【スキー】第89回全日本学生スキー選手権大会 女子1部SL 男子1部10kmF 新井が圧巻の滑りで優勝!
秩父宮杯・秩父宮妃杯 第89回全日本学生スキー選手権大会
2016年2月28日(日)
秋田県 鹿角市 花輪アルペンスキー場・クロスカントリー場
女子1部スラローム(以下SL)、男子1部10kFに法大からはそれぞれ5選手が出場。女子SLでは新井真季子(スポ3)が今大会2種目目となる優勝を飾った。林鮎子(現1)も8位入賞し、充実の1日を終えた。一方、男子10kFでは、佐々木謙也(経3)が5位入賞を果たすも、その他の選手は下位に沈んだ。
試合結果
アルペン部門
女子1部SL
順位 | 選手名(学部・学年) | 1本目 | 2本目 | 合計タイム |
---|---|---|---|---|
優勝 | 新井 真季子(スポ3) | 51.23 | 47.35 | 1:38.58 |
8位 | 林 鮎子(現1) | 53.41 | 48.90 | 1:42.31 |
13位 | 下村 美緒(社2) | 55.05 | 49.73 | 1:44.78 |
DNF | 渋谷 光(社1) | DNF | ― | - |
DQ | 下村 彩恵(デ工3) | DQ | ― | - |
※DNF=Did Not Finish
※DQ=Disqualified(失格)
クロスカントリー部門
男子10kmF
順位 | 選手名(学部・学年) | タイム |
---|---|---|
5位 | 佐々木 謙也(経3) | 23:27.5 |
26位 | 加藤 光哉(社2) | 24:48.0 |
42位 | 小林 大輝(現2) | 25:34.0 |
53位 | 川野 創平(経3) | 26:19.3 |
60位 | 柴崎 拓也(社1) | 26:50.9 |
戦評
快晴に恵まれた大会5日目。本日は、優勝の期待がかかる女子1部SLと男子クロスカントリー10kmFが行われた。
女子1部SLは、優勝候補筆頭の新井が13番滑走と好条件ではないにもかかわらず、一番時計を出し今大会2度目の表彰台の頂点に登った。また、新井は全出場種目で表彰台に立ち、安定感を見せた。
3種目全てで表彰台獲得
また林は、一年生ながら今大会出場種目全てで入賞を達成。今後が楽しみなニューフェイスが誕生した。
男子1部クロスカントリー10kmFでは、佐々木が5位入賞。待望の男子クロスカントリー競技での入賞に、チームも歓喜の輪に包まれた。残すは、最終日の男子リレーのみ。最後まであきらめることなく、クロスカントリー競技2つ目の入賞を手にしてほしい。(橋爪優典)
監督・選手コメント
近藤浩之 監督
―本日の総括を
女子のSLに関しては、5人全員入賞という目標でしたが、残念ながら1本目に2人が途中棄権してしまったので、切り換えて残った3人が入賞するように挑みました。しかし、スキー場もそんなに易しくないというか、甘くないので、頑張ったは頑張ったけど、2人の入賞にとどまったと。だけど、考えてみれば複数入賞が目標なので、100点満点と言っていいと思います。男子のフリーでは佐々木に優勝してほしいなと思い、ずっと準備はしてきましたが、他のライバルたちもかなり仕上げていて、5位入賞は評価していいかなと思います。今日は、男女ともにポイントできたので、良かったです。
-新井選手は2種目制覇しましたが
実力通りですね。本当はSGで勝って、三冠を狙っていたのですが、本人はそれを逃して、本人は少し悔しいでしょうが、実力は存分に発揮できたと思います。ただ、今度ボルトを抜く手術をするという中では、上出来だったかなと思います。
-林選手は1年生ながら結果を残しました
もともと実力はある子でしたが、高校時代はけがの影響で良い成績ではなかったです。しかし、大学に入ってコツコツトレーニングして、花が開いたというか、3つとも入賞していて、本当に良くやったなという評価です。
-女子総合成績について
去年のポイントを見て、総合で3位くらいになるのではないかと期待して見ています。うちはアルペンの種目しかいないですが、アルペンだけ見れば法政が一番良かったなと思います。
-男子では佐々木選手のみの入賞になりました
佐々木以外は入賞していないので、高い評価とは言えないですが、体も動いているし、リレーではまずまずのパフォーマンスが出せるなというのが、実感できたので、そういう意味では良いのではないかなと思います。
-男子総合成績について
明後日のリレーで5位以内に入って、総合で6位くらいには食い込みたいと思います。
新井真季子
-本日のレースを振り返って
優勝できたので良かったです。
-けがの具合がよくないとお聞きしました
あまり良くはなかったので、この試合でちゃんと力が出せるように昨日は練習をせずに今日一日で調整して滑ることが出来ました。
-自分の長所、持ち味は
今回の花輪スキー場だったり状況が難しくなればなるほど力は出せると思います。
-今大会で見つかった課題や収穫は
今回はけが明けで1月入ってからほとんど雪上練習をしていない中での大会だったので、その中では2つ勝てたっていうのは良かった点です。でも、欲を言えばもう一つ勝ちたかったなと思います。
-今後の目標は
法政としては今回女子のアルペンはすごくいい成績だったので、来年のインカレではそれを超えられるような土台を夏から作って、もっといいチームになっていけばなと思います。
