【バレー】2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 対国士大 最終戦でまさかの黒星…全勝逃すも優勝を果たし、入れ替え戦へ!
2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦
2016年5月22日(日)
亜細亜大学体育館
2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦、最終戦の相手は昨季まで共に1部で戦っていた国士大。昨日の時点で法大の優勝は確定したが、狙うは全勝優勝。負けられない戦いの火蓋が落とされた。
1セット目はデュースにもつれ込むが何とか勝利。しかしその後は相手に押し切られ、2セットを連続で取られてしまう。後がなくなった法大は4セット目で粘りを見せるも、セットを奪うことは叶わず。最終戦にしてまさかの敗戦を喫した。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
27 | 1セット | 25 | 3 国士館大学 |
---|---|---|---|---|
17 | 2セット | 25 | ||
21 | 3セット | 25 | ||
23 | 4セット | 25 | ||
― | 5セット | ― |
法政大学スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|---|
9 | 榎本京祐 | 法3 | WS |
10 | 石ケ森智哉 | 営3 | MB |
26 | 伊元幸正 | 営1 | WS |
4 | 緒方賢史 | 法4 | WS |
1 | 進藤涼 | 文4 | MB |
29 | 西田寛基 | 営1 | S |
14 | 小林慎平 | 営3 | L |
途中出場選手
背番号 | 選手名 | 学部/学年 |
12 | 神谷翔 | 法3 |
21 | 渡邊和馬 | 文2 |
27 | 三木裕人 | 文1 |
個人賞
部門 | 選手名 |
優秀選手賞・ブロック賞 | 進藤涼 |
セッター賞 | 西田寛基 |
リベロ賞 | 小林慎平 |
新人賞 | 伊元幸正 |
戦評
全勝での優勝まで残り一勝。そんな局面で迎えた最終戦の相手は国士大。昨季まで同じ1部リーグに所属していた難敵だ。
第1セットは西田寛基(営1)のサーブでスタート。キャプテン進藤涼(文4)、ルーキー伊元幸正(営1)のブロックポイントで1点を先取した。2点目も伊元のスパイクが決まり、このまま波に乗りたい法大勢であったが、国士大もやすやす流れは渡さない。そこからシーソーゲームが続いた。法大リードで進んでいた16-13の場面、相手のアタックポイントを皮切りに、攻撃陣が上手く機能せず4連続得点を奪われる。一旦タイムアウトを取り、リリーフサーバー神谷翔(法3)などの起用により持ちこたえ、終盤はデュースへ。緊迫した25-25の場面で相手がまさかのサーブミス。最後は後がない相手チームが西田のサーブをレシーブミスし、27-25で何とか第1セットを掴み取った。
第2セットは国士大のサーブポイントから始まる。先行きの悪い展開を断ち切るように、エース榎本京祐(法3)や最上級生の緒方賢史(法4)が果敢にスパイクを打つ。また渡邊和馬(文2)が西田に代わり、セッターとし健闘した。やはり展開はシーソーゲームとなったが、中盤相手の鋭いスパイクを止めることができずに得点差を広げられてしまう。そのまま押し切られるように17-25でこのセットを奪われた。
1-1で並んで迎えた第3セット。法大はここで緒方の代わりに三木裕人(文1)を起用。このセットも中盤まで白熱した競り合いが繰り広げられる。伊元のストレートや三木のアタックが冴え渡るも、14-18の場面で国士大の5連続得点。一気に追い詰められる。しかし榎本のスパイクやサーブポイント、進藤のコントロール抜群のサーブ等で相手を翻弄し、20-24まで追い上げる。が、最後は相手のスパイクが決まり、このセットも落とすこととなった。
もう後がない法大。焦りの表情も見える中、第4セットが始まった。ここで三木と緒方が再び交代する。セットが変わっても国士大の勢いは止まらない。3-3から4連続得点されながらも、アタッカー陣の尽力と粘りのラリーでギリギリ持ちこたえた。23-24と、終盤は接戦に。しかし最後はここまで法大を苦しめた、国士大の勢いあるスパイクをブロックし切れず23-25でこのセットを失う。同時に1-3で試合は終了となった。
全勝の実現は崩れ去ったが、法大は10勝1敗で無事に2部優勝を果たした。また個人では進藤が優秀選手賞とブロック賞、小林がリベロ賞を受賞。1年生の西田がセッター賞、伊元が新人賞を受賞した。計5つのトロフィーと賞状を受け取り、個人での能力の高さも証明した。
