【硬式野球】新幹部インタビュー

硬式野球

【硬式野球】新幹部インタビュー

2021年12月10日(金)
法政大学野球部合宿所(オンライン)

昨年度は優勝争いに加われず、悔しいシーズンとなった法大。その雪辱を果たすべく迎える来年度の新幹部が発表された。主将に就任するのは2季連続ベストナインを獲得している齊藤大輝(人3=横浜)。副将は今年度は、三人体制となり、海﨑雄太(文3=埼玉栄)、宮﨑秀太(営3=天理)、村上喬一郎(法3=東福岡)が務める。巻き返しを図るチームについて、宮本ことみ(営3=法政)主務を含む5名の新幹部に意気込みを語っていただいた。


本年度の主将に就任した齊藤大輝(人3=横浜)

2022年度新幹部

主将 齊藤大輝(人3=横浜)
主務 宮本ことみ(営3=法政)
副将 海﨑雄太(文3=埼玉栄)
副将 宮﨑秀太(営3=天理)
副将 村上喬一朗(法3=東福岡)

幹部インタビュー

齊藤 大輝 主将

ー主将になった経緯は
自分がなりたいからといってなれるものではなく、自分たちの代の学生コーチと監督、助監督が決めて任命していただきました。

ー自分でも主将をやりたいと思っていたか
それは思っていました。

ー加藤監督からいただいた言葉は
「自分色のチームにしちゃえ」と言われました。新体制で今年を迎え、なかなか思った通りの良い結果が出ない六大学野球というのを経験して、自分たちの代になったこともあり、そのようなお言葉を言っていただきました。

ーいつ指名されたのか
納会が終わった127日に指名してもらいました。

ー主将になって心境の変化などは
あまり無いですが、やはり自分が先頭に立って引っ張っていかないといけないので、責任と自覚が芽生えました。

ー前主将の三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)選手からはどんな言葉をかけられたか
銀二さんは投手で自分は野手なので、練習メニューも別で、あまり会話する機会がなかったのですが、野手であるということを活かして、周りを見て、気配りや声をかけながらやっていけよと声をかけてもらいました。

ー副将の3人とはどんなことを話したのか
自分たちの学年は仲が良いので、基本的には何でも話します。その中でもやはり日本一を取りたいという思いは強いため、それに向けて日本一の練習をしなくてはならないという野球面のことについて話し合いました。また日本一に向けて、私生活の面からもまずは自分たちが見直し、チームの中心として引っ張って行こうということも話しました。

ーチームとして昨年を振り返って
非常に悔しい思いをしたので、自分たちの代では必ず優勝したいという思いが強いです。

ー現在のチームの雰囲気は
雰囲気は非常に良いので、このまま継続していきたいと思います。これからキャンプもあるので、良い雰囲気のままキャンプを終えることができたら、また今までと違った成長した姿を個々の選手が見せることができると思います。

ー今後はどのようなチームを作っていきたいか
やはり自分たちには個々のカラーがそれぞれあると思うので、そのカラーを活かして最強の世代にしていきたいと考えています。

ーチームとしての今年の目標は
やはり日本一ですね。リーグ戦も完全優勝して、全部勝つぐらいの勢いで日本一を取りにいきたいです。

ー同級生で期待している選手は
副将の3人には頑張ってもらいたいなと思っています。

ー下級生で期待している選手は
鈴木大照(1=明徳義塾)選手です。

ー将来の夢は
やはりプロ野球選手になりたいです。

ー目標とする選手は
東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手を目標としています。

ー個人として昨季を振り返ってみて
春秋とベストナインを取ることができて、秋は首位打者を狙える位置にいたのですが、惜しくも2位という結果になってしまいました。まだまだ自分でもレベルアップすることができると思うので、来年は首位打者も取りに行きたいなと思います。

ー昨季に技術面で感じた課題は
守備ですね。守備をしっかりと無失策で守りたいと感じました。

ー現在主に取り組んでいることは
打撃もそうですけど、守備の強化は自分的にも良く取り組んでいると思います。毎日一人でノックを受けたり、特別守備練習をしたりして守備の面には力を入れています。

