【アイスホッケー】第92回日本学生選手権大会 決勝 対東洋大戦

 

アイスホッケー

【アイスホッケー】第92回日本学生選手権大会 決勝 対東洋大 30年ぶりの優勝を目指すも惜敗… 来年こそは頂点へ  

第92回日本学生選手権
2019年12月29日(日)

日本製紙アイスアリーナ

 平成元年以来の30年ぶり優勝を目指し、決勝戦に挑んだ法大。相手には秋季リーグ戦で2戦2勝の東洋大を迎えた。優勝を目前に気合は十分で試合に臨んだが、勢いに乗る相手に押される展開に。終盤の得点で追い上げを見せるもあと一歩届かず、3-6で敗戦となった。惜しくも優勝は成し遂げられなかったが、準優勝という素晴らしい結果を残した。

DSC 0243 R優勝にはあと一歩届かなかった

試合結果

トータル試合結果

3
(35)
0(7) 1P 1(11) 6
(47)
0(11) 2P 1(21)
3(17) 3P 4(15)
法政大学 PSS 東洋大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています

メンバー

SET FW FW FW DF DF
1 19三田村哲平
(営4)
48小西遼
(人4)
91土田啓太
(法3)
14松井洸
(法4)
21栗原皐成
(法2)
2 8小金澤太一
(法2)
92土屋光翼
(営3)
32 古川憂人
(人1)
4福島勇啓
(文4)
5菊池聖
(法1)
3 18金子凌大
(法2)
86伊藤俊之
(文2) 
77安藤永吉
(法1)
76田畑秀也
(法4)
27小堀健祐
(法4)
4 24石川亜蘭
(文3)
 9近藤謙成
(営3)
13南日向
(法3)
66新田谷兼翔
(人3)
FW67
志田凌大
(文4)

※GKは#39中島康渡(法3)が先発出場。控えに#31吉田駿太(文4)
※G(A):松井(志田、小西)、土屋(小西)、安藤(志田、小堀)

戦評      

 秋のリーグ戦では2戦2勝と相性の良かった東洋大を相手に、平成元年以来のインカレ優勝を目指した法大。この大会が今年度の最終戦で4年生にとっては最後の大会となるため、悔いのない試合を展開したい。

 試合開始早々PPのチャンスを得るも、決勝の緊張からか前日明大を破ったような姿は見られず、プレーからも固さが伝わり無得点でPPを終えてしまう。小さなミスも多く見られ、そのたびにピンチを招くがなんとか無失点で切り抜ける。そんな中ペナルティからKPとなり、東洋大のアタックに圧倒される場面が見られるが、今大会から頻繁に見られる体を張ったディフェンスで食い止める。その後、2度目のPP中に相手がもう一つペナルティを重ね、5人対3人のビッグチャンスが訪れるも、東洋大のプレッシャーを受け一進一退の攻防を繰り返しまたも無得点。互いに敵陣へ攻め込む場面が見られるもゴールには結び付かずこう着状態が続くかに思われたが一瞬の隙をつかれ、先制ゴールを許してしまう。これ以上点を取られたくない法大はまたしてもPPのチャンスを手にするも敵陣からパックを奪われディフェンスの薄いゴールを狙われる。一時はゴールの判定が出されたがビデオ検証の結果ノーゴールに覆り、1点ビハインドで1Pを終える。

 互いにゴール近辺で攻防を繰り広げるも得点に結びつかない。今大会好調の古川憂人(1)、土屋光翼(3)が幾度となくドライブを見せ、チャンスを演出するもゴールまでが遠い。両チーム集中したプレーが続きノーペナルティでゲームが進む。そんな中法大が出したペナルティからKPとなり2点目の追加点を許してしまう。すると集中が切れたかのように2人同時でペナルティを出してしまう大ピンチを招くもなんとか守りきる。その後2P終了間際にまたも2人同時にペナルティで退場となり、運命の3Pを迎える。

