【テニス】関東学生新進テニス選手権大会 2日目 男子シングルス1回戦レポート
関東学生新進テニス選手権大会
2016年2月13日(土)
明治大学西調布合宿所テニスコート、東海大学テニスコート
新進2日目。この日は男子シングルス初戦が行われ、計9名の選手が出場した。午前中は春一番を感じさせる風が吹いたが暖かく、午後は肌寒くなるという天候の中で法大テニス部が奮闘した。
試合結果
シングルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 松尾魁人(社1) | 6(5)-7,2-6 | 本玉圭(慶大) |
● | 小谷野佑太(スポ1) | 2-6,5-7 | 松浦優太(中大) |
○ | 寒川雄太(スポ2) | 6-2,6-3 | 白井裕都(日大) |
○ | 萬福健太郎(経1) | 6-3,7-5 | 李国淵(亜大) |
○ | 長田和典(スポ3) | 6-4,6-4 | 村上誠(青学大) |
○ | 前崎直哉(経1) | 6-4,6-4 | 斎藤和哉(中大) |
○* | 太田悠介(経2) | 6-4,6-3 | 米田崇人(社1) |
○ | 小見山僚(スポ1) | 6-2,5-7,6-4 | 宇佐美皓一(中大) |
戦評
明治大学西調布合宿所テニスコートでは、4選手が出場。最初に登場したのは松尾魁人(社1)。ファーストセットは第7ゲームでブレイクに成功すると、第8ゲームもキープし波に乗るかと思われたが、その後タイブレークへ。タイブレークは相手にリードを許しながらも粘りを見せ、接戦となったが落としてしまう。セカンドセットはファーストセットの流れを引きずってしまい、ミスを重ねてゲームカウント2-6で敗れた。
東海大学テニスコートには、まず前崎直哉(経1)が登場。粘る相手のプレーに中々ブレイクできず。だが、要所要所で締め、確実にサービスゲームをキープしていく。そして第6ゲームでは、見事ブレイクに成功。しかし、その後サービスの調子が徐々に落ちていき、もつれた第9ゲームでブレイクバックを許してしまう。セットを先取して、優位に立ちたい前崎。第10ゲームできわどいショットで相手を翻弄し、ブレイクするとそのまま第1セットをとった。第2セットでは第1ゲームでブレイクされてしまい、出鼻をくじかれるが冷静に対処。相手のミスを誘うようなショットでブレイクバックの隙を伺う。第6ゲームでブレイクバックし、直後のゲームで再度ブレイクされてしまうが、またもブレイクを返す。6-4で第2セットを終え、ストレート勝ちで初戦を通過した。
ストレート勝利した前崎
続いては新主将である長田和典(スポ3)。サービスがいい相手に、第3ゲームでいきなりのブレイクを許す。だがすぐに第4ゲームでブレイクバック。積極的に前へ出て、ウィナーを狙うが、デュースまでもつれるゲームをなんとかキープ。第6ゲームでブレイクしたが、第9ゲームでブレイクバックされるという混戦状態に。しかし、気持ちを落とさずに第10ゲームでブレイクし、ファーストセットを6-4で先取した。セカンドセットも、互角の戦いを繰り広げる。ブレイク、ブレイクバックを一つずつ経て、またもや第10ゲーム。ここでブレイクすれば勝利という場面で長田のフォアが光る。見事ブレイクし、セットカウント6-4、6-4で勝利を収めた。
新主将である長田は危なげなく勝ち星を挙げる
太田悠介(経2)、米田崇人(社1)は同校対決となる。米田のサーブから開始したファーストセットは第4ゲームで太田がブレイク。攻撃的な姿勢でのプレーに苦戦をしいられる米田。第7ゲームでも太田がブレイクし、試合の流れを太田が掴みかけた。しかし、米田が第8ゲームでブレイクバック。だがここは先輩の意地を見せた太田が6-4でファーストセットを手に入れた。続くセカンドセットも第1ゲームで太田がブレイクする。米田も鋭いフォアショットでブレイクを返そうと試みるも、あと一歩及ばず。6-4、6-3で太田が2回戦へと駒を進めた。
最終試合となった小見山僚(スポ1)は1年生ながらも本直で出場。ファーストセットは第2ゲームでブレイクし、好調さを見せつける。小見山らしい早いショットで相手の足を止めると、6-2でセットを先取。しかし、セカンドセット第1ゲームでまさかのブレイクを許してしまう。だがその後ブレイクバックし、挽回を図るもまたもやブレイクされる。そのままゲームは両者キープで第10ゲームには、相手サーブゲームでデュースまで持ち込むも、あと1ポイントが遠い。直後の第11ゲームでは小見山の甘いショットに相手がすかさず反応し、ブレイクを許し、5-7でセカンドセットを落としてしまった。運命のファイナルセットでは、第4ゲームでブレイクするものの、第7ゲームでブレイクを返される。接戦を極めた展開に観客も固唾をのんで見守る。そして、第8ゲーム。力強いショットを多用しながら決めるべきところで決め、ブレイク。そのまま6-4でファイナルセットをとり、白星を挙げた。
今日は9名の選手が8試合に出場。同校対決もあり、各々が熱戦を繰り広げた。萬福、前崎、小見山は1年生ながらも健闘し、寒川は強敵を粉砕するなど、次なる戦いに期待が懸かる。(宮下尚子)
選手コメント
長田和典
-今日の試合を振り返って
初戦ということで、少し体が堅い部分もありました。
-デュースが続く場面もありましたが
相手はプレッシャーを感じていなくて結構思い切りやってきたので、すごく強かったです。そこで競ってしまいました。
