2015年関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 男子1部
第7節 対早稲田大学
2015年9月19日(土)
国士舘大学多摩校舎体育館
秋季リーグも残り3戦。ここまでわずか1勝の法大にとって、勝利が絶対条件なだけでなく得失点も重要となる。この日は早大との対戦。昨季、今季こそ上位争いに食い込めていないが、過去にはリーグ4連覇を成し遂げた屈指の強豪校だ。前半から激しい攻防を繰り広げ、なんとか同点のまま最終局面へ。最後はキャプテン・渡邉大貴(社4)がゴールを決め勝利。嬉しい2勝目を挙げた。
試合結果
トータル試合結果
28 法政大学 |
14 | 前半 | 13 | 27 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
14 | 後半 | 14 |
スターティングメンバー
選手名 | 身長 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|
#20 高間アミン(経2) | 178 | LW | 群馬・富岡 | 6 |
#7 遠藤由陽(経4) | 177 | LB | 栃木・國學院栃木 | 4 |
#11 渡邉大貴(社4) | 181 | CB | 茨城・藤代紫水 | 6 |
#18 石川雄貴(経3) | 183 | RB | 神奈川・法政二 | 1 |
#5 竹野恭平(社2) | 170 | RW | 神奈川・法政二 | 2 |
#3 長谷川良介(社3) | 184 | PP | 茨城・藤代紫水 | 2 |
#21 柿崎雅俊(デ工3) | 183 | GK | 埼玉・浦和学院 | – |
交代選手
選手名 | 身長 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|
#26 内門竜之介(経2) | 178 | RB | 鹿児島・鹿児島工業 | 5 |
#29 福本直也(経1) | 172 | CB | 神奈川・法政二 | 0 |
#30 黛祐貴(経1) | 177 | LB | 群馬・富岡 | 2 |
#28 田島走(社1) | 175 | RB | 茨城・藤代紫水 | 0 |
#1 仲村充(社1) | 180 | GK | 茨城・藤代紫水 | – |
#31 深井亮太(理工1) | 180 | GK | 埼玉・浦和学院 | – |
※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー
戦評
試合が始まると、法大は先制点こそとられたものの、負けじと長谷川良介(社3)が早大のDFをかいくぐりシュートを決める。早大の#5東江雄斗(沖縄・興南)を中心とした攻撃に押され気味になるが、要所でのGK柿崎雅俊(デ工3)の好セーブで主導権を握らせない。ペナルティスローも高間アミン(経2)が確実に決めるなど、得点のチャンスをものにしていく。しかし、早大も恵まれた体格を生かし、法大のDFの上からシュートを決める。まさに一進一退の試合は、残り1分を切っても13対13の同点。最後のDFで石川雄貴(経3)がパスカット。これを高間が速攻まで繋げ、14対13と1点を勝ち越し最高の形で前半を終える。
迎えた後半。立ち上がりに難がある法大だが、なんとか踏ん張り、前半と同様激しい攻防が繰り広げられる。後半13分、19対19から早大に逆転されるも、そこで法大勢が意地を見せる。チーム全体で声を出し互いに励まし合い、高間がDFからの速攻、1年生の黛祐貴(経1)もロングシュートを決め再びリードする。しかし、その点差もすぐに無くなり、三度同点へ。残り45秒で早大の攻撃。攻め急いだ相手はまさかのパスミス。ルーズボールを法大が死守し、残り15秒のところでタイムアウトを要求。最後の攻撃について確認し合う。ゲームが再開し、福本直也(経1)から渡邉にこの日一番のパスが通る。残り3秒。これを渡邉が見事決め、28対27と1点を勝ち越し、劇的な勝利を収めた。試合終了のホイッスルが鳴ると、法大の選手からは喜びの笑顔がはじけた。
大接戦となった分、法大にとっては大きな1勝となったに違いない。しかし、油断はできない。秋季リーグ戦も残すところ2戦となり、次節は立大戦。1部残留もかかる大切な試合だ。この勢いに乗って、法大らしくチーム全員で戦うハンドボールで勝利を掴んでほしい。(梶山麗)
