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【サッカー】第96回関東大学サッカーリーグ戦 第16節 法大 4-3 駒大 点の取り合いを制したのは法大!石井の後半AT弾で優勝へ望みをつなぐ

2022年10月09日(日)
JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー駒大
会場非公開

前節、後期初勝利を挙げ勢いに乗る法大。今節は前期の対戦で敗北を喫した駒大を迎えた。
前半開始早々PKを与え先制を許すも、久保のゴールで追いつき前半を1-1で折り返す。後半は両者点の取り合いとなる。同点で迎えた後半アディショナルタイム、渡邉のシュートに反応した石井がコースを変えるとこれがゴールに吸い込まれ逆転に成功。4-3で駒大を下し、2連勝とした。


逆転ゴールが決まり喜ぶ井上監督と選手たち

試合結果

トータル試合結果

4
法政大学
1 前半 1 3
駒澤大学
3 後半 2

試合スタッツ

時間 経過 大学 選手名 得点経過
6分 得点 駒大 小島心都 0-1
33分 得点 法大 久保征一郎 1-1
60分 得点 駒大 松本ケンチザンガ 1-2
63分 交代 法大 中村翼→青木俊輔
69分 得点 法大 モヨマルコム強志 2-2
72分 交代 法大 久保征一郎→石井稜真
79分 得点 法大 モヨマルコム強志 3-2
81分 得点 駒大 小島心都 3-3
86分 交代 法大 今野息吹→若林龍
90+2分 得点 法大 石井稜真 4-3

スターティングメンバー

背番号 ポジション  選手名 学部・出身校
21 GK 近藤壱成 経済4・ジュビロ磐田ユース
6 DF 細谷航平 社会3・サンフレッチェ広島ユース
14 DF 萩野滉大 現福4・名古屋グランパスU18
32 DF 竹内豊 現福2・新潟明訓
8 MF 渡邉綾平 経済3・前橋育英
16 MF 今野息吹 経済3・三菱養和SCユース
17 MF モヨマルコム強志 現福3・東福岡
25 MF 吉尾虹樹 現福3・横浜F・マリノスユース
26 MF 中川敦瑛 経済2・横浜FCユース
31 MF 中村翼 経済2・横浜F・マリノスユース
22 FW 久保征一郎 経済3・FC東京U18
サブメンバー
1 GK 中川真 スポ3・徳島市立
20 DF 白井陽貴 スポ4・矢板中央
23 DF 市川侑生 現福4・浜松開誠館
MF 若林龍 現福4・桐蔭学園
10 MF 佐野陸人 現福4・清水エスパルスユース
29 MF 青木俊輔 社会2・東福岡
33 MF 伊藤綾汰 現福4・尚志
19 FW 石井稜真 経済2・アビスパ福岡U18

 

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 明治大 34 15 11-1-3 33/15 18
2位 東京国際大 29 15 8-5-2 33/13 20
3位 桐蔭横浜大 29 15 9-2-4 31/16 15
4位 法政大 27 15 8-3-4 20/18 2
5位 東洋大 26 15 8-2-5 25/14 11
6位 拓殖大 22 15 6-4-5 29/26 3
7位 筑波大 22 15 6-4-5 16/15 1
8位 国士館大 19 15 5-4-6 22/17 5
9位 駒澤大 15 15 4-3-8 19/32 -13
10位 流通経済大 10 15 2-4-9 15/44 -29
11位 順天堂大 9 15 2-3-10 13/30 -17
12位 早稲田大 8 15 1-5-9 9/25 -16

 

前期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
1 5月22日 東洋大 〇2-1 非公開
2 5月18日 国士館大 ●0-2 非公開
3 7月1日 筑波大 △0-0 非公開
4 6月1日 順天堂大 〇3-1 非公開
5 7月30日 桐蔭横浜大 〇1-0 非公開
6 5月14日 拓殖大 ●0-4 保土ヶ谷公園サッカー場
7 5月29日 東京国際大 〇1-0 非公開
8  6月5日 流通経済大 △1-1 流通経済大学龍ヶ崎フィールド
9  6月11日 明治大 〇1-0 味の素フィールド西が丘
10  6月15日 駒澤大 ●0-1 非公開
11  6月18日 早稲田大 〇2-0 非公開

後期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
12 9月10日 国士館大 △0-0 非公開
13 8月9日 桐蔭横浜大 ●1-2 非公開
14 10月25日 順天堂大 非公開
15 10月2日 拓殖大 〇2-1 レモンガススタジアム平塚
16 10月9日 駒澤大 〇4-3 非公開
17 10月12日 流通経済大 非公開
18 10月16日 筑波大 非公開
19 10月22日 早稲田大 非公開
20 10月30日 明治大 AGFフィールド
21 11月5日 東京国際大 三ツ沢公園陸上競技場
22 未定 東洋大 未定