-ご自身はいかがですか
まずは、けがを治します(笑)。
-今年も海外遠征はありますか
行きます。夏からニュージーランドの大会に出る予定なので。
-意気込みを一言
もっと強い体で雪上に戻ってきて、法政の一員として4年生になるのでチームを引っ張っていけるような存在になることと個人ではヨーロッパをベースにやっていきたいなと思います。
佐々木謙也
今日は優勝を狙っていったんですけどちょっとばててしまって、苦しかったんですけど何とか5位に入ることが出来たので良かったです。
-本日のプランは
スタート時に前に速い選手はあまりいなかったので、自分を追い込んで行けるところまで行こうと思って攻めていきました。
-本日は得意の10kmFでした
得意なスケーティングでしたし応援も多かったので、気合を入れて最初からガンガン行きました。
-インカレに向けて練習してきたことは
練習量を増やして、夏場から長い時間のランニングやトレイルランをして体力はついたと思います。
-クロカン今大会初入賞ですが
とりあえず肩の荷が下りたというかほっとしています。自分はチーフだったので、入れて(入賞出来て)素直にうれしいです。
-このレースで見つかった課題や収穫は
トップは絶対的に力が強いと感じました。その点ではまだまだ力不足なのかなと。でも、同じ競技で1年生の時は、全力を出し切って16位という結果で、その時は大学のレベルは高くてすごいと思っていたのが、2年たってこの場に立って5位だったので力は確実に付いているなと感じます。
-明後日のリレーに向けて一言
僕だけじゃなく周りの子もみんな調子が上がってきていい戦いが出来そうなので、一つでも上の順位を目指してチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。
林鮎子
-本日のレースを振り返って
1本目で急斜面から緩斜面へのつなぎで失敗してしまって、1本目10位で入賞ぎりぎりで。自分的にも、3種目入賞が目標で、またSLの調子は良かったので、6位以内に入りたいという気持ちがあり、1本目終わった時点で凄い焦りがあってのですが、そのまま2本目いったら、絶対に失敗すると思い、気持ちを切り換えました。2本目はどんな滑りでも良いから、攻めていこうと思って、攻めていったら、2本目のタイムは4位で、よく見れば納得のいく滑りではなかったですが、ポイント獲得できて、チームに貢献することができて良かったかなと思います。
-攻めるというのはどういった面で
気持ちの面ですかね。
-どういった気持ちで2本目に臨みましたか
1本目10位とギリギリで、急斜面から緩斜面へのつなぎ目でまた失敗したら、漏れるというのはわかっていたので、そこだけ注意していこうという気持ちで臨みました。
-2本目のタイムについて
滑りは満足いくものではなかったですが、タイムは良かったので、満足しています。
-8位という結果について
少し悔しい気持ちもありますが、それは来年のインカレで晴らしたいなと思います。
-今大会に向けてはどういった練習をして、どのような気持ちで臨みましたか
3種目とも選んでもらったので、法政大学のためにポイント取らなきゃという気持ちでした。それは夏のトレーニングの時から、絶対にインカレのメンバー選んでもらうように頑張るぞという気持ちで走り込みなどを頑張りました。
-全体を通しての今大会の感想は
初めてのインカレ雰囲気わからなかったですが、普段のレースとは違って、スタート前の応援とか凄くて、インカレの雰囲気良いなと思いました。
-出場した3種目全てで入賞しましたが
1年生のうちから良い流れが作れたかなと思います。
-同じ1年生で男子の蔦選手も入賞されましたが
SLで蔦君の順位より悪かったというのは、自分的に悔しさがあったのですが、蔦君はあのメンバーの中で7位入賞は凄いと思います。
-高校時代はけがもあったと伺いましたが
1、2年の時は前十字きって、思うように夏のトレーニングもできなくて、冬の滑り込みも抑えなければいけない部分があって、自分的に良い練習ができたとは言えないです。でも、3年までに上手くけがを治せて、3年で思いっきりトレーニングできて、最後のインターハイのためだけにめっちゃ練習していて、会場がここ(花輪スキー場)で、5位入賞できて良かったです。
-3年次と今回の違いは
雪質と気持ちの面ですね。インターハイの時はもっと抑えていたというか、でもインカレはチーム戦で、高校の時は自分のためにという感じでしたが、インカレはチームのために頑張ろうという気持ちでした。
-先輩には優勝された新井選手がいますが
新井選手にだけ頼りっぱなしというのは、申し訳ないので、私もしっかり付いていこうと思っていて、実際にポイントも取れて、チームに貢献できて良かったなと思います。
-今後の大会予定は
全日本選手権とジャパンシリーズのファーイーストカップがあります。昨年は全日本15位で悔しい思いしたので、今シーズン調子上がっているので、入賞したいです。
-来年のインカレに向けて
新井選手と一緒にジャンプ飛んで、総合優勝したいです(笑)。
-ジャンプの経験は
ないです(笑)。
フォトギャラリー
- 安定した滑りで優勝を飾った
- 今大会大活躍の林
表彰台を逃すも8位入賞- 最後の粘りを見せる佐々木
- クロカン勢初の入賞を果たした
- 入賞を逃し13位の下村美
- 26位となった加藤
- 下位に沈むも完走を遂げた小林