【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第17節 法政大2-0順天堂大 主将加藤の今季初ゴールはヘディング弾! 四年生の活躍で好相性の順大を下し3位浮上を果たす!
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第17節 法政大ー順天堂大
2019年10月19日(土)
前橋市総合運動公園サッカー場
今節の相手は法大を勝ち点差1で追う順大。負ければ順位が入れ替わる一戦は前半、法大が優勢に試合を進める中で32分、紺野和也のコーナーキックに加藤威吹樹が頭で合わせて先制するとその2分後には紺野が得意のカットインからニアサイドにシュートを決め早くも2-0に。後半に入り順大が猛攻をしかけるも全員守備で見事にシャットアウト。順大相手に完封勝利を果たし、3位に浮上した。
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
2 | 前半 | 0 | 0 順天堂大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
32分 | 得点 | 法政大学 | 加藤威吹樹 | 1-0 |
34分 | 得点 | 法政大学 | 紺野和也 | 2-0 |
58分 | 交代 | 法政大学 | 松澤→佐藤(大) | |
63分 | 交代 | 法政大学 | 飯島→長谷川 | |
83分 | 交代 | 法政大学 | 紺野→田中 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | |
12 | GK | 中野小次郎 | 経済3・徳島ヴォルティスY | |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済4・サンフレッチェ広島Y | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | |
11 | MF | 橋本陸 | 経済3・西武台高 | |
30 | MF | 飯島陸 | 経済2・前橋育英高 | |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY | |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
4 | DF | 蓑田広大 | 現福2・青森山田高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | |
25 | MF | 田部井涼 | 経済2・前橋育英高 | |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 | |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 46 | 17 | 15-1-1 | 38/8 | 30 |
2位 | 桐蔭横浜大 | 34 | 17 | 10-4-3 | 28/15 | 13 |
3位 | 法政大 | 29 | 17 | 8-5-4 | 26/15 | 11 |
4位 | 立正大 | 27 | 17 | 8-3-6 | 31/20 | 11 |
5位 | 筑波大 | 27 | 17 | 8-4-6 | 28/20 | 8 |
6位 | 順天堂大 | 25 | 17 | 7-4-6 | 19/19 | 0 |
7位 | 中央大 | 21 | 17 | 6-3-8 | 18/23 | -5 |
8位 | 駒澤大 | 21 | 17 | 6-2-8 | 17/29 | ‐12 |
9位 | 専修大 | 20 | 17 | 6-2-9 | 28/43 | -15 |
10位 | 早稲田大 | 18 | 17 | 5-3-9 | 19/29 | -10 |
11位 | 流通経済大 | 11 | 17 | 3-2-12 | 16/32 | -16 |
12位 | 東洋大 | 9 | 17 | 2-3-12 | 12/27 | -15 |
後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 9月14日 | 流経大 | △1-1 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
13 | 9月21日 | 筑波大 | △0-0 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
14 | 9月28日 | 桐蔭大 | ○2-1 | 奥戸総合スポーツセンター |
15 | 10月6日 | 中大 | ○1-0 | 山梨中銀スタジアム |
16 | 10月14日 | 専大 | △2-2 | 法大城山グラウンド |
17 | 10月19日 | 順大 | ○2-0 | 前橋総合運動公園 |
18 | 10月26日 | 明大 | Shonan BMWスタジアム平塚 | |
19 | 11月2日 | 東洋大 | 県立保土ヶ谷公園サッカー場 | |
20 | 11月9日 | 早大 | 千葉県総合スポーツセンター東総運動場 | |
21 | 11月16日 | 駒大 | |
相模原ギオンスタジアム |
22 | 11月23or24日 | 立正大 | |
未定 |
マッチレポート
後期リーグ戦は2勝3分といまだ無敗の法大は、前橋総合運動公園サッカー場で順天堂大学と対戦した。ここまで勝ち点26で5位につける法大に対して、順大は勝ち点25の6位。勝ち点差はわずかに1で順位も近い相手から勝利を奪い、インカレ出場権獲得へ向けた争いで優位に立ちたいところだ。