マッチレポート

前節拓大戦で後期初勝利を上げ、連勝を目指す今節の相手は駒大。前期の対戦では0-1と敗北を喫している。リベンジに燃える法大は細谷航平(社3=サンフレッチェ広島ユース)と渡邉綾平(経3=前橋育英)がスタメンに復帰した。

試合は早々に動く。前半6分、ロングスローの流れからハンドを取られPKを与えてしまう。これを中央に決められ失点。早くも追いかける展開になってしまう。反撃に出たい法大は前半7分、中川敦瑛(経2=横浜FCユース)のループシュートは惜しくもゴールの枠に嫌われてしまう。その後は駒大に押し込まれる展開になるが、近藤壱成(経4=ジュビロ磐田ユース)を中心としたディフェンス陣が集中した守備を見せゴールを割らせない。前半のうちに追いつきたい法大は、前半29分に久保征一郎(経3=FC東京U18)が左足でシュート。これはオフサイドとなるものの、法大の流れになる。直後の前半33分、敵陣ペナルティエリア内で中村翼(済2=横浜F・マリノスユース)がクロスを上げると久保が右足で合わせ、同点ゴールを奪う。そのまま前半を1-1で折り返す。

後半は2分、5分、8分と立て続けにシュート。法大ペースで試合が進んでいた。しかし後半15分駒大のストロングポイントであるセットプレーから失点。再びリードを許してしまう。流れに乗る駒大に対し、近藤は3つのファインセーブを見せ、法大に流れを呼び込む。法大は後半25分、シュートのこぼれ球をモヨマルコム強志(現3=東福岡)が左足を振り抜き、追いつくことに成功した。これで勢いづいた法大は続く後半34分、中川敦の左サイドからのクロスを合わせたのはまたしてもモヨ。ついに逆転に成功する。しかしその直後の後半36分、コーナーキックの流れから失点を喫する。優勝のためにはなんとしても勝ちたい法大は、より攻勢を強め相手ゴールを目指すも、駒大の強固な守備を割ることができない。引き分けのまま試合終了かと思われた後半45+2分、ペナルティエリア外から渡邉が打ったシュートに途中出場の石井稜真(経2=アビスパ福岡U18)がコースを変え、これが決勝点となった。

今シーズン最多の4ゴールを上げ、打ち合いを制した法大は2連勝。首位明大との勝ち点差を7に詰めた。優勝のためには一つも落とせない戦いが続く。チーム一丸となってこの連戦を乗り越えてくれるだろう。

                                         (記事・大草拓馬/撮影・二瓶堅太)


一時勝ち越しとなるゴールを決めたモヨ

選手コメント

井上平監督

―今日の試合を振り返って
二日前のトレーニングがあんまりよくなくて、そこが3失点に出ちゃったなというのはあるんですけど、中断明けから取り組んでいる得点力の所では、前回も複数点取れましたし、今回も4点取れたので、そこは改善しつつあるのかなという風には思うので、よかった試合なんじゃないかなと思います。

―チームとして気迫を感じた試合でした
勝ちたい思いというのは常に出てたし、試合の前のミーティングでも、外から見ても応援されるようなゲームをしようねって話をしました。今日応援も来てくれるし、だったらやっぱり自分たちが勝ちたいとかそういった思いを見せないとそういう気持ちにならないよって、そしたらしっかりやってくれたので、良かったです。

―駒大の長所でもあるフィジカル面での対応に苦しめられましたが
駒澤さんのサッカーはどのチームも理解してね、対策を取ってやってきて、我々もザンガ君のヘディングの強さとこぼれ球を拾ってくるというところをしっかりと対策できた部分とやっぱりセットプレーの所はどうも本当に怖くて、もう少しゾーンじゃなくてマンツーマンの方が良かったかもしれないし、そこはちょっと振り返らなくてはいけないなというのはあります。

―早いうちに失点しましたが前半の内に同点に追いつくことが出来ました
思ったより狙いが出なくて、ワントップの征ちゃん(久保)の特徴とシャドウの中村君と中川君のタイプを考えたときにもう少し背後の所を狙いながらと思ったんですけど、なかなかビルドアップの所で少しそういう風なボールの持ち方とかボールの動かし方とかできませんでした。狙いが出てこない中で何とか同点に追いつけたというのは良かったです。航平と豊を変えて、そこでビルドアップの所で少し改善にはつながって、そこからは少し狙いは出たけどね。

―後半細谷選手が最終ラインから持ち上がりチャンスを作るシーンが見られました
あいつをそこに置けばそういうプレーは自然と出てくるので、相手のゾーンに対してはああいったプレーが絶対効くので、そこは狙いを持ちながら、後は最後の所でどうしてもやっぱり背後の所が大事だったので、久保に代えて石井を入れました。石井君は足も速いですし、背後の所に特徴があるので、やっぱりビルドアップから丁寧につなぐとどうしても最後の所で相手の人数が多くなっちゃうから、その前に仕留めようねと言って出したんだけど、最後の最後違った形ではあったんだけど、決めてくれてよかったです。

