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【サッカー】2021関東リーグ開幕記念インタビュー!田部井涼キャプテン、佐藤大樹・蓑田広大副キャプテン編

2021年3月18日(木)
法政大学城山サッカー場

4月3日に開幕を迎えたJR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦。
駒大と対戦した法大は3得点を挙げ快勝し、目標とする5冠、そして42年ぶりのリーグ制覇へ幸先の良いスタートを切った。
今回は開幕前に実施した、キャプテン・MF田部井涼(経4=前橋育英高・横浜FC加入内定)、副キャプテンのFW佐藤大樹(経4=コンサドーレ札幌U18)、DF蓑田広大(現4=青森山田高・湘南ベルマーレ加入内定)へのインタビューを掲載。新シーズンへの意気込みや、プロへの思いなど、内容盛り沢山の特別企画をお楽しみください!

※蓑田選手はけがの治療により離脱中のためオンラインでインタビューを行いました。


キャプテンの田部井(経4)と副キャプテンの佐藤大樹(経4)

選手コメント

田部井涼キャプテン×佐藤大樹副キャプテン

―昨シーズンを振り返って
田部井:最初の頃は試合に出ていない時期もあったんですけど、夏過ぎくらいから松井蓮之とずっと一緒に出させてもらった中で、彼の良さを盗みながら、あとは自分の特徴を出せる環境を4年生が作ってくれていたので、いいサッカーができていたと思います。やっぱりコロナのクラスターになってから、チームとしての考え方とか行動が変わっていったことが結果に繋がったと思います。最後は準優勝で悔しかったですけど、結果という意味では残せた1年だったと思いますね。
佐藤:サッカーをできない時期が何回かあって、サッカーができる環境が当たり前じゃないっていうことを痛感しました。そういった中でリーグ戦とか全国大会が開かれて、思うような結果が出せなかったり、チームとして苦しい時期がたくさんあって、4年生が中心となって1人1人が責任というものを感じてプレーで発揮して、最後は準優勝で終わってしまいましたけど、いい経験になったかなと思います。

―キャプテン、副キャプテンが決まった経緯は
田部井:クラスターで時間が空いた11月頃にはもうZOOMとかで、新体制の話をしていました。キャプテンは自分が立候補という形で、「自分がやりたいんだけど、どう思う」っていうのを4年生に話をして、みんな押してくれましたね。まあ、やりたかったですし、キャプテンとしていろいろな経験ができると思っていたので、その思いをチームに還元するために。(佐藤)大樹と今は怪我をしていますけど蓑田とは、去年の段階で話し合いながら、3人でやるっていうことにはなっていたので、そんなに気難しい話はせずに、段階を踏みながら決めていたので、今年に入ってからもスムーズにできています。

―3人が別々のポジションという点も意識されましたか
田部井:そうですね。

―就任して率直な感想は
田部井:今シーズンは5冠という目標を掲げていて、去年までは4冠ということだったんですけど、そこにIリーグのタイトルを追加しています。もちろんAチームのタイトルが一番大事ですけど、それと同時にBチームの選手もタイトルを目指すことで、チーム全体でタイトルを獲るっていう意識を持たせるために、自分が率先して練習で熱量をもってやらないといけないことは感じています。あと個人としては、やっぱりプロを目指しています。まだ行くチームは決まっていないですけど、この法政で結果を残して、次のステージを決めるために個人的にもタイトルっていうのは大事かなと思いますね。
佐藤:今年は最上級生になって、去年ダメだった点とか改善しないといけない点を自分達の代がミーティングをして、1人1人確認しながらサッカーをできていると思います。そういったところを結果に繋げるためにも、自分や(田部井)涼を含め、こういう(チームを)まとめる存在になる人が引っ張っていかなければいけない責任があると思うので、そういうところを意識して練習から頑張っていきたいなと思います。

