2020年11月24日(火)
4年生の引退試合となってしまったインカレチャレンジマッチから約3週間。スポホウは4年間チームを支え続けてきた4年生の水野幹太(営4)、濱田裕太郎(文4)、千代虎央太(法4)、戸井堅士朗(営4)の4人に取材を行った。早大との試合や今シーズンの振り返り、後輩に向けての思いを伺った。
※取材はオンラインミーティングツール『Zoom』を用いたオンラインにて実施
選手インタビュー
水野幹太(営4)
ー早大戦を振り返って
1部でも戦っているので元々強いというのはわかってはいたんですけど、自分たちが予想してた以上に早稲田の方が強かったなと思いました。
ーゲームプランは
相手チームが結構けが人とかいて復帰するかしないかという情報が流れていたので、予想外としては上の(ポジション)3人が小さかったというのがあったので、元々プランとしては誰が出てきても自分たちのプレーをすることでした。ですが、それが上手くいかなかったのかなと思いました。
ー試合の敗因は
相性的な問題もあって自分たちはガード3人というのがちょっと苦手なのかなというのもあって、相手も全体的に大きくはないのでそういう意味ではディフェンスから速攻というチームだったのかなと思います。それで自分たちの思い通りのプレーができなかったのかなと思います。
ー引退が決まった時の気持ちは
だいぶショックは受けててここで終わるとは思わなかったので、そういう油断もあったのかなと思いますし、一番はインカレに出れなかったのが後輩のためというのもあったので、今年はコロナで降格とか無いというのはわかってて、一番のメインはインカレに出るというのを目標にやってきたので、そこに出れないというのが一番ショックでした。
ー試合後に行われたミーティングでは監督からどのようなお話を
4年間お疲れ様ということで、僕たちは主力としてやらせてもらっててここまでこのような状況だったんですけど、ここまでもってきてくれたことには感謝してるという内容でした。
ー水野選手もミーティングで話されたということですが、どのようなお話を
早大戦で勝てなかったことを申し訳ないと思う気持ちと、今までは目標を達成することができなくて、3部から始まったので3部優勝、2部優勝、1部に残るという目標が今まで1つも成し遂げられてなくて、今年2部優勝というのはあって、それを達成できたことは法政として1つ成長してるということを話して、来年は昇格とかあるかわからないんですけど昇格できるのであれば来年必ず昇格してみんなでインカレに出てくれということを話しました。
ー今シーズンを振り返って
大会が少なかったので振り返りというか、僕は一番期待してた年だったので自分の代ということもありますし、元々1年生の時から使って貰ってたメンバーが多かったのでそういう感じでは期待してたんですけど、新型コロナウイルスの影響で試合ができなくて、最初自粛期間とかになってすごいショック受けましたし、そういう思いもあって。でも途中からできるようになって自分たちも目標に向けてやっていたので、良かった面もあるしここで終わってしまったという辛い面もあるので、短すぎて自分としてはあまり振り返りができない感じです。
ー印象に残った試合は
僕は初戦に出てなくて3試合しかなかったんですけど、もちろん全部印象が強くて勝ってうれしいと思ったのは2部優勝した明大戦で、逆に負けた面でも早大戦も印象に残ってるのでその2試合です。
ー期待している後輩は
1年生の冬真(長橋、営1)とかはけがで試合に出て無くて本当はプラン的には冬真がいたら結構完成してたチームなんですけど、今年それが叶わなかったということで、来年は機動力とかあるのでそこに期待したいですし、今年キャプテンを務める小野もキャプテンとして引っ張っていく力が必要になっていくと思うので、そういう面ではチームを引っ張ってくれる選手になってくれるように期待したいです。
ー後輩に向けてメッセージをお願いします
今まで目標を達成することができなかったんですけど今年達成できたので、どんな目標でもいいと思うのでまずは1部昇格できるように頑張ってもらいたいなと思います。
ーファンの皆様に向けてメッセージをお願いします
2部優勝を果たせてインカレに出場することはできなかったんですけど、皆さんの応援があったからこそここまで来れたのかなと思うので、僕らは引退になりますけどまた引き続き社会人になっても応援してもらいたいですし、法政大学の方も応援していただければ幸いです。
ー今後の進路は
プロで、まだチームは明確では無いんですけど自分としてはB1でやりたいなと思っています。
(取材・鈴木滉平)
濱田裕太郎(文4)
─早大戦を振り返って
試合を通して全体的に全員の調子があまり良くなかったのと、最後に点数を詰められたんですけどああいう気持ちのこもったプレーがもっと前半から出せてたら結果は変わってたんじゃないかなって今は思いますね。
─気持ちのこもったプレーを前半に出せなかった理由は