ーファンの方々に一言
自分たちの世代は最強だと思うので、最強世代と言っていただけるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

(取材・今井夏美)

齊藤 大輝(さいとう・だいき)
人間環境学部3年 2001年3月21日生まれ
神奈川県出身・横浜
178㎝75㎏・右投右打
昨季成績:10試合 42打席 32打数 14安打 0本塁打 2打点 10四死球 4三振 打率.438

海﨑 雄太  副将

ー副将になられた経緯は
監督、助監督、チーフ学生コーチ、主務、の話し合いの中で決まったので、直接は関わっていません。

ー伝えられた時の気持ちは
新チームになった時に、チームの先頭に立ってやってやろうと思っていました。より、責任と自覚が生まれたと思います。

ー監督、助監督からはどのような言葉を
「主将、副将がチームのお手本になってくるから、自覚をもってやれ」と言われました。

ー来年度は副将が3人います。3人になった経緯は
直接伝えられてはいないですが、自分が思うに、それぞれ違う色を持っているので、その持ち味を出していくことで、足りないものを補い合っていく、チームを引っ張っていくという考えだと思っています。

ーその中でご自身の役割は
自分は、あまりわいわいやるキャラや、周りを声で盛り上げるというものではないです。周りを冷静に見て、的確に指示をしていく、声を掛け合っていくことが自分の役割だと感じています。

ー主将の齊藤大選手、副将の海﨑選手、宮﨑選手、村上選手の性格は
私生活と野球でしっかりとメリハリを付けられるタイプと、しっかり盛り上げていくタイプと、元気でやる所はやるというタイプだと思います。

ー新チームの雰囲気は
雰囲気は良いです。幹部以外の3年生も声を掛け合ってくれていて、しっかりと3年生が引っ張っていくという雰囲気ができていると思います。

ー今年度までと変えるところは
変えていくところはたくさんありますね。『法政大学野球部』らしさと言いますか、周りから称賛されるチームを目指しているので、私生活からしっかりとしていこうという話をしています。

ー秋季リーグを振り返って
チームとしては、言い訳にはなりませんが、少し出遅れた形になりました。その中で、チームとしてかみ合ってなかったなと思います。個人的にはスタメンで外れた試合が2試合あったので、その中で『チームのために何をするか』ということを考えていました。スタメン外れたときもありましたが、周りに気づいたことを言うようにして、『チームのために』ということを大切にできました。

ー引き分けが多かったですが、勝ちきれなかった要因は
1点に対する執着心、1点を何としても取るという執着心がなかったと思います。

ー秋季前に、自信の役割について「つなぐこと」とおっしゃっていました
つなぐ意識はあったのですが、それが結果として表れていなかったので、まだまだ足りていないと感じました。

ー春季と比べ、四球が多かったですが意識されましたか
追い込まれてから、何としてもピッチャーに球数を投げさせようという意識がありました。その中で、際どい球も見分けられたのかなと思います。

ー秋季リーグで得た課題は
走攻守全部です。初戦の立教戦で一つエラーしてからそれを引きずってしまい、次の試合でも捕球ミスをしてしまいました。その中で、気持ちの切り替えができず悪い方向に行ってしまったので、切り替える大切さを学びましたね。

ーオフシーズンに取り組みたいことは
全てにおいてレベルアップしたいので全てです。

―チームとして足りていないところは
全て足りていませんが、特に足りていないのは得点力です。今は振り込みをしているのですが、その中で目的意識をもってやるようにしています。

ーチームとして重点的に取り組みたいことは
振り込みと、走り込みです。体力も含め、しっかりとした土台、ぶれない土台を作ることを重点的に取り組んでいます。

―法政大学のファンのみなさんへ
来年は春秋連覇して日本一を取りますので、応援よろしくお願いします。

(取材・東夏紀)

海﨑 雄太(かいざき・ゆうた)
文学部3年 2001年2月22日生まれ
福岡県出身・埼玉栄
175㎝78㎏・右投左打
昨季成績:9試合 25打席 20打数 4安打 0本塁打 2打点 5四死球 3三振 打率.200