―具体的な改善点や取り組んでいる点は
田部井:まずは練習の熱量というか、雰囲気作りが一番ですかね。サッカーのところは長山監督もそうですし、井上コーチも良い指導をしてくださっているので、僕らはその指導に甘えず、自分達から上手くなりたいとか、勝ちたいっていう思いを1つ1つの練習で出す環境を作ることが大事だと思います。もちろん、そこには下級生もついてきてもらわないといけないと思うので、コミュニケーションはしっかり取っていかないといけません。ミーティングも全体でやったりして、雰囲気作りというところは今の段階で意識しているところです。ただ、今の課題としてはそこに紛れて質をないがしろにして、雰囲気だけ良ければいいやという感じだと、5冠を達成するためには厳しさが足りていないというか。例えば、パスが一本ズレたときに、「次、次、」っていう切り替えの声は出ているんですけど、そこを1つ厳しく指摘できる4年生が出てこないと。そこを許してしまうと、勝負のときの言い訳にできてしまうので、1つの練習における質の追求をもっとやっていかないといけないなというのは感じています。去年はJ内定の選手が多くて、ものすごい上手いサッカーをしていたので、そこを目指しながらも、今年の選手が持っているものっていうのをもっともっと出せるように頑張っていきたいなと思います。
佐藤:去年はコミュニケーションが足りていなかったと感じています。今年はそこを重点的にやろうというところで、下級生と戦術の面だったり、ピッチ外でも話し合いながらできていると思います。(田部井)涼が言ったようにサッカーでは質の追求と、共通意識をもってやらないと目標は達成できないと思うので、自分達が主体的に言動で示していかないといけないなと感じています。そういったところをこれから追求して、リーグ戦でも結果を残していかないといけないなと感じました。

―昨年度の4年生と話したことは
田部井:マサ君(関口正大:ヴァンフォーレ甲府)からは自分らしくやればいいよっていうのを個人的に言ってもらっていました。個人的な話になってしまいますけど、キャプテンになって、色々背負うものとか、こうしなきゃいけないっていうものが少なからずあるのは事実ですけど、それよりも大事なのは自分が積み上げてきたものとか、大事にしているものをチームに還元することだと思っています。大樹とも(蓑田)広大とも僕は違いますし、4年生がそれぞれ持っているものをチームに還元することが重要です。本当に今年の4年生はチーム力っていう点ではいいものになっていますけど、個々の思いを組織の中で忘れないようにしていかないといけないなというのは、マサ君と話しながら感じていて、今も試行錯誤している感じですね。

―去年の副キャプテンには森岡選手、中野選手といましたが、佐藤選手はいかがですか
佐藤:森くん(森岡陸:ジュビロ磐田)とかコジくん(中野小次郎:北海道コンサドーレ札幌)とかからはあんまり無かったですけど(笑)。マサくんを見ていると本当に人を巻き込む影響力っていうのがすごかったです。サッカーで指示したり要求するところも大事ですけど、自分から人を巻き込むような行動だったり、伝えるっていうところでは、ピッチ外でも隙を見せてしまうと良い集団にはなれないというのは、去年4年生から大きく学んだところです。

―蓑田選手について
田部井:やっぱり広大は、影響力がすごくあるセンターバックだと思います。単純にDFとしてのスキルだとか、身体能力は間違いなく図抜けていますし、だからこそベルマーレに内定したと思いますけど、それ以上に声かけの部分。ものすごく緻密ですし、やらなきゃいけないなという風に僕たちをしてくれる。そういう才能を持っているセンターバックだっていうのは話していて感じます。ピッチ外でも色々な話を彼からしてくれていて、今は怪我して入院していますけど、昨日も電話で話したりとか、チームのところは気にかけてくれているので、とにかく本当に熱い漢です(笑)。
佐藤:広大は結構負けず嫌いで、サッカーに対する熱量はチームで一番っていうくらいあると思います。センターバックとしての安心感もありますし、広大自身も後輩にアドバイスしたりとか、頼もしくて助かっている部分もあります。そういうサッカー以外でも良い影響を与えられる選手なので、自分も副将としていろいろ話しながら一緒に頑張りたいと思います。

―スローガンに込めた思いを改めて教えてください
田部井:4年生でものすごく話して、いろんな案を出しながら、決めました。『考動』っていう漢字だけを見ると、どうしてもピッチ外のことに思われがちですけど、まずはピッチ内で、というのが自分達の中ではあります。監督とかコーチが指示を出してくれますけど、試合に出てプレーするのは選手達です。去年まではハーフタイムまで修正が伸びちゃったりして、勝ちきれない試合も何試合かあったので、5冠っていう目標とスローガンを照らし合わせると、試合中もハーフタイムを待たずに、考えて発信して修正できるのが理想です。ピッチ外だと、大学サッカーでの色々な仕事がある中で、やらされているのではなく、チームのために考えて主体的に動けるようになるっていうのは、社会で活躍する人材っていうのはそういう人だと思うので、ピッチの中と外、両方の思いを込めたスローガンにしました。
佐藤:去年は4年生の後についていくイメージがあったんですけど、そうではなくて考えて動くっていう意味では、後輩達も考えて動かないと良いチームになれないと思うので、後輩も主体的に考えて欲しいなということで『Bereborn』生まれ変わるっていうのを掲げたので、今年はこだわってやっていきたいなと思います。