 KPの時間が長く続く中でも中島康渡(3)の好セーブが光り、なんとかゴールを守りきるもKPを解消すると立て続けに点を奪われ4点ビハインドとなる。それから先はチャンスを得てもゴールに近づくことも出来ず東洋大との差を感じさせられたが、4年生の松井洸が意地を見せこの試合初ゴールを決める。まだ試合は終わっていないとPPのチャンスでGKを下げ追加点を狙うが、奪われたパックがガラ空きのゴールへ入り5失点目を許す。その後の法大はなんとかそれまでの差を詰めようと果敢にゴールを狙い、2点を追加し、今年の法大を象徴するかのようなスピード感のあるホッケーが見られたが力及ばず、3-6で優勝目前での敗戦となった。

 今年は春から勝ちにこだわる試合が多く見られ、着実に力をつけてきた。4強との実力差は確実に近づいており来年以降のチームにも期待がかかる。また、キャプテンの小西遼(4)やアシスタントキャプテンの松井などを中心に現在のチームにとって欠かせない存在となる選手が多く在籍していたが、今大会のベストFWに選ばれた古川や二戦目で大学初ゴールを決めた安藤永吉(1)など楽しみな下級生も多く、来年こそはこの悔しさをインカレの地で晴らしてほしい。

(記事:岡田一希、写真:磯田健太郎、守本咲希)

 

インタビュー

木谷克久監督

ー今の気持ちは
残念ですね。昨日までずっと良い出来だったのでそれだけに今日の出来は緊張してるのかわからないですけど難しいですね。

ー平成元年の優勝を最後に遠のいている
30年ぶりと言うことでなんとか優勝したかったですね。

ー今年は変化の一年だった
今年はみんな本当に頑張ってくれて、春4位、秋はまあ5位だったですけどもう少しでプレーオフ行けたり、インカレ決勝まで行けたって言うのは4年生のが中心になって引っ張ってきたからかなと思います。

ー今年の四年生はどんなメンバー
勝負に対して厳しい4年生だったかな。それが今回のインカレでは良い方に転んだのかなと思います。

ー自身が出場したインカレと比べて
僕らの時は明大と2強ですからね。今は4強に加えてうちもいるので、一つ勝ってもまた同じレベルの相手が出てくるので大会が盛り上がっていいかなと思います。

ーここまで戦ってきた選手へ一言
決勝まで来られたことはすごく誇りに思うしこれまでご苦労様と言いたいですね。

ー4年生に向けて一言
みんなはこれから就職して色々な辛い思いがあると思うんですけど厳しい練習に耐えられるだけの力はあるので頑張ってください。

 

外久保栄次コーチ

―今年就任されましたが、選手達の最初の印象は
ちょっと『大丈夫かな』という感じでしたね。この選手達で戦えるのかなと。厳しい練習になってしまったのかなと思いますが、本当に成長してくれたと思いますし、こういうインカレの決勝までこれるチームになってくれたと思うので、みんなが頑張ったからかなと。

―就任当初はどのようなことから着手したのですか
最初はパスレシーブ、基本中の基本ですよね。それがちょっとおろそかだったので、まずそこから始めましたよね。パスを出す方も、相手がとりやすいパス。自分勝手なパスじゃなくて。まずは意識付けから始まりました。

―チームに具体的な変化はいつ頃から感じられましたか
春から大分良くはなって、まあ夏頃から良い感じにはなって。まあでも意識が変われば元々できる子たちなので、そこが(意識が変わったのが)良かったんじゃないかなと思いますね。

―攻守の切り替えもはっきりしたチームになりました
そこも結局はパスレシーブ(の精度の改善)から始まってるんじゃないかなと。

―パスレシーブの他には攻撃面で指導したことは
基本的な(攻撃の)システムをやりながら、あとは各自のイマジネーションといか、5人でいろいろコミュニケーションを取ってゴールに向かっていく、シンプルなホッケーを心がけてやってましたね。

