【ラグビー】関東大学春季大会 対大東大 いい形で前半を折り返すも、後半に突き放され勝利ならず 黒星スタートとなる
関東大学春季大会 グループB 対大東大
2016年5月15日(日)
大東文化大東松山グラウンド
ついに関東大学春季大会が開幕した。初戦の相手は、秋のリーグ戦でも戦うことになる大東大。前半はリードを許す時間が続くが,モールから2トライを決めるなど、必死に食らいつく。しかし、後半に入ると外国人選手を中心とした相手のアタックに苦戦し、36―58で敗戦となった。
試合結果
トータル試合結果
36 |
22 |
前半 | 34 | 58 大東文化大学 |
---|---|---|---|---|
14 | 後半 |
24 |
ポイント詳細
4/2 | T | 6/4 |
---|---|---|
1/2 | G | 2/2 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
※(カッコ内)は前半/後半表します
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 黒田圭汰 | 社3 | 報徳学園 |
2 | HO | 大澤翔舞 | 営3 | 長崎北 |
3 | PR | 金子崇 | 社3 | 東福岡 |
4 | LO | 牧野内翔馬 | 社4 | 東福岡 |
5 | LO | 山根陵 | 現2 | 大津緑洋 |
6 | FL | ウォーカーアレックス拓也 | 社1 | 東福岡 |
7 | FL | 松島史弥 | 2 | 尾道 |
8 | NO.8 | 斉田倫輝 | 経3 | 仙台工業 |
9 | SH | 坂本泰敏 | 経4 | 常翔学園 |
10 | SO | 林修兵 | 社4 | 伏見工業 |
11 | WTB | 東川寛史 | 経3 | 東福岡 |
12 | CTB | 小幡悌己 | 4 | 石見智翠館 |
13 | CTB | 奈良望 | 社2 | 秋田工業 |
14 | WTB | 北島遥生 | 現3 | 常翔学園 |
15 | FB | 和田源太 | スポ4 | 御所実業 |
16 | Re | 西内勇二 | 経4 | 東福岡 |
17 | Re | 川越藏 | 2 | 高鍋 |
18 | Re | 竹内広行 | 4 | 長崎南山 |
19 | Re | 小路央樹 | 経4 | 常翔啓光 |
20 | Re | 内田健太 | 4 | 法政二校 |
21 | Re | 根塚聖冴 | 経2 | 京都成章 |
22 | Re | 長利完太 | 2 | 桐蔭学園 |
23 | Re | 安藤慧 | 経1 | 國學院栃木 |
戦評
法大にとって今季最初の公式戦という大事な一戦は、開始早々の大東大のトライで幕を開ける。だが、すぐにラインアウトからモールで押し込みPR大澤がトライを奪うと、ここから得点の取り合いとなる。驚異のスピードと突破力で大東大#6湯川にトライを許せば、すかさず鮮やかなパス回しからFB和田がトライとゴールで同点とし、振り出しに戻す。取られて取り返すという形のため後手に回っている印象はあったが、大東大の誇る外国人選手に自陣ゴールライン寸前まで攻められたところでWTB東川の力強いタックルがきれいに入り反則を誘ったスーパープレーなど、要所で大東大のチャンスを断ち切り、我慢強く戦い続けた。そして28分、ついに待望の逆転トライが生まれる。ラインアウトからモールでSO林がトライ。ここを守り抜きたいところだったが、直後にノットリリースザボールで反則を取られると、法大ディフェンスの動き出しが遅れ、空いた左に抜け出され、またしても同点に。法大が外国人選手に集中している間に、空いたサイドに抜け出すという理想のかたちで機能し始めた大東大を止められず、22-34で折り返す。
一時逆転となるトライを決めたSO林
後半も大東大ボールでスタート。だが法大がターンオーバーからボールを左右に展開し、最後は林のナイスキックに合わせたWTB北島がそのまま走り込み中央にトライ。その後12分にもゴールライン手前のラインアウトからモールで押し込み大澤が今日2本目のトライを決めた。後半の入りは見事に成功したが、ここでオフェンスが沈黙してしまう。パワーとスピードを誇る相手に対しミスが目立ちはじめ、大東大のターンオーバーが増える。さらにターンオーバーされてからディフェンスにまわる切り替えが遅れ、17分にはハーフラインから独走を許し中央にトライを決められるなど、再び前半終盤のような展開となってしまう。鋭いランで縦に突破していく大東大を止められないまま着実に得点を離された残り10分。これで終われない法大は、全員で短くパスをつなぎながら流れを呼び込み得点のチャンスを演出する。ゴールラインに触れるか触れないかという距離まで攻めるものの、ペナルティやパスミスで目の前のインゴールが遠ざかってしまう。結局チャンスを掴むことが出来ないまま36-58で敗れた。
