【サッカー】第90回関東大学サッカーリーグ 第11節対順大 1度は逆転するも試合終了間際に追いつかれドロー・・・前期リーグ戦を3位で終える
第90回関東大学サッカーリーグ戦1部 第11節 対順大
2016年6月12日(日)
岩名運動公園陸上競技場
前節は専大相手に決定力を欠きスコアレスドローに終わった。今節の相手は、攻撃力の高い順大。前半はこう着した試合になったが、後半に入り失点後、セットプレーから2得点を奪い逆転。しかし終了間際に同点ゴールを決められ勝点3を逃す結果となった。
試合結果
トータル試合結果
2 順天堂大学 |
0 | 前半 | 0 | 2 法政大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 2 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
61分 | 順天堂大学 | 米田隼也 | |
69分 | 法政大学 | 柳沢拓希 | |
81分 | 法政大学 | 山田将之 | 長倉颯 |
90分 | 順天堂大学 | 名古新太郎 | 米田隼也 |
メンバー
法政大学 監督: 長山一也 |
||
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21 | GK | 関口亮助 |
2 | DF | 山田将之 |
4 | DF | 柳沢拓希 |
5 | DF | 林遼太 |
23 | MF | 黒柳駿 |
29 | MF | 長倉颯 |
17 | MF | 武藤友樹 |
27 | MF | 黒崎隼人 →紺野(64分) |
15 | MF |
川崎雅哉 |
22 | MF | 永戸勝也 |
26 | FW | ディサロ燦シルヴァーノ →松澤(87分) |
サブメンバー | ||
1 | GK | 林翔太 |
6 | DF | 伊藤航希 |
34 | DF | 前谷崇博 |
32 | MF | 紺野和也 |
37 | MF | 大西遼太郎 |
38 | MF | 末木裕也 |
40 | FW | 松澤彰 |
※(カッコ内)は、交代した時間を表示しています。
マッチレビュー
前期最終節を迎えたJR東日本カップ第90回関東大学サッカーリーグ。現在、3位の法大は4位順大と対戦。前節、専大とスコアレスドローに終わった法大は、リーグ戦前期最終節を勝って首位・明大との勝ち点差4のまま前期を折り返したいところだ。
前半、法大は攻撃に力のある順大相手に守備に回る時間が続く。10分、杉田真彦に右サイドの深い位置まで突破されクロスを上げられると、後ろから走りこんできた米田隼也に合わせられるがこれはポスト左に外れる。その後も米田の中央の突破から危険な場面も作られるが、法大守備陣が最後のところで得点を許さない。法大は23分、山田将之(経4)から黒崎隼人(経2)へ縦に鋭いロングボールが出るが黒崎がトラップミスし、決定的なチャンスとはならない。その後も守備に重点を置きながら攻撃へ出ようと試みた法大だったが、ボールを奪った後にボールをつなぐことが出来なかったことや順大が高いラインを設定してきたこともあり、多くのオフサイドを取られるなどなかなか攻撃へと結びつけることができない。38分には、米田が左サイドから旗手怜央にパスを送りシュートを放たれる決定的なピンチを作られるが、山田がブロックして防ぐ。前半はこのまま終了。前半は、順大に攻められるシーンが目立つも法大の堅守は健在。スコアレスで前半を折り返す。
後半に入り、61分。旗手のシュートを一度は関口亮助(経3)がブロックするもこぼれ玉を米田に押し込まれ、先制を許す。その後も順大にチャンスを作られるが、それをしのいだ法大は69分。CKのチャンスで長倉颯(経2)からのボールに山田が頭で合わせ、いったんは相手DFにブロックされるも宙に浮いたボールを柳沢拓希(経4)が頭で押し込み同点に追いつく。この同点ゴールで勢いづいた法大は、ロングスローや途中出場の紺野和也が仕掛けてチャンスを作り出し、法大ペースに持ち込む。そして迎えた81分。右サイドからのフリーキックを獲得し、長倉が蹴ったボールに山田が完璧なタイミングで合わせると、ゴール左隅に吸い込まれ逆転に成功する。逆転後もさらに攻撃を仕掛けて点を取りに行く法大だったが、ゴールを奪えずにいると試合終了間際の90分に名古新太郎に一瞬の隙を突かれゴールを決められてしまい同点に追いつかれる。その後、左サイドからのクロスに松澤彰(経1)が合わせる決定機があったものの相手GKに阻まれ、このまま試合終了。2−2の痛み分けとなった。
前半法大は守備を固め、一方の順天堂大もラインを高めに設定してオフサイドをいくつも奪うなど、お互いになかなかチャンスを作れない展開が続いたが、後半に順大のゴールが決まると膠着した試合が動き出し、打ち合いの様相を呈した。「最後失点したのはもったいなかった」と長山一也監督が振り返ったように法大にとっては、逆転しただけに勝点3が欲しいゲームだったのは間違いない。前期リーグ戦はこのようにあと一歩のところで勝利が奪えない試合が多かっただけに、今後、リーグ中断期間にあるアミノバイタルカップやその先に続く総理大臣杯でゴールに向かうパワーや精神面をさらに成長させ、後期リーグ戦で勝点を積み重ねていくことを期待したい。(森川優也)
