2021年11月13日(土)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー早大
会場非公開
前節攻撃陣が爆発し6得点を挙げ久しぶりの勝ち点3を獲得した法大。連勝でリーグ戦を締めくくるべく早大と対戦した。前半は法大が主導権をにぎる。前半終了間際にはPKのチャンスを迎えるが決めきることができず、スコアレスで試合を折り返した。後半は一進一退の攻防が続くものの得点は生まれず、迎えた80分、一瞬の隙を突かれ早大に先制点を献上する。その後は同点に追いつくべく攻め続けるも一点が遠く0-1で敗戦。法大は9勝5分8敗の4位でリーグ戦を終えた。
試合結果
トータル試合結果
0
法政大学 |
0 |
前半 |
0 |
1
早稲田大学 |
0 |
後半 |
1 |
試合スタッツ※交代は法大のみ記載
時間 |
経過 |
大学 |
選手名 |
得点経過 |
59分 |
交代 |
法大 |
安光将作→若林龍 |
|
|
交代 |
法大 |
田中和樹→飯島陸 |
|
|
交代 |
法大 |
佐藤大樹→久保征一郎 |
|
69分 |
交代 |
法大 |
細谷航平→渡邉綾平 |
|
73分 |
交代 |
法大 |
高嶋修也→松岡迅 |
|
80分 |
得点 |
早大 |
安斎颯馬 |
1-0 |
スターティングメンバー
ポジション |
背番号 |
選手名 |
学部・出身校 |
GK |
1 |
大塚紀人 |
経済4・三菱養和ユース |
DF |
17 |
森山真伍 |
社会4・サガン鳥栖U18 |
DF |
26 |
高嶋修也 |
経済3・明秀学園日立 |
DF |
27 |
落合毅人 |
経済3・新潟明訓 |
DF |
2 |
陶山勇磨 |
現福4・帝京長岡 |
MF |
24 |
中川敦瑛 |
経済1・横浜FCユース |
MF |
6 |
松井蓮之 |
スポ4・矢板中央 |
MF |
32 |
細谷航平 |
社会2・サンフレッチェ広島ユース |
MF |
7 |
安光将作 |
社会4・ジェフユナイテッド千葉U18 |
FW |
20 |
佐藤大樹 |
経済4・コンサドーレ札幌U18 |
FW |
11 |
田中和樹 |
社会4・浦和学院 |
サブメンバー |
GK |
12 |
中川真 |
スポ2・徳島市立 |
DF |
3 |
宮本優 |
現福4・清水エスパルスユース |
DF |
34 |
松岡迅 |
経済2・前橋育英 |
MF |
25 |
吉尾虹樹 |
現福2・横浜F・マリノスユース |
MF |
33 |
若林龍 |
現福3・桐蔭学園 |
MF |
35 |
渡邉綾平 |
経済2・前橋育英 |
FW |
4 |
中井崇仁 |
スポ4・尚志 |
FW |
9 |
久保征一郎 |
経済2・FC東京U18 |
FW |
10 |
飯島陸 |
経済4・前橋育英 |
試合後順位表
順位 |
大学名 |
勝点 |
試合数 |
勝-分-負 |
得点/失点 |
得失点 |
1位 |
流通経済大 |
41 |
22 |
12-5-5 |
47/32 |
15 |
2位 |
駒澤大 |
40 |
22 |
12-4-6 |
46/37 |
9 |
3位 |
明治大 |
39 |
22 |
11-6-5 |
35/28 |
7 |
4位 |
法政大 |
32 |
22 |
9-5-8 |
39/34 |
5 |
5位 |
早稲田大 |
30 |
22 |
9-3-10 |
27/32 |
-5 |
6位 |
筑波大
|
29 |
22 |
9-2-11 |
33/30
|
3 |
7位 |
国士舘大 |
29 |
22 |
8-5-9 |
35/36 |
-1 |
8位 |
順天堂大 |
28 |
22 |
7-7-8 |
28/29 |
-1 |
9位 |
桐蔭横浜大 |
27 |
22 |
7-6-9 |
34/40 |
-6 |
10位 |
