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【アイスホッケー】日本学生氷上競技選手権(インカレ) 3位決定戦 対中央大学 1点追いかける展開で迎えた最終Pで逆転勝利!!3位で今大会に幕を下ろす!!

日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)
2021年12月29日(水)
帯広の森アイスアリーナ第1

前日の準決勝では、明大の力に押され勝利とはならなかった法大。続くインカレ最終日、4年生の引退相手は秋のリーグ戦では0-6で大敗してしまった中央大。試合は序盤から法大ペースで展開されるものの得点を決め切れず我慢の時間が続く。さらに第2Pでは中大に許すなど苦戦を強いられる中、ついに花開いたのは試合終了まで残り6分。#18金子のパスから#92斎藤が押し込み同点に成功。さらにその2分後、今度は今大会得点王を獲得した#77安藤がネットを揺らし逆転に成功。近年成績に伸び悩んでいた法大にとって大きな大きな勝利を掴み、3位でインカレを終えた。(試合の様子はKAISER TVにてご覧いただけます)

今大会をもって引退となった4年生

試合結果

トータル試合結果


(43)
0(12) 1P 0(16)
(20)
0(13) 2P 1(7)
法政大学 2(18) 3P 0(1) 中央大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

チーム 時間 ゴール アシスト アシスト PP/PK
中大 31:02 89 鈴木翔 29 柴田響 27 佐藤尚輝
法大 54:00 92 齊藤輝 18 金子凌大 17 北川海斗
法大 56:14 77 安藤永吉

メンバー

SET DF DF FW FW FW
1 92 齊藤輝(1) 65 髙橋颯人(4) A18 金子凌大(4) C86 伊藤俊之(4) 91 山村旭飛(1)
2 A21 栗原皐成(4) 29 砂岡鷹(2) 77 安藤永吉(3) 17 北川海斗(1) 80 金澤颯(2)
3 5 菊池聖(3) 6 塚本純平(2) 28 岡本鱒乃助(3) 12 山口琢也(3) 11 髙木然(1)
4 72 小金澤祐太(2) 16 糸崎勇(4) 13 加藤真哲(1) 15 冷水大雅(3) 19 楢山皓大(1)

※GKは#54梯航輔(1)が先発出場。控えに#1柏原瑞(3)。

 

試合経過・日程

日付 対戦相手 結果/練習開始時間
1 12月25日(土) 金沢大 32-0
3 12月26日(日) 同志社大 7-2
4 12月27日(月) 早大 8-5
5 12月28日(火) 明大 1-5
6 12月29日(水) 中大 2-1

戦評

インカレ最終日、4年生の引退試合となる3位決定戦の相手は、今シーズンまだ1勝もできていない中央大。

試合は序盤から法大ペースで展開されていく。ゴーリーを積極的に下げたり、3分、7分にはナルティーによるPPチャンスを得たりするもなかなかゴールが決まらない。我慢の時間が続き同点のまま試合は第2Pへ。

第2P。ここでも序盤からPPのチャンスが。#92斎藤などがシュートを放つも決定打とはならないまま試合が動いたのは開始11分。サイドからのパスに応えた中大に先制点を決められてしまう。なんとか同点に追いつきたい法大は残り3分、再びPPのチャンスを迎えるもゴール前が空いている時はサイドからのパスが通らず、ゴール前まで持ってきた時は相手のDF陣に阻まれ得点を決めることができない。そして1点追いかける展開で試合は最終Pへ。

最終P。激しいパックの取り合いが続けられ、ここでも序盤は耐える場面が続く。そしてついに試合が動いたのは残り6分。ゴール近くで#18金子からのパスに#92斎藤が応えパックを押し込み同点に。このままPSSへと持ち込まれるか思われたのも束の間、さらに法大の追い上げは続き、残り3分。今大会得点王にも輝いた#77安藤が、遠くから放ったシュートがネットに吸い込まれ逆転に成功。2019年秩父宮杯以来の勝利となり法大は第3位でインカレに幕を下ろした。

秋リーグを5位で終え、なかなか4強に食い込めない状況が続いていた法大にとって今大会は非常に実りのある大会だった。早大、中大に勝利した時の共通点はなんといってもチームの一体感。出場している選手はもちろん、ベンチにいる選手もみんなが前を向いてひたすら「勝利」というものに向かっていった結果ではないかと思う。この大会で引退となった4年生には最大の賛辞を贈るとともに、今後の活躍を祈りたい。

選手インタビュー

外久保栄次監督

―今日の試合を振り返って
すごいいい動きをしていたし、最後の最後ですごい気持ちが入った試合ができたんじゃないかなと思います。出てない選手もみんな一生懸命声出していてこれこそチーム一丸となってやったような感じでしたし、1つ1つのプレーにとっても気持ちのこもったプレーをしてましたね。なかなか点数入るまでに時間はかかりましたけど、ノーペナルティーでよく粘って我慢したなと思います。

―3位という結果については
もちろん決勝、優勝を目指してはいたんですけど、怪我とかいろいろあってベストメンバーで戦えることはなかなかない中で3位という今回の成績はは、選手たちがやり遂げた結果じゃないかなと思います。