2部で1位になってその次早稲田とやるとなった時にチームを通して気の緩みで練習とかがグダってしまってて、自分含めて試合モードにあまりなれてなかったです。もっと集中しなきゃいけなかったと思うんですけど、イマイチ皆気持ちが入ってなくて試合以前の問題のような、練習があまり良くなかったんじゃないかなと思います。
─事前の対策や作戦は
昨年1部で2回(試合を)やらせてもらって、セットプレーだったりとかは特に昨年と変わらずだったので対策は昨年と変わらずでした。今回はセットプレーは止められてたと思うんですけど、リバウンドだったりとか一人一人が守り切れていなかったというのがあるかなと思います。
─ハーフタイムで話し合いなどは
個人個人、1人がオフェンスとしてボールを持つ時間が長かったので、2Q最後の方に個人プレーじゃなくてチームで外から崩してパスパスで攻めようっていうので結構点差が縮められてたので、その前半最後の良かったプレーを継続していこうという話はしました。
─早大の印象は
1人が際立ってすごい上手っていうプレーヤーは多分あまりいなくて、チーム全員で作ってやってくるなっていう印象があります。
─敗因は
スタッツだけ見たらそんなに、向こうもスリーポイントがめちゃめちゃ入ってたり、シュートは僕らより入ったと思うんですけど、そのリバウンドだったりルーズボールだったりそういう気持ちとかスタッツに残らない部分で結構やられてしまったんじゃないかなって思いますね。あと、何回も言うんですけど僕らがどこか勝てるんじゃないかみたいな気の緩みっていうのが、僕らは下だったのでチャレンジャーっていう気持ちを前面に出せたら勝てたんじゃないかなって思います。
─試合終了後にミーティングなどではどのような話を
結構僕も負けて(頭が)真っ白だったのであまり覚えてないんですけど、キャプテンの水野だったり学生コーチの久保田とかが『4年生の責任だ』と、出てるプレーヤーが4年生主体だったので、すまない的なことを言ってましたかね多分。
─試合終了時点での気持ちは
インカレに出れると正直思ってたので「終わってしまったな」「これからどうしていこう」みたいな(笑)。12月も(大学バスケを)やる前提でいろいろやってたので、ミーティング終わった時とかも「これから何しようかな」みたいなのを皆で喋ってましたね。
─今シーズン全体を振り返ってみて
試合数が少ない中で一個一個の試合がより大事っていうのは皆わかってたと思うんで、2部だったんですけど個人個人が点差がついた時に下級生とか出るタイミングがあったので、そこで皆一生懸命やってくれたんじゃないかなというのがあります。
─印象に残った試合や場面は
個人的になるんですけど、早稲田戦の残り10秒位で自分がもらって決めたら同点っていうところで外してしまったのが結構印象にあって、やってしまったなと思います。
─良かったプレーなどは
2部の決勝の明治の時に流れが結構悪い中で自分が2回連続で、合わせのプレーで点数を取れて流れを持っていけたところが結構自分的には良かったプレーです。
─下級生で期待している選手は
2年生の澁谷錬(法2)っていうシューターの子なんですけど、結構ペアでいろいろやってたりしてて、同じポジションというのもあって個人的には結構頑張ってほしいなって思います。
─後輩に向けてメッセージをお願いします
試合する機会が今年はあまり無くて自分たちの練習しかできなかったので、来年は多分今年よりかは多く試合できると思うんであまり固くならず、多分怜史(小野、法3)がキャプテンなんであいつ中心に、1部に上がれるように頑張ってほしいです。
─ファンの皆様に向けてメッセージをお願いします
4年間自分は結構ずっとベンチとか試合に絡む機会が多くて、負けても保護者の方だったりいろいろ励ましの言葉とかを結構くれて個人的にはすごい助かったなって思います。大学のバスケは終わったんですけど、まだこれからも続けていく予定なので、大学バスケが終わってもこれからも応援してもらえればうれしいです。
─卒業後の進路は
バスケットでプロにいきたいなと思っています。
(取材・小倉明莉)
千代虎央太(法4)
一早大戦を振り返って
早稲田大学さんは強かったです。
一試合中の雰囲気は
第4Qまで全然シュートが入らなくて重い空気だったんですけど、徐々に気持ちが出てきました。エンジンがかかるのが遅かったなとは感じました。
一調子は良さそうに見えました
序盤はそれほど調子は良くなくて徐々に試合慣れして調子が上がっていったという感じですね。
一終盤の重要な場面でスリーポイントを決めました
それまでスリーポイントが1本も入っていなくて、最後なので思い切って打とうと思って打ったら入りました。
一引退が決まってしまった直後の心境は
終わってしまったのかという感じで実感があまり湧かなかったです。
一今シーズンを振り返ってみて
今年は試合が少なくて物足りないシーズンでした。去年も自分はけがで全然試合に出ていなかったので、今年は最終学年で思いっきりやってやろうと思っていたんですけど、コロナの影響で試合が無くなってしまい物足りないシーズンでしたね。
一試合に向けての調整は
チームの雰囲気よく練習できていました。
一印象に残っている場面は