―新チームの雰囲気は
田部井:雰囲気自体は良くなってきています。僕とか大樹だけじゃなくて、周りの4年生もすごく発信してくれているので、練習への取り組みとか意識っていうのは昨年度より向上しているなと実感しています。先ほども言ったように昨年は個人の能力がすごくあって、やはり良いサッカーができていたと思いますし、その中でも卒業した4年生は自主練もすごくやっていました。やっぱり練習の雰囲気がいいから勝てるとは限らないので、サッカーをやっている身としては、上手くなるとか試合に勝つとか、そのために練習からもっと質の追求はしなければいけないなと思います。間違いなくそれができれば優勝できると思うので、口酸っぱく言っていこうかなとは思っていますね。

―昨シーズンはポゼッションを中心としたサッカーを展開していましたが、メンバーが変わってサッカーのスタイルや強みはどう考えていらっしゃいますか
佐藤:今年のチームでは走力が鍵になると思います。攻撃の厚みを出すためには裏に抜ける回数だったり、ランニングの回数だったりが重要だなと思っています。去年はビルドアップのところに力を入れてきましたけど、なかなかゴール数が少なく、失点してしまうところが多かった。攻撃の厚みが出れば、バリエーションも増えてきて、結果にも繋がると思うので、攻撃の選手の特徴を生かしながらやっていくっていうのは大事になってきます。守備の部分では、走力というところでスライドの早さや、連動した守備っていうところに力を入れていかないと上位に食い込めないと思うので、そこが鍵になると思っています。

―先ほど監督も走れる選手が多いとおっしゃっていました。やはり走力やフィジカルという部分がポイントですか
田部井:そうですね。そこは監督もそうですし、コーチからも言われているところで、今年の特徴だと思います。前線にも動き出しの得意な選手がいますし、そこに出して終わるのではなくて、中盤やディフェンスラインを押し上げるとか、そういったところの走力が大事だと思います。FWだけが走力があればいいとか、中盤が動ければいいっていうだけではなくて、ディフェンスラインとかGKも含めて意識することは、特徴を出すために感じているところです。

―まだチームに合流できていないとお聞きしましたが、新入生とのコミュニケーションは
田部井:主務の中井とか、寮長の大塚とか僕を含めて、チームの目標とかはZOOMとかを使って話していて、みんなで真面目に話を聞いてくれていました。入寮のタイミングが例年より遅くなってしまっているので、コミュニケーションっていうのは上級生がやらないと、1年生がサッカーをしづらい環境になってしまします。5冠を取るためにはフレッシュな力というのは必要になってくるので、コミュニケーションは継続していきたいなと思います。

―同じチームの中で期待している選手は
田部井:正直FWの競争は今年の関東の中で一番だと思っています。能力的にも身体的にもすごくいいものを持っている選手が多い中で、やっぱり4年生がチームを救ってくれる試合が多くなるんじゃないかと思います。去年なんかも、蓮之とか大樹もそうですけど、大事な試合で3年生が試合を決めるゴールは決めてくれているので、その回数っていうのは増えると思います。特に大樹なんかは、副キャプテンになっていろんな変化がある中で、責任もついてきましたし、関東リーグで爆発して欲しいなと思うと同時に、僕自身もそれをアシストできるように頑張りたいなと思います。なので、注目選手は佐藤大樹です。
佐藤:FWとしても出し手が重要かなと思うので田部井涼です(笑)。去年は涼と蓮之がボランチで攻守ともに支えてくれたので、今年は最後の年というところで良いボールを出してくれると思います。FWには田中和樹とか飯島陸とかもいるので、そこともライバルというところもありますけど、いい関係を持ちながらゴールを量産できるように、涼と蓮之からいいパスをもらって決めたいと思います。