今季はここまで10連勝し、チームは「全勝優勝」を目指していたが、最後の最後で足元をすくわれるという厳しい結果となった。しかし落ち込んでいる暇はない。来週には1部復帰がかかった入れ替え戦が待っている。最終的な目標は1部復帰なだけに、正念場は入れ替え戦となる。相手は今季1部を全敗の12位で終えた専修大学だ。今回の結果を引きずらず、これまでのように戦い抜けば勝てない相手ではない。
悲願の「1部復帰」へ―。笑顔で今季の幕引きを迎えるべく。残された時間は1週間だ。(野口愛優)
監督・選手コメント
濱口純一 監督
―今日の試合を振り返って
国士大は勝たないと入れ替え戦、2位確定ができないということで、我々は昨日1位が確定したということもありますけれども、入れ替え戦を含め1発勝負なので、こちら側が大事なポイントを取らないと取れないっていうことで、負けてしまったと思いますね。
―今日の敗因は
両サイドのエースの子をレシーブなりブロックするというところが徹底できていなかったというところですね。
―今日の試合で伊藤選手をリベロにしていたのは
前田君を使えるチャンスだったら使おうと思いましたけど、まあ展開的に厳しい展開だったので、使えなかったですね。
―タイムアウトの時に石ヶ森選手に指示を出していましたが
ブロックの跳び方云々の話と、スパイクのコースの話をしました。
―入れ替え戦までに改善したい点は
改善と言うよりは、どんなことであれ勝ちにこだわるということですね。リズムもありますけれども、試合までにしっかり準備をして入れ替え戦に臨みたいと思います。
―入れ替え戦に向けて
前回は1部に残留したいという気持ちで臨みましたが、今回は1部に上がるという気持ちで臨んで、受け身にならずにチャレンジャーとしてしっかり相手と戦えるように準備だけしていきたいと思います。
進藤涼 主将
―今日の試合を振り返って
昨日優勝決まって全勝で行こうって話していたんですけど、気が抜けていたというか、もうなんかいつも通り自分たちが勝手にミスって、向こうがそれに乗っかっちゃってという感じだったので、悔しかったですね。
―具体的な敗因は
もうそれはサーブミスもそうですし、あとはブロックが全然機能していなかったかなというふうに思います。
―国士大の印象は
ブロードを打つこと、あとはレフトのエースの子と、その対角の子だけしか打たないっていうやりやすい相手だったんですけど、まあ自滅しました。
―初戦の時にチームの完成度を60点としていましたが現在は
…60点で(笑)。
―個人の課題は
センターの2人が全然打数が少なくて、サイドは伊元であったり榎本だったり、負担がすごく大きいので、もっとスパイクの本数を増やしていこうかなと。そこはもう信頼関係なので、それをもっと築いていきたいです。あとはブロックをもっと、押し止めるところをちゃんと100%仕留められるように練習していきたいです。
―チームとしての課題は
やっぱりサーブにしろスパイクにしろ、やられている訳じゃなくて、結局は自分たちがミスしてリズムっていうのを作れていないので。入れるところはしっかり入れて、攻めるところはしっかり攻めてっていう、自分たちのリズムが作れるようにしていかなきゃいけないなと思います。
―入れ替え戦に向けて
それは勝ちます!もちろん(笑)。
主将としてチームを率いた進藤は優秀選手賞とブロック賞を受賞した
小林慎平
―今日の試合を振り返って
相手が死にものぐるいで向ってきたので、その勢いに押されて負けました。
―国士大の手強かった部分は
相手は相手のバレーを貫き通してきたかなって。そこが強いなって思いました。
―国士大のバレーとは
レフトが高いトスを打って、ブロックを吹っ飛ばしてしっかり点数を取ってくるっていうバレーです。その吹っ飛ばしてきたボールをこっちが拾いきれなかったっていうのがあります。
―1番の敗因は
上級生が引っ張りきれなかったことが敗因かなと思います。
―見つかった課題は
やってきた練習がきちんと出なかったので、もう1回つなぎだったりサーブレシーブだったり、全体的に底上げしないといけないなって思いましたね。
―特に重視してやっていた練習は何でしたか
やっぱりつなぎですね。粘っこくレシーブするっていう練習をやっていました。
―試合中に指示を出される場面が多いですが、今日はどんな指示を出されましたか
みんな引いちゃっていたので、攻めるぞって言いました。
―今季を振り返って、個人的には
個人的には最悪でした。もうちょっとしっかり準備してやれば良かったなあっていう後悔と。逆に入れ替え戦に向けて、自分がどういう風にやったらパフォーマンスが上がってくるかっていうのは分かりました。
―チームとして振り返ると
良い雰囲気でやっていたんですけど、甘いところが出ましたね。
―入れ替え戦に向けて
勝ちます。