2021年07月25日(日)
「アミノバイタル®︎」カップ2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会
決勝 法大ー産能大
流通経済大学龍ヶ崎フィールド
3年ぶりのタイトルを懸けた決勝戦。相手は関東リーグ2部の産能大だ。試合序盤から法大がボールを保持し主導権を握る。しかし、効果的に相手ゴールへ迫れずにいると徐々に産能大のペースに。ピンチを迎えるが、法大GK近藤が好セーブでピンチを凌ぐ。その後は、セットプレーなどからゴールへ迫るも得点は奪えず。後半になり、チャンスも増えてくるが決めきれず。試合は延長戦へ。延長後半2分にミスからまさかの先制点を奪われる絶対絶命の展開を迎えるが、延長戦終了間際に相手のオウンゴールで同点に追いつき、PK戦へ突入する。11人目GK対決までもつれ込む接戦となるも、最後は産能大に軍配。天皇杯東京都予選に続き、またしても目前でタイトルを逃す結果となった。
悔しさを胸に、シーズン後半戦へと向かう。
試合結果
トータル試合結果
1
法政大学
|
0 |
前半 |
0 |
1
産業能率大学
|
0 |
後半 |
0 |
0 |
延長前半 |
0 |
1 |
延長後半 |
1 |
8 |
PK戦 |
9 |
スターティングメンバー
ポジション |
背番号 |
選手名 |
学部・出身校 |
GK |
21 |
近藤壱成 |
経済3・ジュビロ磐田U18 |
DF |
3 |
宮本優 |
現福4・清水エスパルスユース |
DF |
5 |
落合毅人 |
経済3・新潟明訓 |
DF |
13 |
松岡迅 |
経済2・前橋育英 |
DF |
29 |
今野息吹 |
経済2・三菱養和SCユース |
MF |
6 |
松井蓮之 |
スポ4・矢板中央 |
MF |
7 |
安光将作 |
社会4・ジェフ千葉U18 |
MF |
11 |
田中和樹 |
社会4・浦和学院 |
MF |
33 |
渡邉綾平 |
経済2・前橋育英 |
FW |
4 |
中井崇仁 |
スポ4・尚志 |
FW |
20 |
佐藤大樹 |
経済4・コンサドーレ札幌U18 |
サブメンバー |
GK |
12 |
中川真 |
スポ2・徳島市立 |
DF |
2 |
陶山勇磨 |
現福4・帝京長岡 |
DF |
16 |
萩野滉大 |
現福3・名古屋グランパスU18 |
MF |
14 |
田部井涼 |
経済4・前橋育英 |
MF |
17 |
森山真伍 |
社会4・サガン鳥栖U18 |
MF |
28 |
佐野陸人 |
現福3・清水エスパルスユース |
MF |
30 |
中川敦瑛 |
経済1・横浜FCユース |
MF |
32 |
青木俊輔 |
社会1・東福岡 |
FW |
10 |
飯島陸 |
経済4・前橋育英 |
試合スタッツ※交代は法大のみ記載
時間 |
経過 |
大学 |
選手名 |
得点経過 |
62分 |
交代 |
法大 |
安光将作→中川敦瑛 |
|
67分 |
交代 |
法大 |
佐藤大樹→飯島 |
|
79分 |
交代 |
法大 |
渡邉綾平→田部井涼 |
|
83分 |
交代 |
法大 |
田中和樹→青木俊輔 |
|
102分 |
得点 |
産能大 |
小野寺亮太 |
0-1 |
108分 |
得点 |
法大 |
オウンゴール |
1-1 |
マッチレポート
ついに迎えた決勝戦。3年ぶりのタイトルを懸けた最後の戦いが始まった。準決勝から1週間の期間を挟みベストメンバーで臨む中、準決勝で欠場した田部井涼(経4=前橋育英・横浜FC内定)はベンチスタートとなった。相手となる産能大は関東リーグ2部に所属し、2回戦で関東1部の筑波大を撃破。その後も、大学史上初をなる全国大会出場を決めるなど、勢いそのままに決勝まで勝ち上がってきた。
まず試合の主導権をにぎったのは法大。産能大の素早いプレスを回避しながらボールを繋いでいく。しかし、効果的にゴールへ迫ることはできずにいると、この試合最初のシュートは産能大。右サイドから中央にカットインされシュートまで持ち込まれるも、法大GK近藤壱成(経3=ジュビロ磐田U18)が正面でキャッチ。徐々に試合は産能大ペースへ傾きはじめ、続く18分にも、中央を華麗なパスワークで崩されピンチを迎えるが、またも近藤が見事な判断で飛び出し得点を許さない。その後は流れを取り戻し、セットプレーなどから相手ゴールへ迫るも得点には至らず。両チーム無得点で前半を終えた。
後半、最初にチャンスを迎えたのは法大。50分、中井崇仁(スポ4=尚志)がシュートを放つも枠を捉えることはできず。直後には、中央の崩しから佐藤大樹(経4=コンサドーレ札幌U18・町田ゼルビア内定)がシュートまで持ち込むもGK正面。ゴールへ迫るシーンは増え始めたものの、ネット揺らすことができない。69分には、またも中井が反転からシュートを放つがこれも枠外。後半終了間際の90分には、CKから落合毅人(経3=新潟明訓)が焦るがゴールラインを割ることはできず。試合は0-0のまま、延長戦へと突入する。
延長戦に入っても両チームとも集中力を切らすことなく試合を進める。決定機も少ない中、試合が動いたのは延長後半2分、GK近藤のパスが相手に渡ると、そのままPAへ侵入されゴールへ流し込まれた。終盤にまさかの先制点を許す絶体絶命の展開。しかし、試合はまだ終わらない。延長後半8分、右サイドで仕掛けた宮本優(現4=清水エスパルスユース)がクロスを上げると、ボールは相手選手に当たりゴールへ。オウンゴールを誘発し、法大が土壇場で同点に追いつくことに成功。決着はPK戦へと委ねられることとなった。
先攻は法大。1人目のキッカーは田部井。左足から放たれたボールはゴールの右へ外れ、まさかの失敗。産能大1人目が成功し、早くもリードを許してしまう。そんな中、迎えた産能大の3人目。ここで近藤がドンピシャリのセーブを披露。ビッグセーブでチームを救った。その後は、両チームしっかりと成功を続け、5人終了時点で4-4。サドンデスへと突入する。緊張感が高まる中でも、両チームの選手ともに集中力を切らすことなく、際どいコースへシュートを沈め続ける。9人目には先攻の法大、青木俊輔(社1=東福岡)が大きく枠を外し失敗するも、直後の産能大の選手も失敗で難を逃れる。そして、10人目でも決着がつかず、11人目GK同士の対決までもつれ込んだ。奇しくも、産能大GK牧野恋音と近藤同じくジュビロ磐田ユース出身。先輩後輩対決となった運命の11人目。先攻の近藤が蹴ったボールは牧野がセーブ。そして後攻、牧野がしっかりとネットを揺らし8-9。激闘の末に敗れ、法大は準優勝で大会を終えた。
(取材・宮川昇)
有観客で行われた一戦に多くのファンが足を運んだ。