拓殖大 |
26 |
22 |
8-2-12 |
29/42 |
-13 |
11位 |
立正大 |
25 |
22 |
7-4-11 |
24/30 |
-6 |
12位 |
慶應義塾大 |
24 |
22 |
7-3-12 |
29/36 |
-7 |
前期リーグ結果
節 |
日付 |
対戦校 |
結果 |
会場 |
1 |
4月3日 |
駒澤大 |
○3-1 |
江東区夢の島競技場 |
2 |
4月10日 |
流通経済大 |
△0-0 |
流通経済大学龍ケ崎フィールド |
3 |
4月25日 |
立正大 |
○1-0 |
レモンガススタジアム平塚 |
4 |
4月28日 |
慶應義塾大 |
○4-2 |
非公開 |
5 |
5月2日 |
国士舘大 |
○1-0 |
非公開 |
6 |
5月15日 |
順天堂大 |
●1-3 |
東金アリーナ陸上競技場 |
7 |
5月29日 |
筑波大 |
○4-2 |
駒沢オリンピック公園陸上競技場 |
8 |
6月5日 |
拓殖大 |
△0-0 |
非公開 |
9 |
6月13日 |
明治大 |
〇2-0 |
非公開 |
10 |
6月20日 |
早稲田大 |
●0-1 |
三ツ沢公園陸上競技場 |
11 |
6月26日 |
桐蔭横浜大 |
●1-2 |
非公開 |
後期リーグ途中経過
節 |
日付 |
対戦校 |
結果 |
会場 |
12 |
8月1日 |
拓殖大 |
●2-5 |
非公開 |
13 |
8月7日 |
慶應義塾大 |
〇2-1 |
非公開 |
14 |
11月13日 |
早稲田大 |
●0-1 |
非公開 |
15 |
9月11日 |
立正大 |
〇3-2 |
県立保土ケ谷公園サッカー場 |
16 |
9月18日 |
桐蔭横浜大 |
●1-2 |
流通経済大学龍ケ崎フィールド |
17 |
9月25日 |
順天堂大 |
△1-1 |
小出義雄記念陸上競技場 |
18 |
10月2日 |
国士舘大 |
●2-3 |
非公開 |
19 |
10月9日 |
明治大 |
△1-1 |
非公開 |
20 |
10月17日 |
筑波大 |
●0-2 |
味の素フィールド西が丘 |
21 |
10月23日 |
駒澤大 |
△4-4 |
非公開 |
22 |
10月30日 |
流通経済大 |
〇6-1 |
流通経済大学龍ヶ崎フィールド |
マッチレポート
関東大学リーグ戦もついに最終戦を迎えた。前節は大量6得点で7試合ぶりの白星を挙げ、長いトンネルを抜け出した法大。優勝の可能性は無くなったが、リーグ戦を連勝で締めくくり、約一カ月後に控えるインカレへ、良い流れを継続したいところ。対する早大は、この試合に勝てばインカレ出場権獲得となる大一番。死にものぐるいで勝ち点3をつかみにくることが予想される。
法大は4-4-2のフォーメーション。GKには今季リーグ戦初出場の大塚紀人(経4=三菱養和ユース)が抜てき。DFラインには今季を通じて成長を遂げた落合毅人(経3=新潟明訓)、高嶋修也(経3=明秀日立)の2人がセンターバックに名を連ね、サイドバックは右に森山真伍(社4=サガン鳥栖U18)、左に陶山勇磨(現4=帝京長岡)。中盤は中央で細谷航平(社2=サンフレッチェ広島ユース)が松井蓮之(スポ4=矢板中央・川崎フロンターレ内定)とコンビを組み、サイドハーフとして右に中川敦瑛(経1=横浜FCユース)、左に安光将作(社4=ジェフユナイテッド千葉U18)。最前線は佐藤大樹(経4=コンサドーレ札幌U18・町田ゼルビア内定)と田中和樹(社4=浦和学院・京都サンガFC内定)の2トップとなった。