最後の早大戦で(水野)幹太からのパスで決められたスリーポイントシュートですね。
一後輩たちの存在は
1個下の学年は特に仲良かったと思います。怜史(小野、法3)と本間(紗斗、営3)はよくLINEとかもしていました。高校の後輩の金本(一真、法3)はとてもストイックなのでよく刺激を受けていました。
一同じ高校(光泉高校)の後輩でもある金本選手に向けてメッセージをお願いします
同じ滋賀県出身で同じ高校で僕の後をついて来てくれたので頑張って欲しいです。
一後輩に向けてメッセージをお願いします
大会が無い時はモチベーションが下がったりすると思いますが、いざやってみたらシーズンはすぐ終わってしまうので1日1日を大切にして欲しいなと思います。
一今まで応援をしてくださっていたファンの方々に向けてメッセージをお願いします
4年間応援ありがとうございました。これからも後輩たちの応援をよろしくお願いします。
ー今後の進路は
プロを目指しています。
(取材・吉本侑樹)
戸井堅士朗(営4)
一早大戦を振り返って
自分たちが第3Qまで30点くらいで、最終的に50点くらいしか取れなくて今まで80点くらい取ってきたのをあれだけ抑え込まれてしまったのは、やっぱりこっちのオフェンスがうまく機能しなかったというのと早稲田のディフェンスが良かったなと思いました。
一オフェンスが機能しなかった要因は
トップでガードがボールをずっと持っていることが多かったです。相手は特別なディフェンスだったのでボールをなるべく下の方にやろうとはしましたがあまりうまくいかず、ボールがトップと45度で止まってしまっていたのが悪かったのかなと思います。
一早大戦に向けて取り組んでいたことは
特に特別なことはしていなくて、いつも通りというか自分たちのやるべきことをやればいけると思っていました。
一早大戦では苦しい時間帯が長かったと思いますが
思ったようにオフェンスができないというのと相手のビッグマンにオフェンスリバウンドを取られていて相手にセカンドチャンスを与えてしまったのと、自分たちがちゃんと詰められなかったのがつながって自分たちに悪い方にいってしまったのが良くなかったなと思います。
一ハーフタイムに話したことは
とにかくボールを回していこうというのとセカンドチャンスでやられていた部分があったので、全員でしっかりディフェンスリバウンドを頑張ろうということは話しました。
一終盤の追い上げには鬼気迫るものがありました
何か話し合ったというわけではないですが、僕は空いていたら思いっきりシュートを打ったり、空いていなくても攻めないことには点は入らないと思ったので、ボールを持ったら積極的に攻めようとは意識していました。
一今シーズンを振り返ってみて
チームとしてまとまったというか、4年を中心にしっかりまとまれたという実感があったのは4年間でこのシーズンだけだったのでコロナで試合数は少なかったですが、すごいチームとしてまとまって戦えていたのかなと思いますね。
一今季で印象に残っている場面は
今年のトーナメント1試合目に順大とやったのですが(水野)幹太がいないという中で、ここを勝たなかったら幹太が何もしないまま終わってしまうというところでしたが、みんなで団結してしっかり危なげなく勝てたのは自信につながったのかなと思います。
一替えのきかないセンター、チームの大黒柱としての思いは
1年生のセンターの選手がけがをしてしまったのですが、だからといって弱気になる訳ではなく今までも4年のチームメイト同士でやってきたので自分のできることを精一杯やろうと意識していました。
一引退されて今の心境は
悔しかったですが、何かやっておけば良かったとか後悔はあまり無いので僕は社会人になってもバスケをする予定ですし、3×3の大会であったりにも出ているので切り替えてというか、これを糧にじゃないですけどこれからも頑張っていこうという心境です。
一後輩に向けてメッセージをお願いします
今年あまり思うようにプレーできなかった中で練習もまとまってできていたので、今までやってきた練習の強度であったり雰囲気を保って、来年1部昇格という僕たちのできなかった目標を果たして欲しいなと思います。
一後輩の中で注目の選手は
3年の藤井宏治(法3)ですかね。先日の試合でもスタートで出たり、明大戦でもリバウンドであったりルーズボールをハッスルしていたところが今までそういう頑張るプレーをするようなキャラの選手では無かったので、そういうプレーを見れるようになったいうのは最近の成長なのかなと思いました。ラスト1年悔いが残らないよう全力でやって、1部昇格につながるような大黒柱になってくれればなと思います。
一ファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします
今回はオンラインでしか試合が観られなかったと思いますが、来年もし観れるようになったらぜひ法政の試合を現地に足を運んでいただいて、頑張っている姿を観ていただけたらなと思います。
一今後の進路は
社会人でバスケをやるということで決まっています。
(取材・吉本侑樹)