―対戦が楽しみな大学や選手は
田部井:いや~いっぱいいますね。でも悠、田部井悠(早大)は去年もやりましたけど、ずっとサッカーを一緒にやってきた関係なので楽しみです。どちらかというと去年なんかは自分の方が試合に出ていて、彼の方が悔しさを多く感じていたと思うので、その勢いに負けずに、自分のやってきたことをしっかり出して、悠そして早稲田にしっかり勝つっていうところ。あとは流経大ですかね。デンソーで一緒にプレーして、やっぱりいい選手だなって率直に思いました。でもJ内定がたくさんいるから勝てるといったらそんなことはないと思いますし、僕らが今やっていることをピッチで表現して、勝つことができれば、4年生の進路というところでももっと広がってくると思うので、法政は法政らしく、したたかに勝てるようにと思っています。
佐藤:今年はどこが強いとかいろいろ言われていますけど、他の大学のことは気にしないで自分達のサッカーへのこだわりを持ちながらやりたいなと思います。

―プロへの意識
田部井:僕は大学に来るまではプロになることが目標でしたけど、ここに来て内定が決まった選手とか、いろいろな特徴を持った選手とサッカーをする中で、プロになって活躍するということに目標が変わってきています。自分も次のステージが決まるとは思いますけど、それだから偉いとかは無いと思っていて、プロに行って活躍するレベルで大学サッカーでプレーするっていうのが目標です。下積みというか、プロでも即戦力になれるような意識と取り組みを、この法政大学でしないといけないなと思っています。プロに行ってから主軸で、全試合フル出場するくらいの力をつけて次のステージに行きたいっていうのはすごくありますね。
佐藤:俺も涼と一緒でプロに行った先のことを考えて、活躍できる選手になるためには、自分の特徴を出さないといけないと思います。そういったところを意識しながら、日々練習からやっていますし、活躍するためにはここで結果を残していかないと、いいステージには上がれないと思うので、攻撃では毎試合点がとれるような選手になりたいと思います。

―意気込みとファンの方へメッセージ
田部井:先ほど言ったように今年は5冠という目標があるので、そこに向かってチーム全員でやるっていうところと、個人的には怖いボランチっていうのを目指しています。それには走力もそうですし、サッカーが上手くないといけないっていうのはあるので、しっかり自分と向き合って、理想のボランチ像っていうのを追求し続ける1年にしたいと思っています。応援してくださっている方々には、去年はクラスターなどで学校関係者の方にも迷惑をかけて、その中でも、ものすごく応援してくださる力っていうのを感じながらサッカーができていました。去年は準優勝という結果に終わってしまったので、今年はタイトルを獲り続けて、そういった方々に恩返しができるようにチーム全員で頑張っていきたいと思います。
佐藤:リーグ戦は自分達の能力を考えたら、(技術に)長けている選手が多くて、目標を達成しなければならないと思います。そういった必ず優勝するっていうのを日頃の練習から意識していくっていうのと、個人としてはFWとして得点王になるっていうところ。毎試合(点を)取る勢いで、チームを勝たせる選手なれるよう頑張っていきたいと思います。これから試合も有観客になって、応援してくださる方もたくさん来てくれると思うので、自分達の魅力をプレーで発揮しながら、結果で恩返しできるようにしたいと思います。


昨年度は部内でクラスターが発生し活動停止に追い込まれた法大サッカー部。
マスクの着用など新型コロナウイルス感染対策を徹底して準備を進める。

蓑田広大副キャプテン

―昨シーズンを振り返って
昨年はコロナもあって厳しいシーズンのスタートではありましたが、個人としてはけがをする7月手前くらいまでサッカーをしていて、今年のチームであれば確実にタイトルを獲れるだろうと思っていました。そこから大きなけがをしてしまって、何カ月も自宅にいる期間が続いて、試合はYouTubeとかでしか見れていなかったんですが、その中でも後輩のセンターバックの子には、「このシーンいいね」とか、動画を切り抜いて送ったりとか、そういうことは陰ながら取り組んでいました。試合に出ていない中で、ピッチに入ってみないと分からないことはたくさんありますし、あんまりチームのことに関してはあんまり言えないというか。客観的に見たらいくらでも言うことはできますけど、そうじゃなくて日頃から気持ちとか心もケアの部分は後輩とかチームメイトにはしていたので、『見る』っていう力はついたのではないかと思いますね。あとはサッカーを勉強する時間も取れたので、そういう部分で成長できたと思います。

―副キャプテンに就任した経緯は
どう決まったかという点でいえば、僕が自分から「やります」と言ったのが1つ。あとは役職決めだとか、3年生の内から決めていく中で、やっぱりキャプテンは田部井、副キャプテンが誰になるんだろうというところで、田部井は僕に(副キャプテンを)やって欲しいと言ってくれていました。僕も元々そのつもりだったので、そこでごたごたすることはなく、割とみんなも「広大でしょ」っていう感じで受け入れてくれていたのでスムーズに決まりましたね。