序盤はロングボールが飛び交い、落ち着かない展開が続いたが、徐々に法大が主導権をにぎる。6分、テンポの良いパス回しで相手を翻弄すると、早大守備がたまらずファール。FKを獲得する。ファーサイドで折り返したボールがそのままゴールに吸い込まれるかと思われたが、惜しくも枠は捉えず。15分にはピッチ中央、ハーフウェーラインあたりでボールを受けた中川敦瑛が単騎突破。ドリブルで相手を交わし、最後はシュートまで持ち込むものの、相手GKにセーブされた。ボールを保持するものの、チャンスを作れないまま時間が過ぎ、迎えた43分。佐藤のシュートをブロックした相手のハンドでPKを獲得した。キッカーは佐藤。左足から放たれたボールは惜しくも右ポストに阻まれ先制点を挙げることはできなかった。絶好のチャンスも決め切ることができず、0-0で前半を終えた。
後半は五分五分の展開に。細かくパスを繋ぎながら攻略を試みる法大と、縦に早くシンプルな形でゴールへ迫る早大が互いにチャンスを作り出す。法大は59分に3枚替えで勝負をかける。しかし、先に試合を動かしたのは早大だった。80分、ロングボールから裏に抜け出され、グラウンダーのクロス。最後はPA内に飛び込んだ安斎颯馬(早大)に決められ試合終盤に痛恨の失点を喫する。逆転を目指し懸命に攻める法大は86分、陶山がフェイントで相手をかわしてシュートもGK正面。90分、またしても陶山が同じ角度からシュートも今度はわずかにゴールの右へ。立て続けにチャンスを迎えるも1点が遠い。ラストプレーとなった94分のCKでは、GK大塚も前線に上がり11人全員で得点を目指す。左からのボールがファーサイドに流れたところを落合が頭で押し込むも、相手DFがクリア。ボールが高く上がったところで試合終了の笛が吹かれた。
法大は前期を2位で折り返したものの、後期途中から失速。終わってみれば9勝5分8敗の4位と、最大の目標としていたリーグ制覇の可能性が早々に潰える悔しい結果に終わった。前期の躍進を支えた粘り強い守備、そして勢いを持った攻撃が、後期は影を潜め、攻守で物足りなさを感じる試合も少なくなかった。約一カ月後に迫ったインカレは、負けたら終わりの一発勝負。残されたわずかな準備期間にできることといえば、原点に立ち返ることだろう。総理大臣杯に続く今季2度目の日本一へ。強さを取り戻した法大サッカーを見せつけることができるだろうか。
(取材・宮川昇/二瓶堅太)
PKのチャンスも、佐藤のシュートはポストに嫌われ決めきることができず。
監督・選手コメント
大塚紀人
―試合を終えて今の率直な気持ちを教えてください
率直な気持ちを言うと「悔しい」の一言かなと思います。
―DFラインとのコミュニケーションや早大の攻撃陣に対する守備の狙いを教えてください
センターバック2人は3年生ですが、3年間ピッチ外も含めてコミュニケーション取っていたので、すんなりとゲームに入れたのかなと思います。守備面は(早大には)奥田選手がワントップでいるので、しっかりとセンターバックのどちらかにつぶさせて、自分は背後に出るのも特徴なので、「俺も出るから」ということは伝えていました。
―今日の出場にあたってコーチや監督、選手からなにか声などかけられましたか
(井上)平コーチからは「なかなか難しいシーズンだったと思うけど、積み重ねてきたものをしっかり俺は見てたし、だからこそ最後にお前を使う」と言ってもらいました。仲間からも頑張れという声掛けを学年問わず言ってもらって、試合始まる前から感極まるというか、やっと立てたという思いがひしひしとこみあげてきました。本当にみんなには感謝したいです。
―今季のリーグ戦を振り返って
今シーズンだけでなくて自分のサッカー人生を振り返ってみても、なかなか出場機会に恵まれることは多く無かったんですけど、このチームで日本一を取りたいという目標はぶれていないです。そこから逆算したときに自分が試合に出れないからと言って下を向くのではなくて、目標に向けてひたむきにがんばることしかできません。キツい時でも頑張ろうと思えるような同期の存在があるので、僕はこれからインカレも出場機会も奪いに行くし、これからも4年生と日本一を目指したいなと思います。
―GK陣の関係性やコミュニケーションについて
