東京六大学野球秋季フレッシュトーナメント 対明大戦
2020年11月11日(水)
神宮球場
9日の早大戦で敗戦を喫した法大。その悔しさを晴らすべく、『血の法明戦』に挑んだ。先発・武冨陸(営1)が5回途中を1失点と好投を披露。しかし、中盤に守備の乱れもあり、4失点。打線も明大投手陣を前に5安打無得点に封じ込められ、2試合連続となる完封負けを喫した。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
明 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 5 | 7 | 0 |
法 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 4 |
(明大)〇村田、鈴木涼、石川、蒔田—小池悠
(法大)●武冨、一柳、扇谷、石田—村上喬
[本塁打] なし
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打 | 安 | 点 | 打率 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (4) | 齊藤 | 4 | 0 | 0 | .000 | 三ゴ | 右飛 | 三ゴ | 三振 | |||||
2 | (5) | 今泉 | 2 | 1 | 0 | .500 | 左安 | 三ゴ | |||||||
3 | 内海 | 2 | 1 | 0 | .500 | 一ゴ | 中安 | ||||||||
3 | (7) | 浦 | 3 | 0 | 0 | .000 | 四球 | 遊ゴ | 二ゴ | 三振 | |||||
4 | (D) | 野尻 | 3 | 0 | 0 | .000 | 二ゴ | 四球 | 三振 | 左飛 | |||||
5 | (3)5 | 松田 | 3 | 1 | 0 | .333 | 遊安 | 三振 | 三振 | ||||||
6 | (6) | 海﨑 | 3 | 1 | 0 | .333 | 遊併 | 遊安 | 左飛 | ||||||
7 | (8) | 伊藤 | 1 | 0 | 0 | .000 | 二直 | 捕ギ | |||||||
H | 平原 | 1 | 0 | 0 | .000 | 三振 | |||||||||
8 | 木下 | 0 | 0 | 0 | — | ||||||||||
8 | (9) | 福岡 | 3 | 1 | 0 | .333 | 一ゴ | 二併 | 左安 | ||||||
9 | (2) | 村上喬 | 3 | 0 | 0 | .000 | 中飛 | 二飛 | 遊ゴ | ||||||
計 | 28 | 5 | 0 | .179 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | |
武冨 | 4 0/3 | 74 | 19 | 3 | 1 | 3 | 0 | 0.00 |
一柳 | 0 1/3 | 11 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0.00 |
扇谷 | 1 1/3 | 31 | 10 | 3 | 0 | 3 | 4 | 27.0 |
石田 | 3 1/3 | 33 | 11 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0.00 |
計 | 9 | 149 | 43 | 7 | 4 | 7 | 4 | 4.00 |
ベンチ入りメンバー
13 | 荒井匠(人2=法政二) | 3 | 肥後幸太(法2=法政二) | 1 | 野尻幸輝(営2=木更津総合) |
14 | 小山泰生(文2=磐城) | 4 | 齊藤大輝(人2=横浜) | 7 | 木下奨吾(文2=静岡) |
15 | 武冨陸(営1=日大藤沢) | 5 | 松田憲之朗(キャ2=龍谷大平安) | 8 | 平原大靖(文2=石見智翠館) |
16 | 石田旭昇(文2=東筑) | 6 | 海﨑雄太(文2=埼玉栄) | 28 | 伊藤勝仁(文1=常葉大菊川) |
18 | 扇谷莉(営2=東邦) | 9 | 河野賢伍(法2=西部台千葉) | 29 | 浦和博(キャ1=鳴門) |
19 | 一柳大地(人1=星槎国際湘南) | 23 | 高原侑希(法1=福井工大福井) | 38 | 樺嶋竜太郎(人2=福大大濠) |
12 | 久保田碧月(営1=高川学園) | 24 | 内海貴斗(人1=横浜) | 39 | 福岡大真(法1=筑陽学園) |
22 | 村上喬一朗(法2=東福岡) | 25 | 今泉颯太(法1=中京大中京) | ||
27 | 是澤涼輔(現2=健大高崎) | 35 | 真鍋駿(キャ1=広島商) |
戦評
月曜日に行われた早大戦で好投を見せた武冨陸(営1)が先発マウンドに上がった。武冨は初回から走者を背負いながらも要所を締める投球を披露。安定感のある投球で5回途中までを無失点に抑えた。
武冨は5回途中を1失点と好投を見せた
その好投に応えたかった法大打線だったが、1回に今泉颯太(法1)が左前打で出塁も走塁死。2回にも先頭の松田憲之朗(キャ2)が安打で出塁するが、後続が断たれ無得点に終わるなど明大先発・村田賢一の前になかなか得点が奪えない。
