橋本
-
- 勝利を喜ぶ選手たち
- 相手のゴールを脅かす北川