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【陸上競技】400mH黒川和樹・いよいよ東京オリンピックへ!陸上競技は明日からスタート!!

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【陸上競技】400mH黒川和樹・いよいよ東京オリンピックへ!陸上競技は明日からスタート!!

東京オリンピック 出場選手特集
陸上競技(400mH)黒川和樹

東京オリンピックでは、注目競技の一つである陸上競技が明日からスタートする。今回は、日の丸を背負って世界へ挑む法大ハードラー・黒川和樹の記事をお届けする。

東京オリンピックに出場する黒川和樹

五輪展望

飛躍の1年を経て、破竹の勢いで夢の舞台へたどり着いた。先月に行われた日本選手権で、2019年世界選手権代表の安部孝駿(ヤマダホールディングス)、豊田将樹(令和元年度卒=現富士通)らとの戦いに勝利し、代表に内定。進化を続ける『ヨンパー』の新エースは、五輪でも「自分の走りをして、決勝進出を目標に頑張りたい」と自信をのぞかせる。

昨年9月の日本学生対校選手権が大きなターニングポイントだった。大会前の自己ベストは51秒06だったが、予選で50秒92、決勝ではU20日本歴代3位に相当する49秒19までタイムを縮めた。法大出身のオリンピアン・為末大(平成14年度卒)の持つ記録に0秒10まで肉薄。この時の快走が黒川の心を東京五輪へと向かわせた。

年が明け、五輪シーズンを迎えると、ホープの勢いはさらに加速していった。今年5月に国立競技場で開催されたREADY STEADY TOKYO(東京2020テストイベント)では、48秒68をマークし、東京五輪参加標準記録を突破。そして、ランキング1位で迎えた6月の日本選手権を48秒69のタイムで快勝し、代表権をつかんだ。持ち味は何と言っても前半から行くレーススタイルと強気な姿勢。1台目からライバルを凌駕するハードリング技術とスピードは現役時代の為末を想起させる。

黒川和樹と、同じくオリンピックに出場する山内大夢(早大、写真右)。

「開催されることに感謝し、法政大学の先輩である為末大さんの日本記録更新を目指したい」。偉大な先輩の後継者になるためにも、黒川が見据えるのは『為末先輩越え』。五輪でファイナルに進出すれば、日本人初の快挙になる。400mハードルの予選はいよいよ明日からスタート。重い歴史の扉をこじ開けることはできるか。ハードル王国・法政で培った実力と自信を携えて、号砲のときを待つ。

(記事:根本 成)

 

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