―竹内選手と細谷選手を入れ替えた狙いは
やっぱりビルドアップの所で(細谷)航平が左利きで、ハギ(萩野)が右利きで、ここからもっと簡単に侵入できるかなと思ったんですけど、そこがあんまりできなくて、だったら真ん中から運んで相手をぎゅっとしておくとか斜めとかそっからの方がいいなと思って変えました。

―モヨ選手が大活躍でしたね
色々あったんでね、ここまで来るまでに。本当にいろいろあったから本当にうれしいです。マジでうれしかった(笑)

―モヨ選手のゴールシーンを振り返って
あいつの左足は0か100で、ダメかいいかなので、いいのか出て、その後ダメだったのが出て、いいのが決まってよかったなと思います。ヘディングの所はチームとして形で作っていたので、本当に良かったです。

―一方で反対サイドがあまり機能しませんでした
あいつ(今野)に怒ったんですよ(笑)後半の所では少しやるようにはなりましたけど、なんか重かったらしいです。コンディションの持って行き方があまり良くなかったんだと思います。

―今日もベンチの枠を一つ開けているのは
人がいなくて、これが限界で。4年生もJリーグ終わるの早いじゃないですか。決まってほしいし、僕の考えなんですけど、そういう選手はどんどん行かせて、いる中で勝てると思っているし、そういうトレーニングを構築したいし、その中で改善したいので、そうなったら19人になっちゃって、それでも全然勝てるかなと思ったんですけど、苦戦しました。

―渡邉選手がスタメンに復帰しましたが
濃厚接触者になっていて、拓殖戦の日が復帰のタイミングだったので、先週はどうにも使えなくて、やっぱりあいつがいると違いますね。

―後半途中出場の石井選手がゴールを決めました
黙々とブレずにやっている子ではあって、新人戦で点取ったんですよ。それでいいなと思って、相手と石井の特徴も合っていたから、ここで使いました。

―上を目指すうえで改善していきたいところは
日頃のトレーニングですかね。2日前のトレーニングみたいなことをしていると、やっぱり明治さんとかはあんなトレーニングはしないと思うので。天候とかいろいろ影響されると思うんですけど、雨と久しぶりの寒さ、それでなんか集中していないところが多くて、パスミスも多くて、元気が無かったんですよね。結局怒って、次の日ちゃんとやってって感じでしたけど、自分たちがそういう状況を作ってはいけないので、明治さんとか強いチームはおそらくないと思うので、そういう所を改善していきたいと思います。

モヨマルコム強志

―今日の試合を振り返って
後期優勝に向けての9連戦が先週始まって、拓殖戦勝って勢い付いた中で、今日も連勝で行こうとチームでまとまった意識を持って、結果的に勝てたのは良かったと思います。

―前半はあまりボールに絡めませんでしたが後半意識したことは
前半は絡む回数も少なくて、絡んだのもミスが多くて、ちょっとこのままじゃダメだなと思って、後半結果で返そうと思って、2点取れてよかったです。

―ゴールシーンを振り返って
1点目はこぼれてきて、感覚で打ったのが入った感じで、2点目は中川敦瑛君が蹴る瞬間に目が合って、いいボールをあげてくれたので、決めるだけでした。

―ハットトリックは狙っていましたか
そうですね、狙ってました(笑)

―先週に引き続き結果を残しました
毎試合毎試合これからは結果にこだわろうという意識が強いので、出た試合は全て結果を残していこうと思います。

-得点に関しては自信はありますか
乗ってる時は決めれるって感じです。

-1点目のシーンは迷わず左で蹴りましたか
左で迷わず蹴りました。練習の中でたまにああいうシュートはあったんですけど、0.100くらいで当たれば入るなって感じでした。

2ゴールを挙げる活躍を見せたモヨ

石井稜真

―今日の試合を振りかえって
結構相手のスタイルっていうのが(ロングボールを)蹴ってくるというところで、チーム全体でそこを意識して1週間準備してこれましたし、そこで失点はありましたけど、チーム全体で粘り強く戦えたから、最後勝利を掴めました。

―途中出場、監督から何と声をかけられたか
自分が点をとって勝たせろと言われたので、そういう思いで臨みました。

―ゴールを振り返って
あんまり覚えてないんですけど、(渡邉)綾平くんがシュートを打つ時に、自分の中で(ボールが)来そうな予感はあって、そこにたまたま来て、来たら触ろうと思っていたので、触った結果ああいう形で入ったのはよかったです。

―優勝に向けて
他力本願の戦いになってしまうんですけど、まだ優勝の可能性はあるので、一つ一つ戦って勝利重ねて、後期全部勝つくらいの勢いで行けば優勝全然あると思うので、優勝目指して頑張ります。

大仕事を成し遂げた石井

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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