【バスケ】第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対明大 予想外の大敗・・・リーグ前半を3勝6敗で折り返す
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対明大
2015年10月3日(土)
つくばカピオ
約2ヶ月間行われるリーグ戦もこの試合で半分を終える。1巡目最後の相手は明大。春の関東大学バスケットボール選手権(関東トーナメント)で明大を破り、法大が3位に入賞したことは記憶に新しい。相手もその借りを返そうと挑んでくるはずだ。
エース加藤寿一(文4)をけがで欠いているものの、良い勝負になると思われた。しかし、第1Qからまさかの20点差に。これまで戦ってきた法大らしさなど全く発揮できずに、そのままズルズルと大差を付けられ試合を終えてしまった・・・
試合結果
トータル試合結果
52 法政大学 |
5 | 1Q | 25 | 85 明治大学 |
---|---|---|---|---|
13 | 2Q | 16 | ||
9 | 3Q | 20 | ||
25 | 4Q | 24 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#14 植村 哲也 | 2 | 文 | 175/74 | PG | 明成 | 0 |
#8 新沢 亮太 | 3 | 経済 | 182/73 | SG | 新潟商 | 0 |
#11 中野 広大 | 3 | 法 | 182/77 | SF | 土浦日大 | 6 |
#12 柳川知之 | 2 | 法 | 192/82 | PF | 明成 | 8 |
#16 沼田 凌 | 4 | 法 | 190/87 | C | 湘南工科大附 | 12 |
法政大学交代選手
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#3 田勢 陸 | 3 | 法 | 170/66 | PG | 法政二高 | 0 |
#7 藤井 裕太 | 3 | 社会 | 175/65 | SG | 厚木東 | 4 |
#10 和田 直也 | 2 | 法 | 187/77 | GF | 幕張総合 | 3 |
#23 戸掘 勇吾 | 2 | 文 | 190/79 | PF | 國學院久我山 | 1 |
#25 上山 敦士 | 2 | 経営 | 185/78 | PF | 土浦日大 | 0 |
#32 野口 勇樹 | 1 | 法 | 181/70 | SG | 土浦日大 | 0 |
CAP#35 山岸 玲太 | 4 | 経営 | 179/72 | SG | 福島商 | 2 |
#57 玉城 啓太 | 1 | 法 | 175/65 | PG | 京北 | 10 |
#91 竹内 悠貴 | 1 | 法 | 195/85 | C | 西武文理 | 6 |
戦評
第1Q。パスミスやターンオーバーからオフェンスをシュートで終わらせることすらままならない。加えて明大のタイトなディフェンスに阻まれ、4分間無得点と最悪の入りをしてしまう。たまらず取ったタイムアウト直後、沼田が3Pシュートを沈め待望の初得点。しかし流れは掴めず、明大のセンター伊澤実孝にことごとくリバウンドを取られ、得点に繋げられてしまう。一方法大はほとんどリバウンドが取れず、少ないシュートチャンスもものに出来ない。結局沼田の5得点のみに抑えられ、5-25と大幅なビハインドを背負っての厳しいスタートを切った。
第2Q。巻き返しを図るため全員でディフェンスから勢いを取り戻しに掛かる。本来の力より劣るが、1Qとは明らかに違う積極性があった。しかし、オフェンスの悪い流れを引きずってしまうため波に乗ることは出来ない。リングより周りを見ていることが多く、消極的になってしまっているように見受けられた。ここで孤軍奮闘したのはまたしても沼田。リバウンドにシュートにと、攻守に渡ってチームの苦しい時間を支えた。だが点差は広がり18-41で前半を終える。
第3Q。ハーフタイムを挟んでも状況を打破することは出来ず。オフェンスのテンポの悪さから士気が落ちて、ディフェンスまで悪くなってしまうという負のループから抜け出せない。一方で明大はシュートがよく当たり、そこからディフェンスの良い流れを作り上げていく。終盤にはけが明けのキャプテン山岸が意地ともいえるレイアップを決めたが、まともな得点はこれだけに。対照的な両チームの得点は離れるばかりで、27-64で最終Qへ。