宮﨑 秀太 副将

ー副将に就任された気持ちは
個人的に去年はあまり良い成績ではなく、自分は下(一、二年)の代から出ていたこともあり(今年は)副将としてやらないといけないなという自覚があります。

ー加藤監督からどのような言葉をかけられたか
「頑張れ」といったような激励を頂きました。

ー主将の齊藤大選手との関係は
普段からとても仲は良くご飯も行く仲です。

ー副将の海﨑選手との関係は
同様に普段から話す良好な関係です。

ー副将という立場では、どのようなことを意識して行動していきたいか
自分が一、二年次から試合に出ていたこともあり、下級生にとってやりやすい環境づくりは重要だと考えています。そういった経験からも練習の雰囲気づくり等から意識しています。

ーこの冬に取り組んでいることは
身体を大きくするために、たくさんご飯を食べてトレーニングしたり、足を速くしたり、バッティングをよくするなど、全部でレベルアップすることを目標にやっています。

ー秋季リーグを通して得たものや課題は何だと考えていますか
諦めないというような我慢強さは培えたと思います。

ーそれを踏まえて今後の個人目標を教えてください
もう一回ベストナインが取りたいです。次はまた上位を打つと思うので、出塁率や打率の部分でも、数字として残していけたらいいなと思います。

ー副将という立場からチームの目標は
やるからには、やはり日本一を目指したいです。

ーこのオフはどう過ごすか
心身ともにこのオフで鍛えて、良いオフを過ごせたらなと思います。

ー応援している方々へ一言
来年こそは優勝するので、ぜひ神宮へ観に来てほしいなと思います!

(取材・伊藤朱音)

宮﨑 秀太(みやざき・しゅうた)
経営学部3年 2000年6月21日生まれ
大阪府出身・天理
166cm76kg・左投左打
昨季成績:10試合 43打席 33打数 9安打 0本塁打 1打点 7四死球 6三振 打率.273

村上喬一郎  副将

ー副将に任命された心境は
秋のリーグ戦に出場して、自分が来年のチームを変えていく気持ちは任命される前からあったので、任命されてその気持ちは変わらないです。(副将という)名前がついただけでやろうとしていることは変わらないので、嬉しいという気持ちはなかったです。

ー監督からどのような言葉を
「副将という立場ではあるけれど、あまり気負わず自分通りに、今まで通りで良い」というようなことを言われました。

ー主将とはどのような話を
今までに幹部ミーティングであったり、齊藤大と話す機会はあったので「この代で優勝しような」と言うのが話したことです。その他はチームのことなど、今までより話す機会は増えたと思います。

ー同じ副将とは
今回、副将になった3人はそれぞれ異なるキャラクターです。僕は僕にしかできないこと、宮﨑は宮﨑にしかできないこと、海﨑には海﨑にしかできないことや視点・表現があるので、ともにチームを色んな方面からつくり上げていく仲間という認識があります。

ー3年生の特徴は
今の4年生に比べたら、我が強いというよりは、『みんなでやろう』というカラーなのかなと思います。

ー新チームの雰囲気は
今までにないくらい雰囲気は良いです。この前のオープン戦のときも、安打が出たときやチャンスになったときは皆で声を出して、というのが、今年のチームカラーなのかなと思います。

ー六大学の中で、自身が意識している捕手は
今年のリーグ戦では、自分と同期の捕手が3人出ていましたし、来年もその人たちは出ると思うので、ベストナインをかけて勝負すると思っています。ただ、自分がやるべきことをやれば良いと思っているので、そこまでライバル視はしてないです。

ー昨季のフレッシュトーナメントで印象に残った選手は
中津選手(大和、営1=小松大谷)は魅力があると思います。今まで、Aチームと下級生で練習が一緒になることはなかったので、あまりプレーは見たことはなかったです。ただ、今回スタンドで見ていて足も速いし、スイングも強いし、ということであのような選手が今のチームで活躍してくれたらもっと得点力は上がると思いました。

ー捕手目線として、期待したい投手は
誰が、というよりはバッテリー全体で、という考えでやっています。期待というよりは、僕は投手の持ち味を引き出していくタイプなので、バッテリー全体で頑張っていきたいと思っています。