―今大会のMVPは
4年生はもちろんみんないいけど、やっぱり安藤永吉ですかね。最後も決めてくれたし、早稲田戦の先制点もそうだし大事なところで決めてくれたなと思います。やっぱり日頃から真面目に一生懸命に練習してるとそういう結果が現れるなと思いますね。

―4年生は今日で引退ですがどんな学年でしたか
なかなか最初自分は自分って感じでまとまってなかったですけど、最後の最後にきてよくまとまったいたなと思います。

―来年以降への意気込みをお願いします
まだまだではあるんですけど、少しずつ上がってきたなと思うのでこの勢いを止めず来年以降も頑張っていきたいです。

伊藤俊之

―今日試合振り返って
最初から4年生の為だけじゃなくてチームとして「最後勝って終わろう」っていうのを全員がすごく強く持っていました。だからこそ最初から足も動いていたし、積極的なホッケーですごくいい雰囲気だったんで良かったです。

―3位という結果については
やっぱり準々決勝の早稲田戦を1つの山場として考えていて、そこで1つになってプレーして勝ったっていうのは大きな収穫でした。そのあと明治戦では好きにホッケーさせてもらえなかったっていうのはあって、力量の差を感じたんですけど、今年あまりいい成績を残せてなかった中で最後こうして3位になって法政もやれるんだぞっていうのをみせれたなと思います。

―キャプテンとしての1年を振り返って
やっぱり何が正解か間違いかわかんないですけど、自分なりのやり方でやってきました。なかなか4強に入れなかったチームだったからこそすごい気持ちを1つにするのとか、全員の意識を変えるのが最後の最後まで難しかったです。でも最終的に、全員が勝つ気持ちをもって1つになれたというところで、力足らずではあったんですけどまとめられたんじゃないかなって、最後くらいちょっとだけ自分のこと褒めてあげたいなと思います。

―具体的にどのような所が苦労しましたか
やっぱり気持ち的に緩くなってしまう場面があるので、そこに対する意識を変えるのが大変でした。
自分的にほかのチームを見たときに、やっぱり1人1人の意識が高くて、全員じゃなくてもほとんどの人が一生懸命ホッケーをやっているなと感じました。そこから自分のチームを見たときに、今年でいったら下級生とかがホッケーにモチベーションを置いてるかっていうと怪しくて、厳しい練習をすることすらしづらい環境だったりしました。自分もすごく怒るタイプではなかったので、うまく前を向かせるっていうのはなかなか難しかったです。元気なのはいいことなんですけど、その元気をもっといい方向に持っていければ来年以降もっともっといいチームになっていけるんじゃないかなと思います。

―改めて、キャプテンが考える「法大らしさ」とはどういう所だとおもいますか
盛り上げていける勢いの良さですかね。このインカレ終えてみて、中大戦とか早稲田戦とかの時のチームの雰囲気ってすごく良くて、勢いがあって、さっき下級生のモチベーションの話をしましたけど、むしろその1,2年生が声出して盛り上げていけるの勢いが法大らしさだと思います。そういう勢いをインカレ以外でも出していってほしいです。

―来年以降期待している後輩は
自分の部屋の後輩になるんですけど、荒井大空です。体は小さいんですけどやっぱりホッケーIQも高くて、スキルもあって能力高いので来年以降核になって戦ってほしいなと思います。

―同期に対してはどのような思いですか
今年に関してでいうとキャプテンとして自分が力足らずなところがあった時に、周りの4年生に支えてもらって感謝しかないですね。今のあの同期で良かったなと思います。4年間って終わってみるとすごい短かったですけど、ホッケーでも私生活でもいろんな面で関わって支えあってできたのでいいメンバーに恵まれたなと思います。

―今後競技は
トップリーグのほうに進ませていただく予定です

―最後に選手として4年間振り返ってどうでしたか
学生だからこそ学生らしさというのを大事にしていて、楽しむとこは楽しんで、集中するとこは集中して学生スポーツに取り組めたと思います。ほかの選手もそういうのを大事にして、目標を達成できるようにみんな頑張ってほしいなと思います。

※本日伊藤俊之選手は、H.C.栃木日光アイスバックスに入団されることが発表されました。おめでとうございます!!

担当記者だより

私がアイスホッケーというものを初めてみたのは2019年秩父宮杯の中央大との試合でした。そしてチーフとして最後に見た試合も中大でした。結果はどちらも勝利。
南国出身のためほぼ見たことなかった氷のリンク見たさに、あの日観戦しに行った自分を褒めてあげたいと思います。この3年間たくさんの試合を見てきましたが、インカレはアイスホッケーを好きになって、スポホウに入って、帯広まで行って本当によかったなと思える大会でした。
取材に協力してくださった選手の皆さん関係者の皆さん、こうしてwebを見てくださってる皆さん本当にありがとうございました。
またこれからのスポホウもどうぞ暖かい目で見守ってくださると幸いです。私は一旦引退とはなりますが、きっとまた秩父宮杯に取材に行っているような気がします(笑)
改めて1年間本当にありがとうございました。それではよいお年をお迎えください。(アイスホッケー班チーフ 鳥越花音)

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