第4Q。スターターを玉城、和田、戸堀、柳川、竹内という下級生のメンバーとした。明大がスタメンを下げたこともあり、竹内がポストプレーで得点を重ねれば、和田は3Pを決めるなど、この試合で唯一勝ち越したピリオドとなった。特に光ったのは玉城。ガードとして速いペースでボールを回し良いテンポを作り上げると、3Pシュートを2本決めるなど4Qだけで10得点を挙げ、圧倒的な存在感を出した。最後には中野が得意の3Pを沈め上級生の尊厳も示したが、序盤につけられた差はあまりにも大きすぎた。若い力の健闘もむなしく53-85という大差での敗戦となってしまった。
この結果、1巡目を3勝6敗の8位で折り返したウィザーズ。今日はけがで欠けた加藤寿一の大きさを痛感する試合となったが、一方で4Qに下級生メンバーが流れを変えたことも今後に向けて貴重な実績となっただろう。どんな相手にも全員で戦っていけることが分かった1巡目。この経験を自信に変え、逆境を乗り越えることができるか。
勝負の2巡目に向け、もう一度思い出したい。求めるものは最低限ベスト4、目指すは優勝。それだけだ。(向井知優)
コーチ・選手コメント
塚本清彦 ヘッドコーチ
ー今日の試合を振り返って
今日はもう一言で、しょうがないってことだけですね。
ー試合後のミーティングが長かったですが、どんな話をしていたのですか
去年もここから10連敗してるのかな。だんだん勝ち方がわからなくなってきたりとか、見えなくなってくるんですよね。今日(試合を)やってても、自分たちが悪いのにそれを見ないようにするんですよ。それは許さん、と。何かが悪いから負けるんです。今日なんて30点40点の差は関係ない。寿一がいないからどうなるのっていったら、それは違う選手で補うしかないです。土曜けがして日曜いないっていうならなんとかなるけど、一週間空いたことで、これでみんな怯えますよ。今までと違ってボールが来ることになっちゃったから、それでターンオーバーが増えると思います。
ー今後について
こっからは立て直すのみです。それが勝てるのかどうかはわからないです。それは選手次第だから。やってることをやって、選手たちがどういう風にやっていくかがすごく大事になります。そういうことをわからせないとダメだから。ただ、法政って「どんまい」という言葉を逆の違った意味で感じてしまう。(悪いところを)見ないように塞ぐために使ってしまう。そうならないようにしないといけないです。
加藤寿一
ーけがの具合はいかがですか
結構やばいです。普通のももかんなんですけど、たまたま当たった場所が悪くて。まだまだ復帰には時間がかかりそうだなって感じですね。今日も病院に行ってきて明後日とかも治療をしてもらうんですけど、どうなるかはちょっと見通しがつかないです。
ー外から見た法大は
弱気ですよね。プレーに攻め気が見えないというか周りを見てるだけなので。強気に持っていかないといけないのに萎縮してしまっていて、戦ってないなと感じました。試合後のミーティングでちょっと言ったんで、これで明日は変わってくれると信じてます。
ー今日は試合後のミーティングが長かったですが
塚本さんから綺麗に喝が入りましたね。(笑) 「やるしかないんだから萎縮してたらダメだろ」と。今は全然勝負してないので、整理するところは整理してもっと自覚を持っていかないといけないということを言われました。
ー塚本HCのあと加藤選手もお話されていましたね
スタメンとか何人か残されてあとは解散したんですけど、試合見てて溜まってることもあったので集めて少し話そうかなと思って。チームとして弱気になってることとか、他には特にフォワードに対して話しました。ガードばっかり言われてますけどフォワードが仕事しないとガードも良くならないし、センターもガードも頑張ってるのにフォワードは何をやってるの?っていうことで。
ーリーグ戦前半を振り返って
どこのチームとも戦えることはわかったので、もっとアグレッシブにやっていけるかなという感じはしました。けがをしてしまったのでそこだけは反省点ですね。
ー戦える自信はついたのに他の選手が弱気になってしまう原因はどこにあると思いますか
自分で言うのもあれなんですけど、自分とか沼田とか中心の選手がいることで安心してる部分があったと思いますね。それが急に1人欠けて、いざ仕事が回ってきたときに慌ててしまっているのかなと。甘さが出たってことですよね。
ーリーグ戦後半に向けて
まずは早く復帰します!!