ー捕手陣の課題は
盗塁を多く決められた、というところはチーム全体の課題だと思うので、そこを改善するために冬の練習で行っています。また、三浦投手・山下輝(営4=木更津総合)投手という大きな柱が抜けて、投手力は落ちていると思いますし、これからのオープン戦で課題も出ると思います。なので、捕手の課題というよりは、バッテリーの課題として捉えて、点を取られないことや投手の球威を良くするというような基本的な面が課題だと思います。

ー来季の目標は
打率.380 3本塁打というのを掲げています。そのために、トラックマンのように打球速度を計る機械があるのですが、そこで自分の打撃を分析したところ、まだ打球速度が足りないということが分かったので、スイングスピードを上げて、打球の早さを上げることによって率が高まっていくと思います。なので、今はその点を主に取り組んでいます。

ーなぜその数字を設定しましたか
春・秋に活躍してドラフトにかかりたいという気持ちがありますし。なので、そうなったときに捕手でプロに行くためには、その数字はクリアしなければならないということをOBなど多くの方と話し合って決めました。

ーチーム目標は
もちろんリーグ戦優勝と日本一はずっと掲げている目標です。ですが、優勝のその先も大事だと思っています。ただ勝つだけでなく、優勝したときに本当に心から「おめでとう」と言ってもらえるチームを目指したいです。今までは、その点にあまり焦点を当てていなかったので、来年は法政の歴史に良い意味で刻んでいく年にできれば、記録にも記憶にも残るチームになるのではないかなと思っています。

(取材・大井涼平)

村上 喬一朗(むらかみ・きょういちろう)
法学部3年 2000年12月1日生まれ
愛媛県出身・東福岡
168cm74kg・右投右打
昨季成績:10試合 36打席 27打数 9安打 1本 6打点 6四死球 3三振 打率.333

宮本ことみ 主務

ー主務になった経緯をお願いします
同じ代に自分以外にマネージャーがいなかったため、主務をやることにしました。

ー小泉翔矢(人4=法政ニ)前主務と話したことなど
1年前から主務をやるつもりで仕事をしていたので、チーフマネージャーとしてどういう心持ちでやっていくかというのを前主務から教えてもらいました。

ー主務の主な仕事内容は
マネージャーと変わりはないのですが、主務になると、オープン戦の日程を組んだりとか、そういうスケジュール管理であったり、リーグ戦の運営の中核を担ったりします。

ー選手とのコミュニケーションを取る際に気をつけていることは
マネージャーの仕事の関係上、選手との関わることは少ないです。しかし、チームマネージメントとして自分はなるべく多くコミュニケーションを取るように心がけています。具体的には、今まであまりマネージャーはグラウンドに出ることはなかったのですが、自分はなるべくグラウンドにでて、チームを見るようにしています

ー昨年からコロナ禍の状況ですが、苦労などは
マネージャーというよりも選手ですが、思うようにリーグ戦やオープン戦がなかなかできなかったことが、一番苦労したところです。

ー新主務として見た現在のチームの雰囲気は
個々のレベルが上がっているというのもそうですが、それ以上にチームのスタッフなど含めて、チーム全体の団結力はどこよりも強いのではないかと感じます。

ー個人的に期待している選手は
主将の齊藤大選手です。プレーもそうですが、プレー以外も含めて、彼によってチームが勢いづくので、一番期待しています。

ー一昨年から野球部のTwitter、InstagramなどのSNSが開設されましたが工夫しているところは
見てくださってるのですね(笑)。ありがとうございます!私は広報担当ではないのですが、SNSでもフォロワーなど他の大学に負けないように、今試行錯誤している最中です。

ー法大ファンの方に一言お願いします。
いつも温かいご声援ありがとうございます。昨季はコロナ感染で、迷惑をかけてしまいましたが、多くの方に協力してもらい、何とか出場できました。しかし、結果としては5位に終わってしまったので、来年こそは一致団結して優勝できるように頑張るので応援よろしくお願いします。

(取材・山口裕暉)

宮本 ことみ(みやもと・ことみ)
経営学部3年 2001年1月23日生まれ
京都府出身・法政

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