―副キャプテンに就任して率直な感想や意気込みは
誰になりたいとか理想はなくて、人それぞれ色とか個性がある中で、僕は自分の色を出せばいいのかなと。キャプテンとか副キャプテンとか決まっていますが、今年は全員がその立場になっても変わらない能力だとか、人間力を持っていると思っています。みんながそういう立場に立った気持ちでやっているので、そんなに重みというか、そこはみんなと変わらない気持ちですね。

―田部井キャプテン、佐藤大副キャプテンはどんな人
田部井は人間としてしっかりしているなと。彼は1年生の頃に肩のけがなどで苦しい時間を過ごしたりとか、そうした中でもブレない心だとか目標に対する強い姿勢を僕たちに見せてくれていました。そういった部分では人並外れた力があるなと。田部井涼に関しては僕は心から尊敬しています。佐藤大樹は、そこまで口が達者で喋るタイプではないですが、彼が見せてくれるサッカーに対する姿勢だとか、私生活からコツコツ取り組む姿であるとか、謙虚さは田部井と同じく人を惹きつけるところがあると思います。2人とも一生の仲間であり、ライバルですね。

―新4年生はどういった代という印象ですか
僕たちの代は割となんでも言い合えるんじゃないかなという印象です。仲良しこよしじゃないなと。良いことも悪いこともお互い言い合って、受け入れ合って。そういう言葉のキャッチボールはすごくできていると思います。本当に全員がリーダーシップがあって、先ほども言いましたが、全員がキャプテンをやっても務まるくらいですね。我が強いけど、お互いを認め合える、いいメンバーに巡り会えたなと思います。

―新チームが始動して
やっぱりスタートしたばかりなのでみんなが活気を持って取り組んでいます。みんなが目標に向けて練習をして、気持ちが伝わってくるというか、今年はタイトルを獲るという掲げた目標に見合った練習ができていると率直に感じています。僕はけがでチームを離れていますが、4年生の力があるので、僕が抜けていても問題ないというか、チーム力や選手層の厚さというところにも今年は魅力を感じています。

―昨季のディフェンスラインは4年生が主力を担っていました。今年はメンバーも変わる中でどう考えていますか
去年のGK含めた後ろ5人が全員プロに行きましたけど、逆に全員プロレベルでも失点してしまうのが現状で、それくらい簡単ではものだと思います。ただ、今年の高嶋修也(経3=明秀学園日立高)や白井陽貴(経3=矢板中央高)、2年生の選手も含めて、プロを目指す過程にあたってすごく努力していますし、彼らがチームを引っ張っていけるだけの能力があると僕は思っています。今年ディフェンスラインが変わっても、そこは昨年よりもよくなる可能性もありますし、始まってみないと分からないので、彼らがいれば大丈夫だと思っています。

―湘南ベルマーレに内定が決まった経緯は
ちょうど1年前くらいに練習参加に呼んでいただいて、そこからずっとオファーをいただいてはいたんですが、僕自身けがの治療で実家にいたりだとか、コロナの影響で法政大学の敷地内に人が入れなかったりだとか、色々あって今の時期に決まりました。やはり一番最初に声を掛けてくれたという部分が大きいですね。

―プロと大学の違いは
やっぱり1つ1つのプレーの質、伝え方、見る場所、考え方、そういった技術も含めて何段階も上だと感じます。

―攻守ともに人数をかけて戦う湘南というチームとご自身の相性は
サッカーの相性は間違いなく僕のスタイルにピッタリだと思います。湘南スタイルで戦いたいという気持ちで、湘南スタイルが僕の良さを引き出してくれるサッカーだと思ったので、そこはすごく魅力を感じました。

―地元・神奈川ということで内定が決まって周囲の反応はいかがでしたか
地元ということで新聞にも載ったとか聞きましたけど、僕はまず親の笑顔が見ることができたので、そこで恩返しできたのが嬉しかったですね。色々な人から連絡が来ましたけど、家族、親戚から連絡が来たのが僕としては一番嬉しかったですね。

―ファンに向けて
サッカーを通じて関わる人を笑顔にするということが法大の合言葉としてあるので、昨年は結果が出せなかった分、今年は結果にこだわってまずは4年生全員で取り組んでいます。なので、その結果というところに注目していただきたいなと思います。


けがの治療中にもかかわらず、力強い言葉で意気込みを語ってくれた。

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