初戦は黒星スタートとなったが、前試合の関大戦の課題を修正し、前半はいい形で試合を進めることができたことは収穫といえるだろう。後半の意識や外国人選手への対応など見つかった課題に真摯に取り組むことが秋のリベンジにつながるはずだ。
(向井知優)
選手コメント
坂本泰敏 主将
―今日の試合を振り返って
秋のリーグ戦でも戦う相手なので、結果として勝ちたかったです。でも課題もいろいろ見えてきたので、次につながる試合だったと思います。
―具体的な課題は
相手の外国人選手を止めて走力で勝つというのを目標に試合に臨んでいて、前半は止めることができていたんですけど、後半は相手の力強さに負けて受け身になってしまいました。
―受け身になってしまった原因について
体力面もありますけど、他にもいろいろとあると思います。
―後半はペナルティでチャンスを逃す場面も見られましたが
そうですね。うまくレフェリーとコミュニケーションを取れてなかったのが大きいと思います。
―スクラムについて
前の試合から継続して課題はあるんですけど、ここからしっかりと修正して、秋のリーグ戦では問題ないようにしたいです。
―外国人の対応に追われたディフェンスについて
1人目はしっかり入って外国人選手を止めることができたんですけど、そこから次のアタックを相手に生かされてしまったので、次につなげていくためには、しっかり相手を止めた後にディフェンスラインをセットする必要がありますね。
―次の試合に向けて
今は結果より内容が求められる時期なんですけど、慶大との試合では内容と結果の両方をしっかりと求めていけるように頑張りたいと思います。
林修兵(SO,司令塔としてチームをけん引する)
―今日の試合を振り返って
ハーフタイムで折り返したところまでは良かったんですけど、3トライ程連続でとられてしまってからそのまま相手にペースを握られてしまったかなといった感じです。
―そのハーフタイムで話し合ったことは
自分たちが攻めている時間をつくれば相手に得点されることもないので、とりあえず攻め続けようということです。
―昨年秋に悔しい思いをした相手だったが、どういった気持ちで挑んだか
去年の借りを返すつもりでリベンジしようといった気持ちです。
―前半のトライシーンを振り返って
コースが見えました。
―後半開始早々ご自身のキックパスからのトライが決まったが
狙い通りです。
―練習取材(3/17)の際、「今年はBKでやってやろう」と意気込んでいたが現時点では
アタック面は去年に比べてだいぶ良くなったかなとは思いますが、やばりディフェンスの部分に課題が残るかなといった感じですね。
―今日の試合での課題もやはりディフェンス面が
ディフェンスの部分が大きいですね
―法大ラグビー部としてのラストイヤー。どういった一年にしたいか
とりあえず勝ちたいです。
―最終的な目標は
大学選手権に出て、ベスト4以上です。
―次週からの意気込みを
とりあえず1勝目指してひたむきに頑張ります。
大澤翔舞(HO,モールから2トライの活躍)
―今日の試合を振り返って
個人的には、今日は公式戦初めてのスタメンなので少し緊張とか不安もありました。チームとしてスクラムというところは良かったと思うんですけど、向こうの外国人の選手をどう止めるかというところが課題かなと思いました。
―緊張や不安もあったということですが、他の選手からアドバイスなどはもらいましたか
今日は2番で出たんですけど、1,2,3番がみんな同期なので、「やれることをやろう」という話はしました。
―関大との定期戦ではスクラムが課題となっていましたが、今日に向けてどのような修正をしたのですか
今週はスクラムの姿勢とコミュニケーションにフォーカスして、1対1から3対3まで一人ひとり姿勢を良くしてやっていこうというこということでやってきました。
―その成果はいかがでしたか
最初は良かったんですけど、後半になるにつれておされる場面があったので、それを時間が経っても同じ姿勢でやり続けていくことが大切だと思いました。
―今年は縦の突破を意識しているということでしたが、この試合ではそのような場面があまり見られませんでした
1人目当たってから寄りが遅くて、ターンオーバーされたり、ペナルティを取られたりして、もっと2人目が早く寄ってフェーズを重ねていけばトライを取れると思うので、これから改善していきたいです。
―大東大は外国人選手の存在が大きかったですが
前回の関大戦は外国人がいるチームで去年の選手権では負けているからリベンジしようと意識していたんですけど、今日止められなかったので、また外国人選手をどうやって止めるか秋までに考えてリベンジしたいと思いました。
―慶大戦に向けて
もっと安定したプレーでチームに貢献できればと思います。
フォトギャラリー
- トライを決め喜ぶ選手たち
- チームを引っ張ったSH坂本
- 鋭い突破からトライを決めたFB和田
- LO山根は攻守に貢献した
- 林のキックパスからトライを決めたWTB北島
- ラインアウトで存在感を発揮したLO牧野内
- この試合でも結果を残したHO大澤
- モールで効果的に攻めた