―チームで一番成長した選手は
86番の伊藤(俊之)だとか、1年生の安藤(永吉)とかも試合を重ねるごとに良くなっていきました。

―チームに一言
4年生たちがチームを引っ張っていってくれたので感謝しかないですよね。

―来年に向けて期待したい選手は
92番の土屋(光翼)、91番の土田(啓太)、ゴールキーパーの中島(康渡)、あたりが頑張ってくれればまた来年も戦えるんじゃないかなと思います。

 

松田圭介コーチ

―今の率直な気持ちをお願いします
悔しいですね。それだけです。私の時も成し遂げられなかった優勝がまたチャンスを得れて、そこで彼ら選手達が個々までの結果を生んだのですが、まあこのような結果になってしまって、選手達に申し訳ないな、勝たせてやれなかったという形です。

―インカレに向けて具体的に準備したことは
守る意識ですね。フォーメーションを用いた守りをとにかくやってきました。あとはパワープレーの精度を高めるといったところとか、ペナルティーキリングの精度を高くするとか、そういう所を重点的にやってきたので、そういう点は今日までの試合で出来ていたんですけど、今日の試合の前半でそれが出来なくて、で、後半少し出来るようになったのですが、圧倒的な経験の差というのがあったのかなというのも感じています。

―ポジショニングにこだわった守備が特に見られました
ゾーンディフェンスというか、そういう風に守っていこうというテーマはずっとあげてきたので、そういう意味では意識できていたのかなとは思っていたんですが、今日はちょっと一瞬ミスが出てしまって、そこから良い形で攻められてしまったのかなという感じで、そこはこれから修正していかないといけないのかなと思います。

―ディフェンスのインカレMVPを選ぶとしたら
やっぱりなんだかんだ松井(洸)の存在は大きいので、彼がこの大会も含めてよくまとめ上げてくれたかなと思いますので、やっぱり彼に賛辞を送りたいですね。

―選手達に向けて一言
よくやったと思います。ただ結果は結果として受け止めなくてはいけないですし、これからさらなる成長を期待したいと思います。4年生に関してはただ本当に4年間お疲れ様と言いたいです。

 

小西遼 主将

ー率直なお気持ちは
やっぱりめっちゃ悔しいですね。

ー決勝戦にはどのような気持ちで挑みましたか
決勝だろうが1回戦だろうがやる事は変わらないので、そこは自分たちのプレーをしっかりやっていこうというのはみんなに言って臨みました。

ーキャプテンとして過ごした1年を振り返って
最初はみんなの気持ちの部分でも色々と怒ったりもしたのですが、やはり最終的にこうなれたのは主将としてうれしいです。

ー今年は躍動の1年でした
この1年は、春も4位で、リーグ戦に関しては5位でしたが、インカレも準優勝まで来れたので、そこは良かったと思います。良い経験を後輩たちにもさせてあげられたかなと思います。

ー苦労したことは
個性が強いチームなので、その中で一人一人にチームのためにどうやっていくのかを言っていくのは大変でしたが、それは最後できてくれたので言ってきて良かったなと思います。

ー理想のチーム像にはなれましたか
そうですね、最後は負けちゃいましたけど、理想には近づけたのかなと思います。

ー後輩たちにはどのようなチームにしていってほしいですか
チームの色は変えずに自分たちのホッケーをしてくれれば良いかなと思います。

ー同期へ一言
4年間一緒に頑張ってきて、最後はついてきてもらったりしたのでありがたいなと思います。

ー今後競技は続けますか
苫小牧の社会人チームで続けます。

ーこの4年間の競技生活を振り返って
4年間悔しい思いしかしてないという感じですね。社会人になっても頑張って行こうかなと思います。

ー感謝を伝えたい方は
チームメートもそうですし、親にも4年間大学に通わせてもらったことは感謝しています。最後はやはりチームメートが頑張ってくれたので、そこは感謝しかないです。