監督・選手コメント
長山一也 監督
ー試合を振り返って
前半はほとんど体動いてなくて、観てる人も面白くなかったと思うんですが、そこの試合に挑む準備のところが出来てなかったのかなというのはありました。後半は、失点してからやっと目が覚めて交代して入った選手ところを含めて逆転したところは良かったんですが、最後失点してしまったのはもったいなかったかなと思います。そこの守備のところで一年生が前線にいたと思うんですが、そこのところでズレがありました。まあ勝てなかったのは悔しいです。
ー順大は攻撃に力があるチームだが、どのように守備をしようと考えていましたか
まずはしっかりと前に立って、スピードを止めるってとこと、ワイドの選手がカットインしてくる状況でしたので、そこのケア、中を強めに切る、ボールサイドに一人行って対応するっていうのは出来ていたので、そこは準備してきたところです。シュートはコースを限定して、出来ていたのでそういったところは出来ていた部分もあったのかなと思います。
ー前期が終わったが、納得する結果ですか
納得はしてないですね。やはり1位ではないと納得いかないと思いますし。ただ、失点数に関しては10いっていないのでそこは評価できるかなと思います。逆に言うと得点のところ。今日はセットプレーで得点が取れたのですが、そこはいいとは思いますが、流れの中で得点が出てこないと後期も含めて上位に行けないのかなと思います。
ー勝点18は昨年の前期終了時と同じ数字だが、昨年失速した後期はどう戦っていきますか
まずはアミノバイタル杯があるので、そこで総理大臣杯の出場権を獲得して、夏で一回り成長したいと思います。守備のところは続けていきたいですし、攻撃のところで点を取る選手が出てくれば、状況は変わっていくと思いますし、昨年は後期で7試合勝てなかったという痛い経験をしているので、それをしないようにしっかりと準備をしていくためにもアミノバイタルで勝って大臣杯でいい経験を積んで、その先にしっかりとつなげていきたいなと思います。
ー首位の明治と勝点6開いていて、優勝を目指すには明治を倒す必要があるが
直接対決で叩けば勝点3詰めれますので、そこで勝つのとあとは勝点をしっかりと積み重ねていくことが重要になっていくと思うので。やはり勝点3取るためには、点を取らなければいけないので、そこ狙いを擦り合わせてやっていかなければいけないですし、セットプレーからの得点はやっていきたいですけど、流れの中で取れると勝点3は取れると思うのでそのための攻撃っていうところを積み重ねていきたいです。
ー永戸選手は攻守において素晴らしいプレーを見せているが
攻守ともに運動量も増えてきましたし、良くなってきてると思います。ただ、上のところに行く選手だと思うので、これで満足するのではなくて得点を奪うとかが出てこないと次のステップではより活躍できないと思いますので、後期は四年生で最後なのでそういったところを大学にタイトルを置いて卒業するような形にして欲しいです。前期は攻守ともによくやってくれましたけれど、後期はまだまだ出来ると思います。
ー今後に向けてコメントを
攻撃のところで物足りなさありますけど、悪くない順位につけていると思うのでアミノバイタル杯、総理大臣杯、天皇杯で一皮むけて強いチームになって後期リーグ戦勝点をしっかり積み重ねて優勝出来るようにしていきたいと思います。
永戸勝也
ー試合を振り返って
前半の入りからこの試合にかける気持ちが薄くて、動きが悪かったかなと思います。点が入ってから動きも良くなって、まああまり良いことではないですけど、ひっくり返せたのは良かったです。結果としては妥当だと思います。
ー今日はマークが厳しいように見えました。
黒崎とうまく崩していこうって話はしていたんですけど、コンビネーションがうまくいかない部分もあって、潰されてしまいました。
ー黒崎選手はかなり裏へ走っていましたが、そこの部分ですか
そうですね。結構中でコンビネーションして崩していきたいっていうのはありました。
ー逆転後のプランとしては3点目を取りに行く意識でしたか
3点目取れれば一番良かったですけど、もっと守備のところをしっかりやりたかったです。こっちの左サイドから崩されて、穴が空いた状態で逆サイドに振られたので、もうちょっと守備を完成させないと勝ちきれないかなと思います。
ー昨年と似たような成績ですが、この勢いを持続していくために何が必要ですか
守備は相当いいと思います。攻撃の面で、もっと得点を取れないと厳しいですね。優位に進めるためにはそこが重要だと思いますし、前期楽なゲームが全くなかったので、後期はもっと得点を取れるようにやっていきたいです。
ーアミノバイタルカップに向けて
4年連続で総理大臣には出たいですし、そこで好成績を収めるためにやっているので、関東で止まらないように頑張っていきたいです。
フォトギャラリー
- 逆転のゴールに喜ぶ選手たち
- 今日もサイドで存在感を示した永戸
- ボランチでスタメン出場を続ける黒柳
- 川崎はシャドーでチャンスを演出
- ワントップで奮闘したディサロ
- ボールを運ぶ黒柳
- ヘディングシュートを決めた山田
- 同点に追いつかれた後の松澤のシュートは惜しくもゴールならず