選手コメント
渡邉大貴 主将
―今日の試合を振り返って
ディフェンスが終始良かったので、それが結果につながっているかなと思います。
―試合前からキーになるのはディフェンスだと思っていましたか
そうですね。練習試合の時からオフェンスよりもディフェンスでということで、守れるなという風に思っていたので、そのディフェンスが崩れなければいけるだろうと思っていました。点もとれないわけではなかったので。
―秋季リーグから1年生の出場が目立ちますが
春は結構けが人も多かったのですが、代えるメンバーが居なくて。代えて結果が出なかったらというのが怖かった部分もあったんですね。でも秋に関しては、そんなことを考えずに代えてみることから始めようと思って、とりあえず代えてもらって、練習とかで使うようになったら結果を出してくれるようになったので、信頼しています。
―ラスト3秒で勝ち越し点を決めましたが
実際、あの場面で緊張していたというのは全然なくて。本当に普通に、練習通りにパスが回って、練習通りに打ったら、バーに当たった時はやばいと思ったんですけど、最後にボールが入っていったのは格別でした(笑)。
―足を気にしている場面が見られましたが
ずっと吊っていました。吊りながらやっていたので、あまり見せないようにはやっていたんですけど。後半入ってから足吊っちゃって、やばいなとは思っていたんですけど、最後までいって勝てたので良かったです。
―今日見つけた課題は
ディフェンスがフルで出ているときはいいんですけど、一人でも欠けてしまうと崩れてしまうので、そこをもっと精度高くしていくのが課題ですね。あとは速攻のミスが多いので、速攻の3段をもう少ししっかりしていきたいです。
福本直也
―試合を振り返って
今日は早稲田に対策をしていて、それを徹底した結果勝ちに繋がったと思いますし、試合全体としても良かったと思います。
―早稲田の対策とは
早稲田は高いディフェンスや低いディフェンスの使い分けるチームなので、練習中からどうやって攻めるかを考えながらプレーしていました。
―監督から求められていることは
自分はポストとの2対2とか、ポストを使ったプレーが持ち味なので練習でもそこを特にアピールしています。まだ1年生なので、連携はまだまだなんですけどポストを絡めるプレーは意識して行っています。
―試合中、先輩からアドバイスはありますか
まだ自分は経験が浅いので、先輩からはよく声をかけてもらっています。声をかけてくれるおかげで一つのプレーに集中して落ち着いて出来ていると思います。
―ディフェンスで意識したことは
2枚目のディフェンスに入りました。マッチアップしたのは相手のエースだったので、自分1人では厳しいと思っていたので3枚目とうまく連携して止めようと思っていました。
―残り15秒でのタイムアウトの指示は
その前のプレーで先輩がボールを奪ってくれてマイボールになったので残り時間でしっかり攻め切ろうという指示でした。入らなくても同点ですし、入ったらラッキーくらいの気持ちで思いっきり行こうと言われました。
―黛選手とは1年生同士ですが連携について
同級生なのでコミュニケーションも取りやすいですし、お互いのやりたいことも話し合ったりして、やりやすい部分は多いです。
―次節に向けて
次の2試合も絶対に勝たないといけないので、相手を意識するより自分たちのプレーをすることを意識していきたいと思います。
黛祐貴
―今回の試合を振り返って感想をお願いします
皆ディフェンスで守れてたので、自分たちのプレーができたと思います
―今回の早大戦、どんな気持ちで試合に臨みましたか
緊張は無かったです。入れ替え戦になっちゃうとまずいので、勝たなきゃって気持ちで。
―今回の勝因は
ディフェンスで足が動けてたことです。
―僅差での勝利でしたが
とりあえず1点1点獲っていこうと。
―後半ジャンプシュートが決まりましたね
途中出場だったので、勝つために出てたので上から決めたいなと。強い気持ちで行きました。
―今日の自身の良かった点は
強い気持ちでシュートに行けたってことです。
―反省点は
ディフェンスですね。抜かれちゃったり、撃ち込まれちゃったりしたので改善点ですね。
―これからどんな練習を
隣の人同士で連携をとったり、あとは1対1の強化ですかね。
―明後日の立教大戦へ意気込みを
絶対勝つっていう強い気持ちで試合に臨みたいと思います。