5回には、代わった2番手・一柳大地(人1)が四球と味方の失策で満塁とされてしまうと、後を託された3番手・扇谷莉(営2)が5番・岡本伊織に右犠飛を浴び、先制を許す。続く6回にも安打と四死球が重なり、再び満塁のピンチから犠飛で失点。その後も連続で適時打を浴び、この回だけで4失点。0-5と一気に突き放されてしまう。
必死の返球もかなわなかった
打線は5回に海﨑雄太(文2)、8回には福岡大真(法1)が安打を放つも得点には至らず、苦しい展開が続いた。
その苦しい雰囲気を払拭すべく、6回途中から3番手として石田旭昇(文2)がマウンドに上がった。石田は先頭を自らの失策で出塁を許すも、後続を打ち取りピンチを切り抜ける。さらに続く8回、9回も三者凡退に抑え味方の反撃を待った。
反撃をしたい打線は、9回1死から途中出場の内海貴斗(人1)が中前打を放ち、1死一塁とすると、相手の暴投で5回以来となる得点圏に走者を置く。しかし、3番・浦和博(キャ1)、4番・野尻幸輝(営2)が凡退に終わり0-5で試合終了。散発の5安打で初戦の早大戦に続いて2試合連続の完封負けとなってしまった。
最終回に安打を放った内海
秋季リーグ戦から得点力不足に苦しんでいる法大。現在のチーム状況はとても苦しいかもしれないが、この状況を乗り越えた先には明るい未来が待っていることを信じたい。そのためには最終戦となる明日の順位決定戦で勝ち、良いイメージを残してフレッシュトーナメントを締めくくりたい。
(大井涼平)
クローズアップ:石田旭昇
一昨日行われた早大戦では本塁打を許すなど5失点を喫した石田旭昇(文2)。登板を告げられたのは、6回。4点を失い、なおも2死一、二塁というピンチの場面だった。「早稲田戦では絶対に点を与えてはいけない場面で与えてしまったので、今回こそは」という思いでマウンドに立つと、1人目の打者を遊ゴロに抑えピンチを切り抜けた。その後も石田はマウンドに上がり続け、3回1/3を3奪三振、無失点という素晴らしい投球で試合を締めくくった。
この2年間リーグ戦出場を果たせていない石田は、今秋からアンダースローに転向することを決意。前回の登板では惜しくも敗戦投手となってしまったものの、高い修正能力で今日の好投へとつなげた。
加藤重雄氏の新監督就任が決定し、来季から新たなスタートを切る法大。投手陣では、2枚看板として全10試合に先発し、チームをけん引した鈴木昭汰(キャ4)、高田孝一(法4)の両投手が抜け新しい戦力が求められる。新たに生まれ変わった石田の存在はチームにとって大きな力になるだろう。持ち味であるテンポの良さとコントロールを武器に投手陣を支えていくことができるか。石田の来季に期待がかかる。
(山田陸斗)
選手インタビュー
石田旭昇 投手
ー今日の試合を振り返って
チームとしてなんとか勝ちが欲しいゲームでしたが、2試合連続の完封負けを喫し、非常に悔しいです。
ーピンチの場面での登板でした
早稲田戦では絶対に点を与えてはいけない場面で点を与えてしまったので、今回こそはという思いでマウンドに上がりました。
ー前回の試合から何か改善したか
今季からサイドースローからアンダースローに変え、自分の持ち味とは何なのかを今一度考えました。
そこで自分の持ち味はテンポとコントロールということに改めて気付き、実践しました。
ー3奪三振で無失点という内容について
チームとしても流れを変えたい場面での登板だったので野手が守りやすいように、打たせて取ることを意識してテンポよく投げました。
ー明日の順位決定戦への意気込みをお願いします
このメンバーで戦えるのも最後なので、悔いなく終わるためにもメンバー全員で踏ん張り、勝利を収めたいです。
武冨陸 投手
ー2試合連続での登板となりました
少し疲労は残っていたのですが問題なく投げることができました
ー初めての先発登板を終えた感想は
大学に入ってから先発はあまりやっていなかったのですが経験できて良かったです
ー今日の投球を振り返って
調子は良くありませんでした。しかしゼロに抑えられたのでそこは良かったと思います
ー2回は満塁のピンチを抑えました。どのような心持ちで臨みましたか
とにかく腕を振ることを考えていました。バッターに負けない気持ちで投げました
ー明日の試合に向けてひとことお願いします
次こそは勝利につながるピッチングをしたいと考えています!
今泉颯太 内野手
ー今日の試合を振り返って
得点をできずにミスから失点してしまいました。チャンスでつながるような打線とミスをカバーしていけるようにしていきたいと感じました
ーチームの雰囲気はいかがですか
メンバー全員が一丸となって戦うことはできていたと思います。ベンチからの声やサポートで良い雰囲気で展開する事が出来ました
ー1打席目はチーム初安打を放ちました。打撃の調子は
とても良いです。
自分のスイングが打席でできていると感じています
ー自身の打席で意識していることは
初球から甘い球を振りにいくこととつなぎの打撃を意識しています
ー残すところあと1試合となりました。次戦の意気込みをお願いします
積極的に攻めて法政らしい野球をできるようにチーム一丸となり戦います
お知らせ
スポホウでは4年間のリーグ戦を戦い抜いた4年生へのインタビュー及び記事を掲載予定!ぜひお楽しみに!
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