-特に相手のどのようなプレーが印象に残りましたか
相手のフォアでスピンでショートクロスです。
-ダブルスについて、長田選手自身は出場しませんが、法大内で特に期待しているペアはありますか
小谷野・松尾ペアです。
-昨日の第1試合、(小谷野・松尾ペアが)長田選手は勝利すると思われていましたか
はい。思っていました。
-今大会、1年が多数本戦に進んでいることについて
予想外だったので、結構頑張ったなと思います。
-今年、主将としてチームを引っ張っていきますが
あまり引っ張るタイプではないので、みんながのびのびとやってくれればと思います。
-冬季はどのような練習を中心に行っていますか
監督の指示通りに2-1という結構体力強化をしています。
-今大会の目標は
優勝です。
-優勝に向けて手強い相手になると思っている選手は
後輩の寒川です。今日もシードを倒したみたいなので。
松尾魁人
-試合を振り返って
第1セットは先にブレイクしましたけど、終盤のリードしてたときに上手く取りきれなかった部分で流れを失った感じですね。第2セットは体力的にも全然相手に及んでなかったので、完全に負けたと思います。
-相手選手の印象は
気合があって、ボールも最後まで追いかけて拾ってきました。僕が先に決めるかミスするしかなかったので、粘れたら違う展開もあったと思います。
-昨日の試合からの連戦でしたが
今大会始まってから喉と体がだるく腰も痛くてこの試合に万全に臨めなかったです。それでも明日はダブルスがあるので自分のやるべきことをやって、いけるとこまで勝ち上がりたいと思います。
-自身の今日のテニスについて
ストロークも打てていたしサーブも全然悪くはないと思ってました。なので明日のダブルスは半面だけなので、1点ずつを丁寧に勝ち上がってきたいと思います。
-ダブルスは予選からの出場でした
1次予選から勝ち上がって、初めてダブルスで上がれたのは、とても嬉しかったです。勝てるときにどんどん勝ちたいと思います。
-次戦に向けて
2回戦なんで、相手も簡単に勝たしてくれないと思いますが、流れを先にとって相手に渡さないようにしたいです。そしてベスト8やベスト4に勝ち進みたいと思います。
太田悠介
-昨日のダブルスの試合を振り返って
1回戦ということで、少し緊張して、あんまり僕自身も村上(彰啓)さんもいいかたちでできなかったんですけど、2セット目とかは相手の弱点とか自分らがどうしたいっていうやり方が分かったので、そこに集中してやりました。そこを意識したら相手もミスしたりとか、自分自身でいい展開にできたので、そこはよかったです。
-試合のときの役割は
村上さんがしっかりリターンとか返して、堅くやってくれるので、僕は結構動いたりして、相手をかく乱させて。自分は勢いよくやるプレーが得意なので、僕はしっかり勢いでやって、村上さんはしっかり堅くやってというのが僕らのかたちだと思います。
-スーパータイブレークは得意ですか
あんまり今年はスーパータイブレークで勝ってなくて。いいところで自分が簡単なミスをしたりとかがあるので、色々考え方を変えて確率の高いプレーとかを選択することによって、結構ミスを誘えたりとか、自分らのかたちになってポイントとれたりとかできました。
-村上選手との相性はいいですか
はい。1年生のときに練習を一緒にやったりとか、いい意味で、結構仲良く、うまくできていると思うので。村上さんが最後の新進なので、しっかりいい成績を僕が頑張って出せるようにしたいと思います。
-今日のシングルスの試合はいかがでしたか
(対戦相手が)後輩で。結構のびのびやってきたので、すごいやりづらくて。僕自身も負けたらどうしようとか試合中に考えちゃったりとかして。あんまり足も動いてなくて、いいプレーができなかったんですけど、サーブだけは風もあったりとか、コートも跳ねるコートだったので、サーブでしっかり押して。浮いてきたところをフォアで攻めるというのはうまくかたちになっていたので、そういうゲームの展開的には焦らなかったですね。
-米田選手とは練習試合経験はありますか
結構練習やったりとか、練習試合はあんまりしないんですけど、練習は結構やったりします。
-昨日の疲れはありましたか
いや、そんなに残っていなくて。両方(ダブルス、シングルス)本戦からだったので。二次(予選)とかがない分、結構楽に。ダブルスとかどっちかが二次からということが多くて、本戦で疲れがあることもあったんですけど、今回は両方本戦なので。そんなに疲れはなく、できました。
-明日の試合に向けて
明日はまた(対戦相手が)後輩で。やりづらくなるんですけど、自分のプレーをしっかりして、意地を見せれるように。明日からも頑張っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 前崎は明日もダブルスの試合が控える
- 松尾は第12シード選手として出場した
- 同校対決を制した太田
- 長田はシングルスのみの出場となる
- 米田は惜しくもここで敗退
- 力強いショットを繰り出す小見山
- 強敵を見事倒した寒川
- まさかの敗北を喫した松尾
- 小谷野は明日のダブルスに期待
- ストレート勝ちで2回戦へ駒を進めた萬福
- 寒川もシングルスのみの出場だ
- 熱戦をものにした小見山
※一部写真が見づらくなっております。ご了承ください。