【自転車】全日本学生選手権 第28回 個人ロードタイムトライアル自転車競技大会 3年生の3名が入賞狙うも結果ふるわず…最高順位は荒井の15位
全日本学生選手権 第28回 個人ロードタイムトライアル自転車競技大会
2016年5月29日(日)
埼玉県加須市・羽生市 利根川上流河川敷特設コース
昨日に引き続き、利根川河川敷で行なわれた、全日本学生選手権 第28回 個人ロードタイムトライアル自転車競技大会(個人TT)。昨年度大会にも出場した、荒井佑太(営3)、江口彰志(文3)が出場。また、荒井と加藤雅之(人3)は2日連続のレースとなった。会場は同じであるが、天候は昨日とはうって変わり、風もあり気温も高くなった。その変化に対応しつつも、上位を狙うが、荒井が15位、加藤が34位、江口が67位という結果となった。
試合結果
個人ロードタイムトライアル 結果
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | タイム差* | 平均速度 |
---|---|---|---|---|
15位 | 荒井佑太(営3) | 0:42’54″650 | 0:02’12″303 | 43.07 |
34位 | 加藤雅之(人3) | 0:44’22″888 | 0:03’40″541 | 41.64 |
67位 | 江口彰志(文3) | 0:46’18″821 | 0:05’36″474 | 39.90 |
*1位とのタイム差。
戦評
31kmの平坦なコースをインターバルを間にはさみつつ、1人ずつ出走していく個人タイムトライアル。昨日行われた全日本学生チーム・ロード・タイムトライアル大会(チームTT)とは違い、完全に個人の戦いだ。
法大から出場したのは荒井佑太(営3)、江口彰志(文3)、加藤雅之(人3)の3名。まず最初に出走したのが江口。去年に引き続き2年連続の出場だ。前半はペース良く走っていたが、後半に入り失速。昨年よりもわずかにタイムを落としてしまうという、悔しさが残る結果となった。続いて10分後にスタートしたのは加藤。レース後、「昨日のチームTTの疲れが抜けきらなかったが、集中して走れた」と振り返る。前半は追い風を利用しハイペースで走るが、後半は向かい風の影響を受けペースを落とす。結果は34位と上位へとくい込むことはできなかった。法大から最後に出走した荒井。去年の結果を受け、個人TTに備え準備をしてきた荒井。しかし、向かい風に影響され力振るわず、15位と上位入賞とはならなかった。
結果的には荒井15位、加藤34位、江口67位と良い結果とは言えない。しかし、それぞれが悔しさを感じる結果となったが、うつむいてばかりではいられない。各々がチームの中心としてこれからさらに強くなる必要がある。法大自転車部の要として。成長を続ける彼らの今後から目が離せない。(梶山麗)
選手コメント
荒井佑太
ー今日のレースを振り返って
去年は2年生で出場して、27位という考えられないような順位でゴールしたので、今年こそという思いはあって、今年は去年より1ヶ月くらい前からこの個人TTに向けて準備はしてきました。
ーペース配分について
昨日と違って今日は風があったので、スタートしてすぐ追い風だったので、スピードを一度乗せてそこから落とさないように、前半はしてきました。後半の折り返しは風が向かい風になってきたので、そこでいかに我慢できるかということを目標にしてペース配分をしました。
ータイムは去年より縮まっていますが、目標はありましたか
42分の前半、41分台を本当は出せればよかったんですけど、目標には少し届かなかったのですが、順位はまだ出ていませんが、自分のベストの走りはできたと思います。
ー暑い中でのレースでしたが
昨日、天気予報を見て今日気温が高くなるということが分かっていたので、昨日の夜から水分はしっかりとって、水分補給もレース中はかかさず行なっていました。
ー昨日の疲れはありましたか
昨日の疲れは昨日のうちにしっかりととって、今日は朝起きた時からいいコンディションで臨めたと思います。
ー昨日とはウェアが違いますね
昨日はロードウェアで捕食を入れるポッケがついているもので、今日は距離も短いということでトラックで使用しているワンピースを使用しました。
ー昨日のチームTTについて