 

松井洸 副将

―4年間を振り返って
長いようで短い4年間でした。

―法大を選んだきっかけは
大学でプレーするのを選ぶときに、法政大学が一番最初に声をかけてくれたのが理由ですね。

―アシスタントキャプテンとしての一年間を振り返って
2年の時にもやっていて、その経験のおかげでどうやってチームを作ったらいいかというのが分かっていたので、4年目でチームをここまで持ってこれたというのが、とても大きなことだったんじゃないかなと強く思っています。

―地元釧路で凱旋となる大会でした
ここでインターハイ優勝していて、ここでインカレも取りたいと思ってやってきたんですけど、最後に踏ん張りきれませんでした。

―チームに向けて一言
春とインカレで2回も目の前で優勝されていて、この悔しさって言うのは他の大学では味わえない悔しさだと思うので、自分も踏まえ、後輩たちもこれからやっていく中で、忘れて欲しくない悔しさなので、頑張って欲しいですね。

 

三田村哲平 副将

ー今の率直なお気持ちは
悔しいの一言しかないですね。

ー14年ぶりの決勝戦となりました
優勝したら30年ぶりで、その時がコーチたちの代で平成元年だったので、今年は令和元年で優勝しようと思っていましたがダメでした。

ーこの1年を振り返って
今年のチームはみんな気合いが入っていたり、去年とガラッと変わって、試合中も良い雰囲気が続いていたと思います。

ーアシスタントキャプテンとして
あまり貢献できなかったと思うことが多々あるので、後輩たちにもっと声かけたりできれば良かったなと思います。

ー後輩へ伝えたいことは
今年はインカレ準優勝でしたが、来年はその悔しさをもって優勝してもらいたいと思います。

ー同期に伝えたいことは
1年生の時から迷惑かけっぱなしだったところがあったので感謝したいです。

ー今後競技は続けますか
今後は遊び程度にやると思います。

ーこれまでの競技生活を振り返って
これまで小・中・高・大学でやってきましたが、一番は親に感謝したいですね。競技をやらせてもらえたのは親に感謝です。

 

吉田駿太

ー今日の試合を振り返って
自分は出場機会がほとんどなかったですけど1Pから今まで行われた4試合に比べて法政らしい試合ができて無かったと思います。

ー4年間の思い出で印象深いものは
一番は今日の試合ですね。過去3年ベスト8で優勝から遠ざかってましたし、決勝自体久しぶりなので爪痕みたいなところは残せたかなと思います。

ー勝てば30年ぶりの優勝となったインカレ
僕は緊張というより楽しみにしてた所が大きかったですね。今年からコーチに来てくださった外久保さんがキャプテンの代に前回優勝したということで、当時は平成元年、そして今年は令和元年ということで優勝できるかなと思ったんですけど実力不足でしたね。

ー学んだこと
時にはチームメイトと喧嘩したこともありましたが、そうなるってことはお互い真剣に取り組んでいた結果でそのおかげでこの結果が残せたのかなと思います。

ー今後について
一般企業に就職してホッケーを続けるかどうかわからないですけど、同期で続ける人がいるので機会があれば応援しに行きたいです。

 

 

フォトギャラリー

    • DSC 0243 R優勝にはあと一歩届かなかった
    • DSC 2209 R決勝までチームをまとめ上げた小西
    • DSC 2453 RDFながら攻撃の起点となった松井
    • DSC 2076 R副将として常に冷静なプレーを続けた三田村
    • DSC 2058 R堅実なプレーを見せた志田
    • DSC 2373 00001 R小堀は兄弟対決となった
    • DSC 2554 00001 R最後まで体を張ったDFを見せた田畑
    • DSC 2371 00001 RDFの要・福島
    • DSC 2738 RGK吉田はこれまで幾度とピンチを救ってきた

 

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