本当にGKファミリーという言葉が合うかなと感じていて、みんな家族のような存在です。今年からキーパーコーチが来てくださっているんですけど、自分たちで練習メニューを考えることもあります。お互いにない特徴を全員が持っていますし、切磋琢磨しながら誰が出てもがんばれよ、と本気の心で伝えられる仲かなと思います。
―インカレに向けて
今日の敗戦は今の自分たちの現状だと思うので、このままだと日本一と言うのは絶対成し遂げられないと思います。インカレ出場権があることが少なからず幸いだと思うので、個人的には日々の練習を100%で取り組んでアピールし続けて出場するというところはもちろん、自分がもし出れなかったり苦しい状況でも、4年生としてできることを最大限やっていきたいなと思います。
佐藤大樹
―試合を振り返って
最終戦なので4年生の今まで積んできた経験を結果で示すという気持ちで挑んだんですけど、個人としても決めきれない結果に終わってしまいました。チームとしてもなかなか点が入らずに、失点して負けてしまい、4年生としては本当に申し訳ない結果になってしまいました。こういう負けをしっかりと受け止めて、幸いにもまだインカレがあるので、そこに向けてこの課題点をチーム全体でまとめて、克服できるようにまた頑張っていきたいと思います。
―ハーフタイムには監督からどのような指示を受けましたか
ツートップという特徴を活かしながら裏に抜ける回数を積極的に増やそうという話しをしたんですけど、そういった意図的なプレーの回数ができたかと言われればできなかったですし、味方とすり合わせるという作業が今回の試合ではできませんでした。味方とのコミュニケーションをもっと取っていかないと意図的なプレーにはつながっていかないのかなと感じました。
―GKには同期の大塚選手が抜擢されましたが
(大塚)紀人は一番悔しい思いをしていると思いますが、そんな中でも日々トレーニングを積み重ねてやってきたからこそ最終戦で出場できたと思いますし、一緒にプレーできたことを誇りに思います。メンタル的な部分でも強いなと感じていて、しっかりチームをピッチ内外でまとめてくれる存在でしたし、お互い刺激を与えることができる関係です。
―今季を振り返って
上手くいっているときは一人一人積極性があって本当に主体的に動けていたんですけど、上手くいかない時の振る舞いだったり、一人一人の取り組みという所を考えると、まだまだ足りないですし、本当にチームとしてのまとまりが大切だなと痛感させられました。一年間通してそういった経験ができたのも素晴らしいことで、反省点を前向きにとらえて、これからはインカレもあるので、チームとしてこの内容を擦り合わせてまた頑張っていきたいなと思います
―勝てない時期に練習からやり方を変えたとのことでしたが、具体的にどういった所に着手しましたか
結果が出ていない時は攻撃のバリエーション、前線にいる人数を増やそうと、根本的なランニングの量であったり、スピード、一人一人にかかる負荷を増やす練習をやってきました。個人的にもそういった取り組みと言うのは前向きにとらえていましたし、そこをやっていかないと逆に悪い状況を断ち切れないとチームとしても話していたんですけど、いい結果を残せないまま順位も下がってしまい、まとまりができるまで時間がかかってしまいました。上手くいかない状況が続いてしまったんですけど、それも含めて自分にはいい経験だと思っているので、この経験を無駄にしないためにもインカレを笑顔で終えれるように頑張っていきたいなと思います。
―インカレに向けて
総理大臣杯とは違って1部のチームが多く出ていたり、大臣杯で優勝しているので自分たちに対する熱量だとかやってやるという気持ちが強いチームばかりだと思うので、そこに対して受け身になるんではなくて、自分たちがしっかり自分たちらしいサッカーをして、また日本一を取れるように練習から厳しくやっていきたいなと思います。