昨日のチームTTについては自分がリーダーとなって、2週間前から練習を行なってきたんですけど、本来はもっと早くからチームTTに向けて練習を始めたかったんですけど、いろいろとチーム事情もあって、2週間前からというかたちになってしまったんですけど、試合ではインカレで戦っている他の大学に大きな差を空けられてしまったので、結果としては非常に悔しいです。
ー唯一2年連続出場していることで、去年の経験をどのようにチームに還元しましたか
去年は寺崎先輩(平27年度卒=バルバレーシングクラブ)、新村先輩(平27年度卒=茨城CS)、相本先輩(平27年度卒)という強力なメンバーの中で走らせていただいたので、そこで身につけた走行の技術だったり精神論だったりを今回新しいチーム全員に伝えてからまず練習をスタートさせました。
ータイムは去年より縮まりましたね
風の影響もあって、昨日は無風ということでやはりチームTTという特別な種目で、少し経験不足な面が出てしまったと思います。
ーこのコースは走りやすいですか
平坦なコースなので、僕にとってはトラックに近いようなかたちで同じ筋肉で走れるので、そういう面では走りやすいです。
ー修善寺オープンロード(5月15日に行なわれたオープンロードレース(第18回 修善寺オープンロードレース)について
オープンロードは普段、ロードの試合のような長い距離のものは出ないんですけど、今のロードの実力がどれくらいかということを試すために出場したんですけど、なかなか自分から集団を活性化させるような動きはできなかったんですけど、レースが動く局面まではレースに参加できていたので、そういう面では夏に向けて登坂力、登る能力を身につければロードも走れるんじゃないかなと思います。
ープロのチームも参加していましたが、収穫はありましたか
プロの方々はレース経験も豊富ですし、常に集団の前方に位置していて、どんなアクシデントが起こってもいいようなかたちをとっていたので、自分をもっと高めていかないといけないなと思いました。
ー今日のレースを通して見つかった課題
最後の向かい風の部分でもうひと粘りできればいいタイムがもっと出せたと思うので、やはりきついところからもうひと段階やるように今後もっと練習していきたいと思います。
ー次に出場される大会は
トラックの個人戦(全日本学生選手権トラック自転車競技大会)ですね。
ー意気込みを
ポイントレースに出場することになると思うんですけど、前半までこのシーズンを戦ってきてまだいい結果が出せていないので、すべてぶつけて戦い抜きたいと思います。
加藤雅之
ー今日のレースを振り返って
昨日チームTTを走ったので、キツイということは予想していたんですけど意外と踏ん張れたというか。今回のレースは自分の力がタイムですぐわかる競技なので、今の実力が分かって良かったです。
ーこのコースは得意ですか
あんまり自分が何が得意かっていうのは分かってないんですけど、一人で淡々と走るよりも僕は人と走る方が。
ー昨日のチームTTの疲れは
全然抜けきれなかったです。足もパンパンで、でも走ってる途中はそんな痛みも忘れるくらい集中できたので、良かったと思います。
ー今日の作戦、ペース配分は
行きが追い風なので、行きでなるべく突っ込んでマージンとって帰りはひたすら耐えようという作戦で入りました。
ー目標は
今回の目標はチームTTのメンバーに選ばれるっていうのを。どちらかというと個人TTは自分の今の実力を知ろうっていうので、目標という目標はないんですけど自分の実力を知るために今回のレースに参加しました。
ー昨日のチームTTを振り返って
60kmで練習し始めて、自転車にも慣れない状態だったんですけど、どうしても走りたくて法大代表で選ばれて走りたかったので自分から立候補しました。去年の主力になる先輩たちは毎回メンバーに選ばれてキツイこともやってきていて、自分も走りたいなとそう意気込みで挑んだんですけど、荒井だったり白垣だったりバンク班の平坦が速い選手に迷惑をかけて、足を引っ張ってしまったのでもうちょっとそこを強化できたらなと思います。
ーチームTTのメンバーはどのように決まったんですか
立候補して、選手4人補欠2人で補欠の2人も練習に参加しながら、誰を選ぶかという感じで江口が補欠にはいっていたんですけど、江口は個人TTに集中したいとのことだったので、メンバー5人の中で誰を選ぶか2週間前から練習していました。