玉城啓太
ー今日の試合を振り返って
最初に出てたガードの人たちがターンオーバー多かったんで、自分が出たときは減らしてプレイつくろうと思ったんですけど、そこでターンオーバー誘発して流れを変えられなかったのが敗因だと思います。
ー待望のリーグ戦初得点&2桁得点でしたね
どんどん積極的に行って、そしたらドライブとかスリーポイントが入って。
ー第4Qでは下級生チームでの出場でしたが、いつもと何か違いはありましたか
上級生と一緒にプレイしているときは遠慮している部分があったんですけど、下級生とやると遠慮なくできました。
ー試合後のミーティングではどんなことを話していたのですか
ガード陣のターンオーバーが多いということと、チーム全体では、得点がとれなくてもディフェンスの部分でおさえろということを言われました。
ーターンオーバーが多いのはオフェンスのシステムがうまくいってないからでしょうか
ターンオーバーが多いのは、45度の人がボールを受けられなかったときにガードがしょうがなく攻めて、というのが多かったと思います。
ー前半戦を総括して
試合に出されて最初は緊張してたけど、だんだんなくなってきて自信がついてきた部分もあるので、後半戦も積極的にいきたいです。
ー後半戦に向けて
先輩たちと出たときも遠慮せずにいきたいです。
竹内悠貴
ー試合を終えての感想をお願いします
加藤さんがいないなかで、第1ピリオドで勝敗が決まってしまうようなゲームをしてしまったことに対しては残念です。自分個人としては、後半で使っていただいて、経験を積むことが出来ました。いい経験になったと思います。
ー同期の玉城選手、野口選手との出場がありましたが
1年生はいつも一緒にいて、玉城、野口と自分は同じ法学部ということもあり息の合う部分もあると思います。ただまだ1年生同士で噛み合わない部分もあると感じているので、そこは修正して行こうと思います。
ー先輩センターについて
柳川さんは夏休みの間スタメン争いのような形で切磋琢磨してやってきたので、尊敬というよりは、友情というか(笑)一緒にやってきたという気持ちです。沼田さんは鉄人というか、ひとりで黙々と自主錬をされています。自分は沼田さんに憧れている部分もあるので、見習って、沼田さんのような選手になれたらと思います。
ーリーグ前半を終えて得たものは
得たものというか考えていることは、塚本HCにリバウンドを求められていると思うのでしっかり取ることと、自分は今普通のシュートを禁止されていて、フックシュートのみということになっているので、フックシュートを練習して試合で使えるようにしたいと思います。
ー普通のシュート禁止には何か理由が
夏休みの練習試合で何度も連続で外してしまって(笑)もういらないよ、と。フックシュートを上手くなっていけば、普通のシュートも上手くなれるという塚本さんの考えがあるのでそれを信じて頑張っていきたいと思います。
ー今日のミーティングで言われたことは
ガード陣が今週のミーティングで言われたことを全く活かせなかったということと、加藤さんが抜けたことでオフェンスの停滞はまだしもディフェンスが機能しなくなるのはおかしいだろうと。なので明日からはしっかりディフェンスからやっていこうということでした。
ー後半に向けて
リバウンドを誰よりもたくさん取って、柳川さんと沼田さんを少しでも休ませられるようにやっていきたいと思っています。
フォトギャラリー
- 本日10得点を挙げた玉城
- 大車輪の活躍を見せた沼田
- ジャンプシュートは禁止されているという(竹内)
- 本調子ではないものの4年生の意地も垣間見せた山岸
- リバウンドで貢献した上山
- コンスタントに試合に出ている戸掘
- リーグ初出場の野口。今後の出番に期待したい
- けがで出場できない加藤は仲間に声を掛け続けていた