4-4-2を採用する順大に対して、法大も松澤彰と飯島陸の2人が最前線にポジションをとる4-4-2の形を作り、ミラーゲームとなった前半。「相手を圧倒して勝とうというテーマだった」と飯島が語ったように、法大は序盤から積極的なプレスで相手を圧倒した。試合開始早々、大西遼太郎が中盤でのボール奪取から相手ゴールへと迫る。シュートは惜しくも枠の上にそれるが、立ち上がりから法大の勢いを感じさせた。その後は素早く相手に寄せる守備で相手を自由にさせず、順大陣内で試合を進めるが、なかなかチャンスらしいチャンスを作れない。迎えた34分、待望の瞬間が訪れる。紺野和也の右CKをファーで合わせたのはキャプテンの加藤威吹樹。打点の高いヘディングで相手に競り勝ちゴールへ叩きこんだ。直後の34分には、右サイドでボールを持った紺野が得意のドリブルでカットインからのシュート。これがニアに突き刺ささり追加点。4年生2人の「らしいゴール」で一気に相手を突き放した。その後は相手に押し込まれたものの、集中した守備で得点を許さず、2点をリードして前半を終える。
後半、先に動いたのは順大。ハーフタイムに選手交代を行い、前線の人数を増やすフォーメーションへと変更した。47分、相手に抜け出され切り返しからシュートを放たれるもゴールの左へ外れ、難を逃れる。続く51分にもPA内からシュートを放たれるが、久しぶりにスタメン復帰した中野小次郎が弾き出し得点を許さない。最大のピンチは74分、PA内で崩され、GK中野が飛び出したことによりガラ空きのゴールを狙われるが、ここは加藤が頭で渾身のクリア。この試合の先制点をもたらしたキャプテンが本職の守備でも存在感を発揮した。対する法大もサイドチェンジを駆使して相手ゴールへ襲いかかるがゴールネットは揺らせず。その後も追加点こそ奪えなかったものの、最後まで出足の速い守備で相手の攻撃の芽を摘み続け、前半の2得点を守りきった法大が勝利を手にした。
加藤や紺野といった4年生の活躍によって勝利を収めた法大は、後期リーグ戦無敗をキープ。いい流れで迎える次節の相手は現在首位を独走する明治大学だ。明大には前期リーグ戦、そして総理大臣杯の決勝でも敗れており、選手たちはリベンジに燃えている。さらには、集中応援ということで観客も多く入ることが予想され、選手たちにとって最高の舞台が用意されることだろう。強敵相手に勝利を掴み『法政の意地』を見せつけたい。(宮川昇)
選手コメント
加藤威吹樹
―今日の試合を振り返って
順大は相性が良かったのでしっかり守備から入って前半のうちにしっかり点を取れて勝つことができたので良かったです。それと得点も自分含め四年生が絡んでいたのでチームとしても良い勝利だったのかなと思います。
―具体的な順大対策は
守備の部分で上手くはまる相手ですのでしっかり前からはめていって最終的にはゴール前でブロックを作ってボールを奪い、攻撃につなげていこうと考えていました。
―先制点のシーンを振り返って
コーナーキックからの得点は狙っていた部分であったのでその中で(紺野)和也のピンポイントのボールに合わせることができて良かったです。
―早いうちに追加点が取れました。試合展開に影響は
今まで一点とってからすぐに追加点がとれていませんでした。今日は早いタイミングで追加点がとれたことで守備的にも比較的余裕をもつことができました。
―後半入って途中までは相手に主導権を握られる展開が続きました
守備から攻撃に切り替える部分でテンポが上手く合わなかったり、前線の選手との意図が合わなかったことが要因だと思います。
―後半のピンチの場面で加藤選手のスーパープレーが飛び出しました
気合いですね。ゴールを何としてでも守りたいという執念があのプレーにつながったと思います。
―後期リーグ戦は未だ無敗ですがチームの状態は
誰が出ても準備ができているという印象で法政のサッカーのスタイル的に誰が出でも常に勝てる試合ができるという状態だと思います。
―次は強敵明大ですが次に向けて一言
直近の大臣杯で負けてる相手で自分自身も出場していなかったのでリベンジをして強い法政を見せられたらと思っています。
飯島陸
—今日の試合を振り返って
今日の試合はチームとして圧倒して勝とうというテーマだったので、前半から自分たちが相手を圧倒することができて、そんななかでイブくん(加藤威吹樹)が先制点を取って、その後には(紺野)和也くんも点を取ってくれたというように、4年生が点を取ってくれたというのが良かったかなと思います。もっといえばFWである自分たちが点に絡んでいければいいなと思います。
—松澤選手と2トップを組むような形になっていましたが
(松澤)彰くんが(ボールを)収めて、そこで僕が裏に抜け出すということになっていました。彰くんは空中戦に強くて、自分は裏に抜け出すのが得意なので、役割をしっかり分けてできたと思います。
—前橋育英高校出身ということで、慣れ親しんだ群馬での試合でしたが
このグラウンドでそんなにやったことはないんですけど、こっちに来るときは懐かしいところとかもあったので、育英時代を思い出すような気持ちが少しありましたね。
—後期リーグ戦が始まって無敗が続いていますが、手応えやチームの雰囲気は
後期に入って負けていないというのはチームにとって自信になっているし、大事ではあるんですが、勝ち試合は3試合くらいですし、もっと勝たないといけないので、こだわってやっていかないとなと思います。
—次戦に向けて
次の試合は集中応援ということで、観客もたくさん入ってくれると思うし、明治大学には総理大臣杯でも負けているので、自分たちFWが今日(得点を)取れなかった分を、そこでしっかり活躍して勝ちたいと思います。
フォトギャラリー
- 2戦連続ゴールの紺野
- 左サイドで何度もチャンスメイクをした橋本
- 主将のゴールがチームに勝利をもたらす
- 今日も中盤を制圧した大西
- 紺野との連携で何度もチャンスを作り出した関口
- 途中出場で相手のDF陣を脅かした佐藤(大)
- 次は集中応援だ!