ー具体的にはどのような練習を
荒川の河川敷でだいたい片道3km位のところを10周回走っていました。
ー8位という結果に対しては
去年の4位から順位は落ちるんですけど、2秒差で日大、明大に負けてしまったので、もうちょっと頑張れたら、その2秒を埋めて6位に入れたんじゃないかなという気持ちがあるんですけど、去年の先輩たちは4年生で荒井は2年生で入っていましたけど、今年は2年生と3年生のチームでやれたので来年はこのメンバーでもっと上の順位を狙っていけたらなと思います。今回の経験を糧に来年へつなげたいです。
ー2日間で見つかった課題は
リザルト見て普段のロードレースと比べて、自分と同じくらいの順位を獲る人たちがどのくらいのタイムで走るのかっていうのを知って、そのタイムを見ながら自分がどのくらいの差で走っていたかを意識しながら、パワーをもうちょっと上げていきたいです。
ー次に出る大会は
個人戦ロード(全日本学生選手権個人ロードレース大会)です。
ー目標は
目標は10位以内です。
江口彰志
ー今日の結果を振り返って
去年走ったというのもあって、頑張ろうかなっていうのがすごくありました。結構準備をしてきたつもりだったんですけど、あんまりタイムは良くありませんでした。結果が全てなので、インカレまで残り2ケ月ちょっと、これからまた気合いを入れ直して頑張んないとなって思いました。
ー準備というのは
チームロードTTもエントリーしていて、一緒に練習していたので、去年に比べては早めに準備しました。今回2週間っていう時間で仕上げて来たんですけど、正直タイムがあまり良くなかったので、これからもっとしっかりと練習していきたいなと思いました。
ー具体的にどのような練習を
普段の練習とは別の班のチームロードTT班の6人で、荒川を走るような練習していました。
ーペース配分について
去年は前半上げすぎて、後半足がなくなってペースが落ちてしまいました。今日は去年ほど風は強くないなって思ったんですけど、前半は抑えめでいって、後半どんどん前の人を抜いて行こうかなって。でも結局去年と同じ感じになってしまったかなと。前半抑えていた分、良かったとは思うんですけど、多分去年より遅いタイムになってしまいました。去年の自分に負けたっていうのが…本当に頑張んないとなって思いました。
ー今大会のコースは昨年に引き続き2回目ですが、印象は
行きはすごい楽で、帰りはきついっていうのがあります。帰りは上りなので、帰りにどれだけペースを落とさないかっていうのが、良いタイムを出すのに重要になってくるコースっていうイメージです。
ー今日の目標はどんなものでしたか
高校の同期の伊藤泰輝(順天大)くんが一緒に出ていたので、彼に負けないようにっていうのを意識していました。やっぱり地元の同期とかがいたら、負けないようにっていうのでいつもやっています。
ー今日のコンディションは
そんなに悪くなかったですね。疲れているっていうのはなくて、すごく気分も上がっていて、良かったはずです。
ー今日得た収穫は
去年に比べて筋力がついてきたんじゃないかなっていうことです。タイムは悪かったんですけど、前半とかはすごく良かったです。折り返して、残り1/4位から荒れてきちゃったんですけど、去年に比べてその(荒れる)タイミングが遅かったので、筋力とかついてきているのかなって。それが収穫ですね。1年前に比べて、ちょっとは成長したのかなって思います(笑)。
ー昨日のチームTTを見て
今までで一番悪い順位だったので、ほぼ全員3年生チームだったので、もっと3年生で気合を入れ直して、もっと自分たちが引っ張っていくという意識を持たないとって感じました。自分は走ってなかったので言えないんですけど、あんまり良い結果じゃなかったと思うので。もっと自分ら全員のレベルアップが必要だということを改めて感じました。
ー次に出場される大会は
6月12日の個人ロードです。
ー意気込みを
法大で1番良い順位で走れるようにっていうのと、地元の子に負けないようにっていうのが目標です!
※すべての取材は結果が出る前に行いました。
フォトギャラリー
- 入賞とはならなかった荒井
- 江口は悔しさをにじませた
- 加藤は2日連続でのレースとなった
- ロード班として今後に期待がかかる加藤
- 「チームTTの疲れがあった」と語る加藤
- スタート位置につく荒井
- 1ヶ月間の準備をして臨んだ荒井